5月29日 全日本プロレス「2022 SUPER POWER SERIES」東京・後楽園ホール 905人
(試合内容は実況ツイートより)
<第0試合 10分1本勝負>
〇立花誠吾(5分50秒 逆エビ固め)×井上凌
<第1試合 15分1本勝負>
〇ヨシタツ カーベル伊藤(5分39秒 片エビ固め)大森隆男 ×SUSHI
※ヨシタツ狂想曲
<第2試合 20分1本勝負>
〇稔 歳三(8分53秒 片エビ固め)イザナギ ×ブラック・めんそーれ
※ダイビングフットスタンプ
<第3試合 20分1本勝負>
青柳優馬 青柳亮生 〇ライジングHAYATO(9分5秒 片エビ固め)本田竜輝 ×大森北斗 児玉裕輔
※しまなみドライバー
<第4試合 20分1本勝負>
〇ジェイク・リー(7分36秒 スリーパーホールド)×TAJIRI
<第5試合 30分1本勝負>
〇諏訪魔 KONO TARU(12分46秒 体固め)芦野祥太郎 佐藤光留 ×田村男児
※バックドロップ
<第6試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
【第90代王者組】〇石川修司 佐藤耕平(14分43秒 片エビ固め)【挑戦者組】土肥こうじ ×羆嵐
※ジャイアントスラム
☆石川&耕平が初防衛に成功
<第7試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第65代王者】〇宮原健斗(24分9秒 シャットダウンスープレックスホールド)【挑戦者】×T-Hawk
☆宮原が4度目の防衛に成功
「2022 SUPER POWER SERIES」最終戦を迎えた後楽園ホール大会のメインは三冠ヘビー級選手権が組まれ、王者の宮原にT-Hawkが挑戦。15日の札幌大会で青柳を降した宮原は挑戦者にT-Hawkを指名し選手権が実現となった。
ロックアップから宮原が押し込んでブレークとなり、再度ロックアップから宮原が押し込むと、T-Hawkが体を入れ替えて逆水平を狙うが、いなした宮原がビックブーツもT-Hawkは逆水平を連打で応戦し、読み合いから互いに牽制する。
ロックアップからT-Hawkが逆水平を浴びせて突進するが、宮原がレッグシザースでセカンドロープにセットするとエプロンからT-Hawkの側頭部へドロップキックを放ち、場外戦で宮原が頭突きを連発、リングに戻ると宮原がビックブーツ、T-Hawkの串刺しを宮原が迎撃したがT-Hawkはナックルを浴びせ、場外戦でエプロンめがけてギロチンホイップからDDTで突き刺す。
リングに戻るとT-Hawkはネックロック、首投げからネックロック、カバーと宮原のスタミナを奪いにかかり、T-Hawkは起き上がり小法師逆水平に対して、宮原はエルボーの連打で応戦も、T-Hawkはナックルの連打で返したため、レフェリーが厳重に注意する。
T-Hawkはロホで捕らえると、宮原はロープエスケープするが、T-Hawkはナックルからエルボーを浴びせ、宮原はエルボーの連打で返すが受けきったT-Hawkは逆水平も、宮原はビックブーツで返す。
T-Hawkはブレーンバスターも、宮原は低空ドロップキックから側頭部へドロップキックで反撃し、串刺しを避けたT-Hawkは読み合いからスパインボム、宮原の串刺しをキャッチしたT-Hawkは宮原をエプロンに出して逆水平を浴びせるが、エプロンの攻防になると宮原がビックブーツからパイルドライバーで突き刺し、T-Hawkは場外でダウンする。
大ダメージを負ったT-Hawkはリングに戻り、宮原はセカンドコーナーもT-Hawkが逆水平で場外へ落とし、エプロンに戻った宮原を雪崩式ブレーンバスター、ケルベロスを狙って宮原がキャッチ、T-Hawkはナックルを放つも、受けきった宮原はエルボーのラリーに臨んでT-Hawkが崩れかけたが、T-Hawkが逆水平の連打で食い下がり、宮原はエルボーで返してラリーに、T-Hawkはアギラを炸裂させたが、宮原がブラックアウトで応戦してから後頭部へブラックアウト、ジャーマンもT-Hawkはウラジゴクで応戦してかれらナックルで両者ダウンとなり、宮原はブラックアウトもT-Hawkがケルベロスで応戦する。
T-HawkはBTボムを決め、宮原がカウント2でキックアウトすると、T-Hawkはナイトライドを狙うが、背後に着地した宮原がシャットダウンスープレックスを狙う。逃れたT-Hawkはブラックアウトを避けてウラジゴクから突進するが、宮原がブラックアウトで迎撃すれば、T-Hawkはケルベロスで応戦も、宮原が後頭部へブラックアウトからジャーマンスープレックスホールドを決める。
宮原がシャットダウンスープレックスを狙うが、逃れたT-Hawkはナイトライドを狙う。逃れた宮原がブラックアウトを狙い、T-Hawkのケルベロスと相打ちも、宮原がブラックアウトからシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪い防衛に成功した。
試合後に宮原がマイクを持ち、退場しようとするT-Hawkを呼び止め「T-Hawk、あんたみたいなエネルギーがあるレスラーが同世代にいて誇りに思うよ。そして、今日あなたと戦えて誇りに思うよ。これから先、俺らの世代でこのプロレス界引っ張っていかなきゃいけないんだ。お前だってその中の1人だろ。これから先も戦うことだろう。またあんたと対峙した時は今日以上の試合をするぞ。そして、お互いこれからの人生をGLEATしようぜ」とエールを送れば、T-Hawkも「宮原健斗、やっぱりあんたは最高の男だった。おい、GLEATは最高の男に負けねえんだ。お前はずっと最高でいろ。すぐに追いかける」を返答して握手はせずもノーサイドとなって、館内から拍手が送られる。
そして宮原はV4をアピールすると「終わってすぐだけれども、次のことが次から次へと襲ってくるのがチャンピオンの宿命だ。そして、チャンピオンだけならまだしも、俺の場合はスーパースターだ。なおさら恨まれている、いろんなところから、次から次へと、そのチャンピオンとスーパースターを兼ね備えた男が次の挑戦者を逆指名させていただく、V4を達成し、次はV5だ。このベルトを巻いたのは1月23日。返上されたベルトを巻いた。俺には1つ、このベルトを巻き続けている中で、心残りがあるんだ。決着をつけなきゃならない男がいる。それはジェイク・リー! 勇気があるなら、ここまで出てこいよ」とジェイクを呼び込み、ジェイクも指名を受けてリングに上がる。
ジェイクは「勇気があるから出てきてやったぜ。大田区の続きやろうか、宮原健斗。俺はいつだってできるから」と指名を受諾、6・19大田区大会での選手権が決定となった。
内容的には宮原のブラックアウトとT-Hawkのケルベロスの一騎打ちとなったが、手数で宮原のブラックアウトが優り勝利につないでいった。そしてジェイクとの三冠選手権に駒を進めたが、2021年10月16日の大田区大会、ジェイクが王者で宮原の挑戦を受けたが、互いに全力以上のものを出し切り60分フルタイムドローとなったころで、全日本プロレスに新しい伝説を築き上げた。今度は6月に王者は宮原、挑戦者はジェイクと立場を入れ替えて再戦することになる。
ジェイクは第4試合でTOTAL ECLIPSEの参謀であるTAJIRIと対戦し、序盤はグラウンドで互角も、TAJIRIはハンドスプリングエルボーからクロスフェースと攻勢に出ると、再度のハンドスプリングハンド狙いをキャッチしたジェイクは胴絞めスリーパーホールドで捕らえてTAJIRIを追い詰める。
逃れたTAJIRIはトラースキック、ドロップキック、そしてバスソーキックを狙うと、避けたジェイクはスリーパーで捕らえてTAJIRIはギブアップとなり勝利を収める。
試合後にかねてから共闘を持ち掛けていた青柳が現れ、再び共闘を促すと、ジェイクは「ChampionCarnivalで俺は負けた、勝ったほうが正義だ、それにあんたには借りがある」とあくまで仲よしこよしでないことを条件に共闘に応じる。
青柳はNEXTREAM脱退を表明しており、宮原とのビジネスタッグも事実上解消、弟の亮生やHAYATO次第ではNEXTREAMも今後存続するかどうかもわからなくなった。青柳もジェイクとの共闘で目的の一つは達成したことから、後は現在ガンバレ☆プロレスに参戦している野村直矢を動かすことが出来るか…またTAJIRIも円満という形でTOTAL ECLIPSEから脱退を表明し、本隊に戻ることになった。
第5試合では芦野&光留&男児が諏訪魔&TARU&KONOのブードゥーマーダーズと対戦、25日の保土ヶ谷大会でのジェイクとのシングル戦で諏訪魔が髪を赤く染めて歳三をセコンドにつけVM化して登場、試合も諏訪魔がラフ一辺倒で大暴れし、ジェイクをイスで殴打したため反則負けになると、男児と光留に対してEvolution脱退をしてVM入りを宣言、これに納得しない男児と光留が芦野と組んで復活VMを迎撃することになった。
セコンドに第2試合でイザナギ&めんそーれを粉砕した稔と歳三を従えて登場した復活VMは、TARUがパウダーを投げつけて開始、早くも場外戦でEvolutionを圧倒すると、リングに戻って男児を蹂躙してリードを奪う。
男児はやっと反撃して光留に代わり、VMにジャンピングハイキックを浴びせていくが、KONOがレフェリーを排除してしまうと、稔や歳三も乱入してVMが光留に総攻撃をかけ、最後もジャンピングハイキックで抵抗する光留を諏訪魔がバックドロップで仕留めて3カウントを奪いVMが圧勝する。
試合後は男児がVMに徹底抗戦をアピールして、芦野に共闘を求めたが、芦野は拒否して去ってしまい、Evolutionは光留と男児だけとなってしまう。
セミファイナルでは世界タッグ選手権が行われ、王者の石川&耕平のツインタワーズに土肥&羆嵐の土肥羆が挑戦、石川とのぶつかり合いを制した土肥は羆嵐と共にダブルショルダータックルからセントーン&レッグドロップの合体技を連発して先手を奪い、土肥も耕平とエルボーのラリーから、再び石川vs羆嵐になると、石川がショルダータックルからスプラッシュマウンテン狙いを、羆嵐がリバースすると重爆セントーンを投下する。
羆嵐の串刺しを迎撃した石川が32文ミサイルキックから、耕平が入りツインタワーズがニーリフトの波状攻撃からダブルニーリフト、サンドウィッチエルボーと羆嵐を蹂躙も、石川がジャイアントニーからジャイアントスラム狙いは、羆嵐が逃れてアルゼンチンバックブリーカーから土肥が入って、アルゼンチンバックブリーカーで担いだままの羆嵐をジャーマンで投げる。
耕平がカットに入るが土肥羆が超高層バックフリップで排除すると、羆嵐が石川にラリアットは相打ちから羆嵐がダイビングクロスボディーから埼玉に乾杯、重爆ダイビングセントーンを狙うが、耕平が入り頭突きから雪崩式ファルコンアローで叩きつける。
耕平は土肥を排除すると、石川と羆嵐がエルボーのラリーになるが、石川がファイヤーサンダーからカミゴエ、ジャイアントニーからジャイアントスラムで3カウントを奪い王座を防衛した。
試合後に石川が土肥羆を「最低で最高のチーム」と称えて再戦を約束すると、土肥羆も雄たけびで呼応する、そして芦野が現れると世界タッグ王座に挑戦を表明し、TOTAL ECLIPSEのメンバーである本田、第0試合で井上に勝った立花がサングラスをかけ登場、芦野は本田とのタッグで挑戦を表明し、6・12後楽園で開催される6人タッグトーナメントにエントリーすることをアピールした。
本田もTOTAL ECLIPSE脱退を表明していることから、芦野は元WRESTLE-1の後輩である本田と立花と共に新ユニット結成に動き出したとみていいだろう、現在の全日本プロレスは宮原が中心なれど、ユニット再編の嵐が吹き荒れている…