1月2日 全日本プロレス「#ajpw新春ジャイアントシリーズ2023」東京・後楽園ホール 1055人
(試合内容は実況ツイートより)
<第1試合 15分1本勝負>
〇本田竜輝 児玉裕輔 花畑正男(7分20秒 片エビ固め)田村男児 ×井上凌 安齊勇馬
※ファイナルベント
<第2試合 15分1本勝負>
大森隆男 ライジングHAYATO 〇カズ・ハヤシ(9分5秒 片エビ固め)ヨシタツ ×ブラックめんそーれ 長井満也
<第3試合 30分1本勝負>
〇鈴木みのる 土井成樹(11分19秒 体固め)石川修司 ×大森北斗
※ゴッチ式パイルドライバー
<第4試合 世界タッグ王座 次期挑戦者チーム決定戦 60分1本勝負>
〇青柳優馬 野村直矢(11分48秒 スタッフロール)×斉藤ジュン 斉藤レイ
<第5試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第63代王者/2022 Jr. BATTLE OF GLORY 優勝者】〇青柳亮生(15分10秒 片エビ固め)【挑戦者】×佐藤光留
※ファイヤーバードスプラッシュ
☆亮生が3度目の防衛に成功
<第6試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
【挑戦者組/2022 世界最強タッグ決定リーグ戦 優勝者組】宮原健斗 〇野村卓矢(17分27秒 スリーパーホールド)【第92代王者組】諏訪魔 ×KONO
☆諏訪魔&KONOが初防衛に失敗、宮原&野村卓が第93代目王者となる
<第7試合 新春バトルロイヤル>
〇野村卓矢(12分1秒 エビ固め)×井上凌
※PK
退場順=石川、青柳&野村直&SAITO BROTHERS、長井、ヨシタツ、光留&児玉、男児&花畑正、安斎、カズ、亮生、宮原、HAYATO、渕正信、本田、大森、めんそーれ
全日本プロレスの2023年度が開幕し、所属選手が全員揃う中(諏訪魔&SAITO BROTHERSは花道で待機)、福田社長が挨拶の後、選手を代表として宮原が「2023年度も明るく、楽しく、激しいプロレスを全国へ届けていく」と抱負を述べ新年の挨拶となったが、今年の新入団選手の発表はなかった。
第3試合では鈴木が全日本プロレス初参戦となる土井と組んで、石川&北斗と対戦、鈴木と北斗は9月の武道館以来の対戦となるが、北斗は鈴木との対戦を迫るも、鈴木は無視して、石川vs土井で開始、土井はエルボーやショルダータックルで石川を攻め、石川は全て受け流し、土井は低空ドロップキックで切り崩したものの、石川のショルダータックルで弾き飛ばされてしまう。
代わった北斗は鈴木に強襲をかけてから、土井にコンプリートショットを決めるも、鈴木に場外へ引きずり出されると鉄柵に叩きつけてストンピング、リングに戻っても鈴木は土井と共に北斗を痛めつけ、北斗もエルボーで食い下がるが、鈴木は殴りつけるエルボーで一蹴して徹底的に痛めつける。
長時間捕まった北斗は鈴木にローリングエルボーからブレーンバスターで反撃して石川に代わり、石川は鈴木に串刺しラリアットからジャイアントフットスタンプと猛反撃してファイヤーサンダーを狙うが、逃れた鈴木は串刺しビックブーツ、PK、エルボーのラリーから殴りつけるエルボーを浴びせてスリーパーを狙うと、石川が逃れてラリアットを浴びせる。
石川は北斗に代わると鈴木にエルボーを乱打から串刺しエルボー、カウンターエルボーからRKOを決めたが、ドラゴンスープレックス狙いは鈴木が阻止してスリーパーは石川がカット、しかし土井が石川を場外へ排除すると、鈴木は北斗に時間差ロープワークからスリーパー、殴りつけるエルボーを連打を浴びせ、北斗は必死で食い下がったが、鈴木は殴りつけるエルボーからゴッチ式パイルドライバーで3カウントを奪い完勝となった。
試合後に鈴木と土井が握手を交わして共闘の意志を示すと、北斗が鈴木に寄り添い、土下座して共闘を志願する。鈴木は北斗の覚悟を受けいれて握手を交わし、新軍団を結成した鈴木&土井&北斗は呆然とする石川を置いて退場するも、北斗の行動に怒った石川は3日の対戦カードの変更を要求した。
昨年の北斗はジェイク・リーのユニットだったTOTAL ECLIPSEが解散したことで、成り行き上正規軍に加わり、「2022 Jr. BATTLE OF GLORY」では本命視されながらも全敗で終わるという不本意な成績、兄貴分だったジェイクも全日本プロレスから去るなど、北斗にとって激動の年だったが、その間にも北斗のウエートが上がっておりヘビー級の体型になっていた。北斗が鈴木&土井との共闘を選んだのは、更なるステップアップするには本体ではなく、鈴木から学んだ方がいいという判断であり、鈴木も北斗に見所があると考えて組む気になったと見ていいだろう。
第4試合では世界タッグ挑戦者決定戦が行われ、12・26川崎で行われたREALBLOOD興行で再始動した野村直&青柳のノムヤギがSAITO BROTHERSと対戦、序盤はノムヤギが連係でレイを捕らえて先手を奪ったかに見えたが、青柳の突進すると、李日韓レフェリーに直撃してしまい、日韓レフェリーがダウンしている間に、TARUも介入してSAITO BROTHERSが青柳を捕らえて試合をリードする。
長時間捕まった青柳はレイにドロップキックで反撃すると、代わった野村直がエルボーの連打、フライングフォアアームからボディースラムと攻めるも、ブレーンバスターはレイが投げ返してから、代わったジュンがビックブーツからミドルキック、ラリアットと攻めるも、野村直がスピアーから青柳に代わりノムヤギがトレイン攻撃でジュンを捕らえる。
青柳は野村直の援護でジュンにダイビングクロスボディーを命中させるとジャーマンを狙うが、ジュンが急所蹴りで阻止すると、レイが入ってSAITO BROTHERS連係から合体パワーボムを決める。
野村直がカットに入るがレイが排除、ジュンは青柳にコブラクラッチスラムをを狙うが、青柳がフロントネックロックで捕らえるも、ジュンがコーナーへ押し込んで逃れるとスピアーを浴びせ、レイが入ってSAITO BROTHERSがダブルチョークスラムから、ジュンが再びコブラクラッチスラムを狙うと、青柳はスタッフロールで丸め込んで3カウントを奪いノムヤギが逆勝利となるが、納得出来ないSAITO BROTHERSがノムヤギに襲い掛かって大暴れとなる。
第5試合では世界ジュニアヘビー級選手権、「2022 Jr. BATTLE OF GLORY」でも優勝を果たした王者の亮生が、リーグ戦唯一黒星を喫した光留の挑戦を受けた。開始から光留が猪木アリ状態を仕掛けてグラウンドへ、光留がヘッドロック、首を取ってネックロック狙いは亮生がロープエスケープ、光留がまた猪木アリ状態を仕掛けたも、亮生が嫌ってコーナーで座る。
亮生は光留を飛び越えるが、着地した亮生に光留はソバットを浴びせ、亮生のハンドスプリングも光留がキャッチすても、逃れた亮生がドロップキックで光留を場外へ追いやり、コーナーからのムーンサルトアタックを狙うが、光留が阻止して亮生をリングに戻すとロープ越しで脇固めで捕らえ、リングに戻って亮生の左でへミドルキックを連打を浴びせる。
エルボーのラリーで亮生が崩れると、光留は亮生の左腕へローキックの連打、エルボーのラリーになると亮生が連打で光留が崩れるが、亮生が迫ったところで光留が腕十字で捕らえると、亮生が慌ててロープエスケープ、光留は亮生の左腕へ肘を落とすとミドルキックの連打、連続カバーでスタミナを奪ってからチキンウイングアームロックで捕らえ、左腕へオーバーヘッドキックを浴びせる。
亮生はハンドスプリングレッグラリアットを狙ったが、光留はアンクルホールドで捕らえるも、側転した亮生がドロップキックからハンドスプリングレッグラリアットで反撃、読み合いからスワンダイブミサイルキックで光留を場外へ出すとムーンサルトアタックを命中させる。
リングに戻ると亮生が連続フィッシャーマンスープレックスホールドからファイヤーバードスプラッシュを狙うが、光留がロープをゆすって動きを止めると雪崩式狙いは、亮生がエルボーの連打で光留をコーナーへ宙吊りにすると、パタダス・エネル・ペチョを投下、そしてファイヤーバードスプラッシュを投下したが、光留が剣山からチキンウイングアームロックで捕らえる。
光留は水車落としから捕獲式腕十字、アンクルホールドからバックドロップ、捕獲式腕十字からアンクルホールド、延髄斬りからデスバレーボム、三角絞めと攻め、亮生は必死でロープエスケープ寸前も、切り返した光留は脇固めで捕らえ亮生意を追い詰める。
回転した亮生がラ・マヒストラルは、光留がアンクルホールドで切り返すが、亮生が延髄斬りで逃れると旋風脚、トラースキックと浴びせ、フィッシャーマンズから前へ落とす変形ボムを披露してからファイヤーバードスプラッシュで3カウントを奪い、王座防衛に成功した。
試合後は光留が亮生と握手を交わし、亮生の腰にベルトを巻いて潔く敗戦を認めて退場するが、入れ替わりに第2試合でめんそーれを降したGLEATのカズが現われ、王座挑戦を表明し、亮生も受諾して決定と、亮生は「PlusUltra」で選手権を締めくくった。
カズは世界ジュニアヘビー級王座を17度防衛するという記録保持者で、武藤全日本時代に一時代を築いたレジェンド、これから自分の時代を築く野望を持っている亮生にしてはレジェンド・カズは挑戦者としては相応しいのかもしれない。
セミファイナルでは世界タッグ選手権、王者組の諏訪魔&KONOに2022年度の世界最強タッグに優勝した宮原&野村卓が挑戦、野村卓はKONOにバックエルボー、首投げからサッカーボールキックと攻めると、宮原が入り連係からフォローバックを狙うが、KONOが避けて同士討ちになると、諏訪魔組が場外戦を仕掛け、野村卓を痛めつける。
リングに戻ってからは王者組は野村卓を捕らえて試合をリードも、長時間捕まった卓矢は諏訪魔にドロップキックから宮原に代わり、宮原は諏訪魔へビックブーツ、低空ドロップキックから側頭部へドロップキック、しかし串刺しはキャッチした諏訪魔がフロントスープレックスから万力スリーパーで捕らえ、ラストライドを狙うが、宮原はリバースする。
諏訪魔は串刺しラリアットも、受けきった宮原はエルボーの連打からブラックアウトを狙うが、キャッチした諏訪魔がラリアットを浴びせ、KONOvs野村卓に代わって、野村卓がエルボーの連打も、KONOも打ち返すが、卓矢はマシンガンミドルから串刺しエルボー、ブレーンバスターで投げる。
野村卓のPKはキャッチしたKONOはエルボーを放って突進すると、野村卓がミドルキックで迎撃してから、宮原が入り連係を狙うと、場外のTARUが阻止して場外へ引きずり出し、王者組が孤立した野村卓にダブルチョップのサンドバックタイムから諏訪魔がバックドロップ、そしてKONOはジャイアントニーを狙うが、宮原が阻止し、野村卓が宮原を踏み台してKONOにビンタを浴びせる。
勝負に出た挑戦者組はKONOにフォローバックを決めるも、眉山狙いは諏訪魔が阻止すると、その際に和田京平レフェリーを巻き込んでKOしてしまい、その間にTARU、SAITO BROTHERSが乱入してVMが野村卓に総攻撃をかけ、サブレフェリーとして神林レフェリーが止めに入るが、諏訪魔が排除してKOしてしまう。
それでも野村卓はKONOにジャーマンから突進するが、KONOがジャンピングニーで迎撃し、諏訪魔は宮原にマシンガンラリアットも宮原はブラックアウトで応戦する。そこでTARUのパウダー攻撃を狙うが諏訪魔に誤爆すると、KONOは野村卓にネックハンキングボムからジャイアントニーを狙うが自爆すると、これを逃さなかった野村卓がKONOにスリーパーで捕らえて一気に絞めあげ、KONOがギブアップで宮原&野村卓が王座奪取に成功した。
試合後には挑戦者決定戦を制したノムヤギが現われ、自己紹介しつつ王座挑戦をアピールして去ると、宮原と野村卓は3日の三冠ヘビー級選手権へ向けてエールを交わし合った。
そしてメインで行われた新春バトルロイヤルでは渕が参加も、鈴木&土井&北斗、諏訪魔&KONOがボイコットする中で行われるも、石川が早速退場すれば、ノムヤギとSAITO BROTHERSは場外で大乱闘となったため4人まとめて退場する。
退場者が続出する中で、大ベテランの渕が宮原の応援に応えてHAYATOにボディースラムを連発も、調子に乗った宮原が渕にボディースラムのリクエストを煽るため、怒った渕が丸め込むと全員に押さえ込まれて失格、また第2試合終了後に大森を襲撃したケンドーカシンも乱入して、大森を場外へ落としてオーバー・ザ・トップロープで失格させると、怒った大森とカシンはそのままバルコニーに設置されていた放送席へと雪崩込み大乱闘となってしまう。
最終的には野村卓、めんそーれ、井上が残り、野村卓がめんそーれを腕十字、井上をPKで降してバトルロイヤルを優勝、賞金100万円を獲得して、夜の大日本プロレス後楽園大会に臨むことになった。
今年の全日本プロレスのビックマッチの日程も発表され、2023年度の大晦日では代々木でビックマッチを開催することを発表した。51年目を迎えた全日本プロレス、果たしてどういう年となるのか…