87分57秒越しの決着…ジェイクが宮原を粉砕し三冠奪還、全日本プロレスは”オレの時間だ”


6月19日 全日本プロレス「Champions Night4 〜50th Anniversary Tour〜」大田区総合体育館 1398人
(試合内容は実況ツイートより)

<第8試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
【挑戦者組】〇芦野祥太郎 本田竜輝(16分9秒 アンクルロック)【第90代王者組】×石川修司 佐藤耕平
☆石川&耕平が2度目の防衛に失敗、芦野&本田は第91代王者組となる

<第9試合 30分1本勝負>
〇諏訪魔 TARU(11分55秒 体固め)永田裕志 ×田村男児
※バックドロップ

<第10試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【挑戦者】〇ジェイク・リー(27分57秒 片エビ固め)【第60代王者】×宮原健斗
※D4C
☆宮原が5度目の防衛に失敗。ジェイクが第61代王者となる

全日本プロレス今年2度目の大田区大会、メインは三冠ヘビー級選手権が行われ王者の宮原にジェイクが挑戦、二人は2021年10月16日の大田区大会でジェイクが王者、宮原が挑戦者という図式で行われたが、60分フルタイムの時間切れ引き分けとなり、その後ジェイクは左眼窩内側壁骨折で欠場となり王座は返上、年明けの2022年1月に決定トーナメントを制した宮原が王座を奪取した。そして今回は宮原の指名で決着戦が行われることになった。

開始となると、ジェイク大きく構え、ロックアップからジェイクが押し込み、宮原が体を入れ替えてブレーク、ロックアップからジェイクが押し込んでジェントルブレークも、宮原が強襲をかけ、ビックブーツから読み合いになる。

差し合いから宮原がバックを奪い、リストロックの応酬となると、宮原はレッグシザースでジェイクをセカンドロープにセットしエプロンからのドロップキックを狙うが、避けたジェイクがスライディングキックで場外へ落とし、場外戦で宮原を鉄柵へハンマースルーから突進すると、宮原がキャッチして鉄柵へギロチンホイップで叩きつけてから頭突きを連発する。
リングに戻るとジェイクはキチンシンクから場外戦を仕掛けると、宮原にニーリフト、鉄柵へハンマースルーからビックブーツを連発し、花道でDDTを敢行、リングに戻るとジェイクは宮原の腹部にストンピングを乱打し、宮原はたまらず場外へ逃れ、宮原がリングに戻るとジェイクは宮原の腹に膝を押し当て、足蹴で挑発、ボディーブローからストマックブロックとスタミナを奪ってからエルニーニョを投下、ボディーシザースと徹底的に宮原のスタミナを奪いにかかり、宮原はロープエスケープする。
エルボーのラリーになると、宮原が頭突きから低空ドロップキックは、避けたジェイクが宮原の腹へストンピングからキチンシンクを連発、そしてロープへ振るが、宮原がカウンターの低空ドロップキックから側頭部へドロップキックを放ち、ジェイクの串刺しを迎撃した宮原はセカンドコーナーも、ジェイクはビックブーツで場外へ蹴り出し、場外戦でジェイクがエプロンからPKを狙うと、ビックブーツで迎撃した宮原はエプロンのジェイクにジャーマン狙うが、ジェイクがエプロンを蹴って鉄柵に押し込んで阻止するエプロンからPKを浴びせる。
リングに戻るとジェイクはPKを浴びせるが、受け切った宮原がエルボーのラリーに持ち込むも、ジェイクはボディーブローからビックブーツに対し、宮原は串刺しニーからジャーマンで投げれば、ジェイクもジャーマンで返すと、宮原はブラックアウトを炸裂させる。
宮原は串刺しを狙うが、避けたジェイクはハイキックから雪崩式狙いは、宮原が頭突きで阻止し下へ潜ってランニングパワーボム、後頭部へブラックアウトからブラックアウトは、キャッチしたジェイクは切り返しから胴絞めスリーパーで絞めあげ、宮原がロープエスケープする。
ジェイクはニーアッパーからバックドロップを狙うが、宮原が体を浴びせて潰してから後頭部へブラックアウトを炸裂させ両者ダウン、先に立ったジェイクは殴りつけるエルボーに対して、宮原もエルボーで返してラリーになると宮原が崩れ、ジェイクはニーリフトの連打からジャイアントキリングは宮原がキャッチも、ジェイクはハイキックを浴びせるが、宮原がラリアットを連発で応戦してから二段式ジャーマンスープレックスホールドを決める。
宮原はシャットダウンスープレックスを狙うが、ジェイクが逃れ、宮原がラリアットもジェイクはキチンシンクからバックドロップで投げる。

ジェイクはD4Cを狙うが、宮原が首固めで丸め込み、ニーが相打ちになっても、宮原は読み合いからブラックアウトを炸裂させ、後頭部へブラックアウトからブラックアウト、そしてシャットダウンスープレックスはジェイクがロープを噛んで阻止してハイキックも。ガードした宮原はブラックアウトを連発するが、突進したところでジェイクはハイキックの連発から後頭部へジャイアントキリング、そしてD4Cで3カウントを奪い、王座奪還に成功した。
試合後のジェイクはマイクを持ち「宮原、そのままでいい。俺はお前に『俺がいてこその最高だろ?』と言った。けど、それは逆もしかりなんだ。お前がいたから、俺もここまで来れた。ありがとう。それしか言葉が出てこない」と敗れた宮原にアピールし、宮原は去っていく。
そして「俺のやるべき仕事はまだある。おい、出てこいよ。このベルトを狙ってるヤツ、見てんだろ? おい、早く出てこい」と次期挑戦者を募ると、諏訪魔がVMを従えて登場し、ジェイクは「俺にいちゃもんつけるんだろ? いっつもいっつもよ。聞かせてくれよ。どうしたい、あんたは?」と投げかけると、諏訪魔は「おい、ジェイク。その三冠のベルト、俺に挑戦させろ。お前ができなかったヒールの道を教えてやる」と挑戦表明し、ジェイクは「聞いたか。三冠に挑戦したい? もちろんいいとも」と受諾し、諏訪魔らVMは去っていく。
最後にジェイクは「靱帯切って、ヘルニアになって。で、眼窩底骨折。肋骨も何度も折れて、鼓膜は破れ、こんな仕事たくさんだと思ったことは何度もある。あんたらだってそうだろ? 今の仕事に不満抱えているんじゃないのか? 多少ね。そうだろ?そういう時は見に来いよ、全日本プロレス。俺の生き様見て、他の選手の生き様も見て、『また明日頑張ろう』ってそういう気持ちになってくれ! 50周年、俺が引っ張っていく。今は俺の時間だ!」とファンにアピールして締めくくった。
試合内容的には宮原の完敗で、ジェイクは宮原のスタミナを奪うだけでなくパターンも読み切って、宮原のペースにさせないまま試合を進めていった。ジェイクにしてみれば宮原との試合は最後にしたいという意味は、宮原に勝てなければ全日本プロレスでは後がない、ジェイク自身も背水の陣を敢えて敷いて臨んでいった試合だった。これで全日本プロレスは宮原からジェイクに時代が変わったのかというと、ジェイクが自分の時代をいかに築けるかにかかってくる。まして全日本プロレスはユニット再編という激変期に差し掛かっていることから、ジェイクがその中で全日本プロレスの中心に立っていられるか、全てこれからにかかっている。

セミファイナルでは諏訪魔&TARUのVMに男児と新日本プロレスからの助っ人である永田が迎え撃ち、男児はEvolutionで育てたエボ米で握ったオニギリを諏訪魔に差し出して元に戻ってもらおうとしたが、諏訪魔は振り向こうとしない。
永田vs諏訪魔で開始も背後からTARUが強襲して場外戦を仕掛け、リードを奪った諏訪魔は永田にエルボーの連打を浴びせる。

リングに戻ると怒った永田は諏訪魔にエルボーの連打、ローキックの連打、サッカーボールキックと浴びせ、代わった男児がエルボーの連打、ランニングエルボーからフライングショルダーで続くが、TARUが背後からキックを浴びせると場外戦となり、VMに合流した近藤が襲い掛かってTARUが男児に犬の首輪をつけ引きずり回してから、諏訪魔がプッシュアップバーで殴打、男児の背中は傷だらけになり、リングに戻ってもVMは男児を捕らえて蹂躙するが、TARUのブレーンバスター狙いを男児がブレーンバスターで投げ返して一矢報いる。

代わった永田がTARUにビックブーツ、ミドルキックの連打、串刺しビックブーツからエクスプロイダー、フェイント式低空ドロップキックを放つ。
TARUも踵落としで反撃すると、代わった諏訪魔がフライングショルダーで続き、串刺しラリアットからスロイダー、バックドロップは永田が逃れるも諏訪魔がサミングから串刺しは、永田が迎撃してバックドロップ狙い、ダブルチョップで逃れた諏訪魔のラリアット狙いは永田が脇固めで切り返して白眼式腕固めを狙うも、TARUがカットする。
代わった男児が諏訪魔にダイビングショルダーを命中させ、永田が入ってトレイン攻撃から男児がバックフリップ、ドロップキック、永田が延髄斬りで援護してから連係を狙ったところで、歳三がポリタンクで殴打して阻止すると、男児は諏訪魔にラリアットを連発するが、諏訪魔がラリアットからバックドロップで3カウントを奪い勝利、試合後もVMは男児を袋叩きにしてから、永田にもパウダーを投げつけ、エボ米でのオニギリを男児の口に突っ込んでから諏訪魔がラリアットでKOしてダメ押しする。

第8試合の世界タッグ選手権、王者の石川&耕平のツインタワーズvs挑戦者の芦野&本田は、本田が公平とのぶつかり合いからカークラッシュ式ショルダータックルでなぎ倒し、芦野の援護でエルボーの連打を放つも、受け流した耕平が重いエルボーから、代わった石川が踏みつけ、エルボーの連打を浴びせるなどツインタワーズが本田を捕らえて試合をリードする。

長時間ツインタワーズに蹂躙された本田に耕平はファルコンアローを狙うが、本田がブレーンバスターで投げ返してから芦野に代わり、芦野は耕平に俵返し、串刺しアッパーカットも、迎撃した耕平はエルボーのラリーを仕掛け、耕平が崩れると芦野がアッパーカットも、耕平は重いエルボーの連打で両者ダウンとなる。
代わった石川も芦野に串刺しラリアットからジャイアントフットスタンプで続くが、ファイヤーサンダーは芦野がアンクルロックで切り返すと、強引に立った石川はジャーマン、耕平が入って雪崩式ダブルブレーンバスター狙いは、本田がカットも、ツインタワーズが頭突きで返り討ちにしようとしたが、食い下がった本田は耕平にスピアーを浴びせる。
芦野は石川にミサイルキック、アッパーカットから芦野&本田が雪崩式フロントスープレックス&ファイナルベントの合体技を決める。耕平がカットに入り本田を重い頭突きで排除して、ツインタワーズは連係からダブルニーリフトを浴びせるが、連係は本田が阻止してから、芦野は石川にアンクルロックで捕らえ、本田はジャーマンで耕平を排除する。
石川の串刺しを避けた芦野は連続ジャーマンも、石川はジャイアントニーリフト、ファイヤーサンダー、そしてスプラッシュマウンテンを狙うが、芦野がフランケンシュタイナーからアンクルロックで捕らえ、石川は懸命に耐えたが無念のギブアップとなり、王座を奪取し本田は初戴冠、セコンドに着いていた立花誠吾も芦野&本田の王座を奪取を祝福した。

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