1月4日 新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム」東京ドーム 12047人
(試合内容は実況ツイートより)
<第0試合 『KOPW 2022』進出権争奪ニュージャパンランボー>
勝ち残り=矢野通、チェーズ・オーエンズ、鈴木みのる、CIMA
退場順=藤田晃生、中島佑斗、大岩陵平、TAKAみちのく、マスター・ワト、天山広吉、小島聡、DOUKI、金丸義信、本間朋晃、永田裕志、バットラック・ファレ、アーロン・ヘナーレ、真壁刀義、藤波辰爾
<第1試合 30分1本勝負>
〇YOH(12分32秒 ファイブスタークラッチ)×SHO
<第2試合 30分1本勝負>
〇KENTA 石森太二 エル・ファンタズモ(8分40秒 反則勝ち)×棚橋弘至 田口隆祐 ロッキー・ロメロ
※レフェリーへの暴行
<第3試合 30分1本勝負>
〇ウィル・オスプレイ グレート・O・カーン ジェフ・コブ(9分27秒 片エビ固め)内藤哲也 SANADA ×BUSHI
※ヒドゥンブレイド
<第4試合 スペシャルシングルマッチ キャッチレスリングルール 30分1本勝負>
〇柴田勝頼(11分46秒 片エビ固め)X=×成田蓮
※PK
<第5試合 NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負>
【挑戦者】〇EVIL(12分10秒 片エビ固め)【第34代王者】×石井智宏
※EVIL
☆石井が初防衛に失敗、EVILが第33代王者となる
<第6試合 IWGP タッグ選手権試合 60分1本勝負>
【挑戦者組/WORLD TAG LEAGUE2021優勝チーム】後藤洋央紀 〇YOSHI-HASHI(15分27秒 片エビ固め)【第91代王者組】×タイチ ザック・セイバーJr.
※奈落
☆タイチ&ザックが2度目の防衛に失敗、後藤&YOSHI-HASHIが第92代王者組となる。
1・4新日本プロレス東京ドーム大会の第4試合では4年ぶりの柴田勝頼の復帰戦が行われ、注目された相手は現在LADOJOで柴田に弟子入りして修行中の成田蓮が務めることになった。
そして後入場の柴田がマイクを持つと、なんと当初予定していたグラップリングルールから土壇場でプロレスルールに変更をアピールして即試合へと突入する。
開始から互いにキックで牽制、差し合いからバックの奪い合いになって、柴田がマウントを奪いグラウンドでリードも成田も食らいつき、柴田がマウントからサイドポジション、腕十字を狙うと成田はガードポジションで返し、切り返した柴田はストンピングを浴びせれば、!ロックアップでは柴田が押し込んで成田が体を入れ替えるとを張り手を浴びせる。
成田はヘッドロックを仕掛ければ、柴田もヘッドロックで切り返し、成田のヘッドシザースも抜けた柴田はPKを狙うが、成田が避け、柴田は足四の字固めで捕らえると、外した柴田はストンピング、エルボーの連打、ニーリフトと浴びせ、コーナードロップキックは成田が阻止してストンピングを連打で返すと、両足で押し当てる。
成田はミドルキックから突進は柴田が武者返しで返すと、串刺しビックブーツを連発、エルボーの連打からコーナードロップキックを命中させる。
柴田はハーフラッチスープレックスから腕十字、三角絞めへ移行するが、成田が切り返して成田スペシャル2号で返して柴田はロープエスケープも、成田はすぐ膝十字で捕らえて柴田に反撃の機会を与えない。
成田は柴田の左足にサイキックから突進は、柴田がキチンシンクで迎撃してソバット、ミドルキック、場外へ逃れた成田をリングに戻すとロープ越しでスリーパー、突進は成田がキャッチして頭突きの連打からコブラツイスト狙いは柴田がコブラツイストから切り返してバックドロップで投げると、レインメーカー式ビンタを浴びせる。
柴田はミドルキックの連打、ビックブーツ、ラリアットと放つが、ミドルキックをキャッチした成田はローキック、ハイキック、ミドルキックを乱打も、柴田はローキックで返すとビンタからスリーパー、そしてPKで3カウントを奪い復帰戦を勝利で飾った。
突然のプロレスルールには驚いたが、バックステージコメントでは「ちょっと会社との約束とは違う事を、ハミ出した事をしてしまったんでちゃんと自分のペナルティでも何でもしっかり受け止めたいと思います。今日、ここに一つリングに上がるチャンス、どうしても作ってこじ開けたかったんで…」と実は会社の承諾もなしにフライング的にプロレスルールに変更したことを明かした。
当初予定していたグラップリングルールは新日本プロレス側が柴田に対して復帰する条件として出したもので、柴田はその時は承諾したが、リングに上がってしまえばこっちのもので、柴田は土壇場でルールを覆してしまった。そういった意味では柴田の行動はまさに確信犯であり、リングに起きたことが全てである、それを自ら体現して見せた。
今後に関しては新日本プロレスがどう判断するかわからない、課題は残るが、柴田勝頼がプロレスのリングに戻ってきたことが全てであり事実なのだ。
第6試合で行われたIWGPタッグ選手権、王者のタイチ&ザックのデンジャラステッカーズにWORLD TAG LEAGUE2021優勝チームの後藤&YOSHI-HASHIが挑戦。、後藤&YOSHI-HASHIがザンマイから太鼓の乱れ打ちとザックを捕らえるが、タイチが後藤をノド輪で排除してから。場外戦を仕掛け、ザックは花道でYOSHI-HASHIにネックツイスト、タイチはケーブルで後藤の首を絞めるなどして試合の流れを変える。
デンジャラステッカーズはYOSHI-HASHIを捕らえるが、YOSHI-HASHIがザックにヘッドハンターで反撃すると、代わった後藤が村正からブルドッキングヘッドロックで続き、後藤は突進も切り返したザックは卍固めで捕らえ、切り返し合いになると後藤がラリアットから各選手が乱戦になり、ザックのPKに対して後藤がラリアットで応戦して4選手ダウンとなる。
後藤がザックにラリアットを狙うが、ザックが絡みついてこの腕どうだで捕らえ、タイチはYOSHI-HASHIを聖帝十字陵でセーブして、後藤が必死でロープエスケープすると、タイチが入ってオレとザックから天翔ザックドライバーを狙うが、タイチが阻止すると後藤が後藤弐式でザックを丸め込むも、切り返したザックはヨーロピアンクラッチで丸め込み、ザックは腕へオーバーヘッドキックも後藤は牛殺しで応戦する。
タイチvsYOSHI-HASHIに代わってタイチはローキック、YOSHI-HASHIはエルボーとラリーになり、YOSHI-HASHIが逆水平も、タイチはスピンキック、切り返しからデンジャラスバックドロップで投げる。
タイチは天翔十字鳳を狙うが、YOSHI-HASHIがトラースキックで迎撃するも、タイチ天翔十字鳳で応戦し、ザックが入ってザックメフィストは逃れたYOSHI-HASHIがザックにトラースキック。タイチにはドラゴンスープレックスからしゃちほこラリアットを浴びせ、後藤が入って隠し狭間から激烈一閃、消灯とタイチを追い詰めるが、ザックがカットに入る。
後藤&YOSHI-HASHIがザックにGYRで排除すると。タイチに狙うが、逃れたタイチがYOSHI-HASHIにタイチ式外道クラッチで丸め込み、ザックが入っても後藤&YOSHI-HASHIは消灯で排除、孤立したタイチは後藤に串刺しアックスボンバー、YOSHI-HASHIにジャンピングハイキックと浴びせて懸命粘る。
タイチはブラックメフィストを狙うが、YOSHI-HASHIがカナディアンデストロイで切り返すと、後藤のGTRから奈落で3カウントを奪い王座を奪取、試合後のYOSHI-HASHIはタイチに握手を求めるが、タイチは握手をせずも、抱きしめて応じ潔く敗戦を認めた。
デンジャラステッカーズにしてみれば、後藤&YOSHI-HASHIは肝心のところで結果が出ないこともあって眼中にはなかったが、その悔しさをバネにしてきたのか、互角以上に渡り合えるぐらいのチームになった。棚橋がYOSHI-HASHIに言い放った「物事は変わるのは一瞬」まさに後藤とYOSHI-HASHIは一瞬で物事を変えて見せた。
第5試合のNEVER無差別級選手権には王者の石井にEVILが挑戦、石井が入場するなりEVILが襲い掛かり、場外戦で東郷の介入を受けた石井にEVILがEVILホームランでかっ飛ばし、その後も東郷の介入を受けたため石井はリードを奪えない。
石井は雪崩式滞空ブレーンバスターで反撃するが、スライディングラリアットは東郷が阻止し、石井がリキラリアットもレフェリーに誤爆すると、東郷が乱入してスポイラーチョーカーで捕らえ、高橋裕二郎も駆けつけて石井にラリアットを放つ。
石井は裕二郎と東郷を排除もレフェリーするが、レフェリーが完全にKOされたためバックステージまで運ばれてしまい、今度は第1試合でYOHに敗れたSHOが乱入して石井にジャーマンからショックアローを狙うが、YOHが駆けつけてトラースキックで阻止しプランチャで排除する。
浅見レフェリーがサブレフェリーで入り、石井はリキラリアットを狙うが、EVILがカマイタチで迎撃してからジャーマンで投げるも、読み合いになると石井が延髄斬りを放ってリキラリアットを炸裂させる。
石井は垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、裕二郎が急所打ちで阻止すると、EVILがベルトを手にして一撃を加えてからEVILで3カウントを奪い王座を奪取、House of toutureが総攻撃で勝利を収め、NEVER戦線を独占してしまう。
第0試合で行われた『KOPW 2022』進出権争奪ニュージャパンランボーでは参加選手が続々リングインするも13番手にはGLEATのCIMAがサプライズ参戦を果たし、かつて何度も対戦し合った仲であるTAKAをメテオラで3カウントを奪い脱落させる。
18番手にはドラディションで元IWGPヘビー級王者の藤波辰爾もサプライズ参戦、各選手にドラゴンスクリューを決める。
最後にやっぱり矢野が登場してヘナーレをオーバー・ザ・トップロープで退場させたが、藤波が真壁をドラゴンスクリューから足四の字で捕らえたところで、鈴木やオーエンズ、CIMA、矢野に押さえ込まれて退場となると、ベスト4が揃って試合が終了、5日のKOPW2022争奪4WAYマッチに進出することになった。
驚いたのはCIMAの参戦で新日本プロレスへの参戦は2000年5月の福岡ドーム、2009年9月27日の神戸大会の2度だけで、それ以外は獣神サンダー・ライガーが闘龍門JAPAN、DRAGON GATEに参戦するだけでほとんど新日本プロレスとは接点がなかった。
KOPWに勝ち残ったことで”お客さん”としてではなく本戦にも参戦することになったが、バックステージでも「GLEATと新日本プロレスの間で何か残せれば」とコメントした通り、CIMAがKOPWを奪ってGLEATに持ち帰り、新日本プロレスとの関係を続けるのか。また3連覇を狙う矢野にとっては因縁乎あるオーエンズ、鈴木、そして美味しい所を持っていくのが上手いCIMAと今回ばかりは強敵が多く、3連覇も難しいかもしれない。