9月16日 NOAH「N-1 VICTORY 2019 ~NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE~」エディオンアリーナ大阪 2597人
<第6試合 GHCジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第37代選手権者】○HAYATA(17分25秒 片エビ固め)【挑戦者】×YO-HEY
※ヘデック
☆HAYATAが初防衛に成功
<第7試合 スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負>
○清宮海斗 武藤敬司 秋山準(22分25秒 タイガースープレックスホールド)丸藤正道 望月成晃 ×谷口周平
<第8試合 N-1 VICTORY 2019 優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
【Bブロック1位】○拳王(28分40秒 片エビ固め)【Aブロック1位】×杉浦貴
※ローリング式ダイビングフットスタンプ
☆拳王がN-1 VICTORY2019優勝
「N-1 VICTORY2019」優勝決定戦がエディオンアリーナ大阪大ホールで開催、 大ホールでの開催は3年ぶりで、3年前は鈴木軍が襲来して2年目、鈴木軍の一員だった杉浦が全日本からNOAHへ復帰したばかりの潮崎と対戦、潮崎が勝利を収め王座を奪取したが、観客動員は不入りで、この大会を契機に大ホールからは撤退していた。心配された観客動員は1階はかなり埋まったが、2階席は幕が敷かれるぐらい空席が目立つ、6割ぐらいの入りだったが、新日本の地盤的会場での3年ぶりの開催を考えると、まずまずといった感じだった。
ダークマッチが終了後に元GHCヘビー級王者でGHC管理委員の一人、また奈良・天理で「麺場・力皇」を経営している力皇猛が来場、メインを戦う拳王と杉浦を呼び二人を激励、そして爆発音がなって大会がスタートしたが、爆発音の大きさに杉浦が驚きながら退場となった。
メインの杉浦vs拳王のN-1 VICTORY優勝決定戦は、互いにロックアップで出方を伺うと、拳王がビックブーツを放てば、杉浦もビックブーツで返し、拳王が蹴暴、杉浦がサッカーボールキックを避けあうが、杉浦がビックブーツを浴びせると、拳王を場外へ追いやって鉄柵攻撃も、拳王がすぐリングに戻って意地を見せる。
拳王はビックブーツ、ミドルキック、サッカーボールキックの連発と攻勢に出ると、串刺しダブルニーアタック、セカンドロープからのダブルニードロップを投下、そして花道へ出して断崖式ブレーンバスターを狙うが、エルボーで阻止した杉浦が花道上でのネックスクリューを決め、拳王は首だけでなく腰までも大ダメージを負ってしまう。
リングに戻ると杉浦はサッカーボールキック、拳王のエルボーを受けきってボディースラム、チンロックと首や腰を攻め、エルボーを放てば、拳王も打ち返してラリーに持ち込んでから突進するが、杉浦はビックブーツで迎撃、キャメルクラッチで捕らえてリードを奪う。
杉浦はブレーンバスターを狙うが、不時着した拳王はミドルキックの連打を浴びせると、キャッチした杉浦が肘を落として突進も、拳王はミドルキックで迎撃、足を払って背中へフットスタンプ、後頭部めがけてジャンピングニーを放っていく
これで流れを変えたと思われていたが、拳王のブレーンバスターを杉浦が前落としで返すと、串刺しビックブーツと串刺しニーの往復攻撃、雪崩式ブレーンバスターから逆エビ固めで再び拳王を追い詰めにかかり、拳王がロープに逃れると、杉浦はジャーマンを狙うが、逃れた拳王がミドルキックを放てば、杉浦もエルボーで応戦、拳王もエルボーで打ち返してラリーに持ち込み、拳王がミドルキックを浴びせれば、杉浦はキチンシンク、しかしエルボーを避けた拳王は輪廻を浴びせると、杉浦はスピアーで応戦する。
杉浦はエプロンで断崖式中年ズリフトを狙うが、逃れた拳王はビックブーツを浴びせると、エプロンでのジャーマンから、場外へ落ちた杉浦にコーナーからダイビングフットスタンプを投下、杉浦がリングに戻ったところで背中へダイビングフットスタンプと攻勢に出るが、正調のダイビングフットスタンプが避けられると、ターンバックルへのジャーマンからビックブーツ狙いは、拳王が打ち返して相打ちとなり、拳王は蹴暴を狙うが、キャッチした杉浦がアンクルホールドで捕らえれば、切り返した拳王もアンクルホールドで返し、杉浦もまた切り返してアンクルホールドとアンクルホールド合戦を繰り広げ、拳王のキックをキャッチした杉浦が再びアンクルホールドで拳王を追い詰める。
杉浦はハイブリッジジャーマンからランニングニーを連発も、3発目をキャッチした拳王は杉浦を逆立ち状態にして土手っ腹にミドルキックを浴びせ、崩れながらもファルコンアローからダイビングフットスタンプで勝負に出るが、杉浦はカウント2でキックアウト、拳王は杉浦の頭部に左右のミドルキックを放つと、キャッチした杉浦がオリンピック予選スラムを決めるも、両者ダウンでカバーできない。
杉浦は拳王の後頭部に胴田貫エルボーを連発、後ろ前へとランニングニー、2回目のオリンピック予選スラムを決め、勝負あったかに見えたが拳王はカウント2でキックアウト、杉浦は腕のクラッチを離さないまま鬼エルボーを放っていくが、拳王がビンタで返すと、二人の間でビンタ合戦となり、競り勝った杉浦はニーを打ち込み、後転式フロントネックロックで捕獲、拳王を追い詰めるも、抜けた拳王は杉浦の後頭部にローキックを浴びせる。
杉浦は鬼エルボーを放てば、拳王もミドルキックで返してラリーとなり、杉浦が連打を浴びせるが、背後を捕らえた拳王はドラゴンスープレックス、そしてハイキックを炸裂させ、勝負と見てダイビングフットスタンプを投下も、杉浦はカウント2でキックアウトする。
そして拳王はコーナーから丸藤を降したローリング式ダイビングフットスタンプで3カウントを奪い、杉浦越えを果たしてN-1 VICTRY2019を制覇、グローバルリーグを含めて2度目の優勝を果たした。
試合後に清宮が現れ「今のあなただったら、いままでいろいろあったけど、オレは11月2日の両国で新しい景色が見られると思う」とアピールすれば、拳王も「新しい景色が見せられることが出来る?奇遇だな。清宮。オレもそう思うぞ」と同意。しかし「オマエの作る新しい景色じゃないぞ、N-1優勝者、このオレが作る新しい景色だ!いいか、新しい景色、このプロレスリングNOAHのリングをダイヤモンドのように輝く景色を必ず見せるからな!そして11月2日、両国国技館、オマエの持っているベルトは必ずオレのもとに来るからな!」と新しい景色を見せると共に王座奪取をアピールする。
そして清宮が退場すると「両国ではオレがベルトを奪って、大成功に終わらせる。そしてオマエらの行きたいところがどこだ!」と観客に呼びかけると、観客は「武道館!」と答え、拳王は「改装した武道館で見たいのはどこだ!」と呼びかけると「NOAH!」と返し、拳王は「てめえら、クソ野郎どもを必ず武道館へ連れていくからな!」と断言、黄色いテープが舞う中で大会を締めくくった。
「武道館へ連れて行く!」と初めて宣言してからの拳王は杉浦に敗れて、武道館の夢半ばとなり、清宮にはGHCヘビー級を奪取されるどころか、打倒・杉浦までも先を越されてしまい、拳王自身も1月に清宮に敗れてしまった。拳王にしてみれば内心は苛立っていたと思う。しかしN-1を優勝し、打倒・杉浦を果たすことで、やっと清宮と並び立つことが出来ただけでなく、武道館への夢も再び動き出した。11月2日の両国で清宮と拳王がNOAHの新しい時代、また新しい景色を見せることが出来るか、しっかり見定めたい。
セミファイナルでは豪華6人タッグが実現、GHCヘビー級王者の清宮とWRESTLE-1の総帥である武藤、全日本プロレスの秋山と組み、丸藤と谷口、DRAGON GATEの望月と対戦したが、秋山はスターネス時代のコスチュームと歌詞入りのテーマ曲で登場、秋山のテーマ曲で歌詞入りを聴いたのは初めてだった。
試合の先発は武藤が出ると、丸藤が志願して先発、武藤はグラウンドテクニックで丸藤を封殺するが、丸藤のドロップキックから鞭のようにしなる逆水平を浴びせれば、、武藤も低空ドロップキックからシャイニングウィザードを狙い、ガードした丸藤は虎王と読み合うなど、見ごたえのある攻防を見せる。
秋山vs谷口に代わると、休憩明けに小橋から叱咤された谷口はロックアップで押し込んだ際にエルボーを放つと、秋山も押し込んでエルボーで返し、これに呼応するかのようにエルボーのラリーとなって激しく火花を散らすが、谷口は「かわいがられた頃とは違う!」といわんばかりに一歩も引かず、食い下がってくる谷口に秋山が頭突きを浴びせ、串刺しを狙うが、谷口はショルダータックルで迎撃、豪快なボディースラムで投げてから、カットに入った清宮を秋山めがけて秋山めがけてボディースラムで投げれば、丸藤も呼び込んで秋山めがけて投げ、丸藤は心の準備が出来ていなかったせいもあって腰を痛めてしまう。そして秋山と谷口はエルボーのラリーとなるが、秋山が再び頭突きを打ち込むと、ランニングニーを浴びせ、ニーのダース攻撃を打ち込んでいくも、それでも谷口は引かずにエルボーを浴びせ、秋山は場外へ逃れて谷口も追いかけ、鉄柵攻撃を連発、しかしやっと反撃した秋山は清宮に交代すれば、谷口も望月に交代する。
清宮が望月にエルボーを放っていけば、望月はローキックで応戦し、望月はソバットから突進は清宮がショルダータックルで迎撃も、望月は首投げからサッカーボールキックを浴びせて譲らない。そこで丸藤が入って連係を狙うが、清宮はドロップキックで撃退し、二人を場外へ追いやると、三沢式フェイントからウルトラタイガードロップを発射する。
ここから清宮組は望月を捕らえて、武藤がブラッシングエルボーからSTF、クロスフェースで攻め込み、秋山に代わるが、秋山は控えの谷口に襲い掛かり、通路でブレーンバスターで制裁、リングに戻った秋山は望月にパイルドライバー、清宮もニークラッシャーで続こうとするが、逃れた望月がミドルキックを浴びせ、代わった谷口が清宮を攻めつつ秋山に突進、場外で鉄柵攻撃を浴びせ、リング上でも清宮の旋回式フォアアームを払い落す。
ここから丸藤組が清宮を捕らえにかかって試合をリードしようとするが、清宮が丸藤にブレーンバスターで反撃すると、代わった武藤が低空ドロップキック、カットに入った谷口にドラゴンスクリュー、続けて望月や丸藤にも決めると、丸藤を足四の字固めで捕らえるが、逃れた丸藤も見えない角度へのトラースキックで応戦し、望月も左右のローキックで続くが、またしてもドラゴンスクリューを喰らってしまう。
代わった秋山がランニングニーで追撃すると、エクスプロイダーを狙うが、逃れた望月はランニングミドルを炸裂させるも、秋山は頭突きで応戦、しかし望月もジャンピングフロントキックで返して、谷口に代わり、秋山に串刺しラリアットを連発、ダブルハンマーと攻め込み、エルボーのラリーから、また秋山が頭突きを打ち込めば、谷口も秋山の顔面めがけて頭突きを打ち込む。
しかし突進したところで秋山がジャンピングニーで迎撃すると、代わった清宮がフォアアームから旋回式フォアアーム、ミサイルキックと続き、ジャーマン狙いは谷口がノーモーション頭突きで逃れるも、谷口が逆にジャーマンで投げると、丸藤が逆水平、望月が一角蹴りで続き、谷口はマイバッハプレス、ノド輪落としで清宮を追い詰める。
谷口はマイバッハボム・ツヴァイを狙うが、清宮がスタナーで切り返したところで、秋山が入ってエクスプロイダーで投げると、すかさず武藤が標準を合わせてからシャイニングウィザードを決め、清宮がジャーマン、抵抗する谷口にドロップキックを炸裂させてからオーバースロー、そしてタイガースープレックスホールドを決め3カウントを奪い、清宮組が勝利だが、試合の主役は完全に谷口、秋山を見ている眼が完全に違っていた。普段からこんな谷口を出せていれば文句がないんだが…
GHCジュニアヘビー級選手権の金髪夫婦対決は、HAYATAが大一番ということで顔左半分を白いペイントを施して登場、序盤はYO-HEYが得意のフェイントでHAYATAをスカすも、HAYATAが足を払い倒すと、ロープワークでの読み合いを展開、YO-HEYがティヘラを仕掛ければ、HAYATAは側転で着地し、エルボーのアリーからHAYATAがマンハッタンドロップ、しかし突進はYO-HEYがドロップキックで迎撃し、場外に落ちたHAYATAにノータッチトペコンを放つ。
場外戦でYO-HEYが鉄柵攻撃を仕掛ければ、HAYATAはジョンウーで応戦、鉄柵攻撃からリングに戻り、エルボーや逆水平を放っていくYO-HEYに首投げから低空ドロップキックを浴びせ、スリーパーで攻め込み、YO-HEYはエルボーのラリーを仕掛ける。
HAYATAはニーから串刺しを狙うが、YO-HEYは迎撃すると、ミサイルキックを発射、ソバットからニールキックと反撃、HAYATAの突進を避けてセカンドロープにセットすると、後頭部めがけてダブルニーを発射、カサドーラ式フェースクラッシャーと一気に試合の流れを変える。
YO-HEYはスーパーキックを放っていくが、HAYATAは回転延髄斬りで応戦、ジョンウーを放っていくと、セカンドロープからムーンサルトプレスを投下する。
ところがHAYATAがみちのくドライバーを仕掛けた際に、着地したYO-HEYが足を押さえてうずくまり、試合は一旦中断され、HAYATAが駆け寄ると、YO-HEYはスーパーキックの連打を浴びせて騙し打ちに成功、YO-HEYはコーナーへ昇るが、HAYATAも追いかけ、競り合いの末、HAYATAがコーナー上でのジャンピングを敢行、YO-HEYはエプロンに落ち、ロープに挟んだ状態になると、HAYATAはハングマン式へデックを狙う。
しかし間一髪避けたYO-HEYはエプロンにHAYATAに断崖式コルタバを敢行してHAYATAに大ダメージを与え、リングに戻ったYO-HEYは勝負と見てスーパー顔面Gを狙うがHAYATAが避けると、着地したYO-HEYは突進も、避けてコーナーに直撃させたHAYATAはクロスフィックスで丸め込み、キックアウトしたYO-HEYはスーパーキックから低空の顔面Gを炸裂させる。
YO-HEYは顔面Gを狙うが、キャッチしたHAYATAが高角度DDTで突き刺すと、DDTからムーンサルトプレスを投下、勝負と見てヘデックを狙うが、YO-HEYは逃れると、YOロールで丸め込み、ドロップキックから顔面G、そしてスーパー顔面Gを発射も、HAYATAは顔面で受け流れもパワーボムで叩きつける。
勝負と見たHAYATAはみちのくドライバーⅡからスーパーキックの連打を浴びせると、ラリアットからブラディーサンデーを決め、ヘデックを決め3カウントを奪い王座を防衛した。

コメントを投稿するにはログインしてください。