11月20日 新日本プロレス&スターダム「Historic X-over」東京有明アリーナ 7102人
(試合内容は実況ツイートより)
ムタ新日本ラストマッチはこちら↓
<第8試合 IWGP USヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第16代王者】〇ウィル・オスプレイ(23分30秒 片エビ固め)【挑戦者】×海野翔太
※ストームブレイカー
☆オスプレイが4度目の防衛に成功
<第9試合 IWGP女子初代王座決定トーナメント決勝戦 60分1本勝負>
〇KAIRI(25分28秒 エビ固め)×岩谷麻優
※インセインエルボー
☆KAIRIが初代王者となる
新日本プロレスとエビ固めムの合同興行「Historic X-over」が開催され、まずセミファイナルではIWGP USヘビー級選手権、王者のオスプレイに凱旋した海野が挑戦。これまで海外でオスプレイに2度挑んで敗れた海野は3度目の正直の場として日本を選んで挑戦、海野は師匠であるジョン・モクスリーばりに観客をかき分けて入場したのに対し、オスプレイは存命なら今日誕生日のはずだった故・ハヤブサのコスチュームを着用して入場した。
ロックアップから海野が押し込んで突き飛ばすとオスプレイも突き飛ばし、体を入れ替えってオスプレイが押し込むと逆水平を狙うが、いなした海野がエルボーの連打、ロープワークからショルダータックルも、オスプレイはヘッドスプリング、ロープワークから読み合いを繰り広げる。
エルボーのラリーとなって海野が連打も、オスプレイはビックブーツに対し、海野はボディースラムの状態での前落としからヨーロピアンアッパーカット、首投げからスリーパー、脳天へエルボースタンプも、串刺しはオスプレイが迎撃してギロチンホイップからビックブーツを浴びせる。
オスプレイは逆水平を連打、串刺しショルダーを連発からワンハンドバックブリーカー、のど元へストンピング、変形のチンロックと攻め立てるtp、逃れた海野はとっしするオスプレイにバックエルボーからドロップキック、エルボーの連打、ビックブーツからショルダースルー、串刺しアッパーカット、ネックブリーカー、ニーリフトからドロップキックでオスプレイを場外へ出すとウルトラタイガードロップを命中させる。
リングに戻ると海野はミサイルキック、フィッシャーマンズスープレックスホールド、首へエルボーの連打からハンマースルーは、オスプレイがハンドスプリングオーバーヘッドキックを放って海野を場外へ出すとプランチャを命中させる。
リングに戻るとオスプレイはピッピーチェリオからカワダキックも、譲らない海野もニーリフトの連打で返し、エルボーのラリーから海野が連打を浴びせ、アッパーカットを連打から突進はオスプレイがマウスに対して、海野が延髄斬りで返し、オスプレイのその場飛びシューティングスターも剣山で迎撃すると、オスプレイの突進をポップアップパワーボム、しかしフランケンシュタイナーはオスプレイがライガーボムで切り返す。
オスプレイはチェルシーグリンを狙うが、切り返した海野が読み合いからドロップキックを連発、雪崩式狙いは、落としたオスプレイはトップコーナーからの攻撃を狙うと、海野がロープを揺らしてオスプレイがバランスを崩し、海野が再度雪崩式を狙ったが、オスプレイは下へ潜りチーキーナンドスキックを浴びせ、ハヤブサの技であるファルコンアローからファイヤーバードスプラッシュを決める。
オスプレイはオスカッターを狙い、海野が堪えても、オスプレイは切り返しからライガーボムを決めるとオスカッターを決め、うつ伏せの海野に後頭部エルボーを乱打し、ロープブレイクで海野レフェリーが止めるも、オスプレイは構わず海野の顔面へパントキックを炸裂させる。
海野レフェリーがレフェリーストップの構えを見せるが、海野が止めて試合続行を訴え、オスプレイはスーパーキックを連発からチェルシーグリン、そしてヒドゥンブレイドを狙ったが、避けた海野がニーアッパー、リバースツイストアンドシャウトを連発すると、リバースブラディーサンデーを決める。
海野はデスライダーを狙うが、オスプレイがリバーススープレックスで返し、サイレントウィスパーからヒドゥンブレイドは、海野がポップアップエルボーで迎撃してから変型ネックブリーカー、変型デスライダーからデスライダーを狙うが、オスプレイがポップアップエルボーからヒドゥンブレイドを炸裂させ、最後はヒドゥンブレイドからのストームブレイカーで3カウント奪い、王座防衛に成功した。
海野を返り討ちにしたオスプレイは悠々と引き上げようとするが、館内が暗転するとスクリーンには初代IWGP USヘビー級王者でありAEWのケニー・オメガが登場、オスプレイに対して1・4東京ドームで挑戦を表明した。
試合内容に関しては海野がこれまでオスプレイとは何度も対戦していることもあって、オスプレイのパターンは読み切っていたものの、いざオスプレイのペースになると海野は流れを変えることが出来ず、終盤は新技を出して追い上げてはいたものの、海野がヒドゥンブレイドをしっかりヤマを張っていたように、オスプレイはデスライダーにヤマを張っていたことで、オスプレイがまだしっかり余力を残していた。
NOAHは1・1武道館でグレート・ムタvsSHINSUKE NAKAMURAで先手を打ってきたが、後発の新日本プロレス1・4東京ドームはオスプレイvsケニーを投入して後発の強みを生かして対抗してきた。どちらも注目カードだけに楽しみだ。
そしてメインイベントは初代IWGP女子王座決定トーナメント決勝戦でKAIRIと岩谷が対戦、二人はともにスターダム旗揚げメンバーだが、初代のIWGP王者の座をかけての対戦となった。
フィンガーロックの攻防から始まり、距離を取ると、岩谷がキックからヘッドロック、読み合いから岩谷がアームホイップからドロップキックを放って、KAIRIは場外へ逃れると岩谷がトペスイシーダを命中させ、リングに戻るとミサイルキックと先手必勝に出る。
そこで岩谷がKAIRIが前日の大阪大会で痛めた右腕をアームロックで捕らえ、右腕へドロップキック、フットスタンプ、ニードロップからフットスタンプと右腕攻めに出ると、KAIRIはたまらず場外へ逃れ、KAIRIがリングに戻ると岩谷は右腕へパントキックからリストロック、ハンマーロック、逃れたKAIRIはスピアーを炸裂させると踵落としから敢えて右腕で張り手を連発、串刺しドロップキック、エルボーアタックを放ってスライディングキックで岩谷を場外へ出す
両者は花道でエルボーのラリーを繰り広げると、KAIRIがアラバマスラムを狙うが、岩谷が阻止してソバット、首投げからサッカーボールキックを浴びせて突進するが、KAIRIがレッグシザースで倒し、KAIRIウォークから花道ダッシュでランニングエルボーを浴びせる。
リングに戻るとKAIRIがフライングカブキエルボーから三角絞めで捕らえ、岩谷は必死でロープエスケープし、読み合いから岩谷がトラースキックに対し、KAIRIがカットラスで応戦、ビンタは相打ちで両者ダウンとなる。
エルボーのラリーになると、岩谷が乱打から串刺しドロップキック、フブキラナ狙いがKAIRIが阻止してトップコーナーからマリンスパイクを狙うと、阻止した岩谷が雪崩式フランケンシュタイナーからフロッグスプラッシュ、ドラゴンスープレックスはKAIRIが逃れても、岩谷はスリングブレイドからムーンサルトプレスを投下したが自爆してしまう。
KAIRIがランニングエルボーからスピアーで岩谷をコーナーに直撃させると、イカリで追い詰めるが、岩谷がロープエスケープ、KAIRIはインセインエルボーを狙い、岩谷がエプロンへ転がって場外へ逃れたが、KAIRIはプランチャスイシーダを命中させる。
リングに戻るとKAIRIはバックドロップホールド、カットラスを連発するが、岩谷が受け切り、KAIRIのスピアーは岩谷がトラースキックで迎撃すると、藤田ミノルばりのSAYONARAツームストーンパイルドライバー、ドラゴンスープレックスホールドと畳みかける。
岩谷が突進するが、KAIRIがカウンターのカットラスで迎撃して岩谷がダウン、KAIRIがアラバマスラムから後頭部へインセインエルボー、そしてインセインエルボーを命中させたが、カバーは岩谷がカウント2で切り返すし、KAIRIはまさかの表情で動揺する。
KAIRIはエルボーの連打から突進するが、岩谷がドドンパで切り返し、KAIRIのスライディングDも岩谷がバカタレキックで迎撃してからドラゴンスープレックスホールドもKAIRIはカウント2でキックアウト、KAIRIのカットラスもキャッチして二段式ドラゴンスープレックスホールドで勝負に出たが、KAIRIの足がロープにかかっていたためブレークになってしまう。
岩谷がトラースキックを狙ったが、避けたKAIRIがビックブーツからカットラスで岩谷がダウンすると、KAIRIはインセインエルボーで3カウントを奪い初代王者となった。
試合後にはKAIRIと岩谷がノーサイドとなり、岩谷がKAIRIにデコピンしてから退場、マイクを持ったKAIRIは初代IWGP女子王座になったことをアピールして、次期挑戦者を募ると、中野たむが現われて挑戦を表明、1・4東京ドームで防衛戦が決まり、最後はKAIRIが「1.2.3ダー!」で締めくくった。
試合内容に関してはKAIRIが最初に決めたインセインエルボーがキックアウトされたことで、動揺を隠せず心が折れかけていたが、岩谷のドラゴンスープレックスホールドも決め手にならなかったことで、KAIRIが持ち直すことが出来た。そういった意味では心の折り合いがテーマだったかもしれない。
そして制定時に賛否があったIWGP女子王座はKAIRIが初代王者になり、魂が吹き込まれたことで歴史の1ページ目が記された、これからIWGP女子王座はどんな歴史が記されていくのだろうか…