3月18日 新日本プロレス「NEW JAPAN CUP 2022」後楽園ホール 1019人
(試合内容は実況ツイートより)
<第1試合 30分1本勝負>
〇棚橋弘至 田口隆祐 マスター・ワト(9分28秒 テキサスクローバーホールド)真壁刀義 ×本間朋晃 YOH
<第2試合 30分1本勝負>
〇高橋裕二郎 SHO(9分59秒 体固め)エル・デスペラード ×DOUKI
※BIG JUICE
<第3試合 30分1本勝負>
バットラック・ファレ 石森太二 〇エル・ファンタズモ(8分30秒 片エビ固め)タマ・トンガ タンガ・ロア ×邪道
※サドンデス
<第4試合 30分1本勝負>
石井智宏 後藤洋央紀 〇YOSHI-HASHI(9分12秒 エビ固め)鈴木みのる 金丸義信 ×TAKAみちのく
※消灯
<第5試合 30分1本勝負>
〇ウィル・オスプレイ ジェフ・コブ(9分1秒 片エビ固め)内藤哲也 ×BUSHI
※ヒドゥンブレイド
<第6試合 30分1本勝負>
〇タイチ ザック・セイバーJr.(9分6秒 片エビ固め)オカダ・カズチカ ×矢野通
※横綱式カチ上げエルボー
<第7試合 『NEW JAPAN CUP 2022』3回戦 時間無制限1本勝負>
〇鷹木信悟(16分41秒 片エビ固め)×チェーズ・オーエンズ
※ラスト・オブ・ザ・ドラゴン
<第8試合 『NEW JAPAN CUP 2022』3回戦 時間無制限1本勝負>
〇高橋ヒロム(15分52秒 エビ固め)×EVIL
※EVIL
『NEW JAPAN CUP 2022』3回戦は後楽園大会で最後となり、まずセミファイナルでは鷹木がオーエンズと対戦、前夜の静岡で乱入したオーエンズのイスの上でのパッケージドライバーを食らった鷹木は首を固定するためのテーピングを張り、後入場の際には奇襲を警戒して入場中にガウンを脱いで臨戦態勢を取るが、リングインした際にオーエンズが奇襲をかけて開始、エルボーのラリーからぶつかり合いは鷹木が制してボディースラムからセントーンを投下、場外戦でオーエンズの腰をエプロンの角に打ち付けるが、オーエンズをリングに戻した時に、セコンドのファレに気を取られると、オーエンズがロープ越しでドロップキックを鷹木に命中させて、エプロンめがけて河津掛けを敢行して、エプロンの角に鷹木の首を打ち付ける。
リングに戻ると、オーエンズは鷹木の首のテーピングを剥がしてチンクラッシャー、コーナーパットへ河津掛け、ショルダークロー、ニードロップ、ネックロック、トラースキックからネックブリーカー、ロープを使ったキャメルクラッチ、サードロープへシーソーホイップ、首筋へエルボーからニーリフト、レッグショットと鷹木の首を狙い撃ちにして試合をリードする。
オーエンズはパッケージドライバーを狙うが、鷹木がリバースし、バックエルボー、グーパンチ、ジュエルハイスト狙いをカマイタチで迎撃して龍魂ラリアット、キチンシンク、DDT、スライディングパンピングボンバーと畳みかけて流れを変えるが、ブレーンバスター狙いは首を押さえてしまうと、オーエンズがフロントネックロックからスティンブレイカーで鷹木の首に再びダメージを与える。
オーエンズが串刺しエルボーからDDT、切り返しから変形のヒップトス、ハーフネルソン狙いは鷹木が逃れてもオーエンズがCトリガーを炸裂させ、エプロンに逃れた鷹木にパッケージドライバー狙いは鷹木が場外へ逃れると、場外でデスバレーボムを敢行してオーエンズに大ダメージを与える。
リングに戻ると、鷹木が串刺しパンピングボンバー、トップコーナーから雪崩式ブレーンバスターで落とすが、鷹木も首を押さえてうずくまる、オーエンズはエルボーからラリーに持ち込んで連打を浴びせるも、気合いを入れた鷹木はハツラツエルボーで返せば、オーエンズも打撃のコンポで応戦する。
鷹木はバックエルボーからナックルも、オーエンズがバックスピンエルボーで応戦し、Cトリガー狙いはキャッチした鷹木がMADE IN JAPANも、ラスト・オブ・ザ・ドラゴン狙いはファレに気を取られたところでオーエンズがエディゲレロ式エビ固め、ジャックナイフ式エビ固めで丸め込みを連発し、鷹木は龍魂ラリアットから突進も、オーエンズがCトリガーで迎撃し、パッケージドライバーは鷹木が堪えると、パイルドライバーに切り替えて鷹木を突き刺す。
勝利を確信したオーエンズはCトリガーからパッケージドライバーを狙うが、鷹木がフランケンシュタイナーで切り返すと、パンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンで3カウントを奪い、準々決勝に進出、オーエンズの執拗な首攻めに鷹木は苦しんだものの、パッケージドライバー狙いを鷹木がフランケンシュタイナーで切り返すという意外性を見せたことで、オーエンズを切り崩すことが出来た。
メインはEVILがヒロムと対戦し、後入場のEVILを背後からヒロムが襲って開始となり、EVILに鉄柵へハンマースルーを連発するが、東郷に気を取られるとEVILがヒロムにイスを投げ、東郷がナックルで援護してから、EVILがTシャツでチョーク攻撃、鉄柵へハンマースルーと反撃する。
リングに戻るとEVILが剝き出しコーナーへヒロムを叩きつけるが、ヒロムは張り手の連打で返しlEVILが場外へ出すと東郷が襲撃をかけてから、リングに戻してカバーするが、レフェリーがカウントを叩かないため、EVILはボディースラムから連続カバーでヒロムのスタミナを奪いにかかる。
ヒロムは逆水平もEVILはサミングで返して突進するが、ヒロムが低空ドロップキックで迎撃し、串刺しヒロムちゃんボンバーからドロップキック、場外へ逃れたEVILにエプロンダッシュでジョンウーを東郷もろとも命中させ、リングに戻るとヒロムがファルコンアローを決める。
ヒロムはコーナーデスバレーを狙うが、逃れたはEVILはレフェリーを使ってトラースキックも、キャッチしたヒロムはレフェリーが足を離したところでドラゴンスクリューを決め、ジョンウー、コーナーデスバレーからTIME BOMB狙いは、EVILがエプロンに逃れてヒロムはサンセットフリップボムを狙うも、東郷が阻止し、EVILが本部席前で鉄柵に叩きつけてからSCORPION DEATH LOCKで捕らえる。
ヒロムはリングに戻ろうとするが東郷が阻み、それでもリングに戻ったヒロムにEVILがフィッシャーマンズバスターからダークネスフォールズを狙うが、逃れたヒロムはカサドーラ式コンプリートショット、しかし串刺しはEVILが避けて剝き出しコーナーに直撃すると、EVILが串刺しラリアットからダークネスフォールズを決める。
EVILはEVILを狙うが、逃れたヒロムは剝き出しコーナーに押し込み、突進するEVILにトラースキックを連発、東郷を蹴散らしてからヒロムちゃんボンバーを炸裂させてからTIME BOMBを決め、EVILはカウント2でキックアウトする。
ヒロムはTIME BOMBⅡを狙うが、逃れたEVILはレフェリーをヒロムを交錯させると、東郷が乱入してマジックキラーからEVILを狙うがヒロムが阻止し、剝き出しコーナーに叩きつけても突進するヒロムにダークネスラリアットを炸裂させる。
EVILは再びEVILを狙うが、ヒロムは名も無きヒロムロールで丸め込むも、レフェリーが東郷に気を取られてカウントが入らない、そこでEVILはまたEVILを狙うが、ヒロムがEVILと東郷を交錯させると、掟破りのEVILで3カウントを奪い準々決勝に進出した。
試合後のヒロはマイクで「ウェルカム・トゥー・ザ・ヒロムちゃんワ~ルド!。自分の技で負けるなんて、オマエにとって一番の屈辱だよな!。悪いけどな、オマエらとはな、目指してるモンも、覚悟も、全然違えんだよ!。オマエら二人、House of touture!、EVIL! オマエらとはもう終わりだ! EVIL、絶交だ!」と言い放ってEVILと東郷が退散「それにしても、ひさしぶりに観るよ、この光景。コロナ前が懐かしいな。でも、コロナ前はこんなもんじゃなかったんだ、もっといたんだ。でも、今日来るという選択をしてくれてありがとう。 次の相手は! 鷹木信悟!!。もちろん、優勝するのはこのオレだ!。そして優勝して、俺がもちろん、挑戦するのは、エル・デスペラード。オマエの持ってるIWGPジュニアヘビー級チャンピオンだ。もちろん、そのときは受けてくれるよな そのときまで! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! こんなもんじゃねえぞ! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! みんなで~! 楽しもうぜ~!!」と叫んで締めくくった。
内容的にはEVILは攻めてはいたが、肝心なところではヒロムはEVILだけでなく東郷のパターンも読み切っていた。そしてヒロムの言った通り、EVILは自分の必殺技を掟破りで食らってしまい敗れてしまった。それはEVILにとって最大の屈辱であり、ヒロムにとってはIWGPヘビー級王座に初挑戦した2020年7月25日の愛知大会で敗れた倍返しの意味も込めていた。
そして準々決勝では同門である鷹木と対戦することになったが、ヘビー級越えを目指すヒロムにとって鷹木は前IWGPヘビー級王者で格好の相手。果たして鷹木相手にどんなワールドを見せてくれるか。また敗れたEVILだけでなくオーエンズも敗れたことでBULLET CLUBはトーナメントでは全滅となってしまった。尼崎事変から勢いに乗っていただけに、ここにきて急ブレーキがかかってしまったのか…
第3試合ではG.o.D&邪道がファレ&石森&ファンタズモと対戦し、G.o.Dが乱入を狙う外道を捕らえて、邪道が外道から奪ったメリケンサックで外道に一撃を狙ったが、ファンタズモが急所打ちで阻止してからサドンデスで3カウントを奪い、BULLET CLUBが勝利、試合後はBULLET CLUBがG.o.Dと邪道を袋叩きにしたが、田口とワトが駆けつけてG.o.Dと邪道を救出してBULLET CLUBは退散する。
そして田口がタマに握手を求めると、タマも応じて田口&ワトとG.o.D&邪道は共闘することになり本隊に身柄を預けることになった。
最後に今日の後楽園大会で観客動員は久しぶりに1000人を突破した。ヒロムも試合後に「ひさしぶりに観るよ、この光景」と言っていた通り、当たり前の光景が懐かしく思えるなんて、ヒロムだけでなく、新日本プロレス、いやプロレス界全体がこんなに喜ばしい日はないと思う。まだ不安は残るものの、今日が一番の転機となって欲しいと願いたい。