馬場追善興行で起きた奇跡、小島と諏訪魔が15年目の和解…


2月4日 ジャイアント馬場23回忌追善興行 後楽園ホール 700人超満員
(試合内容は実況ツイートより)

<第1試合 30分1本勝負>
〇新崎人生 長井満也 本間朋晃(6分25秒 エビ固め)西村修 アンディ・ウー ×アレハンドロ
※念仏パワーボム

<第2試合 ジャイアント馬場23回忌追善興行特別試合 30分1本勝負>
〇渕正信 大仁田厚 グレート小鹿 越中詩郎(8分56秒 首固め)大森隆男 嵐 ×菊地毅 2代目タイガーマスク

<第3試合 ジャイアント馬場23回忌追善興行特別試合>
ジャイアント馬場vsスタン・ハンセン

<第4試合 60分1本勝負>
〇BUSHI(10分14秒 エビ固め)×青柳亮生
※MX

<第5試合 60分1本勝負>
〇永田裕志 青柳優馬(12分23秒 バックドロップホールド)鈴木みのる ×佐藤光留

<第6試合 60分1本勝負>
〇武藤敬司 諏訪魔 小島聡(13分51秒 片エビ固め)カズ・ハヤシ 天山広吉 ×河野真幸
※シャイニングウィザード

1982年2月4日、東京体育館にてジャイアント馬場は保持していたPWFヘビー級王座をかけて、新日本プロレスから全日本プロレスに移籍したばかりスタン・ハンセンと対戦、この時の馬場は引退が囁かれており、新日本で猪木と激闘を繰り広げたハンセンに敗れると誰もが予想していたが、馬場はハンセン相手に予想を覆す大激闘を繰り広げ、試合は両者反則で引き分けになったものの馬場健在を見せつけ、馬場vsハンセンはこの年の年間ベストバウトに選ばれた。あれから39年の今日、後楽園ホール大会でジャイアント馬場23回忌追善興行が開催された。

大会前には愛弟子の一人である天龍源一郎が松葉杖姿で登場し開会宣言を行えば、第2試合ではザ・グレート・カブキが追善の舞として往年の忍者マスクで登場、鮮やかなヌンチャクさばきから毒霧を噴射、第3試合では80歳となった徳光和夫さんが馬場vsハンセン戦を実況、最後はリングサイドに天龍やカブキだけでなく、体調不良で今大会は欠場となった百田光雄、谷津嘉章、キラー・カーン、タイガー戸口、田上明、小橋建太も登場し、ビジョンではジャンボ鶴田、三沢光晴を含めて馬場さんと対戦したレスラーの映像や、来場できなかったNOAHの丸藤正道、佐々木健介、川田利明、ハンセン、ドリー・ファンク・ジュニアからのビデオメッセージも公開され、最後は徳光さんが馬場さんのプロフィールを読み上げてから、リング中央には馬場さんのリングシューズが置かれ、今は亡き仲田龍リングアナによる馬場さんの選手コールから「王者の魂」が鳴り響きセレモニーが終了、亡き馬場さんを忍んだ。

予定されていたハンセンとドリーは新型コロナの影響もあって来日出来なかったが、全日本OBがこれだけ駆けつけてくれた。驚いたのは天龍がSWS以降絶交状態だった谷津が同じ場にいてセレモニー、さすがに馬場さんの前では二人の険悪な関係などどうでもよかったのかもしれない。

メインイベントでは武藤が新日本プロレスの小島、全日本プロレスの諏訪魔と組んでGLEATのカズ、VAMOSTARの河野、新日本プロレスの天山組と対戦、6選手とも武藤全日本ゆかりの選手だが、小島と諏訪魔は微妙な関係となっていることから二人のチームワークも試合のポイントとなった。
試合は天山、小島の天コジ対決で開始も、小島がヘッドロックからぶつかり合いから張り手のラリーも、天山がモンゴリアンを放とうすると、新日本1・30愛知でグレート・O・カーン戦で敗れてモンゴリアンチョップが放てなくなったことで躊躇してしまい、隙を突いた小島がナックルを浴びせて逆にモンゴリアンチョップを浴びせる。
天山が小島にショルダータックルで反撃して、諏訪魔vs河野に代わり、かつてはタッグを組んでいた二人はフィンガーロックから力比べとなり、諏訪魔がヘッドロックからショルダータックル、再度ヘッドロックも河野はヘッドシザースと切り返して火花を散らせば、武藤vsカズに代わると、カズがスピードで武藤を翻弄するが、武藤は首投げからブラッシングエルボーを決め、カズのペースにさせない。
小島に代わると天山に激を飛ばす意味で強襲しつつ、武藤組はカズを捕らえ、カズは武藤にロープ越しのボディープレスで反撃して、天山に代わり、カズは武藤を捕らえて天山にモンゴリアンチョップを要求するも、天山がやっぱり中ちしてしまったことで連係が乱れてしまう。
代わった河野が武藤に河津掛けからカズ組は武藤を捕らえ、カズが天山に見せつけるかのように武藤にモンゴリアンチョップを放つも、カズが回転エビ固めを切り返した武藤がシャイニングウィザードを炸裂させてから小島に代わり、小島がカズにマシンガンチョップから、いっちゃうぞダイビングエルボードロップ、切り返しからDDTと攻め込むが、カズはハンドスプリングレッグラリアットで反撃すると、代わった天山が小島にショルダータックル、マシンガンチョップ、頭突きと浴びせていく。
天山は小島に串刺しラリアットからブレーンバスターで投げ、頭突きからアナコンダバイスを狙うが、小島が逃れてローリングエルボーを炸裂させ、ラリアット狙いは天山が頭突きで迎撃も、小島はコジコジカッターから諏訪魔に代わり、諏訪魔も天山にフライングショルダーで続く。
諏訪魔は天山にラストライドを狙うが天山がリバースすると、諏訪魔の突進をニールキックで迎撃してから河野に代わり、河野が諏訪魔にジャンピングニーも、諏訪魔はラリアットから武藤に代わり、武藤は低空ドロップキック、ドラゴンスクリューから足四の字固めで捕らえるが、天山がカットに入ると天山とカズも入ってトレイン攻撃で武藤を捕らえる。
河野は武藤に馬場さんばりの16文キック、脳天唐竹割り、ランニングネックブリーカーと攻め込んだが、チョークスラム狙いを武藤がシャイニングウィザードを浴びせると、小島がスタン・ハンセンを意識したラリアット、諏訪魔がジャンボ鶴田を意識したバックドロップと畳みかけ、最後は武藤がシャイニングウィザードで3カウントを奪い勝利を収めた。
試合後に武藤が「同じ釜の飯を食った仲間たちで、本当に今、心地良い時間だって、これはひとえに馬場さんのおかげです、馬場さんありがとうございます」と天国の馬場さんに感謝を述べると、試合後もまだ距離を取る小島と諏訪魔に対し和解を促す。そして諏訪魔が「俺はいろんな感情を持ってあんたと接してきたけど、長い時間感じてきてわかった。それは間違いだった。先輩、後輩、いい関係でお願いします」呼びかけると、二人は握手を交わして和解する。そして和田京平レフェリーも交えて6人が揃い、記念撮影で幕となった。

2006年1月8日の全日本プロレス大阪府立体育会館大会で当時の三冠ヘビー級王者だった小島はブードゥー・マーダーズの総帥だったTARUの挑戦を受け、試合は小島がラリアットで3カウントを奪い防衛を果たしたものの、当時は諏訪間幸平だった諏訪魔が突如小島をバックドロップで投げてKOしブードゥー・マーダーズ入りしてヒールターンを果たしたが、諏訪魔は小島を毛嫌いしていたからの行動だった。二人は小島がVM入りして一時はタッグを組んでいたものの、小島とは相容れることが出来ず、今度は諏訪魔がVMから卒業という形で離脱、小島もVMを離脱しても本体から別ユニットを結成して相容れることはなく、小島が全日本を退団すると「逆境から逃げた。怒りしかない。つまんねえレスラー」と批判していた。そして諏訪魔は2017年に新日本に復帰していた小島とシングルで対戦したが、ジョー・ドーリングが乱入したたため、試合は小島が勝つも不完全燃焼で後味の悪い結末に終わっていた。
今回は小島に対して頑なだった諏訪魔の方から呼びかけたが、これは諏訪魔の方から頭を下げてきたということで小島の方が応じた形となって和解が成立した。馬場さんの追善興行という場だったからかもしれないが、15年という時の流れを感じさせた和解だった。
一方、モンゴリアンチョップを失った天山だが、代名詞的な技をつい使ってしまおうとしたところで躊躇してしまって相手の反撃を許し、タッグでも連係が乱れるなど、試合に大きく影響を出してしまった。これが新日本まで尾を引いてしまわなければいいのだが…

第1試合では新崎&長井&本間が百田の代役として出場した西村&アンディー&アレハンドロと対戦、新崎は急遽アメリカでの盟友である西村相手に念仏拝み渡を披露すれば、ドリーを意識してか青いタイツを着用した西村も本間にスピニングトーホールドを披露する。
終盤では新崎がアレハンドロを極楽固めで捕らえ、最後は本間のこけしロケットの援護から念仏パワーボムで3カウントを奪い新崎組が勝利となる。

第2試合は当初、井上雅央が出場する予定だったが体調不良で大事を取って急遽欠場したため代役としてフリーの嵐が参戦、大仁田組も大仁田が全日本プロレス時代に使用した入場テーマ曲である「Superstar」で登場する。大仁田は2代目タイガーと対峙し、2代目タイガーは場外の大仁田にブーメランフェイントを披露も、場外戦になると大仁田が生き生きし出して2代目タイガーを鉄柵に叩きつけるが、今回ばかりは大仁田も場の空気を読んで必要以上に暴れようとしなかった。
試合は渕組が菊地を捕らえると、渕がバックドロップを狙うが、12連発の悪夢がよぎったのか菊地が首固めで丸め込むと、渕も首固めを連発して3カウントを奪い勝利となる。

第4試合では全日本の亮生が新日本のBUSHIに挑み、亮生がドロップキックでBUSHIを場外へ追いやってトルニージョを命中させてリングに戻すが、BUSHIは反対側の場外へ逃れると追いかけた亮生はBUSHIのTシャツを剝ぎ取る。
BUSHIは鉄柵攻撃の連打で反撃すると、リングに戻ってから張り手を連発、逆水平、ダブルチョップを浴びせ、ボディースラムから逆エビ固めで捕らえたが、亮生は必死でロープの逃れる。
BUSHIはブレーンバスターも着地した亮生は延髄斬り、スワンダイブドロップキック、串刺しエルボーから串刺しドロップキック、串刺し低空ドロップキックと猛反撃するが、フィッシャーマンズスープレックス狙いはBUSHIが逃れて切り返しからDDTで突き刺す。
BUSHIはロープ越しのオーバーヘッドキックからミサイルキックで亮生を場外へ出すと、矢のようなトペスイシーダを命中させ、リングに戻ってバックドロップから再び逆エビ固めで亮生を追い詰める。
BUSHIはライトニングスパイラルを狙うが、逃れた亮生は首固め、回転エビ固めと丸め込みを連発し、ハンドスプリングレッグラリアットから連続フィッシャーマンズスープレックスホールドを決めるとムーンサルトプレスを狙ったが、BUSHIが剣山で迎撃する。
エルボーのラリーから亮生が突進も、BUSHIはドロップキックで迎撃しライトニングスパイラルからテリブレを決めたが、亮生はカウント2でキックアウトしたためBUSHIが驚くも、BUSHIは続けてMXを決め3カウントを奪い勝利を収めたが、亮生の健闘が光った試合となった。

セミでは新日本の永田は全日本の青柳と組み、鈴木&光留のパイルドライバーコンビと対戦するが、青柳は鈴木をロープに押し込んだ際にエルボーを放つとエルボーのラリーに持ち込み、鈴木は殴りつけるエルボー、往復ビンタを浴びせるが、青柳は引かずに鈴木相手にエルボーの連打、エルボースマッシュを浴びせ、鈴木は来いと煽って殴りつけるエルボー、串刺しビックブーツ、PK、ニーリフトと浴びせるが、青柳が旋回式クロスボディー、ドロップキック、ダイビングクロスボディーと返し、鈴木は張り手に対して青柳はエルボーで返してラリーを繰り広げ、鈴木が殴りつけるエルボーもビックブーツを避けた青柳はジャンピングフォアアームを放つ。
代わった永田が鈴木とエルボーのラリーからバチバチの攻防も、光留に代わると鈴木とミドルキックのサンドバックタイム、鈴木はスリーパーから光留がジャンピングハイキック、ダブルで腕十字と永田を捕らえ、光留は腕へハイキック、ジャンピングハイキックと永田を攻め込む。
光留は永田に水車落としから腕十字で捕らえるが、青柳がダイビングエルボードロップでカットすると、光留は突進も永田がキチンシンクを浴びせ、タイナーから垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、最後はミドルキックからバックドロップホールドで3カウントで勝利も、こちらでも全日本勢の健闘が光った。

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