4月6日 全日本プロレス「What we can do now ~いま全日本プロレスにできること~」新木場1stRING
(試合内容は実況ツイート、 画像は全日本プロレスTVより)
<第1試合 30分1本勝負>
〇KAI(3分25秒 エビ固め)×ブラックめんそーれ
<第2試合 30分1本勝負>
〇岩本煌史 TAJAIRI(4分8秒 片エビ固め)×岡田佑介 佐藤光留
※孤高の芸術
<第3試合 30分1本勝負>
〇大森隆男(2分23秒 片エビ固め)×力
※アックスボンバー
<第4試合 30分1本勝負>
〇黒潮”イケメン”二郎(1分30秒 反則勝ち)×ギアニー・ヴァレッタ
<第5試合 30分1本勝負>
ヨシタツ フランシスコ・アキラ 〇黒潮”イケメン”二郎(3分39秒 体固め)イザナギ 入江茂弘 ×ギアニー・ヴァレッタ
※イケメンサルト
<第6試合 30分1本勝負>
秋山準 〇杉浦貴(12分32秒 逆エビ固め)大森北斗 ×田村男児
<第7試合 We are ALL JAPAN 60分1本勝負>
△諏訪魔 宮原健斗 ゼウス(60分時間切れ引き分け)ジェイク・リー △石川修司 青柳優馬
本来なら無観客での「Champion Carnival」開幕戦を迎える予定だった新木場大会、しかし「Champion Carnival」は延期となり、無観客ながら特別大会として全日本新木場大会が開催された。
メインは現三冠王者の諏訪魔、前王者の宮原、元王者のゼウスが組んで、元王者の石川、昨年度チャンカン準優勝のジェイク、青柳組と対戦。ゼウスはヒールユニットPURPLE HAZEに属し、諏訪魔と宮原が組むのは2013年の最強タッグ以来だが、諏訪魔&宮原は優勝直後に仲間割れになるなど、微妙な三人がどう組んでいくのか注目された。
序盤はゼウスと石川がぶつかり合い、宮原は青柳相手にロープワークから読み合いも、バイシクルキック狙いは控えの諏訪魔に誤爆、今度は宮原が青柳を捕らえて諏訪魔がラリアットを狙うも、今度は宮原に誤爆するなど、試合を最優先するゼウスとは違い、諏訪魔と宮原はしっくりこず足並みが揃わない。
ここからジェイク組は宮原を捕らえて集中攻撃し、ゼウスはカットの構えは見せるが、諏訪魔は花道へ下がってカットに入る姿勢すら見せず、見殺し状態にする。
石川はスプラッシュマウンテンを狙うが宮原はリバースすると、やっとゼウスに代わって逆水平を放ち、石川はエルボーの連打で応戦もゼウスは串刺しバイセップスエクスプローションからスリーパーで捕獲してから首四の字へ移行。
ゼウスはバイセップスエクスプローションを狙うが、キャッチした石川はバックブリーカーを決めてからジェイクに代わり、ジェイクはニーリフトからアームバーでゼウスを捕らえ、諏訪魔がカットも、ジェイクの顎を踏んだため、怒ったジェイクは諏訪魔にビックブーツを浴びせる。
ジェイクと青柳がゼウスにダブルショルダー、石川はハンマーの連打から両足で踏みつけと捕らえにかかるが、諏訪魔がカットも石川と突き飛ばし合う、ジェイクは突進もゼウスがスパインバスターから、やっと諏訪魔に交代、その際にまた宮原と口論となるなど三冠王者組は足並みが揃わない。
諏訪魔はジェイクにダブルチョップから逆エビ固めで捕らえ、代わったゼウスがボディースラムからスリーパーと、足並みが悪い中で三冠王者組はジェイクを捕らえにかかり、ジェイクは諏訪魔にキチンシンクからDDTで反撃して青柳に代わるも、青柳に代わってスリーパーで捕獲するが、突進したところで。諏訪魔が逆にスリーパーで捕獲して絞めあげる。代わったゼウスは逆水平から両足で踏みつけ、宮原に代わってゼウスとのダブルショルダーからキャメルクラッチで青柳を捕獲する。
宮原は諏訪魔を避けてゼウスに交代し、ゼウスは青柳に逆エビ固めで捕えたところで30分経過も、諏訪魔に代わってゼウスの顔面へラリアットからバックドロップで投げる。
諏訪魔はラリアットを狙うが、避けた青柳はフライングフォアアームを放ち、代わった石川が串刺しラリアットからジャイアントフットスタンプも、諏訪魔はブレーンバスターで反撃すると、宮原が無理やり交代して低空ドロップキック、サイドからドロップキックと得意のパターンに持ち込み、宮原は石川に串刺しエルボーからエルボーのラリー、石川がキチンシンクに対して、宮原はバイシクルキックで応戦する。
そこで宮原は諏訪魔を呼び込んで連係を狙うが、諏訪魔が躊躇したところで、石川が二人にラリアットを放ち、代わったジェイクが宮原にレッグラリアットから串刺しラリアット、サイドスープレックスと続く。
ジェイクは宮原に足蹴にしてエルボーも、宮原が打ち返してラリーに持ち込み、宮原が頭突きに対して、ジェイクがキチンシンクから拷問コブラツイストで絞めあげ、ジェイクが鶴田ばりのオーからバックドロップを狙うが、宮原が堪え、ジェイクが突進も宮原がバイシクルキックからゼウスに代わり、ゼウスがソバットからフライングバイセップスエクスプローションを命中させる。
ゼウスは串刺しバイセップスエクスプローションからフロントスープレックス、そしてイーグルネルソンで絞めあげると、ジャックハマーを狙うがジェイクは着地してキチンシンク、青柳に代わって串刺しエルボーの連打からブーメランクロスボディーを命中させる。
ここでジェイクと石川が入って、ゼウスにトレイン攻撃、青柳がダイビングクロスボディーからジャーマンを狙うが、ゼウスは逃れると逆水平に対して、青柳のトラースキックも、ゼウスはドロップキックで応戦する。
諏訪魔vs石川に代わってエルボーのラリーから、諏訪魔はフライングショルダーを発射、諏訪魔は串刺しラリアットからスロイダー狙うが、石川が堪え、石川はラリアットからスプラッシュマウンテンを狙うが、諏訪魔がリバースすると、今度は諏訪魔がラストライドを狙うが、石川がリバースしてラリアットも、諏訪魔もラリアットで応戦してから、宮原の号令でゼウスと連係から撃諏訪魔はエルボードロップを投下する。
諏訪魔は石川にバックドロップを狙うが、石川が堪えると突進する諏訪魔にドラゴンスープレックスで投げ、ゼウスが石川にミサイルキック、青柳はゼウスにジャーマン、宮原はジェイクとエルボーのラリーとなって、宮原は頭突き、ブレーンバスターで6選手ダウンとなり、観客代わりに声援を送っていた選手らから全日本コールが発生する。
石川は諏訪魔にジャイアントニーからファイヤーサンダーで突き刺すが、諏訪魔もバックドロップで応戦して万力スリーパーで捕獲、ジェイクと青柳がカットに入り、諏訪魔は二人にダブルチョップの乱打も、ジェイクはキチンシンクからブラジリアンキックを炸裂させると、青柳がジャーマン、石川がカミゴェと諏訪魔を追い詰めにかかる。
石川は諏訪魔にジャイアントニーからジャイアントスラムを狙うが、諏訪魔は逃れると、石川はエルボーの連打に対して諏訪魔はダブルチョップの乱打、ラリアットを連発で両者ダウンとなり、試合権利のない宮原と青柳がエルボーのラリーとなったところで50分が経過する。
青柳がエルボースマッシュからトラースキックも、宮原はブラックアウトで応戦すれば、ゼウスはジェイクにエルボーの連打もジェイクはローキックで応戦、ゼウスは逆水平も、突進はジェイクがハイキックで迎撃すれば、ゼウスはバイセップスエクスプローションで返し、再び6選手がダウンとなる。
試合権利のある諏訪魔と石川がエルボーのラリーとなると、。石川が頭突きの連打、ラリアットも、倒れない諏訪魔ラリアット、串刺しラリアットからジャーマン、ローリングラリアットと畳みかけ、バックドロップを狙うが、石川が堪えたところで55分が経過する。
諏訪魔はラストライドを狙うが、青柳がカットに入ってから6選手が乱戦となり、青柳は宮原にロックスターバスターを決めれば、ゼウスはジェイクにバイセップスエクスプローションを炸裂させ、石川が諏訪魔にエルボーの連打からラリアット、再びファイヤーサンダーで突き刺したところで残り3分となる。
石川はスプラッシュマウンテンを狙うが、諏訪魔がリバースしてバックドロップを連発するが、諏訪魔もさすがにスタミナ切れから追撃できない。やっと諏訪魔はラリアットを連発するも、60分時間切れ引き分けとなった。
試合後に各選手はノーサイド、ゼウスも立場を忘れてジェイクと握手をかわし、宮原は最初こそはなかなか応じなかったが、やっとジェイクと握手となり、最後は諏訪魔が「今日、カメラの向こうで応援してくれている皆さん、そして声を出してくれてたみんな、ありがとうございます。今、凄い大変な状況です。ただね、今日の大会は『今、全日本プロレスに何ができるのか?』っていうテーマで行われたんだけど、やっぱし俺らプロレスラーは戦って、汗かいて、みんなに感動を、そして勇気を与えたりさ。それしか俺らできないよ。今は大変な状況なんだけど、全国の皆さん、いや、世界の皆さんに、プロレス大丈夫だって。そしてプロレスどころじゃない人だってたくさんいるんだよ。その方々に勇気と這い上がる根性だったりさ、それをリングを通して伝えていきたいと思います。俺たちのメッセージを受け取ってください!」と呼びかけ大会を締めくくった。
正直言ってこの組み合わせで60分フルタイムをやるとは思わなかった。過去に60分フルタイムを経験したのは諏訪魔だけで、他の5人は初体験、宮原だけでなく青柳も貴重な経験をしたのではないだろうか。
いよいよ東京を含めた各都市に非常事態宣言が出されることになり、全日本プロレスが予定していた4月30~5月5日の後楽園大会も中止になる可能性が高まった。しかし今回ばかりはこの6人が暗い雰囲気を払しょくさせるような激闘を繰り広げてくれた。落ち込んだ時に活力を注入して元気にするのも全日本プロレス、いやプロレス本来の在り方でもあり、もしジャイアント馬場さんが生きて見ていたら、「60分を戦い抜いた6人を褒めてやってほしい」と言っていたと思う。
セミファイナルでは秋山とNOAHの杉浦がタッグを結成し、北斗と男児が挑んでいったが、完全にかわいがりモードとなった秋山と杉浦は北斗と男児のエルボーを受け流して徹底的に痛めつけ、杉浦は男児に三沢式フェースロック、秋山は拷問コブラと蹂躙する。
秋山の串刺しを、男児が迎撃すると、ダイビングショルダーから北斗に代わり、北斗はランニングエルボーを連発してミサイルキックを発射も」ブレーンバスター狙いは秋山が投げ返し、杉浦に代わって串刺しビックブーツから串刺しニー、雪崩式ブレーンバスターと今度は北斗を蹂躙する。
杉浦はランニングニーを狙うが、避けた北斗はドロップキック、代わった男児に代わって串刺しタックルを連発し、杉浦はブレーンバスター狙いも北斗が入ってダブルブレーンバスターで投げ、男児はサイドスープレックスで続く。
北斗が入ってトレイン攻撃から、男児がダイビングショルダーを発射、エルボーの連打から突進するが、杉浦がキチンシンクで迎撃すると、秋山と杉浦がランニングニーの波状攻撃を浴びせ、抵抗する男児に鬼エルボーを放つも、男児もエルボーの連打で打ち返す。
男児は突進するが、杉浦がラリアットを浴びせると逆エビ固めで捕らえ、場外で秋山に捕まった北斗が男児に手を差し伸べ、男児はロープまであと一歩で迫ったが、杉浦が中央まで戻したため、男児は無念のギブアップとなったが、男児も北斗も最後まで勝負を捨てない姿勢は良く、秋山だけでなく杉浦からも学ぶべきものがあったと思う。
第4試合ではイケメンがヴァレッタと対戦して、イケメンはイケメンパフォーマンスで先入場も、長いパフォーマンスは待てなかったヴァレッタが背後から奇襲をかけて、そのまま試合会開始も、次の試合を控えるイザナギと入江が乱入してイケメンを襲撃したため、イケメンが反則勝ちとなるが、袋叩きにされるイケメンにヨシタツとアキラが駆けつけて、そのまま6人タッグ戦に突入、試合はイザナギにヨシタツがCBJを決めると、アキラのメテオラからイケメンがイケメンサルトで3カウントを奪い勝利、試合後は実は来日できなかった外国人選手に代わって「Champion Carnival」にエントリーする予定だったことを明かし、また渡米できなかった恨みを込めて「コロナのバカヤロー」と叫んだ。
そしてセミを終えると、WRESTLE-1の活動休止を受けて去就が注目されていた芦野祥太郎が出現し、イケメン同様、来日できなかった外国人選手に代わって「Champion Carnival」にエントリーする予定だったことを明かすが、今後フリーとして全日本プロレスに定着することをアピール、「もしかしたら、仲間を連れてくるかも知れない」と予告した。
WRESTLE-1のエース格である芦野の去就は特に注目されていたが、全日本プロレスを選択したようだ。全日本的には即戦力なだけに大歓迎かもしれない。また芦野が連れてくる仲間は誰なのか、Enfants Terriblesから連れてくるのだろうか…
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