最後も天山を裏切った…そして飯塚は何も言わないままリングから去っていった

2月21日 新日本プロレス「NEW JAPAN ROAD ~飯塚高史引退記念大会~」後楽園ホール 1726人超満員札止め
(試合内容は実況ツイートより)

<第1試合 20分1本勝負>
石森太二 ○ロビー・イーグルス(7分48秒 片エビ固め)獣神サンダー・ライガー ×上村優也
※450°スプラッシュ

<第2試合 20分1本勝負>
真壁刀義 本間朋晃 ○トーア・ヘナーレ タイガーマスク(11分35秒 片エビ固め)小島聡 中西学 成田蓮 ×辻陽太
※TOAボトム

<第3試合 20分1本勝負>
石井智宏 ○YOSHI-HASHI(13分35秒 バタフライロック)永田裕志 ×海野翔太

<第4試合 30分1本勝負>
YOH ○SHO(12分12秒 片エビ固め)×金丸義信 エル・デスペラード
※3K

<第5試合 30分1本勝負>
後藤洋央紀 ○田口隆祐(10分54秒 エビ固め)ザック・セイバーJr. ×TAKAみちのく

<第6試合 30分1本勝負>
棚橋弘至 ○ウィル・オスプレイ(12分50秒 片エビ固め)ランス・アーチャー ×デイビーボーイ・スミスJr.
※オスカッター

<第8試合飯塚高史引退試合 60分1本勝負>
オカダ・カズチカ ○天山広吉 矢野通(22分14秒 体固め)鈴木みのる ×飯塚高史 タイチ
※天山プレス

 飯塚の引退試合が行われ、鈴木&タイチと組み、オカダと飯塚の元相棒である矢野、そして飯塚との友情復活を狙う天山組と対戦。この試合のみテレビ朝日の野上慎平アナが実況を担当するが、南側客席から現れた飯塚はいつものように徘徊、そして放送席に接近して野上アナに最後の”儀式”を敢行、野上アナはYシャツを引き裂かれ半裸状態となってしまう。

 後入場で登場した天山は今回も友情Tシャツを着用、飯塚を”さん”づけ友情復活を呼びかけたが、飯塚が奇襲で試合開始となる。
 飯塚は天山を何度も蹴りつけるが、天山はショルダータックルで反撃、飯塚と叫んでモンゴリアンチョップを乱打、交代した矢野もYTRワールドで翻弄を狙うが、飯塚がクローに捕まってしまうが、交代したオカダが飯塚にロープ越しのアトミコを投下、交代した天山はモンゴリアンチョップ、ナックルで攻め込むも、鈴木がロープ越しの腕十字でカットされると、場外戦に持ち込み飯塚が天山を鉄柵攻撃から客席に連行してイスで一撃、天山は「元に戻ってくれ」と叫ぶが。飯塚は容赦なく天山をイスで首を絞める。
 リングに戻り鈴木は天山に腕固めで捕らえている間に、タイチが飯塚のフェースガードを解禁、飯塚は天山だけでなく矢野やオカダにも噛みつき、天山はモンゴリアンチョップも飯塚は手に噛みつくと、鈴木も反対の手に噛みついて援護する。
 タイチは天山に掟破りのモンゴリアンチョップも天山はマウンテンボムで反撃、矢野に代わって崇コーナーを作るが、コーナーポストはタイチが奪ってフルスイングしてから 同じく崇コーナーを作ろうとしたが、矢野と違って手間取ってしまい、矢野がコーナーポストで殴打、タイチのロングタイツを脱がすも、タイチは矢野を崇コーナーに叩きつけてからジャンピングハイキックを炸裂させる。
 オカダvs鈴木となり、両者は激しいエルボー合戦となるも、オカダの突進を鈴木がスリーパーで捕獲、しかしゴッチ式パイルドライバーはオカダがリバースし、ビックブーツ合戦から、飯塚に代わってオカダを噛みつくも、タッチロープ攻撃はオカダがかわしリバースネックブリーカーを決め、ダイビングエルボードロップを投下する。
 オカダはドロップキックを狙うが、かわした飯塚が魔性のスリーパーで捕獲、逃れたオカダは後、前とドロップキックから、レインメーカーで介錯を狙うが。旧ソ連時代でのサンボ修行で培ったサンボ式の膝十字で切り返す。

 飯塚はブリザードスープレックスを狙うがオカダはヘビーレインで切り返してから、介錯を天山に託して交代、天山はモンゴリアンチョップから串刺しラリアット、ブレーンバスターから突進は飯塚がマンハッタンドロップで迎撃し、ここで鈴木軍が入ってトレイン攻撃から、飯塚が魔性のスリーパーで捕獲し、天山を絞めあげるが矢野がカットに入る。
 飯塚はアイアンフィンガーを狙うが、天山は涙を流しながら正面から受ける構えを見せる。飯塚は迷った末、蹴ってから一突きを狙うが、天山がかわすと、矢野が急所打ちからオカダがツームストーンパイルドライバーで突き刺す、天山はダウンしている飯塚の上に友情Tシャツをセットしてから天山プレスで3カウントを奪い、飯塚を介錯した。

  試合後に天山は泣きながら元に戻るように迫り、飯塚も頭を抱えて迷ってしまう。館内のファンだけでなく、テレビ解説の山崎一夫氏も”飯塚”コールで呼びかけ、!飯塚は天山と向かい合い、迷った末、握手して和解した…

かに見えたが、飯塚は天山に噛みつき、イスを持ち出して天山に一撃を加え、アイアンフィンガーでダメ押しする。

 そして鈴木軍が揃い、タイチは「本当に引退するのか、テメエの口で言え!」とアピールするも、飯塚は客席を徘徊、鈴木が引退のテンカウントを鳴らし、飯塚は何も言わないまま控室へ引き揚げ、館内は「飯塚コール」が巻き起こりるなか、引退セレモニーすら行われないとう前代未聞のやり方でリングを去り、リング中央に残っていたアイアンフィンガーはタイチが持ち帰っていった。

 飯塚は1986年デビューで、2年後輩の鈴木と前座で凌ぎを削っていたが、1989年に鈴木が第2次UWFへ移籍し、猪木の提唱した「ペレストロイカ」路線で馳浩と共に旧ソ連でサンボ修行を行い、5月に大阪城ホールでサンボ全ソ選手権2連覇を達成するだけでなく、柔道でもロス五輪柔道無差別級金メダリストの山下泰裕とも対戦したハビーリ・ビクタシェフと2度に渡って異種格闘技戦で対戦、その勢いで8月には長州力のパートナーに抜擢され、スーパー・ストロングマシン&ジョージ高野組を破りデビュー3年目でIWGPタッグ王座を奪取した。

 しかし1986年2月11日の東京ドーム大会を契機に「ペレストロイカ」路線は終わり、飯塚は海外修行に出され、ヨーロッパから凱旋帰国した飯塚は橋本真也、武藤敬司、蝶野正洋の闘魂三銃士や馳、佐々木健介に宣戦布告する。おそらくだが新日本は同時期に帰国した野上彰やエル・サムライと共に次世代ユニット「闘魂トリオ」として売り出したのではと思う。しかし飯塚はスーパー・ストロング・マシン、ヒロ斎藤、後藤達俊、保永昇男のレイジングスタッフに叩き潰され、野上もサムライもジュニアヘビー級として扱われたことから、闘魂トリオは早くも頓挫、マシンらに叩き潰された飯塚だけが割りを食った。

 本隊で中堅として収まってしまい、波に乗り切れない飯塚が次に任されたのは野上とのJ.J.JACKSだった。これも全日本プロレスがアジアタッグ戦線を中心に中堅タッグチームが活躍していたこともあって、対抗して野上と飯塚を組ませて結成させたものだったと思う。だが乗り気の野上に対して、飯塚は全く乗り気ではなく、それが試合にも現れてしまい、ある日の後楽園大会で馳&健介と対戦した際に徹底的に潰されただけでなく「やる気のないならやめちまえ!」と駄目出しされてしまう。結局派手なリングコスチュームをやめて、IWGPタッグ王座に挑戦出来ないまま野上が平成維震軍に走ったのを契機に解散、野上の身勝手ぶりに飯塚が怒り抗争を繰り広げたが、さして大きな話題にもならなかった。

 飯塚はUWFインターナショナルから移籍した山崎一夫と組み、蝶野正洋&天山広吉の蝶天タッグと抗争を繰り広げ、IWGPタッグ王座を奪取したこともあったが、これも並に乗り切れたわけでなく、中堅として燻る日々が続くも、1999年1月4日、俗に言う1・4事変で小川直也率いるUFO勢と乱闘を繰り広げた際に、村上和成を意識不明にするほどダメージを負わせ、橋本と共にvsUFOへの鉄砲玉となり、村上と抗争を繰り広げ、また永田裕志とのタッグでG1 TAG LEAGUEを制覇、全日本プロレスの川田利明&渕正信とも対戦、異種格闘技戦の経験も買われパンクラスにも参戦するなど、猪木の推進する格闘技路線や暗黒期と言われた時代の中で名脇役としてやっとブレイクするかと思われた。

 しかし2001年に長井満也との試合で首を負傷、長期欠場を強いられ、その間に新日本は猪木体制が崩壊してユークスに売却されてしまう。この頃には同期であるサムライも去り、後輩からの突き上げもあって、飯塚はもうブレイクしないかと思われたが、天山を裏切ってまさかのヒールターンを果たし、再ブレイクを果たした。

 バックステージでも飯塚は「うぁぁぁ…うぁぁぁ!」とうなるだけで、引退する理由も結局語らずじまい、なぜ天山を裏切ってヒールターンしたのかだけでなく、最後の最後まで天山を裏切り続けたのか、明かさないまま去っていった。

 ヒールに転向してからの飯塚は自分を隠すようにミステリアスな部分が多くなり、プライベートすら明かさなくなった。最後の最後で天山の期待を裏切ったのは飯塚の考えるヒール像をあくまで貫いたのか、また最後は鈴木がボス自ら10カウントを鳴らし、飯塚を送り出したが、これも鈴木軍として送り出したかっただけでなく、あくまでミステリアスなヒール像を貫きたい飯塚が感動的は引退セレモニーは不要と考え、鈴木もその意志を組んだからではないだろうか…それを考えると飯塚にとってヒールはまさしく”天職”だったのかもしれない。

 飯塚が今後どうなるかわからない、また新日本だけでなく鈴木軍にどう携わることすらわからない、わからないから飯塚高史なんだ、自分はそう思って飯塚高史というレスラーを送り出したい。

 セミファイナルではオスプレイが棚橋と組みK.E.Sと対戦も、K.E.Sがヘビー級を誇示するかのようにパワーでオスプレイを蹂躙、またスミスもパワーだけでなく身軽さも披露してオスプレイを圧倒する。
 終盤もK.E.Sの連係にオスプレイが捕まり、キラーボムの餌食にされそうになるが、棚橋がスリングブレイドでカットすると、オスプレイがスミスにスパニッシュフライからのオスカッターで3カウントを奪い逆転勝利を収める。

 第4試合ではROPPONGI3Kが前IWGPジュニアタッグ王者の金丸&デスペラードと対戦し、金丸組に分断されリードされていたROPPONGI3Kだったが、やっと金丸を捕らえ、3Kで勝利を収めたところで、今日試合が組まれていなかったBUSHI&鷹木信悟が登場、マイクで挑発合戦の末、ROPPONGI3Kは「今すぐ選手権をやってやる」と襲い掛かったが、YOHが鷹木のパンピングボンバー、SHOは鷹木&BUSHIのリベリオンを喰らってKOされ、返り討ちにされてしまう。


 第3試合では石井と永田が激しい打撃戦をとなったが、試合はYOSHI-HASHIが海野を下すも、石井と永田が試合後もエキサイトして乱闘を繰り広げた。


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