4月10日 ZERO1「押忍PREMIUM PROWRESTLING SHOW ZERO1旗揚げ20&21周年記念大会『プロレス』」両国国技館
(試合内容は実況ツイートより)
<第0試合 「CHONOキャンプ」シングルマッチ 15分1本勝負>
〇佐藤孝亮(8分25秒 フロントネックロック)×十文字アキラ
△鈴木敬喜(15分時間切れ引き分け)△若松大樹
<第1試合 押忍ランブル~ZERO1メモリアル 20分>
〇スーパー・タイガー<6>(8分29秒 片エビ固め)×ランジェリー武藤<9>
※ツームストーンパイルドライバー
☆退場順=小林昭男<5>、小笠原和彦&戸井克成<7>、富豪富豪夢路<2>、明石鯛我<8>、黒毛和牛太<3>、黒田哲広with金村キンタロー<1>、朱崇花<10>
<第2試合 20分1本勝負>
TARU 〇将軍岡本(8分41秒 片エビ固め)ハートリー・ジャクソン ×佐野直
※カイケツ
<第3試合 ホットジャパン&ガンバレ☆プロレス連合軍vsA-TEAM 20分1本勝負>
〇大家健 今成夢人 花見達也(9分9秒 片エビ固め)×橋本友彦 雷電 櫻井匠
※炎のスピアー
<第4試合 30分1本勝負>
〇ジャガー横田 神取忍(4分32秒 回転エビ固め)ダンプ松本 ×クレーン・ユウwithブル中野 ザ・ベートーベン
<第5試合 30分1本勝負>
日高郁人 〇スペル・クレイジー NOSAWA論外(8分36秒 ラ・ギターラ)菅原拓也 ×アンディ・ウー ジェイソン・リー
<第6試合 2AWタッグ選手権試合 30分1本勝負>
【挑戦者組】〇吉田綾斗 エクシリオ(11分58秒 体固め)【第10代王者】×横山佳和 クリス・ヴァイス
※UNREAL
☆横山&クリスが初防衛に失敗、吉田&エクシリオが第11代王者となる
<第7試合 30分1本勝負>
〇井上京子 藤本つかさ 梅咲遥(10分19秒 体固め)アジャコング まなせゆうな ×NATSUMI
※雪崩式ブレーンバスター
<第8試合 30分1本勝負>
〇宮本裕向 木髙イサミ(10分28秒 片エビ固め)×ヤス久保田 ヒデ久保田
※ムーンサルトプレス
<第9試合 30分1本勝負>
〇青柳亮生(12分42秒 片エビ固め)×馬場拓海
※ファイヤーバードスプラッシュ
<第10試合 30分1本勝負>
〇藤波辰爾 越中詩郎 LEONA(10分18秒 ドラゴンスリーパー)藤原喜明 船木誠勝 ×アレクサンダー大塚
<第11試合 「アストロマンプロレスデビュー戦」インターナショナル&世界ジュニア2冠選手権試合 シングルマッチ30分1本勝負
【挑戦者】〇アストロマン(8分12秒 片エビ固め)【第26代インターナショナルジュニアヘビー級&第126代NWA世界ジュニアヘビー王者】×阿部史典
☆阿部が5度目の防衛に失敗、アストロマンが第27代インターナショナル、第127代NWA世界ジュニアヘビー級王者となる
<第12試合 30分1本勝負>
岡林裕二 関本大介 〇橋本大地(15分58秒 STF)火野裕士 葛西純 ×永尾颯樹
<第13試合 流星継承 タッグマッチ 30分1本勝負>
〇近藤修司 稲葉大樹(13分41秒 片エビ固め)丸藤正道 ×北村彰基
※キングコングラリアット
<第14試合 30分1本勝負>
太嘉文 〇松永準也 佐藤嗣崇 横井宏考(14分57秒 片エビ固め)永田裕志 小島聡 タイガーマスク ×高岩竜一
※変型パーフェクトドライバー
<第15試合 30分1本勝負>
〇鈴木秀樹(14分47秒 片エビ固め)×田中将斗
※ダブルアームスープレックス
<第16試合 世界ヘビー級選手権試合 30分1本勝負>
【第30代王者】〇杉浦貴(16分44秒 TKO)【挑戦者】×大谷晋二郎
☆杉浦が3度目の防衛に成功
昨年20周年を迎えたZERO1は3月14日に両国大会を開催するはずだったが、新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期を余儀なくされた。そして1年後の4月10日、念願だった両国でのビックマッチが開催された。
メインは世界ヘビー級選手権が行われ、王者の杉浦に大谷が挑戦、昨年8月に田中が杉浦に敗れてZERO1の至宝である世界ヘビー級王座がNOAHに流出、今年の1月に前王者の田中が挑んだが敗れ、3月には火祭り覇者の菅原も敗れた。そして左腕を骨折し欠場中だった大谷が至宝奪還のために「無謀でも勝つ」と出陣を決意して挑戦となった。
ロックアップから杉浦が押し込んでブレークとなるが、フィンガーロックの攻防で、大谷が杉浦の顔面へ頭突きを浴びせるとヘッドロックで執拗に絞めあげる。やっとロープへ振った杉浦はぶつかり合いも、大谷はビックブーツから水面蹴りを放ち、杉浦は場外へ逃れる。
リングに戻ると杉浦はエルボーも大谷が前進して受けきり、杉浦はビックブーツを連打から、大谷の左腕を捻り上げてエルボーを放ち、ロープを利用したアームロック、アームロック、左腕ヘニードロップを連発してアームロック、左腕へストンピング、ロープを使ったアームロックと左腕攻めで試合をリードする。
大谷は自ら大谷コールで盛り立てるが、杉浦は容赦なく大谷の左腕へエルボーを連発、ストンピングと浴びせるが、杉浦はエルボーも大谷は受けきり、串刺しを迎撃した大谷はレッグシザースでコーナーに直撃させると顔面ウォッシュから顔面へコーナードロップキックを命中させ、場外へ逃れた杉浦に顔面ウォッシュを浴びせる。
大谷は杉浦をリングに戻すとミサイルキックを命中させたが、杉浦はスピアーで応戦、串刺しビックブーツから串刺しランニングニー、雪崩式ブレーンバスターからランニングニーを浴びせ、フロントネックロックで捕らえたが、大谷が肩固めで切り返し、杉浦はロープエスケープする。
ぶつかり合いからエルボーのラリーになって、大谷は崩れかけるが、踏みとどまってエルボーのラリーに臨み、杉浦がナックルに対して。大谷もナックルで返して殴り合いも、杉浦はコーナーパットめがけてジャーマンで投げ、大谷ダウンとなる。
レフェリーはダウンカウントを数えたが、途中で止めると、試合自体を止め、レフェリーストップで杉浦の防衛となった。
ところが大谷が立てないことからセコンドだけでなく館内も騒然となり、ストレッチャーが用意される。そんな混乱の中で北村がマイクを持って「どんなことがあっても、オレたちZERO1は上を向いて、しっかり進んでいきますので、これからも応援よろしくお願いいたします」と涙を流しながら「3・21ゼロワン」で締めくくったが、館内はまだ大谷が立ち上がれないことから微妙な空気のままだった。
そして大谷は救急搬送され「声は出るが体は動かない」、また頸椎損傷の疑いがあることが報じられている。試合を改めて振り返ると杉浦のコーナージャーマンがセカンドコーナー部分に大谷の後頭部を直撃していた。おそらく直撃した際に首に大きな負担がかかったと見ていいだろう。ZERO1にしてみれば念願だった両国大会の開催にやっとこぎつけただけでなく、大谷が奇跡の復活を遂げて杉浦から至宝を奪還し、全てハッピーエンドで終わらせることを描いていたと思う。しかし記念すべき大会でこんな事態が起きてしまうとは、誰もが思っても見なかったのではないだろうか…
今日の大会でも敗れはしたが馬場、永尾、北村、そして太嘉文や松永、佐藤も奮戦して新日本プロレス勢を打ち破るなど、若い選手が育ってきていることを両国大会で見せただけに、その矢先で大谷が…なんて言っていいのかわからない。
自分が言えることは、これまでのZERO1の若い選手らはこれまで田中と大谷によって守られ、支えられてきたと思う。しかしその大谷が倒れてしまった。今度は若い選手らが大谷が戻ってくるまでZERO1を死に物狂いで守らなければならない。若い選手らに出来るのかというと、やってもらわなければいけないのだ。