3月6日 ZERO1「大谷晋二郎デビュー30周年記念イヤー ZERO1・21周年記念大会『旗揚げ記念日』」後楽園ホール 483人
(試合内容は実況ツイートより)
<第1試合 20分1本勝負>
〇野村卓矢(7分48秒 逆エビ固め)×永尾颯樹
<第2試合 20分1本勝負>
△ヤス久保田 ヒデ久保田(20分時間切れ引き分け)スーパー・タイガー △宮本裕向
<第3試合 30分1本勝負>
佐藤嗣崇 〇馬場拓海(11分18秒 エビ固め)北村彰基 ×日力源太
※BB BOM
<第4試合 30分1本勝負>
TARU 〇将軍岡本(11分5秒 エビ固め)×横山佳和 クリス・ヴァイス
※バックドロップ
<第5試合 30分1本勝負>
〇田中将斗(17分22秒 体固め)×稲村愛輝
※スライディングD
<第6試合 インターコンチネンタルタッグ選手権試合 30分1本勝負>
【挑戦者組】〇太嘉文 松永準也(13分52秒 一意専心)【第45代王者組】橋本友彦 ×牙城
☆橋本&牙城が2度目の防衛に失敗、太嘉文&松永が第46代王者組となる。
<第7試合 世界ヘビー級選手権試合 30分1本勝負>
【第30代王者】〇杉浦貴(20分58秒 レフェリーストップ)【挑戦者】×菅原拓也
※フロントネックロック
☆杉浦が2度目の防衛に成功
ZERO1、21回目の旗揚げ記念日の後楽園大会では世界ヘビー級選手権が行われ、王者の杉浦に2021年度の火祭り優勝者である菅原が挑戦、菅原は2021年度の火祭りに優勝して世界ヘビー級王座挑戦に王手をかけたが、王者だった田中が杉浦に敗れて王座はNOAHに流出、田中は今年元日に前王者の権利を行使して挑戦したが敗れて奪還に失敗、その間は菅原の挑戦はお預けとなっていたが、今回の後楽園でやっと挑戦にこぎつけた。
序盤はグラウンドの攻防となるが杉浦はリードを許さず、菅原はエルボーのラリーに挑んだが崩れてしまう。杉浦は串刺しビックブーツを狙ったが、避けた菅原は杉浦の軸足へ低空ドロップキックから、左足へストンピング、鉄柱に左膝を叩きつけて左足攻めで先手を奪ったかに見えたが、場外戦になると杉浦がエプロンを使ったネックスクリューで反撃、エプロンに菅原の顔面を叩きつけて、リングに戻るとチンロック、バックエルボーから首四の字、首筋へのエルボーからキャメルクラッチと首攻めで流れを変える。
杉浦はブレーンバスターからランニングニーを狙うが、菅原が低空ドロップキックで迎撃し、横須賀ススム譲りの足横須賀、ローキック!低空ドロップキック、ドラゴンスクリューと再び杉浦の左足を攻めて変形ニーロックのジャベで捕らえたが、杉浦はロープエスケープする。
菅原は突進するが、杉浦がキチンシンクで迎撃、串刺しビックブーツから串刺しランニングニー、雪崩式ブレーンバスターから三沢式フェースロックで追い詰めにかかるが、菅原は必死でロープエスケープし、エルボーのラリーになると、菅原が関節蹴りの連打から突進するも、杉浦がビックブーツで迎撃しコーナーパットへジャーマンで菅原を投げ、エプロンへ菅原を出すと、断崖式中年ズリフトを狙うが、切り返した菅原がエプロンで足横須賀を敢行する。
リングに戻ると菅原が杉浦の左足に低空ドロップキックを連発で切り崩しにかかり、バスソーキックからトラースキックを浴びせると足四の字固めで捕らえ、杉浦はロープエスケープも、菅原は再度足四の字を狙ったところで、杉浦がフロントネックロックで捕らえ、外してから杉浦はランニングニーを連発、リストを掴んだままエルボーの連打を浴びせ、オリンピック予選スラムは菅原が逃れるも、杉浦が鬼エルボーを連打からランニングニーは避けた菅原が変形逆さ押さえ込みで丸め込む。
菅原はアッパーからフィシャーマンズバスターを決め、ムーンサルトプレスを杉浦の顔面へ投下したが、カバーに入れなかったところで杉浦がフロントネックロックで捕らえると、菅原が絞め落ちたため試合はストップ、杉浦が防衛となった。
ところが試合後に現在欠場中の大谷晋二郎が現われると「次はオレだ!」と挑戦表明するが、杉浦は「ケガ人が簡単に挑戦できるベルトなのか?」と拒否するも、大谷は「ケガしててもな、勝つんだよ。無謀でもな、勝つんだよ。勝てなくてもな、勝つんだよ!」と譲らないため、大谷の意志を確認した杉浦は仕方なしに挑戦を受諾した。
内容的には正面からの渡り合うのは不利と考えた菅原が左足攻めで杉浦を切り崩しにかかったが、正面になってしまうと杉浦の攻めが重く、ムーンサルトプレスは決めたものの、カバーに入れなかったところを突かれてしまった。
そして、大谷が挑戦するなったが、大谷は昨年9月に「左前腕両骨骨折」を負ってから長期欠場しており、本来なら今大会は自身のデビュー30周年記念大会とサブタイトルを打たれていることから主役にならなければならないはずだった。
確かに復帰戦がいきなり選手権というのは無謀という声もあるが、田中が2度にわたって敗れ、切り札だった菅原が敗れた以上、大谷が例え無茶でも出るしかないというZERO1の現状もある。2011年3月6日、ZERO1は両国国技館を開催し、メインは大谷が高山善廣と対戦したがエベレストジャーマンで敗れたものの、この時は自分が勝つことよりも大会を成功させることを重視しており、また負けて光れるレスラーとも言われた。だが大谷にとっては例え勝率が1%でも、今度こそ両国で勝って光れるチャンスである。大谷の挑戦注目したい。
第5試合では田中はNOAHの稲村と対戦、本来は昨年の火祭りの公式戦で対戦する予定だったが、稲村の負傷欠場で試合は流れてしまった。
田中はレッグシザースも稲村はリストロックで捕らえ、田中はタックルからレッグロックも、切り返した稲村はキーロックも田中がロープエスケープするなど、グラウンドの攻防で稲村が田中に食らいつく。
田中はヘッドロックからぶつかり合いになると、低空ドロップキックからボディースラムは稲村が切り返すと突進は田中が場外へ追いやり、場外戦で稲村がエプロンの角めがけてスピアーから鉄柱めがけてランセルセで田中の腰攻めを攻める。
稲村は続けてショルダータックルを狙うが、田中が避けて鉄柱に誤爆すると、田中は稲村の左肩を鉄柱に叩きつける、リングに戻っても田中は稲村の左腕ヘニードロップ!エルボースタンプ、レッグドロップと左腕攻めで試合の流れを変える。
田中は串刺し弾丸エルボーからハンマーロック、稲村の串刺しを迎撃してスイングDDTも、突進は稲村がキャッチして旋回式ボディースラムで投げると、串刺しボディーアタックからボディープレス、読み合いから田中のスピアーは稲村はキャッチも、切り返し合いで田中がDDTで突き刺す。
田中は串刺しラリアットからラリアットを放つと、ブレーンバスター狙いは稲村が屈伸式ブレーンバスターで投げ返し、フロントスープレックスも田中は逃れてエルボーを連打から裏拳も、受けきった稲村はフォアアームでなぎ倒す。
稲村はトップコーナーへ昇るが、田中が雪崩式ブレーンバスターで落としてスーパーフライを狙うが、今度は稲村はデットリードライブで落とし、田中はラリアットも稲村がショルダータックルで応戦して両者ダウンとなり、エルボーのラリーから田中の突進を避けた稲村は往復式ショルダータックル、スライディングショルダータックルを浴びせる。
稲村は激突から無双を狙うが、田中が逃れてエルボーも稲村はジャーマンで投げれば、田中はスライディングDで応戦し、最後はスーパーフライ、後頭部へスライディングDからスライディングDで3カウントで3カウントを奪い勝利。稲村も田中にリードを奪われても食らいついていくなど、田中にとって驚異的な存在になりつつあるようだ。
セミファイナルのインターコンチネンタルタッグ選手権は、王者組のA-TEAMが太嘉文を捕らえて試合をリード、場外のA-TEAMが太嘉文を痛めつけるため、セコンドのZERO1勢とA-TEAMが一触即発となる。
終盤でも橋本がセカンドコーナーからサマーソルトドロップ、チョークスラム、牙城がマッドスプラッシュと太嘉文を追い詰めるが、牙城のラリアットは橋本に誤爆すると太嘉文は牙城のスピアーを受け止めてフロントネックロックからダブルリストロックで捕らえ、牙城が逃れてボディースラムからスピアーを狙っても、再び受け止めた太嘉文がアームロックから、松永の援護で一意専心へ移行して、牙城がギブアップとなり、大逆転で王座を奪取し、他団体に流れていたZERO1のすべてのタイトルのうち一つを奪還する。
試合後には王座奪取に涙を流した太嘉文は佐藤嗣と共に3人で4・10両国に参戦する小島聡、永田裕志、タイガーマスクの新日本プロレスに対して宣戦布告をする。
第4試合のVM同士のタッグマッチは、パウダーで奇襲をかけたTARUが横山の額をフォークで刺して流血に追い込んでから横山を狙い撃ちにして試合をリードする。
劣勢のCYTが代わったクリスが試合を盛り返して、横山が岡本にデスバレーボムを決めるも、レフェリーのフォールカウントは場外のTARUが場外へ引きずり出して阻止し、岡本と共にクリスをコーナーでテープで括りつけて動けなくしてしまうと、最後は孤立した横山を岡本がカイケツ、ペシャワール、バックドロップと畳みかけて3カウントを奪い勝利を収め、試合後はTARUが岡本に指示して無言で退場すると、岡本はクリスと共に横山に肩を貸して退場する。
第3試合では馬場が日力を変形ブルーサンダーことBB BOMで3カウントを奪い勝利を収め、試合後は北村がNOAHの丸藤正道とタッグでの対戦をアピールすれば、馬場は4・10両国の相手として全日本プロレスの青柳亮生との対戦を発表する。
第2試合では久保田ブラザーズがSタイガー&宮本組と20分時間切れ引き分けとなると、宮本にのヤンキー二丁拳銃との対戦を要求、宮本も受けることになった。
そして4・10両国にはZERO1 OBである日高郁人がビデオメッセージでNOSAWA論外、スペル・クレイジーと共にPERROS DEL MAL DE JAPONで参戦することを予告した。