中嶋が容赦なく北宮を叩き潰して防衛も、次期挑戦者は野獣・藤田!覇王が突如、金剛を離脱し正規軍入り!


1月16日 NOAH「BUMPER CROP 2022 in SENDAI」宮城・仙台サンプラザホール 693人
(試合内容は実況ツイートより)

<第1試合 30分1本勝負>
NOSAWA論外 〇YO-HEY 鈴木鼓太郎(8分56秒 )亜烈破 ×覇王 仁王
※ドロップキック

<第2試合 30分1本勝負>
〇小峠篤司 大原はじめ(11分50秒 片エビ固め)HAYATA ×進祐哉
※キルスイッチ

<第3試合 30分1本勝負>
〇原田大輔(12分7秒 片山ジャーマンスープレックスホールド)×吉岡世起

<第4試合 30分1本勝負>
〇原田大輔 覇王(9分59秒 片山ジャーマンスープレックスホールド)仁王 ×亜烈破

<第4試合 30分1本勝負>
杉浦貴 桜庭和志 〇藤田和之 ケンドー・カシン(18分54秒 エビ固め)潮崎豪 モハメド ヨネ ×キング・タニー 船木誠勝
※ビーストボム

<第5試合 GHCタッグ選手権試合 60分1本勝負>
【第57代王者組】〇武藤敬司 丸藤正道(20分55秒 フランケンシュタイナー)【挑戦者組】拳王 ×征矢学
☆武藤&丸藤が2度目の防衛に成功

<第6試合 GHCヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第36代王者】〇中嶋勝彦(28分40秒 エビ固め)【挑戦者】×マサ北宮
※バーティカルスパイク
☆中嶋が4度目の防衛に成功

開催前の14日に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で清宮海斗を始めとする10選手が欠場するという緊急事態に見舞われたNOAH、そのため当初予定されていたカードを大幅に組み替える措置が取られたが、GHCヘビー、GHCタッグの2大タイトル戦は予定通り開催されるのは不幸中の幸いだったかもしれない。
ところが16日未明には太平洋岸の地域に津波警報また注意報が発令されたことで、開催すら危ぶまれたが、予定通り開催されることになった。

そしてセミ前では消毒タイムとなるが、若手が不在ということでPERROS DEL MAL DE JAPONが消毒作業を行い、館内から拍手が送られた。

メインはGHCヘビー級王座をかけて中嶋が北宮の挑戦を受けたが、中嶋と北宮は健介オフィス時代から先輩、後輩の関係で、ジ・アグレッションとしてタッグを組んだが、中嶋が北宮を見捨てる形でチームは解消され、北宮は金剛入りして敵対関係になるも、今度は中嶋が金剛入りとなって北宮とのジ・アグレッションを再結成してGHCタッグを戴冠、ところがタッグ王座を保持していたにも関わらず、北宮の方から中嶋に三行半を突きつけて仲間割れとなり、チームは再び解散。昨年6月に行われたABEMA 配信マッチでの敗者髪切り金網デスマッチで北宮が中嶋をサイトースープレックスの連発で3カウント奪い、中嶋の髪を切って丸坊主に追いやった。

しかし1度勝っただけでは飽き足らない北宮は中嶋との抗争を継続を選び、北宮は1・4後楽園で中嶋から直接フォールを奪ったことで、満を持しての挑戦となった。
開始から中嶋はローキック、キックからビックブーツを放ち、中嶋は突進するも、北宮がバックエルボーで迎撃してからセントーンを投下する。

北宮は中嶋の左腕ヘエルボーを連発し、バックの奪い合いから中嶋がヘッドロックも、抜けた北宮は中嶋の左腕をハンマーロック、切り返した中嶋がヘッドロック、北宮がロープに押し込んでエルボーを連打してから再び中嶋の左腕をハンマーロックで捕らえ、切り返した中嶋はエルボーを連打も、北宮は中嶋をロープへ振って、中嶋がロープで堪えたところで北宮がラリアットで場外へ出すと、北宮は左腕を鉄柱攻撃、鉄柵を使っての左腕攻め、鉄柵へハンマースルーからボディースラムで投げる。

リングに戻ると北宮はストンピングを連打から中嶋の左腕をショルダーアームブリーカー、腕固めと左腕攻めで試合をリードし、中嶋はミドルキックもキャッチした北宮がドラゴンスクリュー、セカンドコーナーからセントーンを投下すると、トップコーナーからのダイビングセントーンは自爆するが、それでも立った北宮がエルボーを連打、しかし中嶋は低空ドロップキックから延髄斬りで反撃し、串刺しビックブーツからミドルキック、ミサイルキックを命中させ、中嶋は串刺しビックブーツからシャッターチャンスタイムを敢行する。

中嶋は北宮のエルボーをいなしてミドルキックも、北宮はショルダータックルを浴びせると、串刺しラリアットから掟破りのシャッターチャンスタイムを敢行、中嶋はサミングで逃れるが、北宮がナックルを放って中嶋がダウンする。

中嶋はエプロンへ逃れるが、追いかけた北宮はエプロンで足横須賀を敢行して、リングに戻って中嶋の膝裏へバックタックルを浴びせ、足横須賀から監獄固めを狙うが、中嶋は首固めで丸め込み、ジャーマンで投げるも、北宮もジャーマンで応戦、しかし中嶋がランニングローキックで返して両者ダウンとなる。

中嶋はビックブーツを放ち、北宮はエルボーで返すと、中嶋もエルボーで返してラリーに、中嶋が連打からミドルキック、トラースキックと放ち、受けきった北宮は突進も中嶋がレッグシザースからターンバックルを使った顔面蹴りを浴びせ、ジャーマンで投げるも、北宮がショルダータックルで応戦すると、串刺しラリアットを連発からブレーンバスターで投げる。
北宮は串刺しを狙うが、トップコーナーへ北宮をうつ伏せにセットした中嶋がパントキックを浴びせると、ボディーへパントキックを浴びせる・

勝負に出た中嶋は北宮に前後からサッカーボールキック、PKと浴びせると、バーティカルスパイクを狙うが、北宮がブレーンバスターで投げ返して突進も、トラースキックで迎撃した中嶋はダイヤモンドボムを決めるが、北宮はカウント2でキックアウトする。

中嶋は人でなしパントキックを狙うが、避けた北宮がスピアーを炸裂させ、ダイビングセントーンを投下、サイトースープレックスを狙ったが、中嶋が体を入れ替えて浴びせ倒すも、ハイキックを避けた北宮は中嶋の膝裏へバックタックルを浴びせると、パイルドライバーから監獄固めで捕らえ、リング中央に捕まった中嶋は必死でロープエスケープする。

北宮は立てない中嶋に張り手を連発し、起こしたところで中嶋がバックドロップも、北宮はラリアットで応戦し、サイトースープレックスを決めたが、中嶋はカウント2.5でキックアウトする。

北宮はまた立てない中嶋を無理やり起こしてサイトースープレックスを狙ったが、中嶋が顔面へ膝蹴りで阻止すると、ハイキックから人でなしパントキックを炸裂させる。

そして中嶋は立てない北宮にマウントエルボーを連打してから、マウントビンタを乱打すると、滞空式バーティカルスパイクで3カウントを奪い防衛を果たした。

試合後の中嶋は氷嚢を持って北宮に駆け寄ったが、北宮を場外へ放り投げると氷嚢を投げつけ、北宮は悔しさをにじませながらも自分の足で立って去っていく。
そして入れ替わりに第5試合でタニーをビーストボムで粉砕した藤田が現われ、ベルトを挟んで中嶋と睨み合いになって挑戦の意思表示を見せる。
藤田が去ると中嶋がマイクを持ち、「今日仙台で大会が開催できたこと、皆が来てくれたこと、素直に嬉しいよ。ノアは大丈夫だ。俺がいる!」とファンに声をかけ、最後は「俺たちは、NOAHだ!」で締めくくった。
内容的には北宮はリードはしていたが、中嶋が立てない際に北宮が起そうとしたところで少しの隙があったに対し、中嶋は逆で例え相手に息があろうが徹底的に容赦なく還付なき叩き潰す、その差が出た。
そして中嶋の前に藤田が立ちはだかった。思いだすのは2004年10月9日、嵐の中で開催された新日本プロレス両国国技館大会、中嶋の師匠である佐々木健介が藤田の保持ししていたIWGPヘビー級王座に挑戦、試合は藤田が胴絞めスリーパーで健介を捕らえた際に、なぜかレフェリーが藤田の両肩がマットについているということでカウント3を叩いてしまい、健介は不可解な形でIWGPヘビー級王座を奪取したことで、館内のファンが怒って暴動寸前となったが、おそらく中嶋も健介のセコンドという形で、その場所にいたはず、中嶋も時を経て、その藤田とNOAHで遭遇し、ベルトをかけて対戦するとは思っても見なかったと思う。
また潮崎も藤田とは昨年3月に後楽園での無観客試合で熱戦を繰り広げ、藤田を破っていることから、『オレがNOAHだ!」と示す意味では藤田は格好の相手でもある。

最後に中嶋が「今日仙台で大会が開催できたこと、皆が来てくれたこと、素直に嬉しいよ。NOAHは大丈夫だ。俺がいる!」とアピールしたが、新型コロナウイルスの影響で10選手が欠場、また津波警報や注意報の中で開催だったことから、観客も不安だったと思う。1995年1月19日、全日本プロレスで大阪府立体育会館で行われた三冠ヘビー級選手権である川田利明vs小橋健太も、阪神淡路大震災という状況の中で開催され、館内は震災があったことを忘れさせるほどの熱戦を繰り広げた。今回は状況が違うが、世の中不安の中で不安を払拭させてくれるプロレスの力は改めて凄いというものを感じさせた。

セミファイナルではGHCタッグ選手権が行われ、王者組の武藤&丸藤にヘビー級制圧に王手をかける金剛の拳王&征矢が挑戦した。

試合は丸藤vs拳王になると、拳王のビックブーツを放つと、丸藤はステップキックに対し、拳王はローキックで応戦、丸藤の時間差ロープワークを拳王がミドルキックで迎撃すると、丸藤は場外へ逃れ、呼吸を整えてからエプロンへ上がったところで、征矢が強襲をかけて場外へ落とし、場外戦で征矢は丸藤を鉄柵へハンマースルーから場外を走り回って勢いをつけてショルダータックルを浴びせる。

リングに戻ると金剛はショルダータックル&ビックブーツの合体技から丸藤を捕らえて試合をリード、しかし、征矢の串刺しも避けた丸藤が串刺し虎王を炸裂させると、代わった武藤が串刺しショルダーを連発、フラッシングエルボーからSTFで捕らえ、スリーパーで征矢を絞めあげる。

代わった丸藤も串刺しジャンピングバックエルボーで続くが、セカンドコーナーに飛び乗ったところで征矢がキャッチするとアバランシュホールドで叩きつけ、代わった拳王が丸藤に串刺しダブルニー、セカンドコーナーからダブルニー、ミドルキックからフットスタンプ、後頭部にランニングダブルニーと畳みかける。
丸藤の逆水平に対して、拳王はミドルキックで返してラリーになるが、丸藤はトラースキックに対して、拳王はミドルキックで応戦しても、蹴暴を狙うも、丸藤が低空キックで迎撃、読み合いからフックキックも拳王は輪廻で応戦する。
丸藤から代わった武藤は拳王に低空ドロップキックからドラゴンスクリューも、拳王はジャーマンで応戦してから征矢に代わり、征矢は武藤に串刺し弾道からブルドッキングブルヘッドロックと攻め、弾道を狙うが、ドロップキックで迎撃した武藤がシャイニングウィザードを炸裂させ、串刺しシャイニングウィザードからドラゴンスクリューと畳みかけて、シャイニングウィザードを狙うが、征矢がガードしたところで、丸藤が入ってフックキックを浴びせ、拳王も入って丸藤に曼荼羅捻りを決めれば、武藤もすぐさま拳王にドラゴンスクリューを決める。

そこで武藤が抵抗する征矢の右脚を掴むと、征矢の右脚めがけて丸藤が虎王を炸裂させてから、武藤がドラゴンスクリューを決め、足四の字で捕らえるが、拳王がカットに入る。王者組はシャイニングウィザード&虎王の合体技を狙うが、征矢が避け手同士討ちになると、拳王が武藤に蹴暴から、挑戦者組がPFS&デスバレーボムの合体技を決め、拳王がPFSを投下してから、征矢がジャンピングDDTから弾道を炸裂させるが、武藤はカウント2でキックアウトする。
征矢はリストクラッチ式デスバレーボムを決めると、後頭部に弾道から弾道を狙うが、武藤はここ一番で出す奥の手フランケンシュタイナーで3カウントを奪い逆転防衛を果たし、試合後もまさかの逆転負けに、拳王も征矢もレフェリーに抗議するが受け入れられなかった。
征矢は確かに武藤を追い込んでいたが、武藤の一蹴の閃きの前に、今回も煮え湯を飲まされてしまった。

第1試合では金剛ジュニアがPERROS DEL MAL DE JAPONと対戦するも、覇王と仁王が誤爆を繰り返すと、その隙を突いたYO-HEYがドロップキックで覇王から3カウントを奪い勝利を収める。

ところが試合後になると誤爆を巡って覇王が仁王を突き飛ばすと、仁王も激怒して口論となり、この場は亜烈破が仲裁して二人を宥めるも、館内から不穏な空気が漂う。

第3試合では原田が吉岡とシングルで対戦して片山ジャーマンスープレックスホールドで勝利を収めるが、試合後に覇王が現われると、GHCジュニアヘビー級への挑戦表明かと思いきや、「僕は上へ行きたい、環境を変えたい、僕をNOAHジュニアで一緒に戦わせてください」と金剛離脱を表明して、正規軍入りを志願し、金剛Tシャツを脱ぎ捨てる。

原田は覇王の直訴を受けて正規軍に受け入れるが、仁王と亜烈破が現われて覇王に襲い掛かり、「ふざけんな!」と裏切り行為に走った覇王に怒りをあらわにすると、原田の提案で緊急試合として原田&覇王vs仁王&亜烈破に突入する。

試合は仁王&亜烈破も覇王を徹底的に痛めつけるが、原田は覇王に檄を飛ばし、これを受けた覇王は亜烈破にミサイルキックで反撃する。
終盤になると仁王と覇王が場外で殴り合うと、その間に原田が片山ジャーマンスープレックスホールドで亜烈破から3カウント奪い勝利を収め、試合後も覇王と仁王が乱闘を繰り広げた。
覇王は「上へ行きたい」と言ったことから、このところ元気のない仁王とのコンビでは、上へ行けないと判断したのか、最終的に金剛離脱を選んだ。その仁王も長年組んできた覇王の突然の決別に怒ったのか、容赦なく覇王を痛めつけた。このところ仁王も負けが込むなど元気がなかったことから、結果的にはチーム解散は二人にとって大きな正解だったのかもしれない。

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