真白「ベルト取って、うれしいんですけど、ひとつだけ言いたいことがあるんです。いま現在、株式会社アイスリボンの五嶋社長と連絡が取れないなか、今日を迎えることが私は本当に不安でした…! みんなもすごく不安だったと思います…!! でもこうやってみんなで闘って、命かけてプロレスやって! 私は今日、このベルトを懸けて、ベルト取ってよかったと思ってます。12月31日、後楽園ホール大会もぜひ皆さん、応援しにきてください! 今日はありがとうございました! 応援してくれる皆さんもホントにホントにありがとうございました! だから今日もリングに立つことができました! ありがとうございました!」
(五嶋社長とは?)詳細は言えないんですけど、先月の終わりからずっと連絡が取れなくて。電話も連絡先も全部全部とだえてしまって。何も応答してくれない。全員が五嶋社長に連絡しても、帰ってこないっていうなかで、すごく今日を迎えるのがみんな不安で。何をどうすればいいんだろう、どうやって……社長がいないって、当然不安だし。体を張ってるので。命かけてやってるので。お金とかいろんな面を指示する人がいなくなったってことが……うまく言えなくてすいません。
(生死不明という状態?)生きてるは生きてると思います。佐藤(肇)さんとは(不定期ながら連絡が取れている)。(給与未払いも起きている?)あー、…自分の口からは言えないんですけど…。だから私も今日を迎えるのがすごく不安な状態でした。すごく怖かったんですけど、自分が先頭に立ってみんなを引っ張って行かなきゃって思いはすごく強かったので。不安だけど、やっぱやらなきゃいけない。今日絶対に取ろう!って気持ちでした。
(狙うならもっと気持ちよく狙いたかった?)そうですね、こういう状況じゃなければいってました。挑戦して。
(今後の大会スケジュールに変更はない?)変更はないですね。年末の後楽園、大みそかにむけてジャンジャン盛り上げていきたいなと思います」
ネオプラス佐藤肇社長「はい。今真白の方から話があったのが、今選手マネージメントとして行ってる株式会社アイスリボンと、興行会社ネオプラスでやってるアイスリボンと、2つの体制の中でやってる中で、マネジメントをやってる株式会社アイスリボンの五嶋(一人)がですね、 6月ぐらいから検査入院を含めて入退院を繰り返してまして、カテーテル手術を先週、先々週と手術。結局手術になりまして、開胸手術をしてるという状態で、今ICUに入ってる状態です。事実上、株式会社アイスリボンっていうのは、五嶋1人の会社なので、本人が入院をしてる状態の中で、全く業務ができていないということで、今現状、株式会社アイスリボンから、マネジメント会社の株式会社アイスリボンから選手に払われるギャランティが、先月分が払われてないという状況です。これを受けまして、一応ネオプラスとして、選手に対しての貸し付けであったりとか、今月分に関しましては、弊社から株式会社アイスリボンへの貸付金という形の中で、選手へ支払うような形をしてますが、正常な形ではないので、早く五嶋が良くなってですね、業務が遂行すればなという形で思ってますが、社員、社員とか選手にしてみれば、やはり社長が入退院を繰り返して、やはり連絡が滞ってるという部分に関しては不安な部分があるかと思います。今日に迎えても、そういった不安の中で、選手は明るく試合をしてくれてるので、とても感謝をしております。はい」
――五嶋さん不在の状況が続くようであれば佐藤社長としてはどういう形で
「もう正直な話、もう1回ネオプラスが選手マネジメントも含めた形の中で、やっぱ一体化というか、本来2社、選手のマネジメント、実際今現状で言うと、株式会社アイスリボン、いわゆるプロジェクトRというものが、事実上スタッフがいなくなったことで動けてない部分もあります。そういうことの中で考えて、じゃあリベリオンズ側、プロジェクトR、株式会社アイスリボンが本来やるべき選手マネジメントとプロモーションと、営業活動、スポンサー活動というものに関しては、事実上動けてないので、動けてない、何の実績もないので。そういう意味では、ネオプラス、事実上ネオプラスが今運営をしてる状態。運営と営業してる状態で、その辺に強化をしていく形だと思います。単純な話、売り上げを、倍になれば折半しても今までと一緒ですけど、売り上げが今までと一緒の中で折半していけば半分になってくだけなんで、全部が弱体化をしてくような状況なんで、この辺は近々に。その、五嶋の体調ですね。一応木曜日までICUにいるという状況だけは掴めてるんですけど、出てきた後でどういう連絡が来るのかという部分だと思います。はい」
――icuに入ったってことは何かしら命の危機があった?
「そう、もう完全に心臓のあれで、カテーテルで体調大丈夫だっていう話だったんですけども、結局先週開胸手術をしてっている状況までは報告が来てます。はい」
――それは本人から?
「本人から週に1回だけ生存確認のLINEは来る状態なんですよ。ただ、こちらからの問い合わせ、選手の問い合わせに関しては一切今返答ができない状態なので。1ヶ月ぐらい前までは、その病院からでリモートでもまだ話ができたんですけど、ここ1か月間ぐらいリモートもできない状態なので、ちょっとそういう意味では選手は不安な部分がすごくあるかと思いますけど、大会としてはネオプラスが今までやってたこととなんら変わらないことなので。はい。大会は通常通りやってるんで。はい、問題はないです」
――その中でリベリオンズ自体はアースフレンズさんから裁判を起こされる状況になるみたいなリリースが発表されてますけれど、そちらの影響は
「それに関しては全く私どもとは違って、これはあくまで私見です。私見ですけど、アースフレンズにはリベリオンズから出資をする、出資をしたら財務体質が良くなるんで昇格申請をしますというスキームです。で、出資をした結果、リベリオンズ側に今度はアースフレンズが業務を依頼するという形なんですけども、ここにおいて、例えばプロジェクトRというものに関しては、例えばアースフレンズに関しては、公式で一言も喋ってないんですよ。いわゆる、こちら側からいろんなプロジェクトRとしての提案とかってのは実はしてるんですけど、一切受け付けてない。つまり、言ってた出資しますよ、でも結局そこに対しての対価がなければ出資しませんっていう話は全然ありだと思うんですけどね。多分そういうレベルの話かなと思ってます。はい。私の認識ではね。なので、出資がなかった、だから財務体質が強化されなかったから昇格が取り消されました。その理由を、リベリオンズに言ってるだけっていう形じゃないかなと思いますね。はい。これに関しても、本来それだったらもっとリベリオンズと会話をすればいいんじゃないかなと思いますけど、多分同じ状況でそのリベリオンズ自体が五嶋しかいない会社なので、もう。本人がその入院してるっていう状況であれば、多分アースフレンズも連絡が取れない、入金がない。だからそうなんじゃないかなという形だと思います。はい。だからその辺も含めて選手はいろんな不安があると思うんですね、いろんな状況を見て。ただ、現実問題それがほんとかどうかっていう話じゃなくて、今現状、本人が入院してる状態の中で、資金があるないっていう話は別として、作業ができないよと。それ、今見守るしかないかなとは思ってます。はい。その分、選手の不安な部分はネオプラスとして、先払い、いわゆる株式会社アイスリボンへの貸付という形になで賃金を払ったりとか、足りない分の貸付けとか、そういったような形のことをやって対応してます。はい」
――ちなみにマネージメント契約っていうのは1年更新だったんでしょうか?
「半年更新ですね。半年更新なので、この間の多分6月とかに更新して、7月からの給料になってると思う」
――12月を終えれば元の体制にある意味戻すことも可能
「どうなのかなとは思いますね。平たく言っちゃえば、株式会社アイスリボン体制になって、売り上げに色を付けて選手に給料を払う。他団体に出ると、他団体から貰うギャラより多いギャラがもらえるという、通常で考えれば、普通の他団体の3倍ぐらいのお給料が出るような体質になってる。まあ本来これは先行投資であって、こういう状況の中でみんなが頑張ってお客さんを入れて、やっていきましょうという先行投資。いわゆる興業収益の中でお給料払ってくよっていうんじゃなくて、今この先行投資の中でより大きくなって、会社が儲かれば選手にもっとお給料が払えるようになるよっていうスタイルという部分なので、これをネオプラススタイルに、興行収益はこれだからギャラこれですよっていう、いわゆる世間一般的な他団体さんと一般的なギャランティにした時に、やはり選手は、お給料的なものとか、そういう部分に関してどうなのかなとは思いますね。はい」
――体制を戻さずにすむんだったらそれは佐藤さんとしてはいいと
「それはいいですね、やっぱそのプロジェクトRとして、
ただ、これもだからほんと選手の自覚だと思うんですよ。これ先行投資してもらって、つまり他の、言っちゃなんだけど、フリーの選手なんかの3倍ぐらいのお給料もらってる状態の中で、これは普通じゃない状態で、より もっともっと発信したり、もっともっと試合のクオリティを上げてったり、集客をしてったりする中で、それに見合った、お給料に見合ったお客さんが入ってくるよ。って体制にしてかなきゃいけない。楽して今までと一緒で倍の給料、3倍の給料がもらえるわけではないという部分のところはあるけども、その辺に関しては、アイスリボンとするならば、本来のその部分、先行投資ができるよっていう部分を含めて、株式アイスリボン体制で選手がいければ1番それはハッピーなのかなとは思ってます。はい。よろしいでしょうか?ただそれこそほんとに、五嶋と連絡が、その、入院中ってことしかわからない。横浜の病院、こちらの方に入院中という状況しかわからない。なので、あとは、せめて生存確認はしてくれということで、週に1回、生存確認が、それも、火曜日、水曜日、木曜日、だんだん1週間ずつずれてくるんで、 先週は火曜日に来たのに、今週は水曜日になるっていうと、火曜日来ないってなると、死んじゃったかなとかね。やっぱ心臓なので。 そういったちょっとあれもあって、みんな不安だと思います。はい。そういう状況です。はい。でも本当、選手は不安の中でも頑張ってくれてるんで。はい。ありがたいです。以上です」
10月19日、アイスリボン後楽園大会が開催され、メインのICE∞選手権(王者)のYuuRIを挑戦者の真白優希が降し新王者となったが、試合後に王者の真白がマイクアピールの際に、「株式会社アイスリボン」の五嶋社長と連絡が取れないことを明かし、バックステージコメントでも給料の未払いも起きていることを示唆していた
ネオプラスの佐藤肇社長によると、五嶋社長は現在入院中で満足に団体を運営できる状態ではないため、予定されている興行に関しては親会社である『ネオプラス』を主導にして興行は継続される。
アイスリボンは2006年にさくらえみが創設して旗揚げ、初期には通常のプロレスのリングを使用せず低反発マットの上で試合を行い、様々な企画を駆使して徐々に人気をあげ、2009年には後楽園ホールに初進出するなど人気を誇っていた。
2012年にさくらえみが我闘雲舞(現チョコプロ)を旗揚げするために退団すると、藤本つかさが中心となり団体を盛り立ててきたが、2019年にはジュリアがスターダムに移籍するため退団、またテクラ、プロミネンス(世羅りさ、宮城もち、藤田あかね、柊くるみ、鈴季すず)も、雪妃真矢もフリーとなるなど主力選手が次々と退団、藤本つかさも無期限休養するなど選手層が一気に薄くなっていた。
その後は新人を次々デビューさせ、退団していた選手が復帰、フリーで活躍しているOGの参戦や他団体との交流を図り、今年からは絶縁状態だったスターダムとの交流も再開していた。
