3年ぶりに戻った活気力…これが新日本プロレスだ!


2月11日 新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in OSAKA」エディオンアリーナ大阪 4055人
(今回は現場出動のため実況ツイートはなく、結果や経過などの更新だけとなります)

<第1試合 20分1本勝負>
グレート・O・カーン 〇アーロン・ヘナーレ(6分38秒 体固め)矢野通 ×オスカー・ロイペ
※ランペイジ

<第2試合 20分1本勝負>
内藤哲也 SANADA 〇高橋ヒロム BUSHI(8分43秒 片エビ固め)本間朋晃 海野翔太 タイガーマスク ×田口隆祐
※TIMEBOMB2

<第3試合 30分1本勝負>
〇石森太二(11分18秒 片エビ固め)×マスター・ワト
※ブラディークロス

<第4試合 30分1本勝負>
〇棚橋弘至(13分57秒 片エビ固め)×KENTA
※ハイフライフロー

<第5試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負>
【挑戦者組】鈴木みのる 〇成田蓮 エル・デスペラード(12分51秒 コブラツイスト)【第24代王者組】EVIL ×高橋裕二郎 SHO
☆House of toutureが2度目の防衛に失敗 STRONG STYLEが第25代王者組となる

<第6試合 ルーザーリーブ・ジャパンマッチ 30分1本勝負>
〇ヒクレオ(25分8秒 片エビ固め)×ジェイ・ホワイト
※チョークスラム

<第7試合 NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負>
【第38代王者】〇タマ・トンガ(27分7秒 エビ固め)【挑戦者】×エル・ファンタズモ
※ジェイドリラー
☆タマが初防衛に成功

<第8試合 IWGP 世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第6代王者】〇オカダ・カズチカ(32分7秒 片エビ固め)【挑戦者】×鷹木信悟
※レインメーカー
☆オカダが初防衛に成功

2023年度の初観戦は新日本プロレス大阪大会となった、例年なら1月末あたりにNOAHエディオンアリーナ大阪第二競技場大会が開催されて、そこから自分の観戦初めとなるのだが、NOAHは2月12日にしかも大ホールにずれ込んだ。11日にも新日本プロレスがある。これはNOAHとのコラボがあるのではと思い、大阪に1泊2日の泊りがけ観戦としゃれこむことになった。

まず11日の新日本プロレス、喜ばしい光景があった。リングサイド席に雛壇が設けられていたのだ、コロナになってから席もソーシャルディスタンス仕様となり、その影響で雛壇も消えていたのだが、雛壇の復活もプロレスにおける日常の回復の現われであり、また観客も用意された席が完売になったということで4055人動員、今回は声出しエリアと、声出し厳禁エリアと設けられていたせいもあって4055人となったが、札止めといっても過言ではない。そして全席声出し解禁となったことから、もしもっと早くに声出し解禁になっていたら5000人は突破していたのは間違いないだろう。

大会が開催されると拍手だけでなく声援も巻き起こったが、思い出すのは3年前の新日本プロレス2020年2月11日の大阪城ホール大会、この頃はまだ会場には消毒液が設置されていたものの、コロナが対岸の火事にしか思えなかったが、しばらくするとコロナが感染拡大し緊急事態宣言によってプロレス団体はたちまち興行自粛に追いやられ、その間はNOAHやDDTなどは無観客試合を開催して乗り切っていたものの、新日本プロレスは様々な事情も重なり試合が出来ない状態が続いた。
やっと興行が再開されても声出し声援は厳禁になったことで、拍手はあるものの活気が失われた状況が続き、新日本プロレスも有観客興行を開催しても、観客はなかなか入らず、ファンの中からは”こんなlことをやっても無駄じゃないか?”と訴える者もいたが、新日本プロレスは”現在プロレスを止めれば活気が失われる”と考えて、興行を続けた。東京ドーム大会も活気があったが全席が声出し解禁ではなかった、それを考えると今回の大阪大会で全席声出し解禁なったことで新日本プロレスの活気力が戻った。3年間の苦労がやっと実ったのだ。

第2試合のLIJvs本隊の8人タッグマッチは、内藤とSANADAが本間の体中に塗りたくったオイルに苦しめられたが、ヒロムがTIMEBOMB2で田口から勝利も、試合後にはリオ・ラッシュからの挑戦表明に大はしゃぎとなった。ヒロムもNOAH2・21東京ドームではAMAKUSAとの対戦が決まり、3・1後楽園ではジュニアフェスタがあるが、選手権はいつになるのか?

第3試合のワトvs石森は、石森の腕攻めに苦しんだワトが懸命に食らいつく、石森も飛び技だけでなくこういったラフも加えた基本的な技で試合を組み立てるようになったが、最近はNOAHの小川良成の域に達するぐらいの職人になってきている。終盤ではBoneLockも逃れ、石森のパターンを読み切ったワトが追い詰めていくも、石森がキングコングラリアットからのブラディークロスで3カウント、石森のキングコングラリアットはめったに出さない、ここ一番で出す技だけに、それを出さざる得ないぐらいにワトが手強くなっていっているのかもしれない。

第4試合は棚橋がKENTAの打撃で差し歯が取れるハプニングもあり圧倒されるも、go2sleepだけはしっかりマークしていた棚橋がハイフライアタックからのハイフライフローで完勝、体を絞れたせいもあって心身ともに棚橋が調子よさそうだ。

第5試合のNEVER無差別級6人タッグ選手権は、王者組のHouse Of Tortureが先週権をボイコットするのではと思われたが、入場中の成田をベルトでKOすると、選手権開催をアピールして開始となり、成田が場外でKOされている間は鈴木とデスペラードが二人だけで奮闘を余儀なくされる。
しかし成田が戦列に復帰すると一気に流れが変わり、鈴木がEVILを卍固め、成田が裕二郎をコブラツイスト、デスペラードがSHOをヌメロドスで捕らえる競演を完成させ、試合権利のある裕二郎がギブアップとなり、鈴木組が勝利、試合後は鈴木が成田へのプレゼントとして新ユニットストロングスタイルk節制を宣言して、テーマ曲である「風になれ」の大合唱で締めくくる。

第6試合のジェイvsヒクレオは、ヒクレオの一発に対し、ジェイは点から線につなぐプロレスでリード、ヒクレオはなかなか点から線に繋ぐことが出来ず、ジェイは”おまえはこんなものなのか”と徹底的に痛めつける。ところがジェイもヒクレオの重い攻撃が時間の経過とともにじわじわと効いてきたのか、ブレードランナーを決めてもカバーに遅れてしまい、耐え抜いたヒクレオがハイアングルでのラストライドで叩きつけると、チョークスラムで3カウントを奪い、ヒクレオがジェイを破る大金星を挙げ、敗れたジェイはルール通り日本追放となった。
試合中にもあったが、外道と共に去るジェイに惜しみない声援が送られたが、この時ばかりはジェイもヒールではなくベビーフェースのようであり、ファンもジェイを認めていた証だった。

セミにNEVRR無差別級選手権のタマvsファンタズモは、ファンタズモが普段とは違い遊びもなくテクニックだけでタマと渡り合い、予想以上の好試合となり、ラフは多少あったもののクリーンな試合を展開、ファンタズモがサドンデスやCR2、タマがガンスタンを決めても決め手にならないという展開になっていく、しかし最後にタマがIWGPタッグをかけて対戦したジェイ・ブリスコを偲んでか、ジェイドリラーを決めて3カウントを奪い防衛となった。だがBULLET CLUB的にはHouse Of Tortureも含めて全敗に終わってしまったことで、BULLET CLUBの終焉を見てしまったのかもしれない。

メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権、序盤はオカダが時には強さを見せつけるように荒っぽく攻め、レフェリーのブレークにもなかなか応じないとなると、館内からブーイングが発生するが、まるでオカダが自分への声援だけでなくブーイングまで楽しんでいるかのように見えてしまった。
オカダリードで試合が進むも、場外のデスバレーボムから鷹木が反撃、パワーでオカダのリードを押し返して試合が混戦となっていく。
終盤ではオカダがレインメーカーを狙っても、鷹木がカウンターで阻止し、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで勝負を狙ったが、ホールドが崩れてしまったことでカバーに遅れ勝機を逃してしまう。
鷹木がパンピングボンバーを狙うと、オカダがパンピングボンバーならぬレインメーカーボンバーを炸裂させ、最後はレインメーカーフロウジョンからのレインメーカーで3カウントを奪い堂々の防衛を果たした。

試合後にはオカダが鷹木にエールを送ると、19日サンノゼ行われる防衛戦には棚橋を指名、棚橋も指名を受諾して決定となり、最後はオカダが「新日本プロレスに金の雨が降るぞ!」で締めくくった。

ファンは清宮海斗がオカダとの対戦を迫りに現れると思った人もいるだろうが、オカダが鷹木相手に熱い試合をすることで清宮の存在を消すことが出来た。また清宮自身も翌日にはモリスとの防衛戦もあることから、そちらに神経を集中しなければならない、オカダは「これがプロレスだよ。これが新日本プロレスだよ!」と叫んだが、試合だけでなくファンの声援から贈られる活気が選手に力を与え、ファンも勇気づけられる。今日の主役は選手に活気力を送ってくれたファンであり、活気がある限り新日本プロレスはこれからもますます面白くなるだろう。また乱入はせずとも清宮はなぜ新日本プロレスは活気があるのか、見ておくべきだったのではないだろうか…

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