6月4日 ZERO1「押忍PREMIUM ONE TEAM ZERO1! 大谷晋二郎エイド‼︎何度でも立ち上がれ!」大田区総合体育館
(試合内容は実況ツイートより)
<第1試合 30分1本勝負>
アストロマン 〇宮本裕向 綾部蓮(10分13秒 逆エビ固め)阿部史典 石川勇希 ×佐藤孝亮
<第2試合 30分1本勝負>
TARU 〇クリス・ヴァイス 横山佳和 将軍岡本 ブードゥーマスク(11分12秒 片エビ固め)今成夢人 カーベル伊藤 橋本友彦 アンディーウー ×佐野直
※パッケージドライバー
<第3試合 30分1本勝負>
〇原田大輔 岡田欣也(12分6秒 片山ジャーマンスープレックスホールド)×馬場拓海 松永準也
<第4試合 30分1本勝負>
真霜拳號 花見達也 〇浅川紫悠(11分37秒 片エビ固め)菅原拓也 ヒデ久保田 ×星野良
※リベリオン
<第5試合 30分1本勝負>
清宮海斗 〇稲村愛輝(12分54秒 片エビ固め)北村彰基 ×佐藤嗣崇
※無双
<第6試合 30分1本勝負>
ジャガー横田 橋本千絋 〇朱崇花(14分55秒 片エビ固め)アジャコング まなせゆうな ×NATSUMI
※ムーンサルトプレス
<第7試合 30分1本勝負>
〇大森隆男 ヨシタツ 佐々木貴(12分42秒 片エビ固め)太嘉文 ×横井宏考 TAJIRI
※アックスボンバー
<第8試合 30分1本勝負>
藤田和之 ケンドーカシン 金本浩二 〇高岩竜一(10分4秒 片エビ固め)拳王 征矢学 タダスケ ×Hi69
※デスバレーボム
<第9試合 30分1本勝負>
〇関本大介 橋本大地 橋本和樹 中之上靖文(18分6秒 ジャーマンスープレックスホールド)永田裕志 真壁刀義 本間朋晃 ×永尾颯樹
<第10試合 世界ヘビー級選手権試合 30分1本勝負>
【挑戦者】〇田中将斗(24分42秒 片エビ固め)【第30代王者】×杉浦貴
※スライディングD
☆杉浦が4度目の防衛に失敗、田中が第31代王者となる。
現在頸髄損傷で治療、リハビリ中の大谷晋二郎を支援する大会「大谷エイド」が開催され、今大会では大谷と古巣である新日本プロレス、振興のある全日本プロレス、NOAH、大日本プロレス、FEEDOMS、2AW、そしてフリーとして活躍するライバルが参戦、そして大会前には大谷が付き人を務めていた佐々木健介が来場して開会宣言を行った。
そしてメインは世界ヘビー級選手権が行われ、王者の杉浦に田中が挑戦、当時王者だった田中は2021年8月15日に杉浦の保持するGHCナショナル王座とダブル選手権を行ったが敗れて世界ヘビー級王座を明け渡し、今年の元旦では挑戦したものの敗れ2連敗、今回は2連敗だけでなく「大谷エイド」のメインということで背水の陣で臨み、入場テーマもいつものテーマ曲ではなく大谷とのタッグ「炎武連夢」のテーマ曲で登場した。
握手から開始となり、ロックアップから田中が押し込んでブレーク、杉浦がバックを奪うが、田中はリストロック、杉浦は切り返すが田中がレッグシザースからグラウンドになって、距離を取る。
田中はレッグシザースも杉浦はハンマーロックで捕らえ、田中は丸め込んでスリーパーからヘッドロック、杉浦が押し込んでエルボーを浴びせると、ぶつかり合いは田中が制し、串刺しジャンピングエルボーから杉浦を場外へ出してエプロンからスライディングDを狙うが、杉浦が足を取って倒すとエプロンを利用したネックスクリューを敢行する。
リングに戻るとエルボーのラリーになり、杉浦が串刺しビックブーツから鬼エルボーを連打も、田中が前進してエルボーで返し、杉浦が首投げから後頭部へエルボー、スリーパーから三沢式フェースロック、田中は手を噛んで逃れるが、杉浦は後頭部エルボー、首筋へエルボースタンプと首攻めで先手を奪う。
エルボーのラリー、杉浦がフロントキックから串刺しは田中が迎撃し、切り返しからブレーンバスター、串刺しラリアットを連発からラリアット、エルボーの連打、弾丸エルボーからブレーンバスターを狙うが、杉浦が前落としで叩きつけ、串刺しビックブーツから串刺しランニングニー、雪崩式ブレーンバスターで落とし、キャメルクラッチで捕らえて、田中が必死でロープエスケープする。
エルボーのラリーから田中は弾丸エルボーも、杉浦はビックブーツで応戦してからエプロンへ出し、断崖式中年ズリフトを狙うが、逃れた田中がエプロンでデスバレーボムを敢行する。
田中は場外の杉浦にエプロンからスライディングDを炸裂させると、テーブルを場外でセットして杉浦を寝かせるとテーブル貫通スーパーフライを命中させ、リングに戻るとトップコーナーから雪崩式ブレーンバスター、そしてスーパーフライを狙うが、杉浦は剣山で迎撃する。
杉浦はキチンシンクも、田中がラリアットを放てば、杉浦をラリアットで返し、田中は掟破りのオリンピック予選スラムを敢行すれば、杉浦は掟破りのスライディングDで応戦してからオリンピック予選スラムも、田中はスライディングDで応戦する。
エルボーのラリーから田中が裏拳を放ち、エルボーから腕を取って引き込みスライディングDからスライディングDを炸裂させ、カバーするが、キックアウトした杉浦がフロントネックロックで捕らえて絞めあげるが、落ちなかったため杉浦はカバーするも、カウント2でキックアウトされる。
杉浦は腕を取ってエルボーの連打からオリンピック予選スラムを決めるが、田中はカウント2でキックアウトし、杉浦は雪崩式オリンピック予選スラムを狙うと、田中が頭突きからサンセットフリップ式スパイラルボムを決める。
エルボーのラリーから頭突きのラリーになると、杉浦がナックルに対し田中がエルボーで返し、頭突きからローリングエルボー、右腕のサポーターを取って生肘後頭部スライディングDから生肘スライディングDを炸裂させて3カウントを奪い、世界ヘビー級王座奪還に成功した。
試合後にベルトを受け取り、工藤めぐみGMから勝利者インタビューを受けた田中は「杉浦さん、あなたも俺にとっては欠かせないんです。今日はメインに上がってくれてありがとうございます!」と頭を下げ、杉浦も場外で一礼する。
そして代表世話人のパブリックビジネスジャパンの萩原代表と、大谷の妹である葉月さんが登場し、基金してくださった方々に感謝を述べ、葉月さんは現在リハビリ中の大谷からのメッセージを紹介して読み上げる。
そして田中はZERO1所属選手全員にリングに上がるように指示して円陣を組み、所属選手だけでなく高岩も加わって「オー!」で気勢を上げると、参加選手がリングに上がり、大谷コールのあとで「いくぞー!3・2・1押忍!」で締めくくった。
試合後のバックステージでは杉浦が大谷に対し謝罪、田中も「大谷さんが戻ってくるまでには、ゼロワンをもっと大きくしていないと」とこれからもZERO1を守り抜くと誓いつつ、火祭りへの参戦を表明した。
田中vs杉浦、正直言ってこの選手権が決まった時は、現在杉浦にZERO1で挑戦できるのは田中しかいないのかと思い乗り気でなかったが、現在の杉浦の心境を考えると田中しかできる人間はいなかった。杉浦の中でも4・10両国での大谷戦は危険な技も含めて様々な批判は誹謗中傷を受けるなど、大きな心の傷となって残ってしまい、そのせいかコーナージャーマンも使わなくなってしまっていた。試合後に杉浦は自分の技で大谷を負傷させてしまったことを謝罪したが、杉浦自身も大谷のコンディションが悪かったことを十分にわかっていたものの、まさかあんな事態になるとは杉浦自身も予期できるわけがなかった。今回の試合でもコーナージャーマンは使わなかったものの、素人目から見て危険と思われる技は数々出てきたが、プロレス技は安全なものない、常に危険と隣り合わせである。それが今回の選手権に込められていたテーマだったのではないだろうか…
セミファイナルではZERO1の永尾が永田&真壁&本間の新日本プロレス勢と組んで関本&大地&中之上&和樹の大日本プロレス勢と対戦、試合は永田と大地で始まり、2015年以来の対決になる二人はエルボーのラリーから、永田がビックブーツ、フェイント低空ドロップキック、サッカーボールキックと浴びせれば、大地はキチンシンクから爆殺ミドルキックで返す。
試合が大日本プロレス組が永尾を長時間捕らえるも、代わった真壁が中之上にショルダータックルからエルボーの連打、大地もまとめて往復式串刺しラリアット、中之上にコーナーナックル、ラリアットと盛り返せば、代わった本間も中之上に顔面ウォッシュで続く。
永田vs関本が実現すると、エルボーのラリーから永田ばビックブーツに対し、関本はバックエルボーからブレーンバスターで応戦してからアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げ、永田はスリーパーで捕らえるが、逃れた関本はスピアーからラリアットは永田が切り返してナガタロックⅡで捕らえ、和樹が頭突きでカットも永田がエルボーで排除する。
永尾が交代を志願すると、交代を受けた永尾に代わって関本にランニングエルボーを連発してフィッシャーマンズスープレックスホールド、しかしファイヤーマンズキャリーは切り返した関本がダブルアームスープレックスで投げると、大日本組がトレイン攻撃から関本がレイネーラ式アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げるが、本間がカットに入り、かつての後輩である関本にこけしロケットを命中させて意地を見せる。
各選手が乱戦になり、真壁の援護を受けた永尾は関本にニールキックからバックドロップ、エルボーのラリーでは永尾が連打からローリングエルボーを炸裂させるが、突進は関本がラリアットからノーザンライトボム、延髄斬り、ぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールドと倍返しして3カウントを奪い勝利を収める。
試合後に永田がマイクで「よく頑張ったよ、今日は。どんな状況で倒されても、蹴飛ばされても、ぶん投げられても、オマエの力で立ち上がれよ。それがこのZERO1の明日につながる道だから。わかった?」と永尾に檄を飛ばし、「大谷! ZERO1にはこんな若くて生きのいいヤツいるじゃねえか! 大した若手だよコイツは。だから安心してしっかり治して、また戻って来い! 大谷!(永尾に)頑張れよ。な。よく頑張った」と大谷にエールを送る。
そして関本は火祭り参戦を表明すると立候補を募り、松永を筆頭に前年度覇者である菅原、既に参戦を表明している2AWの浅川、佐藤嗣、クリス、太嘉文、ヒデ、BASARAの阿部が参戦を表明した。
試合内容に関しては永田vs大地、関本vs本間の再会、永田vs関本の遭遇と様々なテーマがちりばめられていたが、それを奪ったのは永尾に頑張りで関本に懸命に食らいつき、倍返しされたものの、意義のある倍返しで永尾にとってもいい経験になった。
関本の火祭り参戦表明はZERO1の若い選手らにしてみれば脅威で、まさしく鉄より分厚い壁が立ちはだかったようなもの、火祭りは次世代にとって打倒・関本が大きなテーマとなってくるだろう。
第8試合では藤田&カシン&金本&高岩の90年代新日本プロレス組が拳王&征矢&タダスケ&Hi69の金剛と対戦し、金剛が奇襲で開始となり、拳王が金本にローキックかソバットを浴びせるなか、カシンはHi69をロビーまで連行して売店で乱闘を繰り広げ、リング内では金本が拳王にアンクルホールド、膝十字で攻め込むが、場外ではカシンが実況席の解説の今成にHi69を叩きつける。
金剛は高岩を捕らえて金剛トレインを決めれば、ついでにカシンも捕らえて金剛トレインで蹂躙するが、90年代新日本プロレス組も4方向での顔面ウォッシュで反撃する。
金剛は高岩を捕らえて、Hi69がレッグシザースから拳王がPFS&征矢がアバランシュホールドの合体技から、Hi69がライオンサルト、トランスレイブと畳みかけるが、場外では拳王とカシンが今成を巻き込んで乱闘を繰り広げ、Hi69のストゥーカスプラッシュを剣山で迎撃した高岩が垂直落下式ブレーンバスター、ラリアット、デスバレーボムで3カウントで勝利も、試合後もカシンが今成を痛めつけ、金本も駆けつけてミドルキックでダメ押しする。
第7試合の大森&ヨシタツ&貴vs太嘉文&横井&TAJIRIは、太嘉文組が大森を捕らえるも、代わったヨシタツが太嘉文にビックブーツ、トルネードDDT、顔面ウォッシュで盛り返し、代わった貴もTAJIRIにゼロ戦キックからブレーンバスターで続いて、右脚はTAJIRIが避けてローキック、バスソーキックは貴が避けてハイキックは相打ちになる。
大森は横井のキャプチュードを食らうも、ジャーマン狙いは貴がカットに入ると、貴とヨシタツがサンドイッチサッカーキックから大森がエルボードロップ、最後はフルネルソンバスターからアックスボンバーで3カウントを奪い勝利を収める。
第5試合の北村&佐藤嗣vsNOAHの清宮&稲村は、NOAH組が北村を捕らえるも食い下がった北村は清宮に顔面ウォッシュを浴びせ、串刺しフォアアームからフェースクラッシャーも、熱くなった清宮はエルボースマッシュを乱打からブーメランフォアアームを命中させる。
佐藤はショルダータックルからラリアットを放つが、ブレーンバスター狙いは稲村がスティーブ・ウイリアムス式オクラホマスタンピートで叩きつけると、激突から無双で3カウントを奪い勝利を収める。
第3試合の馬場&松永vs原田&岡田は、馬場は原田に串刺し延髄斬りからコーナーに逆さ吊りにするとコーナードロップキックを命中させ、馬場はミサイルキックから松永が入って連係で原田を捕らえる。
馬場は原田にバスソーキックからパルプハンドル狙いは、切り返した原田がボディーエルボー!岡田のアトミックドロップから原田がノーザンライトスープレックスホールドと連係で捕らえ、最後はボディーエルボーから片山ジャーマンスープレックスホールドで3カウントで勝利を収めた。