8月17日 新日本プロレス「G1 CLIMAX 35」有明アリーナ 6870人
(試合内容は実況ポストより)
<第1試合 20分1本勝負>
〇嘉藤匠馬 松本達哉(6分27秒 逆エビ固め)安田優虎 ×ゼイン・ジェイ
<第2試合 20分1本勝負>
〇タイチ 小島聡(7分14秒 体固め)真壁刀義 ×村島克哉
※デンジャラスバックドロップ
<第3試合 20分1本勝負>
矢野通 〇YOH マスター・ワト(6分40秒 片エビ固め)YOSHI-HASHI 田口隆祐 ×エル・デスペラード
※DIRECTDRIVE
<第4試合 30分1本勝負>
SANADA 〇ドン・ファレ 金丸義信(6分58秒 片エビ固め)ボルチン・オレッグ エル・ファンタズモ ×タイガーマスク
※毒針エルボードロップ
<第5試合 30分1本勝負>
棚橋弘至 海野翔太 〇上村優也(8分24秒 閂スープレックスホールド)グレート・O・カーン カラム・ニューマン ×ジェイコブ・オースティン・ヤング
<第6試合 30分1本勝負>
デビット・フィンレー 〇ドリラ・モロニー 石森太二 外道(10分10秒 片エビ固め)辻陽太 鷹木信悟 高橋ヒロム ×永井大貴
※ドリラキラー
<第7試合 30分1本勝負>
〇成田蓮 高橋裕二郎 SHO DOUKI(10分59秒 体固め)ザック・セイバーJr. 大岩陵平 藤田晃生 ×ハートリー・ジャクソン
※地獄の断頭台
<第8試合 『G1 CLIMAX 35』優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
【Bブロック3位】〇KONOSUKE TAKESHITA(26分26秒 片エビ固め)【Aブロック1位】×EVIL
※レイジングファイヤー
☆TAKESHITAがG1初制覇
いよいよ優勝決定戦を迎えた『G1 CLIMAX 35』、決定戦に進出したのはAブロックを1位で突破したEVILと、Bブロックを3位で突破したKONOSUKE TAKESHITAで、TAKESHITAはロッキー・ロメロを従えて登場、般若の面を被って入場すれば、対するEVILはHouse of Torture全員を従えて登場するが、開始直前でEVILの指示でHouse of Tortureは鉄柵外で待機すれば、ロッキーも鉄柵外に出て待機してから開始となる。
EVILがガットショットからヘッドロックで執拗に絞めあげ、ロープに振ったTAKESHITAがショルダータックルを仕掛けるも、足を取ったEVILがSCORPION DEATH LOCKを狙うが、TAKESHITAはロープエスケープする。
今度は四つん這いから力比べになると、TAKESHITAが押し込むが、EVILが押し返し、バックの奪い合いでEVILがコブラツイストを仕掛けるが、TAKESHITAが腰投げで逃れ、ビックブーツをEVILがキャッチしたところで金丸が入って低空ドロップキックを放って、場外に出してからHouse of TortureがTAKESHITAを袋叩きにするだけでなく、東郷がEVILに優勝トロフィーを手渡してEVIL優勝をアピールする、これに激怒したレッドシューズ海野レフェリーがHouse of Tortureに退場を命じ、House of Tortureはバックステージへ下がる。
EVILがTAKESHITAの左膝にレッグロックを仕掛けるが、TAKESHITAはロープエスケープし、TAKESHITAの延髄斬りを避けたEVILが実況席で解説している蝶野正洋さんの前で、STFを仕掛けるも、TAKESHITAがロープエスケープするが、EVILは蝶野さん張りのガッテムポーズを決める。
EVILはTAKESHITAの左膝へ関節蹴りを連打すれば、TAKESHITAはエルボーで反撃するも、EVILがサミングを浴びせる。しかしTAKESHITAは高梨将弘ばりの鼻つまみチョップからジャンピングニーを決めたところで、再びHouse of Tortureが乱入すると、TAKESHITAが蹴散らし、ファレをブレーンバスターで投げ、場外のHouse of Tortureにノータッチトペコンヒーロを命中させる。そしてロッキーとヤングライオンたちがHouse of Tortureを次々と退場させる。
リングに戻ると、TAKESHITAはEVILにTAKESHITAラインからレイジングファイヤーを仕掛けるが、EVILがサミングで逃れる。TAKESHITAは串刺しビックブーツからロールスルーしてPlusULTRAで捕らえるが、今度は成田が乱入してレフェリーを引きずり出すと、鉄板入りプッシュアップバーでTAKESHITAを殴打するが、ザックが現れ、成田をアンクルホールドで捕らえたままバックステージまで連行する。
これで邪魔がなくなったとして、TAKESHITAは1vs1をアピールし、エルボーのラリーを展開。TAKESHITAが左右エルボーを連打するも、EVILは左膝へ関節蹴りを連打し、ローリングエルボーからラリアットを放つ。
EVILはダークネスフォールズを狙うが、切り返したTAKESHITAが人でなしドライバーからジャーマンで投げると、ラリアットは相打ちで両者ダウンとなる。
TAKESHITAは串刺しジャンピングニーを狙うが避けられと場外へ転落し、TAKESHITAをエプロンに上げたEVILがトップコーナーから雪崩式ブレーンバスターで投げると、SCORPION DEATH LOCKで捕らえ、TAKESHITAはロープエスケープする。
EVILはダークネスフォールズを決めるがカウント2で返され、”EVIL”を狙うも、切り返したTAKESHITAが読み合いからエクスプロイダーで投げると、掟破りの”EVIL”を決め、ブルーサンダーはカウント2で返される。
TAKESHITAはダイビングセントーンを命中させるとカウント2で返されラリ尻で20分経過になりmそしてレイジングファイヤーを仕掛けるが、切り返したEVILが裏EVILを決めて、TAKESHITAはカウント2で返す。
SCORPION DEATH LOCKで捕らえ、TAKESHITAはタップしかけるが、必死でロープエスケープすると、EVILは”EVIL”を狙うがTAKESHITAが崩れてダウンすると、EVILは生肘での掟破りの弾丸を越えたエルボーを放つ。
ところが、TAKESHITAは初期の必殺技であるサプライズローズを決めるとワガママを炸裂させる。
秋山準譲りの生膝ワガママを仕掛けるが、TAKESHITAが崩れてしまい、TAKESHITAの左膝の状況を見たレッドシューズ海野レフェリーが止めようとするが、TAKESHITAが続行を訴えたところでと、EVILが急所打ちからラリアットを放つ。しかし、TAKESHITAは逆さ押さえ込みからラストライドで叩きつけ、 EVILが頭突きを仕掛けるも、TAKESHITAは生肘での弾丸を越えたエルボーからレイジングファイヤーで3カウントを奪い、念願だったG1制覇を果たし、DDT出身者では飯伏幸太、ケニー・オメガに次いで3人目の優勝者となった。
試合後にトロフィーを受け取ったTAKESHITAは涙を流し「やっぱりプロレスラーになってよかったです…俺が思うプロレスラーは夢を見る者、夢を叶える者、そして夢を与える者です。僕らリングに立っている人間だけじゃない。今日見に来てくれた人たちも、配信で見てくれている人たちもみんなプロレスラーになれるんです」と熱く語りかけるが、、THE ALPHAモードに切り替わると「でも、お前らよく聞けよ! そのプロレスラーの頂点に立っているのはこの俺や。お前らの夢を俺に載っけろ。俺がまた見たことない景色見せてやるよ」と断言して「新日本プロレス、そして世界のプロレス界、まだまだ俺が面白くしてやる。それが俺からのメッセージだ。From THE ALPHA」で締めくくった。
試合はHouse of toutureが乱入も、EVIL自身も例えブーイングを浴び、モノを投げられ、暴動が起きようが、絶対勝つという覚悟の表れであり、例え介入の手段が出来なくなっても、自力の強さもある、まさしくEVILの本領が発揮された。だがTAKESHITAは新日本プロレスだけでなくDDT、AEW、そして世界のプロレス界を背負うという覚悟を試合で示した。ただ現在療養中の高梨将弘の鼻つまみチョップ、そして初期のフィニッシュであるサプライズローズは、TAKESHITAの中にあるDDT魂が出た証、TAKESHITAは新日本プロレスにいるが、あくまで原点はDDTであることも示した。だがDDT出身者では3人目(飯伏幸太、ケニー・オメガ)の優勝者であることから、彼らをDDTに入団させた髙木三四郎の目に狂いはなく、これだけの選手を輩出したDDTという団体の凄さも感じさせた。
セミファイナルではザック&大岩&成田&ジャクソンのTMDKが、成田&裕二郎&SHO&DOUKIのHouse of toutureと対戦するが、試合前にマイクでSHOが「TMDKは田舎者どものクズ集めだ」と挑発すると、藤田がマイクを奪い逆水平チョップで奇襲をかけて試合開始なる。
試合はHouse of Tortureが大岩を捕らえて試合をリードするが、大岩は裕二郎をブレーンバスターで投げると、代わったザックが、成田にビッグブーツを放ち、右腕へアッパーカット連打からコブラツイストを狙うが、成田も切り返してコブラツイストで捕らえる。ザックは腰投げで脱出し、ネックツイストを決めるとサッカーボールキックを連打するが、丸め込んだ成田は膝十字固めからスリーパーへ移行し、サミング攻撃を挟んで再び膝十字固めでザックを追い詰めるが、ザックはロープエスケープする。ザックのアッパーカットに対し、成田はフロントネックロックで応戦。抜けたザックはオーバーヘッドキックからサッカーボールキックを放つ。
代わったジャクソンが成田に串刺しボディーアタックを仕掛け、ラリアットからクロスボディーで攻め込むが、セントーンを自爆させると、成田は膝十字固めを仕掛けるがジャクソンがロープエスケープする。成田の関節蹴りからの突進をジャクソンがクロスボディーで迎撃してから、セントーンを決める、House of Tortureがトレイン攻撃で総攻撃を仕掛けようとするが、大岩が阻止。ジャクソンが成田にデスバレーボムを狙うところで、SHOがトーチャーツールでジャクソンの膝裏を殴打してから、DOUKIの鉄パイプ攻撃、成田が地獄の断頭台で3カウントを奪いHouse of toutureが勝利、試合後、ザックが成田をスリーパーで捕らえるが、House of Tortureが集団で襲撃をかけ。そこへ藤田が救出に駆けつけ、House of Tortureを退散させるとIWGPジュニアタッグ王座挑戦することをアピールする。
第6試合の辻&鷹木&ヒロム&永井の無所属vsフィンレー&モロニー&石森&外道のWARDOGSは、WARDOGSがヒロムを捕らえて試合をリードするも、永井vsモロニーになると、エルボーのラリーの末、モロニーが逆水平チョップを連打するが、串刺し攻撃は永井がかわすと、鷹木が串刺し龍魂ラリアットからナックル連打で援護。永井のスパインバスターから鷹木のスライディングパンピングボンバーへと連係を見せ、鷹木がWARスペシャルで外道を捕らえるが、乱戦になると、鷹木と永井が「キタキタタイム」に突入する。
しかしモロニーが鷹木にゴアを炸裂させて排除すると、永井にはパワーボムから、フィンレーがコーナーパワーボム、最後はモロニーのゴアからドリラキラーが決まって3カウントを奪うも、試合後に鷹木がマイクでAEWのリングで復帰が決まったゲイブ・キッドに対し、「おいおいおい、結局ゲイブ・キッドは来なかったな。ちょっとケガしたぐらいで国に帰っちゃうようなチャンピオンなら、そんなベルト返上したほうがいいよ」と批判するだけでなく、「それから何がWAR DOGSだ。お前らはワンワン吠えてるだけじゃねえか。俺たち無所属がお前らを叩き潰してやる」と無所属とWARDOGSによる全面戦争をアピールする。
第5試合では棚橋&海野&上村がO・カーン&カラム&ジェイコブのUNITED EMPIREと対戦、
試合は棚橋対O・カーンの顔合わせで開始。グラウンドでO・カーンが覆いかぶさるが、序盤はO・カーンのグラウンドを棚橋が巧みに逃れと、O・カーンの挑発的にガットショットをキャッチしてエルボーを放っも、串刺し攻撃は棚橋が旋回式クロスボディーで迎撃。続いて掟破りのモンゴリアンチョップを決め、玉座でエアギターを披露する。しかしカラムがカットに入ると、怒ったO・カーンが棚橋を玉座に座らせて逆にエアバイオリンを演奏。ここからUNITED EMPIREが棚橋を集中攻撃し、試合をリードする。
棚橋はカラムのビッグブーツをドラゴンスクリューで返すと、代わった海野がショルダータックルでO・カーンを弾き飛ばしてから、ジェイコブにはドロップキック、カラムには串刺しアッパーカットからフィッシャーマンズ・スープレックスホールドを決める。
これでリードを奪った本隊がジェイコブにトリプル・ドロップキックを放ち、棚橋はO・カーンにスリングブレイドを決めると、最後は棚橋と海野の援護を受けた上村がジェイコブに閂スープレックスホールドを決め、3カウントを奪い勝利となる。
第5試合のボルチン&ファンタズモ&タイガーの本隊vsSANADA&ファレ&金丸のHouse of toutureはファンタズモが実況席で解説しているミラノコレクションATさんのに教えを乞いながらパラダイスロックをSANADAに完成させ、尻にドロップキックを決めるが、House of toutureは場外戦で流れ変え、ファンタズモを捕らえて試合をリードする。
長時間捕まったファンタズモがSANADAに延髄斬りを放ち、金丸と同士討ちにさせると、代わったボルチンがファレとぶつかり合いからドロップキックを決めるが、串刺し攻撃はファレが回避して後頭部へ串刺しラリアットを叩き込む。
本隊は連係でファレを攻めるが、金丸がタイガーに急所蹴りを浴びせると、SANADAのシャイニングウィザードの援護から、ファレの毒針エルボードロップで3カウントが決まりHouse of toutureはが勝利、試合後、ボルチンにエルボードロップを狙うファレだったが、回避したボルチンのボディープレスで返り討ちにする。
第2試合のタイチ&小島vs真壁&村島は、タイチが過去、小島を裏切った経緯から、二人のタッグがしっくりいかずも、小島のラリアットの援護を得たタイチがデンジャラスバックドロップで村島から3カウントを奪って勝利となる。
試合後にTAKAみちのくの仲介で小島とタイチが和解となったところで、フィンレーがヨーロッパで海外遠征中だった中島佑斗改めYuto-Ice、オスカー・ロイペ改めOSKARを引き連れて登場すると、Yuto-IceとOSKARは小島を襲撃し、タイチに対しIWGPタッグ王座への挑戦を表明、そしてタイチへの見せしめにTAKAを合体パワーボムがでKOするだけでなく、サッカーボールキック&ツームストーンパイルドライバーの合体技も見せてダメ押し、Yuto-IceとOSKARはKnock Out BrothersとしてWARDOGS入りを果たした。
