7月23日 新日本プロレス「G1 CLIMAX 35」新潟・アオーレ長岡 1547人
(試合内容は実況ポストより)
<第1試合 20分1本勝負>
ボルチン・オレッグ 〇矢野通(6分1秒 横入式エビ固め)SANADA ×金丸義信
<第2試合 20分1本勝負>
カラム・ニューマン 〇ジェイコブ・オースティン・ヤング(6分42秒 片エビ固め)上村優也 ×嘉藤匠馬
※ジェイコブスラダー
<第3試合 20分1本勝負>
〇EVIL ディック東郷(6分30秒 SCORPION DEATH LOCK)タイチ ×安田優虎
<第4試合 20分1本勝負>
大岩陵平 〇ハートリー・ジャクソン(6分25秒 体固め)辻陽太 ×永井大貴
※デスバレーボム
<第5試合 20分1本勝負>
〇棚橋弘至 村島克哉(7分56秒 テキサスクローバーホールド)デビット・フィンレー ×外道
<第6試合 『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦 30分1本勝負>
【3勝=6点】〇YOSHI-HASHI(11分32秒 片エビ固め)【2勝1敗=4点】×ドリラ・モロニー
※カルマ
<第7試合 『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦 30分1本勝負>
【2勝1敗=4点】〇成田蓮(9分50秒 片エビ固め)【1勝2敗=2点】×エル・ファンタズモ
※地獄の断頭台
<第8試合 『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦 30分1本勝負>
【2勝1敗=4点】〇KONOSUKE TAKESHITA(17分5秒 体固め)【1勝2敗=2点】×グレート・O・カーン
※レイジングファイヤー
<第9試合 『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦 30分1本勝負>
【2勝1敗=4点】〇海野翔太(22分10秒 片エビ固め)【1勝2敗=2点】×ザック・セイバーJr.
※Second Capture
<『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦 30分1本勝負>
【1勝2敗=2点】〇鷹木信悟(不戦勝)【3敗=0点】×ゲイブ・キッド
長岡大会では『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦が行われたが、20日のきたえーる大会を欠場したゲイブ・キッドは、膝の具合が思わしくなく、今日予定だった鷹木信悟との公式戦は欠場となり、鷹木の不戦勝となった。
そしてメインイベントでは1勝1敗同士のザックと海野が対戦、試合開始から両者は距離を測り合い、ザックのビッグブーツに対し海野はエルボーで応戦。ショルダータックルから低空ドロップキックで先制すると、ザックの右脚をレッグロックで狙い関節蹴りを浴びせる。
再びの間合いで海野が低空ドロップキックを放つもザックが回避するとネックツイスト、サッカーボールキック、ボディへの頭突きからエルボースマッシュの連続攻撃で主導権を奪いにかかり、ザックは海野に唾を吐いて挑発すると。怒った海野はエルボー連打で反撃し、低空ドロップキックからニークラッシャー、ネックブリーカーと流れるように攻め、ザックのエルボースマッシュ連打に対し、海野は天龍コンポで応戦する。
ザックのビンタに対して、海野はエルボーで返し、串刺しアッパーカットからフィッシャーマンズ・スープレックスホールドを決め、さらに膝十字固めからSTFへ移行し、ロープエスケープ寸前で海野が中央に引き戻してニークラッシャーから再びSTFで絞め上げる。
しかし、抜けたザックは海野の左腕へのオーバーヘッドキックで放って、アームツイストからクラーキーキャットで捕らえるが、海野はロープブレイク。ザックはサッカーボールキック連打からザックドライバーを仕掛けるも、逃れた海野はエルボースマッシュを浴びせ、回転エビ固めから丸め込み合戦になると、ザックはアームホイップからネックツイストに対し、海野はトルネードDDTで応戦、しかしザックはいきなりザックドライバーを決める。
エルボースマッシュのラリーでは海野が優勢になって、ザックの連打を耐え抜くと、後頭部へタイナーからランニングニー、雪崩式ブレーンバスターで投げつける。場内に戻り海野のラリアットをザックが回避しても、海野がドロップキックを放ち、両者がラリアットで相打ちになっても、海野のラリアットをザックが飛びつき腕関節で捕らえてクラーキーキャットへ移行、海野を追い詰めるが、海野は必死でロープエスケープする。
ザックはミドルキック連打を浴びせるが。海野は笑み浮かべ奈からで受けきり、キャッチした瞬間に延髄斬りを放つと、ザックのラリアットからサッカーボールキックで返して、ザックドライバーを狙いはじゃ回避した海野がラリアットでを放って、ランニングニーからセカンドキャプチャーを狙うも、ザックがセイバードライバーで切り返す。
ザックは四の字セイバードライバーを狙うが、首固めで防いだ海野に、ザックじゃジャパニーズレッグロールクラッチ、そして飛びつき三角絞めを海野がジャックナイフで返し、ザックのビックブーツを受けきった海野がラリアットからセカンドキャプチャーを決め、3カウントを奪い勝利を収め2勝1敗とした。
試合後の館内からは翔太コールが巻き起こると、マイクを持った海野は「今年が始まって、自分自身が何者か分からなくなって、何を楽しみに、何をモチベーションに、何に重きを置いて前向きに、毎日に明るく笑顔で過ごしていくか分からなかった。自分ですら疑って、偽りじゃないかって思った日々もあった。だけどな、俺の信念だけは定まってるんだよ。新日本プロレスを心の底から愛している。プロレスが大好きで大好きでしょうがない。この大好きなプロレスという素晴らしい競技をもっとみんなに届けたい。プロレスを通してもっとみんな明るく、楽しく、元気にしたい。本隊で突っ走っていくって決めたんだ。何度だって言ってやる。新日本プロレス本隊こそが聖域です」で締めくくった。
今のスタイルに目覚るまでの海野は会社からのプッシュと言われ、何かと批判に晒されてきて、海野自身もその声に惑わされて、何かを見失っていたと思う。最近の海野は笑みを浮かべるようになったが、ファンからはその笑みに疑問も出ていた。ただ今回のザック戦で浮かべた笑みはまさに狂気の笑みで、ザックを戸惑わせるには十分だった。
そして試合後には館内から翔太コールが巻き起こり、退場する際に握手を求められた。いくら会社のプッシュだと言われても最後は自分の力でつかみ取らなければならない、だが今日のファンからの声援と握手が全て海野が自分の力で掴み取ったもの、その意味では今日のザック戦の勝利はG1より重たい勝利でもあった。
セミファイナルでは1勝1敗同士のTAKESHITAvsO・カーンが対戦、試合開始からグラウンド戦になり、両者は出方を伺う。O・カーンがヘッドロックで絞めあげ、ロープへ振られたTAKESHITAはビッグブーツを放つが、TAKESHITAラインを避けたO・カーンが一本背負いで投げる。
場外戦になるとエルボーのラリーが展開され、TAKESHITAの鉄柵へのハンマースルーをO・カーンが切り返して叩きつけると、鉄柵の上へボディースラムで投げ、鉄柵を利用したキャメルクラッチから後頭部へビッグブーツを放ちリードを奪う。
O・カーンがTAKESHITAをリングに戻すが、TAKESHITAが再び場外へ逃れると、O・カーンはTAKESHITAの後頭部へ王統流二段蹴りを決め、エプロンへイリミネーターで叩きつける。リングに戻るとキャメルクラッチ、チンロックと首を集中攻撃し、TAKESHITAはロープエスケープする。
O・カーンはモンゴリアンチョップを連打すると、ガードしたTAKESHITAは弾丸を越えたエルボーを狙うが首が痺れて撃てず、O・カーンは地獄突きから玉座へ。逃れたTAKESHITAの雪崩式攻撃をかわしたO・カーンはコーナーポストに直撃させ、玉座で捕らえる。
O・カーンがブレーンバスターを狙うが、TAKESHITAが逆にブレーンバスターで投げ返し。O・カーンの串刺し攻撃を迎撃してハリケーンラナからTAKESHITAラインを放って、場外へ逃れたO・カーンにノータッチトペコンヒーローを命中させる。
リングに戻ると、TAKESHITAは読み合いからロールスルーすると後頭部エルボーを狙ったが、避けたO・カーンは逆河津掛けから後頭部エルボーを決め、エルボーのラリーからO・カーンがノーガードで構えると、TAKESHITAがエルボーを連打し、TAKESHITAもノーガードになると、O・カーンがモンゴリアンチョップを連打。TAKESHITAの左右エルボーからの弾丸を越えたエルボーを狙うと、O・カーンが地獄突きで迎撃。TAKESHITAのジャーマンからの突進をO・カーンがラリアットで迎撃する。
O・カーンは肩固めを狙うが、逃れたTAKESHITAにブレーンクローバックブリーカーからブレーンクローコブラツイストを決め。エリミネーターを逃れたTAKESHITAはワガママからブルーサンダーを決めると、ダイビングセントーンを投下する。
TAKESHITAはレイジングファイヤーを狙うと、切り返したO・カーンがTTDで突き刺すが、イリミネーターを切り返したTAKESHITAはリバースフランケンからワガママを決めると、カバーをO・カーンがブレーンクローで捕らえると、大空スバル式羊殺しから逆河津掛けへ、そしてエリミネーターを切り返したTAKESHITAが弾丸を越えたエルボーを炸裂させる。TAKESHITAは再度弾丸を越えたエルボーを狙うと、O・カーンがボディへ王統流正拳突きからスーパーマンパンチを放つが、TAKESHITAはカウンターでの弾丸を越えたエルボーで迎撃し、レイジングファイヤーで3カウントを奪って2勝1敗とする。
第7試合の1勝1敗同士のファンタズモvs成田は、入場した成田は早速客席へ向かい、入場中のファンタズモを襲撃し、客席で乱闘が繰り広げられる中、ファンタズモはサドンデスで反撃すると、イスでフルスイングを見舞い、ステージからサンダーキス86を命中させる。
リングに上がって試合開始になると、ファンタズモは串刺し式ボディーアタックからショルダースルー、ナックル攻撃を連発し、コーナーでナックルを連打。ロープウォークからのハリケーンラナ、ラリアットで成田を場外へ追い出すと、追い打ちのようにプランチャを命中させる。
リングに戻ると、ファンタズモがスワントーンボムからライオンサルトを仕掛けるが、成田は剣山で迎撃し、膝十字固めで捕らえ、ファンタズモは慌ててロープブレイクするも、成田はニークラッシャーから鉄柱を使ったレッグロックで攻勢を強める。
成田はサードロープにファンタズモの左膝をセットしてヒップドロップを落とし。ファンタズモがエルボーで反撃するも、成田は左膝への関節蹴りで応戦、しかし、ファンタズモはドロップキックを放つと、ラリアット、ダブルチョップ、旋回式クロスボディーと流れるような攻撃で盛り返し、ライオンサルトを命中させる。
ファンタズモはフォアアームドロップからサドンデスを狙うが、成田が回避して、膝十字固めを仕掛けるが、ファンタズモは巧みに押さえ込みで切り抜け、。逆さ押さえ込みはカウント2で返される。ファンタズモのサドンデスからのスピニングネックブリーカーを成田がサミングで防ぎ、スリーパーからジャーマンスープレックスホールドを決めるが、カウント2で返される。
そこで成田が鉄板入りプッシュアップバーを持ち出すと、邪道が介入して阻止しようとする。しかしファンタズモのドロップキックが邪道に誤爆し、その隙に成田はダブルクロスを狙ったが、ファンタズモがジャックナイフで切り返し、サドンデスを炸裂させる。
ファンタズモは成田の急所攻撃を阻止し、プレインサラダからサンダーキス86を命中させるが。金丸がレフェリーを場外へ引きずり出して乱入する。
金丸のウイスキーミストをファンタズモがサドンデスで防ぎ、成田の鉄板入りプッシュアップバーの使用も踏んで阻止するが、成田が急所打ちを決めると、地獄の断頭台で3カウントを奪い2勝1敗とする。
第6試合の2勝同士のYOSHI-HASHIvsモロニーは、ックアップからモロニーが押し込み、逆水平をいなしたYOSHI-HASHIが逆水平を放つが、モロニーも逆水平で打ち返してラリーとなって。モロニーが連打に対し、YOSHI-HASHIはダブルチョップで返す。
YOSHI-HASHIはハンマースルーを狙うが、モロニーが切り返してコーナーホイップし、ストンピングを連打、ワンハンドバックブリーカー、首投げからサッカーボールキックと腰攻めで試合をリードする。
YOSHI-HASHIはエルボーを連打するが、モロニーが逆水平で返し、コーナーホイップで叩きつけ。頭突きから逆水平を放つが、コーナーホイップは切り返したYOSHI-HASHIが低空ドロップキックを放ち、ショルダータックルを連発からヘッドハンターで試合の流れを変える。
YOSHI-HASHIは串刺しバックエルボー、逆水平からDDTで突き刺すと、ブレーンバスターは、着地したモロニーは逆水平、バックの奪い合いでコーナーにYOSHI-HASHIを押し込み串刺し攻撃は避けたYOSHI-HASHIがドラゴンスープレックスで投げれば、モロニーもドラゴンスープレックスで返し、YOSHI-HASHIの突進をスパインバスターで叩きつける。
モロニーはダイビングエルボードロップを命中させるとジャーマンで投げ、ゴアが炸裂するがカウント2で返される。モロニーはドリラキラーは狙ったが、YOSHI-HASHIがリバースDDTで切り返すと、トラースキックからカルマ狙いを、切り返したモロニーが延髄斬りからゴアは、YOSHI-HASHIがキャッチして読み合いからカナディアンデストロイヤーを決め、最後は逆水平、トラースキックからしゃちほこラリアット、カルマと畳みかけて3カウントを奪い、公式戦3連勝でBブロック単独トップとなった。
