12月29日 スターダム「STARDOM DREAM QUEENDOM 2024」両国国技館 4023人札止め
(試合内容は実況ポストより)
ワンダー・オブ・スターダム選手権はこちら↓
<第8試合 ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
【挑戦者】〇上谷沙弥(21分29秒 片エビ固め)【第19代王者】×中野たむ
※旋回式スタークラッシャー
☆中野たむが3度目の防衛に失敗、上谷が第20代王者となる
スターダム今年最後のビックマッチ両国国技館大会が開催され、メインはワールド・オブ・スターダム選手権、王者の中野たむに上谷沙弥が挑戦した。
上谷はタックルでグラウンド戦に持ち込むが、中野たむはハンマーロックで切り返す。上谷はサミングで脱出すると、両者は読み合いを展開。突進する上谷に対して中野たむがバックドロップで投げ、場外に逃れた上谷に、中野たむはプランチャ・スイシーダを放ったが、セコンドに誤爆してしまう。
リングに戻った上谷はイスを持ち込み、座りながら中野たむを挑発。突進してきた中野たむをイスへのレッグシザースで叩きつけ、続けてシングルレッグキック、ストンピングを連打。さらに膝を押し当ててのパントキックで中野たむのボディを攻め立て、試合をリードする。
上谷は中野たむの髪をねじ上げながら首投げを放ち、胴絞めフェースロックで絞め上げるが、中野たむはロープエスケープ、ロープに押し付けられた中野たむを、上谷は踏みつけ攻撃で追い詰め、エプロンから踵落としを放つ。
反撃に出た中野たむは、エルボーの連打で応戦するも、上谷がエルボーで切り返し突進するが、切り返した中野たむはバックドロップで投げ、串刺しバックエルボーから。前後へのミドルキック、踵落とし、ソバットで流れを掴むと、スピンキックから上谷の側頭部へ、バイオレットシューティングを放って試合の流れを変える。
エプロンへ逃れた上谷を、中野たむはコーナーから宙吊りドラゴンスリーパーで絞め上げる。さらにエプロンでバイオレットシューティングを狙うも、上谷がフットスタンプで潰す。
場外戦になって、花道に移動すると、上谷がフロアめがけてスタークラッシャーを仕掛けるが、中野たむはこれを丸め込み、バイオレットシューティングで反撃する。しかし、通路を駆け上がる中野たむに、上谷がチェーンをカウンターで仕掛け首を絞め、階段を上り、ゲートから中野たむに絞首刑を敢行する。
そして、上谷は、中野たむを、そのまま落としてからプランチャ・スイシーダを命中させ流れを取り戻す。
上谷はチェーンで中野たむを引きずり回し、エプロンに戻るが、中野たむが逆襲。断崖ジャーマンをエプロンで敢行、上谷をリング内に戻し、両者がリストを掴んだままエルボーのラリーを繰り広げる。
上谷がエルボー連打からニールキックを放つも、中野たむがスピンキックからタイガースープレックスホールドを決め、上谷はリバースフランケンで応戦するが、中野たむはバイオレットスクリュードライバーを決めるもカウント2でキックアウトされる。
中野たむはトワイライトドリームを狙うが、上谷が耐え、逆にビンタ、スピンキック、旋風脚と畳みかけ、スタークラッシャーを決めるもカウント2で返される。さらにスタークラッシャーを狙うが中野たむが抵抗すると。隙を突いた上谷はカミゴエをヒットさせ、フェニックスプラッシュを狙うが、中野たむは雪崩式タイガースープレックスを敢行するも、上谷が立てないハプニングが発生、館内は騒然、村山レフェリーも試合を中断させ、トレーナーまで駆けつけたため、中野たむは動揺する。
ところが上谷が笑いながら突然立ち上がると、中野たむにフランケンシュタイナーで奇襲をかけ、スクールボーイスープレックスから、スタークラッシャーを連発。最後は旋回式スタークラッシャーで中野たむから3カウントを奪い、新王者となった!
試合後に新王者となった上谷は、中野たむに対し、自分にベルトを巻けと要求して蹴りつける、中野たむは悔し涙で上谷の腰にベルトを巻くが、上谷がビンタで浴びせて「帰れ、無様だな」と蹴飛ばす、そしてこれで終わりと思うなよ、1年前の悪夢の続きだ!ずっとほしかったベルト、狂うほど愛しいよ、「来年は絶対王者としてスターダムをめちゃくちゃにする、下部たちよ、跪いけ、永遠にさようなら」で締めくくった。
中野たむの雪崩式タイガースープレックスは体勢が崩れていたこともあって、上谷は肩を痛めたのではと思われていたが、騙し討ちに成功、これが上谷の考える新しいヒール像ということになると思う。
これまでの上谷沙弥は、頭に描いていたヒール像はすでに完成していたものの、いつどこでその姿を見せるかタイミングを図っていた。おそらくだけど、ゲートからのプランチャスイシーダで今までの悪夢を清算し、その瞬間に頭に描いていた新しい上谷を出す決意を固め、見事に中野たむを騙し討ちにして成功した。中野たむもダウンした上谷を心配していたに動揺していたにも関わらず、裏切られたことで心が折れてしまった。それが上谷の勝因だった。
ファンはブーイングを浴びせていたが、ヒール像を完成させた時点で、上谷の覚悟は示すことが出来た。来年の新生・上谷沙弥は注目だと思う。
