12月8日 全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦 2024」後楽園ホール 1571人札止め
(試合内容は実況ポストより)
<第1試合 世界最強タッグ決定リーグ戦優勝チーム決定トーナメント準決勝① 時間無制限1本勝負>
【Bブロック第1位】〇宮原健斗 デイビーボーイ・スミスJr.(11分26秒 シャットダウンスープレックスホールド)【Aブロック2位】×安齋勇馬 ライジングHAYATO
<第2試合 世界最強タッグ決定リーグ戦優勝チーム決定トーナメント準決勝② 時間無制限1本勝負>
【Aブロック1位】斉藤ジュン 〇斉藤レイ(10分36秒 体固め)【Bブロック2位】綾部蓮 ×本田竜輝
※BBQボム
<第3試合 30分1本勝負>
井上凌 〇関本大介 真霜拳號(6分49秒 逆エビ固め)芦野祥太郎 田村男児 ×長尾一大心
<第4試合 30分1本勝負>
大石真翔 ゼニョール斉藤 〇マイク・D・ベッキオ(7分19秒 片エビ固め)×MUSASHI 吉岡世起 黒潮TOKYOジャパン
※シューティングスタープレス
<第5試合 バカの時代 vs 北斗軍 10人タッグマッチ 30分1本勝負>
諏訪魔 〇青柳優馬 鈴木秀樹 佐藤光留 阿部史典(6分54秒 エンドゲーム)大森北斗 ×羆嵐 サイラス ハートリー・ジャクソン ジャック・ケネディ
<第6試合 GAORA TV チャンピオンシップ 60分1本勝負>
【挑戦者】〇宮本裕向(15分1秒 片エビ固め)【第27代王者】×立花誠吾
※ムーンサルトプレス
☆立花が3度目の防衛に失敗、宮本が第28代王者となる
<第7試合 世界最強タッグ決定リーグ戦優勝チーム決定トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負>
〇斉藤ジュン 斉藤レイ(23分17秒 片エビ固め)×宮原健斗 デイビーボーイ・スミスJr.
※サイコブレイク
☆SAITOBROTHERSが全勝優勝を達成
世界最強タッグ決定リーグ戦は後楽園ホール大会で最終戦を迎え、優勝チーム優勝チーム決定トーナメント準決勝、優勝決定戦が行われ、ベスト4に進出したのはAブロックからが1位のSAITOBROTHERS、2位のEL PIDAの安齋&HAYATO、Bブロックからは1位の宮原&スミスJr.、2位のEL PIDAの綾部&本田が進出した。
第1試合では宮原&スミスが安齋&HAYATOと対戦、宮原vsHAYATOで開始になり、リストロックの応酬から、HAYATOが切り返して張り手を浴びせ、コルタバで宮原を場外へ追い出すと、トペフェイントからナルシストポーズで牽制する。
リングに戻ると、スミスJr. vs 安齋に交代。ロックアップでスミスJr.が押し込むと、体を入れ替えた安齋とエルボーのラリーとなって、スミスJr.が連打からボディスラムを決めるも、怯まない安齋はエルボーの連打からドロップキックを放ち、代わったHAYATOと連係攻撃の後で、HAYATOがミサイルキックを狙うが宮原が阻止される。そこでスミスJr.がデッドリードライブでHAYATOを落とすと、宮原が場外戦を仕掛け、頭突きの連打や鉄柵への押し込みなどでHAYATOを捕らえ、試合をリードする。
スミスJr.がハンマースルーを狙うが、切り返したHAYATOが低空ドロップキックで反撃。安齋が交代し、串刺しフライングフォアアーム、フロントスープレックス、ドロップキックを繰り出すと、ジャーマンを狙うが、切り返したスミスJr.はDDTで突き刺す。
宮原に代わって、ビッグブーツ、低空ドロップキックから側頭部へのドロップキックを狙うが、安齋がスロイダーで阻止するとmHAYATOがリングに入り、ジャンピングニー&トラースキックの合体技を決める。
安齋は宮原に串刺しフライングフォアアームを狙うが、スミスJr.が入って安齋だけでなく、HAYATOもパワースラムで一掃する
宮原&スミスJr.は安齋にトレイン攻撃から、スミスJr.が雪崩式アバランシュホールドを決めるも、安齋はカウント2でキックアウト。
宮原はシャットダウンスープレックスを狙うが、安齋がエルボーからジャンピングニーで応戦し、!さらにギムレットを狙うが、宮原が逃れると、HAYATOのスワンダイブミサイルキックは安齋に誤爆してしまう。
スミスJr.が安齋にバックドロップを決めるも、安齋はジャンピングニーでスミスJr.を排除。しかし最後は宮原がブラックアウトからシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪い、宮原&スミスJr.が優勝決定戦へ進出する。
第2試合のSAITOBROTHERSvs綾部&本田は 開始からジュンvs本田でぶつかり合いからエルボーのラリーへ。ぶつかり合いを制した本田がロープを使った反則攻撃で1.2.3.4となれば、さらにレイもまとめて反則攻撃を仕掛け1.2.3.4となり、本田は止めに入った神林レフェリーを突き飛ばす暴挙に出るが、ジュンが本田にショルダータックルで反撃する。
タッチを受けたレイが逆水平チョップ、ショルダータックルで攻め、SAITO BROTHERSは本田を捕らえて試合をリードする。本田はジュンにスパインバスターを決め反撃し、やっと綾部にタッチ。綾部はエルボーの連打からランニングネックブリーカー、串刺しビッグブーツを決める。さらにブレーンバスターを狙うが、ジュンが逃れてスピアーを放つ。
代わったレイを綾部にラリアット、ボディースラム、ボディープレスで攻め立て、ショルダータックルからマシンガンチョップを狙うが、綾部がビッグブーツで阻止してジョン・ウー。本田も入ってトレイン攻撃でレイを蹂躙するが、ジュンがカットに入り、SAITO BROTHERSが逆に連係で綾部を捕らえる。レイは綾部にバーベキューボムを狙うが、逃れた綾部がドロップキックからブレーンバスターで投げると、アイアンメイデンで捕らえ、本田はジュンにファイナルベントで排除するが、すぐジュンが入って必死にカットする。
ジュンが本田をスピアーで排除すると、SAITO BROTHERSが綾部を捕らえ、綾部は2人まとめてランニングネックブリーカーで反撃して。レイにデスルーレットを狙うが、レイが切り返してビンタ、そして頭突きからバーベキューボムを決めて3カウントを奪い、優勝決定戦に進出する。
メインで行われたSAITO BROTHERSvs宮原&スミスJr,の優勝決定戦は、ロックアップでスミスJr.が押し込んでブレークすれば、次は手四つで力比べに。ジュンがガットショットを連打して押し込むも、スミスJr.がブリッジで押し返し、手四つのまま左右エルボーを叩き込むと、リバーススープレックスで投げる。
宮原とレイに代わると、ロックアップからレイが押し込み、宮原が体を入れ替えてブレーク。続けてレイがヘッドロックで宮原を絞め上げ、ロープに振られた際にはショルダータックルを決める。場外戦では、レイが宮原を鉄柵に叩きつけ、頭突きや鉄柱へのショルダータックルで攻め込むと、リングに戻ってから、SAITOBROTHERSが宮原を捕らえて試合をリードする。
長時間捕まっていた宮原は、レイの串刺し攻撃を避けてビッグブーツで反撃。スミスJr.にタッチし、串刺しラリアット、DDT、ボディースラム、ギロチンドロップと攻め立てる。
スミスJr.がバックドロップを狙うも、レイが逃れるとボディースラムで投げ、代わったジュンはスミスJr.に串刺しビッグブーツからショルダータックル、エルボードロップを繰り出し、髪をほどいたジュンはスミスJr,の右腕へビッグブーツ、さらにジャックハマーを狙うが、スミスJr.がブレーンバスターで投げ返す。
宮原にタッチすると、ジュンにビッグブーツ、低空ドロップキック、側頭部へのドロップキックと攻め、スミスJr.との連係を狙うが、レイが入って両腕ラリアットで阻止。続けてSAITOBROTHERSが宮原にトレイン攻撃からダブルヒップトスを決める。
SAITOBROTHERSが宮原にDOOMを狙うが、宮原が逃れてスミスJr.と共にレイにダブルバックドロップを決め、さらにジュンにはスミスJr.が雪崩式ブレーンバスターで投げる。
宮原はジュンにブラックアウトを狙うが、キャッチしたジュンがチョークスラムで叩きつけ。スミスJr.がカットに入るが、SAITOBROTHERSのダブルショルダータックルで排除される。
ジュンは宮原にジャックハマーを決めるがカウント2でキックアウトされ、続けてスピアーを放つもカウント2でキックアウトされる。ジュンはさらにジャックハマーを狙うも、宮原が回避して首固め、ジュンはビッグブーツからラリアット、ランニングニーで宮原を追い詰めると、宮原はブラックアウトで反撃し、スミスJr.がレイに三沢魂のローリングエルボーからバックドロップをで投げるが、レイが入ってクロスボディでスミスJr.を排除する。
ジュンの突進を宮原がブラックアウトで迎撃し、スミスJr.がバックドロップで投げると、宮原がブラックアウトを炸裂させてから、シャットダウンスープレックスを狙ったところでジュンが逃れる。そこでレイがビンタを宮原に浴びせると、ジュンがサイコブレイクを狙うが、宮原が切り返して再度シャットダウンスープレックスを狙う。しかし、レイがアイスパインを阻止すると、最後はジュンがサイコブレイクで宮原から3カウントを奪い、公約通り全勝優勝するだけでなく、初めて世界タッグを持ったまま全勝優勝という偉業も達成してしまった。
試合後に優勝トロフィーを受け取ったSAITOBROTHERSは世界タッグを持ったまま全勝優勝を果たしたことでNo.1チームになったことを公言、ジュンは全勝優勝を果たした時にやりたいことがあるとして、スミスJr,の保持する三冠王座に挑戦を表明し、戻ってきたスミスJr,に大晦日決戦での挑戦を要求、スミスJr,も受諾して決定となる。
そして、兄弟で缶ビールかスイーツで祝杯を挙げるかで揉めると、仲を取ってジュンはスイーツ、レイは缶ビールで祝杯を挙げることになり、SAITOBROTHERSの大ファンを公言する大石が現われるとSAITOBROTHERSにイチゴ豆大福と、缶ビールを渡して、兄弟が祝杯を挙げる。そしてレイがファンに感謝の言葉を述べると、全日本プロレスはますます面白くなると断言して、最後はSAITOBROTHERSが”全日本プロレスDOOM”で2024年度の最強タッグを締めくくった。
最強タッグを世界タッグを持ったまま全勝優勝という偉業を達成したが、今年は安齋らEL PIDAの台頭があったものの、SAITOBROTHERSの年であったことは間違いないだろう。2024年の全日本プロレスは、内部のゴタゴタから幕を開けた。しかし、VMから卒業したSAITOBROTHERSが一気にブレイクを果たし、令和の全日本プロレスにおけるV字回復の立役者となった。そして、その集大成として、ジュンは大晦日に三冠ヘビー級王座に挑戦する。三冠も制覇することで、真の意味で2024年度はSAITOBROTHERSの年になるのか――注目が集まる。
セミファイナルで行われたGAORA TV選手権、王者の立花vs挑戦者の宮本は、宮本がグラウンドを仕掛けるも、立花は切り返して対応。リストロックから足を取ってレッグロックを決め、さらにロープへ押し込んでブレークを取る。
宮本はヘッドロックで応戦し、ロープに振られたところでショルダータックルを放つが、立花はドロップキックで反撃。場外に出た宮本に対し、エプロンからトラースキックを繰り出すが、場外戦でのハンマースルーは宮本が切り返して鉄柵に叩きつける。
リングに戻ると、宮本が顔面蹴りの連打からチンロック、首四の字と首攻めで試合をリード。立花がロープエスケープをするも、宮本はフィストドロップ、フェイスカットでさらに首を狙い撃ちにして、スリーパーで絞め上げる。
立花は宮本ハンマースルーを切り返し、バックドロップ、マンハッタンドロップからビッグブーツを決めて宮本を場外へ追い出すと、さらにノータッチトペ・コンヒーロを命中させ、試合の流れを変える。。
リングに戻るとスピアーを狙う立花だったが、宮本がリーブロックで回避しフロントスープレックス、ラリアットからその場飛びムーンサルトダブルニーを決め、コブラツイストで捕らえるも、立花がロープエスケープする。
宮本は回転エビ固めやスクールボーイで丸め込み、「投げるぞオイ」を狙うも、立花が切り返してアラバマスラムからスピアーを炸裂し、串刺し攻撃を狙うが、宮本が迎撃してニールキック・イリュージョンを放つ。
エルボーのラリーになると。立花は左右エルボーからカウンターエルボーで応戦して突進するが、宮本がフランケンシュタイナーを決めてカウント2となり、続けてムーンサルトプレスを狙うが、立花が雪崩式ヤンキースラムで投げ、宮本は大ダメージを負う。
立花はイケメン落としを決め、ヤンキーハンマーを連発するが、宮本が雁之助クラッチで切り返す。カウント2で返された宮本はハンドスプリングオーバーヘッドキック、ジャーマンスープレックスから蒼魔刀、さらにファイヤーサンダーは、逃れた立花は左右エルボーからカウンターエルボーを繰り出すが、宮本がビンタを叩き込み、サンダーファイヤーパワーボムを決めるもカウント2で返されるが、宮本はファイヤーサンダーからムーンサルトプレスで3カウントを奪い、王座奪取に成功した。
第5試合では諏訪魔&鈴木秀樹が復帰を果たしたバカの時代が北斗軍と対戦し、バカの時代のセコンドには大日本プロレスの関本が入った、試合はバカの時代の奇襲で開始。いきなり場外戦となって、リング内では諏訪魔と鈴木秀樹がジャクソンを攻め立てる。光留も加わり、ジャクソンとサイラスを捕まえて3人同時で「投げるぞオイ」を試みるが、リバースされてしまう。
阿部は北斗にアイルビーバックから伊良部パンチを狙うが、青柳に誤爆してしまい、北斗軍が青柳を捕らえて集中砲火を浴びせ、試合をリードする。
北斗軍は合体パワーボムを狙ったが、青柳が逃れると、北斗が食らってしまい。ここでバカの時代が北斗を捕らえるも、諏訪魔と鈴木秀樹の合体技はやっぱり失敗してしまう。
北斗軍はバカの時代をまとめてトレイン攻撃で蹂躙。羆嵐が青柳に重爆セントーンで圧殺する。
さらに羆嵐はクロスボディーから、埼玉に乾杯を狙うが、着地した青柳がエンドゲームで羆嵐を捕獲。「バカの時代」が北斗軍をセーブ、最後は羆嵐がギブアップを喫してバカの時代が勝利を収めた。
試合後には青柳が全日本プロレスTV6人タッグ王座に挑戦を表明すると、保持している北斗軍が挑戦を受諾した。
そして12月31日の代々木大会から「左前十字靱帯、半月板、内側靱帯損傷」で2月から欠場していた青柳亮生が復帰することが発表された。
