NOAHに捧げたプロレス人生に一点も曇りなし…11月17日 齋藤彰俊、引退!


11月17日 NOAH「齋藤彰俊引退記念大会 Deathtiny」愛知県体育館 1788人
(試合内容は実況ポストより)

<第8試合 齋藤彰俊引退試合〜Akitoshi Saito Ridge Road Final〜 時間無制限1本勝負>
〇丸藤正道(15分9秒 片エビ固め)×齋藤彰俊
※ランニングエルボー

NOAH愛知大会でのセミファイナルでは齋藤彰俊の引退試合が行われ、彰俊の指名で丸藤が務めることになった。齋藤彰俊がファンのメッセージが書かれた旗と、三沢光晴のガウンを手にして入場。会場全体が熱気に包まれる中、試合開始となった。

序盤はロックアップからスタートし、彰俊が押し込んでブレーク。丸藤が逆水平チョップとガットショットに対し、彰俊はショルダータックルで場外戦に持ち込む。

彰俊は鉄柵へのハンマースルーを狙うが、丸藤が切り返して逆に鉄柵に叩きつける。しかし、彰俊はショルダータックルで流れを奪い返し、エプロン上でのデスクロークから、ロープ越しのスリーパーホールドで丸藤を絞め上げる。

リングに戻ると、彰俊が頭突きやニーリフトを連打し、パイルドライバーで丸藤を突き刺す。さらに正拳突きを狙うが、丸藤がトラースキックで阻止してから、場外戦を展開。リングを一周しながら、彰俊を鉄柱に固定し逆水平チョップを浴びせ続ける。

リング内では丸藤がチンロックやエルボースタンプで主導権を握り、串刺しジャンピングバックエルボーからブレーンバスターを狙うも、彰俊が超滞空のブレーンバスターで反撃。さらに串刺しラリアットやスライディングエルボーを決めて丸藤を追い詰める。

彰俊はデスクロークを狙い、逃れた丸藤が不知火を狙うが、彰俊がデスパニッシュで阻止する。

彰俊はアイアンクローを狙うも、逃れた丸藤が読み合いからトラースキックイリュージョンを炸裂。不知火を決めるがカウント2で返される。

丸藤は三沢式フェイスロックで捕らえ、彰俊がロープエスケープすると、エルボーと逆水平のラリーが続く。

丸藤がトラースキックを放つが、彰俊は裏拳で応戦して、アイアンクロースラムからスイクルデス、さらにはランニングスイクルデスを丸藤の後頭部に叩き込む。

彰俊は最終奥義・デスブランドを狙うが、丸藤が回避し、彰俊のスイクルデスを虎王で迎撃。続けてフックキック、シザースキック、虎王を連発し、真虎王。さらにエメラルドフロウジョンを繰り出すも、彰俊はキックアウトする。

彰俊がバックドロップを決めるが、起き上がった丸藤は左右のエルボー連打からローリングエルボー、ランニングエルボーと三沢殺法を炸裂。最後はランニングエルボーで3カウントを奪い、彰俊を介錯した。

試合後に引退セレモニーが行われると、これまでプライベートを明かさなかった彰俊は妻、そして息子夫妻を紹介し、家族からねぎらいの花束を贈呈される。

彰俊は最後のメッセージとして「俺は引退してNOAHのプロレスファンとなる、そうなって一番最初に見れるのがGHCなんて最高じゃねえか! リングを降りるまではプロレスラー。見得を切らせてくれ。倒れぬ、疲れないのがプロレスラーだ! 方舟に乗りし人生、わが心、夜空に輝く月に一点の雲なし」と残し、言葉通りに自分の脚でリングを降り、NOAHから去っていった。

この日の丸藤は三沢を背負って彰俊を介錯したが、この日の彰俊は三沢だけでなく、空手の師匠である青柳政司、パートナーのバイソン・スミスも背負って引退試合に臨んだ。それを見ると彰俊はNOAHでのレスラー人生はいろんな十字架を背負っていたと思う。しかし、その十字架もやっと降ろすことが出来て、言葉通りに自分の脚でリングから去っていったことで、齋藤彰俊は最後の一瞬までプロレスラーで通した。

ありがとう齋藤彰俊選手、そしてさらば!

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