6月9日 新日本プロレス&DDT「一面対抗戦~矢野通vsスーパー・ササダンゴ・マシン~」後楽園ホール
(試合内容は実況ポストより)
<時間無制限1本勝負>
▲矢野通(2時間6分32秒 両者リングアウト)▲スーパー・ササダンゴ・マシン
☆試合途中でDDT EXTREME王座がかけられるも、防衛したからどうか不明



矢野通ササダンゴによる、新日本プロレスvsDDTの一面対抗戦が行われ、開始前に5分ごとにレフェリーが代わることもあって、先に新日本プロレスの佐藤健太レフェリー、後でDDTの松井幸則レフェリーと順で裁くことになった
開始から矢野はいきなりリング下からササダンゴにプレゼントとしてルイヴィトンのバッグを持ち出しプレゼントするが、ササダンゴが受け取った瞬間に矢野が袋の下を叩いて煙を発生させて、丸め込むが、ササダンゴはキックアウト。逆にササダンゴも丸め込むが、矢野もキックアウトする。
秒殺されかけたササダンゴは、この後2時間も戦わなければならないのに、矢野が秒殺を狙ったことに反発。エルボーのラリーで打ち合いを展開して、 今度は張り手のラリーになって、矢野が場外へ逃げると、シューズからマジックを取り出し観客にサインを始めると、ササダンゴも自分のファンにサイン。その間に場外カウントが進み、19カウントで両者がリングに戻ったところで、松井レフェリーに代わる。
そこでどっちがサインを何枚描いたか競うことになると。矢野は「30枚サインを書いた」と宣言し、ササダンゴは「20枚」と明かし負けたことに愕然とするが、矢野は彼をバックステージへ連行。エレベーター内で乱闘が発生し、再びリングに戻るも、矢野はまた場外戦を仕掛け、新日本プロレス側の客席に設置された鉄柵へハンマースルーを連発する。
そこでDDTのセコンドである須見和馬が助けに入ると、新日本プロレス側のセコンド永井大貴と一触即発に。セコンド同士の乱闘が始まり、矢野とササダンゴが「二人でリングに入れ」と指示すると。ササダンゴの提案で、須見vs永井の3分1本勝負へと突入する。
<3分1本勝負>
△永井大貴(3分時間切れ引き分け)△須見和馬
リング下で矢野とササダンゴが見守る中、両者はエルボーのラリーに須見がガットショットからヘッドロックを仕掛けるが、永井がロープへ振って切り返し、ぶつかり合いを制する。エルボーのラリーで永井が連打するも、須見はエルボーアタックで反撃。マウントエルボーで応酬から睨み合いになり、逆水平のラリーで試合終了となるが、レフェリーは佐藤健太に代わったところで須見と永井が収まりがつかないことから延長戦へと突入する。
<延長戦 5分1本勝負>
△永井大貴(5分時間切れ引き分け)△須見和馬
グラウンドでリードを奪った永井に、須見はリストロックを仕掛ける。永井が切り返してハンマーロックを決めるが、須見はレッグロックで逆転。永井もレッグロックで返し、須見はスリーパー、ヘッドロックと攻めるが、永井はヘッドシザースで脱出する。
永井はショルダータックルからモンキーフリップを試みるが、須見は着地してコルタバを返すも、永井も着地し、エルボー連打から串刺しバックエルボー、ボディースラムを狙うが、須見がブレーンバスターで逆転。串刺しバックエルボーを連打し、ドロップキックからエルボー連打で突進するが、永井がスパインバスターから逆エビ固めで捕らえたところで時間切れとなり、ササダンゴと矢野は須見と永井をを称えてバックステージへ帰ろうとするが、松井レフェリーと佐藤レフェリーが無理やりリングに戻そうとする。
そこでササダンゴが矢野に「マインドアップ」を提案し、矢野が了承すると。インフォメーションコーナーに移行する。
YOHとアントーニオ本多によるインフォメーションが始まる。アントンがリングインすると転倒し、泣きながらインフォメーションを行うが、アントンは力尽き、ゴンギツネタイムを始めようとするが、YOHが登場する。
YOHマイクでアントンに「自分の前でゴンギツネなんてやるな」と怒鳴りつけ、地球上の動物で狐が嫌いなYOHは、子供の頃に狐に噛まれた過去をカミングアウト。「そのせいでどん兵衛や赤いきつねも食べられなくなった」と語る。
しかしゴンギツネタイムで飯を食うアントンが徹底抗戦。YOHが強制排除を狙うが、リングで転倒して大ダメージを受ける。YOHとアントンは水に流し、二人でゴンギツネタイムを行うことに。ミッションインポッシブルバージョンのゴンギツネは下ネタになり、互いにゴンギツネを狙うが、ゴンギツネ同士で口づけで愛が芽生え、踊り合って締めくくる。
ササダンゴが戻ると、試合中にもかかわらず「煽りパワポタイム」を始め。矢野に本気を出させるため、ササダンゴが自身の保持するDDT EXTREME王座を懸けることを提案。試合形式も「相手側のコーナーマットをフォールして3カウントをとったほうが勝ち」となる“コーナーマット・オン・ザ・ルール”!」で行われることになった。
事前に矢野の了承が得られていなかったが、矢野がリングインして選手権が成立。佐藤健太レフェリーの下、試合開始。互いにコーナーマットを外すが、矢野が先に外してササダンゴを殴打。フルスイングの後、矢野は自陣のコーナーマットを外してリング下に隠す。ササダンゴ側のコーナーをカバーしようとする矢野を、ササダンゴがショルダータックルで阻止。矢野側のコーナーマットを見つけてリングに戻し、コーナーマットを巡るチャンバラを展開する。
そこでササダンゴが「ストロングスタイルの矢野を見せろ」と挑発。二人はコーナーマットを捨て、一転してシリアスなプロレスとなるも、矢野がグラウンドで翻弄して圧倒、松井レフェリーに代わる。
無力化したササダンゴに怒った矢野は、コーナーにテーピングでくくりつける。矢野がササダンゴ側のコーナーマットをカバーした瞬間、音楽が鳴り「マッスルワールド」に突入。ササダンゴの”心の声”!が流れ、セコンドにテーピングを外すよう要請。外されるとササダンゴはスローモーションで矢野をコーナーマットで殴打し、矢野側のコーナーマットをカバーするが、今度は矢野側のコーナーマットが”心の声”を出してでキックアウトする。
ところが矢野が心の声で「なぜマッスルワールドに付き合わないといけないんだ」と言い出したことで、試合がスローモーションから急加速。高速エルボーのラリーで矢野が圧倒するが、アントンと彰人の助けでササダンゴが逆襲。3人がかりで矢野を攻めるが、矢野は返り討ちにするも、高速の攻防で矢野がダウンして、YOHが駆けつける。
ところがYOHの心の声も聞こえ、「「10年前の借り、まだ返してないんですよ」が流れる。、
ササダンゴは「矢野は疲れてるだけ」と説明。YOHは矢野を叩いて意識を戻す。YOHは10年前の大家帝国の一件で、「棚橋だけが解決済みなのがモヤモヤする」と吐露すると、ササダンゴが「棚橋は後楽園飯店で山里亮太さんとYouTube「ワクワクおじさんch」の撮影をし」ことを明かし明かし中継することになると。中継の山里亮太が、棚橋が春巻きを食べるか悩んでいる場面に見せると。館内から棚橋コールを呼びかけ、棚橋コールの中、山里に連れられて棚橋が登場する。
ササダンゴは大家帝国でのバックステージでの「小松をスターにします」と棚橋のコメントを見せ、YOHをスターにすることを約束しいた映像を提示するが。。棚橋は「レスラーは誰かにスターにしてもらうんじゃない。自力でスターになれ」とYOHに諭すも、問題は解決しない。
そこで山里の「煽りパワポタイム」となって、YOHが「プチ全面対抗戦で勝利してスターになる」とプレゼンし、新日本プロレスvsDDTの対抗戦として
棚橋弘至&矢野通&YOH vs 彰人&スーパー・ササダンゴ・マシン&アントーニオ本多へと突入する。
棚橋弘至 矢野通 YOH(12分3秒 片エビ固め) 彰人 ×スーパー・ササダンゴ・マシン アントーニオ本多
試合は棚橋vsアントンになると、アントンは転倒しかけ、ロックアップで棚橋が押し込むが、アントンが牽制。ぶつかり合いでアントンが転倒し、「ゴンギツネタイム」をフェイントにして棚橋にクロスチョップを浴びせる。
だが試合は新日本プロレスがササダンゴを捕らえると。棚橋がバックエルボーから旋回式クロスボディーを決め、矢野が「崇コーナー」を作ってササダンゴを叩きつける。YOHと棚橋もササダンゴを崇コーナーに叩きつけて新日本プロレス側が試合をリードする。
ササダンゴがマッスルボンバーで反撃し、彰人が矢野に低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。棚橋にはロープ越しのドラゴンスクリュー、YOHにはサイドスープレックスを決めるが、串刺し攻撃は崇コーナーに阻まれる。YOHがネックブリーカー決めるが、彰人はニーアッパーからモアイオブイースターで応戦する。
アントンがYOHにジャブ連打を仕掛けるが、バイオニックエルボーは阻止され、YOHのエルボー連打で逆転。ローリングエルボーからシャイニングゴンギツネを狙うが、阻止したアントンが逆にシャイニングゴンギツネを炸裂させる。
棚橋vsササダンゴに代わると、ラリアットが相打ちになるが、ササダンゴの垂直落下式リーマンショックに対し、棚橋はツイストアンドシャウトからスリングブレイドで反撃。主役であるYOHが志願して交代し、トラースキックを連打すると、棚橋が強引に代わってハイフライフローで3カウントを奪い! 「なんじゃこりゃ!(ジーパン刑事風)」の結末になってしまう。
ササダンゴは棚橋の空気の読まない行動に激怒し、「新日本プロレスなんて大嫌いだ! 絶交だ!」と宣言すると、元マッスル総合演出家・鶴見亜門が登場する。
亜門は「なぜ総合演出じゃないんだ!」と怒りつつ、現在は「プロレスリング連合」の理事であることを明かそ。諍い合う新日本プロレスとDDTに対しペナルティとして「プロレス平和維持軍(PPKO)」を派遣すると宣言し、10年前の当事者である大家健とHARASHIMAだけでなく石川修司、大鷲透、MAOだけでなく理事として休養中の髙木三四郎が登場する。
棚橋弘至 矢野通 YOH 彰人 スーパー・ササダンゴ・マシン アントーニオ本多(15分10秒 ドラゴンスープレックスホールド)×髙木三四郎 HARASHIMA MAO 石川修司 大家健
試合は限定復帰となる髙木が棚橋に奇襲から開始となり、全選手が館内所狭しと乱闘を繰り広げる。
だが試合あは、。YOHがPPKO軍に集中砲火を浴びせられ、石川のジャイアントフットスタンプを受ける。
アントンがMAOにテーズプレスからスリーパー、ジャパニーズレッグロールクラッチを決めるが、MAOにジャパニーズレッグロールクラッチで切り返され、レフェリーを利用したスタナーを喰らってしまう。
棚橋vsHARASHIMAの因縁の対決も実現し、エルボーラリーの末、棚橋が太陽ブローから突進するも、HARASHIMAのビックブーツで阻止。ミドルキック連打をキャッチした棚橋がドラゴンスクリュー→テキサスクローバーホールドで捕らえるが、ロープエスケープされる。
終盤ではアントンのゴンギツネの援護を受けたYOHはゴンギツネをPPKO軍に炸裂させれヴぁ、棚橋は石川にゴンギツネを決め、連合軍がジャブの連打からバイオニックエルボー、YOHが髙木にトラースキックの連打も。また代わった強引に棚橋がスリングブレイドを決める。だが主役をYOHに譲って交代すると、代わったYOHが髙木に蒼魔刀からドラゴンスープレックスホールドで3カウントで勝利となった。
試合後、髙木はYOHを称え「対抗戦の勝者はお前だ。だがDDTに勝ったわけじゃない。真のスーパースターになれ」とエール。ササダンゴは「10年前の元凶である髙木の首を取ってくれた」と感謝する。
棚橋は「10年かけて大人になった。これから新日本とDDTでプロレスを盛り上げよう」と宣言。YOHは「キャリア13年目で少しスターになれた気がする」と語るが、YOHが締めくくろうとしたところで、矢野が「ササダンゴとの試合はまだ続いている」と指摘。観客に20カウントを数えさせ、両者リングアウトで決着となった。
結局この試合のテーマは新日本プロレスとDDTの関係が一時途絶するきっかけになった10年前で、棚橋がDDTとの対抗戦を考えて「DDTと横一線に見られては困る」と発言したにもかかわらず、内外から思わぬ反発を受けた打だけでなく、棚橋と当時ヤングライオンYOHが出場し、DDT側に謝罪したが、政治的な事情も絡んで関係を絶たざる得なくなった。
現在、また新日本プロレスとDDTとの国交が回復するも、10年前のしこりがまだ残ったままだった、今回はしこりを答えにする形で出し、全てを解決することが出来たことで、新日本プロレスとDDTは新たな関係を築いた、それが10年前に出すべきだった答えだったと思う。
矢野vsササダンゴは、マッスル的な要素も絡んだが、新日本プロレスのファンはマッスルをどう理解したかわからない、今回はマッスル世界観に新日本プロレスが引き込まれたのも事実である、そして見ていたファンが満足すれば、それが全てであると思う。

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