4月29日 センダイガールズプロレスリング「里村明衣子 THE FINAL –」後楽園ホール
(試合内容は実況ポストより)
<第1試合 15分1本勝負>
〇岡優里佳 YUNA(7分32秒 エビ固め)×暁千華 鈴木ユラ
※旋回式ボディープレス
<第2試合 15分1本勝負>
ジャガー横田 〇尾崎魔弓(7分36秒 片エビ固め)×シン・広田さくら X=新崎人生
※オザキック
<第3試合 バトルロイヤル>
〇水波綾(20分14秒 オーバー・ザ・トップロープ)×鈴木みのる
退場順=ZONES、X=神取忍、加藤園子、X=彩羽匠、優宇、X=井上京子&X=井上貴子、高橋奈七永、高瀬みゆき、松本浩代、
<第4試合 20分1本勝負>
〇DASHチサコ 岩田美香 Sareee(16分10秒 片エビ固め)VENY レナ・クロス ×ニナ・サミュエルズ
※ホルモンスプラッシュ
<第5試合 里村明衣子 引退試合 30分1本勝負>
〇里村明衣子 愛海(22分54秒 片エビ固め)橋本千紘 ×アジャコング
※スコーピオンライジング
<ボーナストラック 5分1本勝負>
△里村明衣子 アジャコング(5分時間切れ引き分け)橋本千紘 彩羽匠 岩田美香 YUNA 暁千華
里村明衣子の引退試合が行われ、里村のパートナーには愛弟子の一人である愛海を抜擢。里村の引退の介錯人には愛弟子でセンダイガールズ王者のた橋本、GAEA JAPAN時代から里村と数多の死闘を繰り広げてきたアジャが務めることにまろ、試合前には小橋建太が登場し、里村に花束を贈呈、レフェリーは全日本プロレスの名誉レフェリーで、センダイガールズプロレスリングで里村の試合を数多く裁いてきた和田京平が務めることになった。
橋本vs里村で開始となり、橋本がタックルを狙うが切った里村がグラウンドヘッドロック。バックを奪った橋本にハンマーロックを返すとローキック、リストロックから再びローキック。ヘッドロックでロープへ振った橋本はショルダータックルを浴びせれば。里村はリストロックのたままミドルキック連打、ニードロップを決める。
代わった愛海が橋本にドロップキック連発するが、ショルダータックルは橋本が弾き倒し、アジャに代わると、サッカーボールキック、ラリアット、アッパーカットからエルボードロップで愛海を圧倒。フェースロックを極めるが愛海はロープエスケープするが、アジャじゃ再びサッカーボールキックを炸裂させ、愛海のエルボー連打を重い一蹴、代わった橋本も串刺しラリアットで続き、橋本組が試合をリードする。
長時間攻められた愛海は橋本にフライングクロスチョップからドロップキックで反撃すると。。代わった里村が串刺しフライングフォアアーム、アームホイップからSTFで橋本を捕えるが、アジャがカット。橋本がショルダータックルで反撃すると、アジャが逆水平連打、ボディアタックからパイルドライバーで里村を突き刺す。
代わった橋本が里村にDDTからサンセットフリップ。コブラツイストで捕らえつつサイドスープレックスで投げ、代わったアジャがエルボー連打を浴びせるも、里村がハンマースルーを切り返してエルボースマッシュ連打。代わった愛海もミサイルキックからジャンピングニーをで続いたが、アジャのラリアットから、代わった橋本の串刺しラリアットで続き車落としを決めるが、セカンドコーナーからのサンセットフリップを愛海が避けると、串刺しドロップキックからコーナー利用のバッククラッカー、橋本のファイヤーマンズキャリーを卍固めで捕らえ。グラウンド卍固めから腕十字へ移行し、橋本はロープエスケープする。
愛海が橋本にニー連打から突進するも、コーナーパワーボムで叩きつけられるが、代わった里村がエルボー連打からDDT、里村スペシャルにミドルキック二段撃ち。往復ビンタに対し、橋本がハンマー連打で応戦する。
橋本は愛海にラリアットから里村にもラリアットを放ち、アジャがラリアットで援護から、橋本が里村にラリアットからパワーボムが決まるもカウント2で返される
アジャが交代を求めると、橋本は仕方なしに交代、バックドロップ連発から背面式ダイビングエルボーを決めたところで、里村に腕十字で捕えられる。ロープエスケープしたアジャに里村がオーバーヘッドキックからデスバレーボム、そしてスコーピオンライジングを阻止したアジャが橋本から一斗缶を受け取り、和田レフェリーの黙認のもと一斗缶での殴打から一斗缶めがけての垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、 里村がオーバーヘッドキックで反撃するも、アジャの裏拳が炸裂する。
アジャが橋本を呼び込むで連係を狙ったが、アジャの裏拳が橋本に誤爆すると誤爆、 橋本のオブライトを里村が阻止すると、愛海がアジャにドロップキックの連発から、里村がアジャにスコーピオンライジングを決め、3カウントを奪い引退試合を勝利で有終の美を飾った。
ところが試合後に敗れたアジャは悔しがりつつ里村との決着は来世まで持ち越しを宣言すると、アジャが最後のワガママとして、里村との初タッグを呼びかけ、里村も快諾して急遽ボーナストラックを行うことになり、対戦相手を募ると、対戦相手として橋本や、彩羽やYUNA,岩田、千華などが名乗りを上げ、アジャの要請で和田京平レフェリーも戻ってきたため、5分1本勝負で2vs5によるボーナストラックに突入する。
千華が里村に全女式押さえ込みを仕掛けるがキックアウトした里村がローキックから、 エルボーで返り討ちに、食い下がる千華がアジャに突進するも、アッパーカットで返り討ちになる。
彩羽も橋本を呼び込み連携攻撃を試みるが、アジャのラリアットで阻止されるが、彩羽が里村にニールキックを叩き込みめば、岩田が串刺しジャンピングニー連発から ミドルキックを浴びせる。そこで橋本の号令で里村にトレイン攻撃も、どさくさに紛れてシン里村ことシン・広田さくらがトレイン攻撃ン時加わるが、里村のデスバレーボムとアジャのエルボードロップで返り討ちされる。
橋本が里村にパワーボムを決めかけようとするが、アジャが一斗缶で阻止、 里村のオーバーヘッドキックとアジャの裏拳と連係を見せると、 最後は里村がアジャごとスコーピオンライジングが決まったところで5分間となってボーナストラックはドローとなった。
試合後の引退セレモニーの前に愛海が「里村さん、自分はもっと戦いたかったです。だけど、皆さん、ここからが新しい仙女の始まりですよね? 私が皆さんと里村さんに新しい仙女の景色をお見せします!」橋本は「里村さん、今日は絶対涙流さないって決めました。だってこれからのセンダイガールズ、もっともっと見せていかなきゃいけないのは私ですよね? 今日の試合もたくさん課題をくれてありがとうございます。まだまだ私には足りない。そういうふうにいつも何か与えてくれるのが里村さんでした。最後までありがとうございます、里村さんが叶えられなかった夢、日本武道館の夢を…必ずこれからのセンダイガールズ、橋本千紘が先頭に立って叶えます。約束します」と涙ながらに誓う。
そしてGEAE JAPAN時代から何度も対戦してきたアジャからは「里村明衣子、最後の最後に俺のワガママ聞いて並び立ってくれてありがとうございました。ただ、やっぱりお前は横にいたら気が合わない。やっぱり向かい合ってなきゃ無理だ。だからさっき言った通り、続きは来世だ、お前は今日、里村明衣子というプロレスラー、選手としてのリングはいったん降りるかもしれない。でもセンダイガールズを率いて、これからいろんなもんをどんどん世に送り出していくんだろ? だったら俺はお前との勝負は終わってないと思ってる。お前が送り込んでくるヤツら全員、これからもどんなボロボロになろうが俺はこのリングでぶっ飛ばし続けるよ。だから俺は誰に何を言われようが、これからもしぶとくこのリングで生き続けて、お前が送り込んでくるお前の魂を持ったヤツら、全部潰していくからな。だから面白いヤツどんどんこのリングに送り込め。仙女が世界でトップになるぐらいまで俺は付き合うよ」
と引退してもライバルであることをアピールする。
そして引退セレモニーになり、WWEからカイリ・ゼイン、イヨ・スカイ、ASUKA、中邑真輔、新日本プロレスの棚橋弘至、OGからはデビル雅美からのメッセージが公開されると、花束贈呈では両親だけでなく、KAORUさんを含めたGAEA JAPANのOG勢、ブル中野、北斗晶、ライオネス飛鳥、師匠である長与千種、更にサービスとして里村を交えて長与&飛鳥のクラッシュギャルズが揃い踏みをする。最後にセンダイガールズプロレスリングの旗揚げのきっかけを作ってくれた新崎人生からも花束が贈呈されると、現役最後のスピーチで「今日は私の最後の引退試合にご来場いただきまして、本当にありがとうございました。今日は私がデビュー時からお世話になった大先輩と、育てて下さった先輩方、同期、そして後輩。皆さんにこうして出場していただいて、そして皆さんにこうやって盛大に応援していただいて、本当に幸せだったんだなと思います。私がデビューして30年間、まったく思いが変わらないのはプロレスって素晴らしいって。プロレスの世界って素晴らしいなってずーっと思ってきました。自分がデビューしたころは先輩方の輝いた姿を見て、自分もスターになりたい、自分がけん引してこの業界を引っ張っていくんだと決めて頑張ってきました。10年目にして団体は解散しましたが、またセンダイガールズという道を作ってくださった新崎人生さんに導かれて、仙女をこうして引っ張っていく立場になり、そこから20年、うまくいかないときもありましたが、それでもプロレスって素晴らしいなって想いながら、もっともっといい世界にしてやる、みんなが誇れる世界にしてやるって思ってずっとやってきました。自分自身、夢以上のものをいただきました。本当に人に恵まれました。でも叶わなかったこともあります。レスラーとして叶わなかったことは次のステージに行ったときに必ず実現してみせます。私はこれからもプロレス界に人生を捧げていきます。今日からプロレスラーではなくなりますが、もっともっと皆さんと夢を見ていきたいです。センダイガールズ、これから引っ張っていくのは実は後輩じゃなくて、自分自身がもっと頑張らなきゃいけないんだなって思ってるので、明日からまたプロレスに人生をかける里村でいますので、これからもよろしくお願いします。本当に30年間、皆様、応援ありがとうございました」を感謝し、引退の10カウントゴングの後でリングアナのコールとなり、30年間のレスラー人生を終えた里村はリングを去っていった。
感想はというと最後は橋本かアジャ、どちらかが里村を介錯すると思っていた、ところが肝心なところで介錯で迷いが出たのか、里村が勝って引退となった。だが、里村も最後の一瞬まで勝負を諦めていなかったことから、ある意味、里村らしい引退の仕方で、伝説に残ったと思う。
里村のやり残したものは、バトンタッチした橋本などが受け継いでやり遂げ、また次の世代へとバトンタッチされていく、アジャもそのためには手助けは惜しまない、センダイガールズプロレスリングは新しい時代へと入る
