海野、エースになれず…ザックが40分越えの激闘を制してIWGP世界ヘビー級王座を防衛!


1月4日 新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム」東京ドーム 24012人
(試合内容は実況ポストより)

<第9試合 IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第11代王者】ザック・セイバーJr.(43分44秒 片エビ固め)【挑戦者】×海野翔太
※セイバードライバー(you’ve been tangoed special)
☆ザックが3度目の防衛戦

1・4東京ドームで新日本プロレスの2025年度が開幕し、メインイベントはザックの保持するIWGP世界ヘビー級王座に、海野が挑戦。海野はバイクに跨って登場。一方、ザックは新テーマ曲に乗ってリングへ向かう。

試合開始になると、差し合いから海野が押し込みブレークし。ザックがフロントネックロックを仕掛けるも、海野がリストロックで切り返す。ザックはリストロックのまま倒し込むが、海野は懸命に食い下がり、後方へ投げ返す。
手四つの攻防ではザックがサーフボードを仕掛けるが、、海野が切り返してフルネルソンを仕掛ける。ザックは切り返しを狙うも、海野が逃さず対抗。読み合いが続き、海野が変型前落としからドロップキックで先制する。
海野はネックロックで攻め込み、首筋にエルボースタンプ、アンビルエルボーを連打。ブレーンバスターを狙うが、ザックが切り返し左腕を取って倒し込む。手首を折り曲げながら指を攻め、さらに左腕へのヘストンピングを放ち、徹底的に左腕を狙い撃ちにする。
ザックは左腕にサッカーボールキックを叩き込むが、海野がエルボーの連打で応戦。ザックは左腕へのショルダーアームブリーカーを決め、エルボースマッシュを連打。海野がヒップトスを狙うと、ザックはコブラツイストで捕らえ、そのままコブラクラッチを加えるが、海野はロープエスケープする。
ザックの突進を、海野はドロップキックで迎撃すると、さらにエルボーを連打し、串刺しエルボースマッシュからフィッシャーマンズスープレックスホールドを決め、エクスプロイダーを狙うが、ザックが左腕にオーバーヘッドキックで反撃。しかし海野はザックをセカンドロープめがけてレッグシザースからロープ越しのスイングDDTでザックをエプロンに叩きつける。
場外戦では、海野が鉄柵へザックをハンマースルー。ザックがビッグブーツを狙うも、海野はジョンウーで迎撃。さらに鉄柵を利用したDDTで首を攻め始める。ザックの長い首を狙い、海野が的確にダメージを与えていく。
リングに戻ると、海野はザックの側頭部にミサイルキックを命中させ、続けてトライデント、さらにイグニッションを狙うが、ザックが避けると、ネックツイストから後頭部へのドロップキック、そしてサッカーボールキックで反撃する。
海野が「もっと蹴って来い」と挑発すると、ザックは応じてサッカーボールキックを連打。さらに、海野を足蹴にして「来いよ」と挑発すると、ここからエルボーのラリーが展開される。
ザックが読み合いから飛びつき腕十字を狙うが、海野が逃れようとする。ザックはクラーキーキャットを仕掛け、三角絞めに移行、しかし、海野が立ち上がり、バスターで叩きつけて反撃。続けざまにランニングエルボースマッシュを炸裂させる。
海野がブレインズブレイドを狙うも、ザックがこれを避け、逆にザックが読み合いからジャーマンスープレックス、さらにラリアットを叩き込み、ザックドライバーを狙うも、海野はこれをリバースツイストアンドシャウトで切り返す。
大きく構える海野に、ザックがエルボースマッシュで迎撃。海野もエルボースマッシュを返し、互いに一歩も譲らないラリーが展開され、海野が連打でザックを崩すと、読み合いからエクスプロイダーを狙うが、逃れたザックがハイキックを放つ。

それでも海野はジョンウーを放つと、ザックがPKで応戦するが、海野がトルネードDDTを決めると、デスライダーを狙うが、ザックが切り返してザックドライバーを決め、、海野はこれをカウント2で返す。ザックはゴッチ式パイルドライバーを狙うが、海野がリバースして変型デスライダーを決めるが、カウント2で返され、それでも海野はイグニッションから、旋回式デスライダーを決めるも、これもカウント2で返される。
デスライダーを再度狙う海野に対し、ザックが太腿で海野の足を挟み込むと、アームツイストから4の字式膝十字を仕掛ける。海野は必死でロープエスケープを狙うが、ザックが中央に戻して徹底的に追い詰めにかかり、それでも海野は何とかロープエスケープする。
左膝に大ダメージを負って立てない海野の膝裏にザックがストンピングを連打し、膝にもストンピングを連打。立とうとする海野だが膝が限界で上手く立てない。ザックが立たせたところで海野が気合を見せ、エルボーを連打も、ザックは低空ドロップキックで迎撃し、串刺し攻撃を狙うも、海野がトルネードDDTで切り返すと、さらにザックの後頭部への串刺しジャンピングニーを炸裂させる。
雪崩式を狙う海野だが、膝の影響で動きが鈍ると、これを逃さなかったザックが宙吊りフロントネックロックを極めて絞首刑状態にしてから、ザックが雪崩式ザックドライバーを狙うが、海野が頭突きとエルボースマッシュから、雪崩式デスライダーを敢行する。

ザックはエプロンに逃れるが、海野が制止するレフェリーを突き飛ばし、ストンピングを連打したため館内からブーイングが出る。
海野はザックにエルボーを連打し、さらにエルボースマッシュを炸裂させる。しかし、ザックもアリキックで抵抗する。ここで海野はザックの両手を掴んでストンピングを連打。ザックも応じてビンタのラリーに発展し、壮絶な打撃戦となる。
ザックがハイキックで優位に立つが、海野が切り返してエメラルドフロウジョン、続けて後頭部にブレインズブレイドを炸裂させて、デスライダーを狙うが、ザックが海野の足を取りアンクルホールドへ。これを逃れた海野がラリアットを放つが、膝が限界で崩れてしまう。
これを逃さなかったザックはすかさずドロップキックを放ち、ザックドライバーを決め、さらにゴッチ式パイルドライバーを続けて決めると、最後は4の字式ザックドライバーで3カウントを奪い防衛を果たした。
試合後もザックは「ショウタクン、マダマダエースデハナイケド、ココマデオイデ。ガンバッテ、アケマシテオメデトウゴザイマス。アシタモタノシンデ、コトシノチュウシンハTMDK!」と叫んで締めくくった。
内容的には海野にブーイングが発生した理由は、自分の見方でもあるが、海野に余裕のなさが出始めたからで、対するザックは所々で閃きを駆使して試合の流れを変えていた。最後も海野は左膝も大ダメージを負って立つのがやっとの状態、それでも気合いで乗り切ろうとしたが、身体がついていかなかった。それを考えると長期戦に長けているザックの完勝だった。
ただ、海野にとっては東京ドームでのメインは大きな経験でもあり、敗れたことで恥をかいたかもしれない。またエースとも認められなかったのかもしれない。そこから自力で這い上がってくるのがプロレスラーであり、這い上がってくることで、みんなからの評価が変わる。敗れて恥をかいて現実を知ったが、それを知ったことが海野にとって大きな経験になり、財産になっていくと思う。自分は、勝つことが全てではない、負けて這いあがって強くなることが、ストロングスタイルの神髄であり、アントニオ猪木が伝えたかったことだと思いたい。

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