12月6日 新日本プロレス「WORLD TAG LEAGUE 2024」熊本・グランメッセ熊本 2232人
(試合内容は実況ポストより)
<第1試合 20分1本勝負>
〇タイガーマスク(5分43秒 タイガースープレックスホールド)×永井大貴
<第2試合 20分1本勝負>
マイキー・ニコルス 〇シェイン・ヘイスト(8分31秒 片エビ固め)嘉藤匠馬 ×村島克哉
※ランニングローキック
<第3試合 20分1本勝負>
後藤洋央紀 〇YOSHI-HASHI(9分11秒 エビ固め)トム・フィリップ ×スティービー・フィリップ
※消灯
<第4試合 30分1本勝負>
タイチ 〇DOUKI TAKAみちのく(8分44秒 イタリアンストレッチNo.32)グレート・O・カーン ジェフ・コブ ×ジェイコブ・オースティン・ヤング
<第5試合 30分1本勝負>
鷹木信悟 〇辻陽太 BUSHI(10分29秒 片エビ固め)KENTA チェーズ・オーエンズ ×外道
※カーブストンプ
<第6試合 30分1本勝負>
〇EVIL 成田蓮 高橋裕二郎 SHO 金丸義信(10分28秒 反則勝ち)×棚橋弘至 矢野通 ボルチン・オレッグ 本間朋晃 邪道
<第7試合 30分1本勝負>
ザック・セイバーJr. 〇大岩陵平 藤田晃生(13分39秒 片エビ固め)海野翔太 アレックス・ゼイン ×田口隆祐
※THE GRIP
<第8試合 『WORLD TAG LEAGUE 2024』優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
【Bブロック1位】内藤哲也 〇高橋ヒロム(27分12秒 名も無きヒロムロールPart2)【Aブロック1位】ゲイブ・キッド ×SANADA
☆内藤&ヒロムが『WORLD TAG LEAGUE 2024』を優勝
熊本大会のメインでは『WORLD TAG LEAGUE 2024』優勝決定戦が行われ、Aブロックを突破したゲイブ&SANADAのWARDOGSと、Bブロックを突破した内藤&ヒロムのLIJが対戦した。
ゲイブ vs ヒロムで開始となると、いきなりラリアットとヒロムちゃんボンバーが相打ちになり、続いて張り手と逆水平チョップのラリーでは、ゲイブがヒロムの喉元へノド笛チョップを浴びえる。ヒロムはヒロムちゃんボンバーを炸裂させるも、SANADAが入れば、内藤もリングに入り、LIJが連係でSANADAを排除、ゲイブにサンドウィッチドロップキックを放って試合をリードし、ヒロムはさらに、ゲイブとSANADAとクロスボディを浴びせる。
ところが、ゲイブがヒロムを客席に誘い出す。追いかけるヒロムに対し、SANADAが奇襲を仕掛け、ゲイブは内藤を客席にハンマースルー。SANADAはヒロムをアリーナ席の通路で乱闘に持ち込む。一方、ゲイブは内藤の頭部に噛みついてから、リングサイドにテーブルをセットすると、内藤をテーブル貫通パワーボムでKOする。
リングに戻ったヒロム孤立してしまい、WARDOGSが徹底的にヒロムを痛めつけて試合をリードする。
しかし、長時間捕まったヒロムはクロスボディでゲイブとSANADAをまとめてなぎ倒し、やっと戦列に戻った内藤に交代。内藤はWARDOGSを同士討ちさせ、SANADAにはアームホイップから後頭部へのドロップキックを決めるとmコーナーを使ったネックブリーカーや滞空ネックブリーカーと攻め、変形ネックブリーカーから足掛け式ネックロックでSANADAを捕らえるが、SANADAはロープエスケープする。
内藤がコーナーにハンマースルーすると、SANADAは場外へ逃走。追いかけた内藤がロープを跨いだ瞬間、SANADAがロープを蹴り上げ急所攻撃。交代したゲイブは頭突き&逆水平チョップのコンビネーションから串刺しラリアットを浴びせ、エクスプロイダー、垂直落下式ブレーンバスターで畳みかける。
ゲイブは内藤にドリル・ア・ホール・パイルドライバーを狙うが、内藤は逃れて引き込みエルボーからコリエント式首固めで丸め込み。ヒロムが入って、ゲイブにトラースキックを決めると、TIME BOMB1.5を決めてから、続けてSANADAにはファルコンアローを決める。
ゲイブを捕らえたLIJは踏み台式トルネードDDTをで突き刺すと、内藤はゲイブにデスティーノを決めて勝負あったかに見えたが、SANADAがレフェリーのレッドシューズ海野を場外へ引きずり出してカウントを阻止する。
ヒロムはSANADAにエプロンからクロスボディを放つが、ゲイブは内藤にツームストーンパイルドライバーで突き刺し、両者ダウン。ヒロム vs SANADAに代わると、SANADAはドラゴンスリーパーからSkull Endに移行してヒロムを追い詰めるが、ラウンディングボディプレスはヒロムが剣山で迎撃する。ヒロムはSANADAにヒロムちゃんボンバーからTIME BOMB1.5を狙うも、SANADAはヒロムをレッドシューズ海野レフェリーに接触させ、ポップアップ急所蹴りからオコーナーブリッジを仕掛けるが、今度は内藤が場外にレッドシューズ海野レフェリーを引きずり出してカウントを阻止、これに怒ったゲイブがイスで内藤をフルスイングしようとしたが、内藤はポップアップ急所蹴りで排除する。
内藤の延髄斬りの援護を受けたヒロムは、SANADAにヒロムちゃんボンバーからTIME BOMBを決めたがカウント2となり。再びTIME BOMBを狙うも、ゲイブが噛みつきからナックルでカットに入ると、2ステップムーンサルトを命中させ、続けて。SANADAのラウンディングボディプレスが炸裂するもカウント2となる
勝負に出たゲイブはヒロムにドリル・ア・ホールパイルドライバーから、SANADAがデッドフォールを狙うが、内藤がカットに入って、コリエント式デスティーノでゲイブを排除も、SANADAはシャイニングウィザードで内藤を排除する。
SANADAと読み合いからデットフォールを狙ったが、ヒロムがSANADAをヒロムロールで丸め込んで3カウントを奪い、内藤&ヒロムのLIJが優勝を果たした。
試合後にSANADAはゴメンと一人退場すれば、ゲイブはせめてもの意地として、フラつきながらも自分の脚で退場する。残ったLIJは、マイクを持った内藤は、ヒロムにヒーローインタビューを行おうとするも、ヒロムが立ち上がれないため、一人でマイクアピールを開始。熊本のファンに感謝の意を伝えつつ、優勝はヒロムのおかげだと称賛。そして、「一歩踏み出す勇気」として、1月4日の東京ドーム大会での5年前に幻になった内藤vsヒロムの実現を提案する。
ようやくマイクを手にしたヒロムは、「少し遅すぎたけど…」と前置きしながらも内藤の申し出を快諾。「よろしくお願いいたします!」と力強く宣言した。さらにヒロムは、「内藤さんにプロレスを教えていただき、本当にありがとうございます」と感謝を述べ、「もっと、もっと!」と連呼。最後は「人生もプロレスも、もっと楽しもうぜ!」とファンに呼びかけ、大歓声の中で締めくくった。
試合内容に関しては、序盤こそWARDOGSはジュニアだからとヒロムを狙い撃ちにしたが、おそらくだが長期戦を睨んでの試合運びだったと思う。ところがSANADAがレッドシューズ海野レフェリーを場外へ引きずり出してカウントを阻止すれば、内藤も久しぶりに悪い部分が出てレッドシューズ海野レフェリーを引きずり出し、ヒロムも驚異的な粘りもあって、LIJが勝利となった。
そして内藤&ヒロムは空位となったIWGPタッグ王座獲りへと動くかと思ったら、4年前に実現しかけた内藤vsヒロムの実現することを選んだ。2020年3月、大田区大会で「旗揚げ記念日」が開催され、当時IWGPヘビー級王者だった内藤とジュニアヘビー級王者だったヒロムとの対戦が実現するはずだったが、コロナウイルスの感染拡大で、緊急事態宣言が発令され、大会そのものが中止となり、二人の対決は幻となった。そしてやっと約4年半かけて大田区から東京ドームで実現することになった。このタイミングでの実現は年齢的なことも考えて、今しかないというのもあったと思う。
しかし、正式に決定していないがIWGPタッグ王座はまだ宙に浮いたまま、その行方もどうなるのか…
セミファイナルではIWGP世界ヘビー級選手権前哨戦が行われ、ザック&大岩&藤田のTMDKが、海野&ファンキーソース(ゼイン&田口)と対戦、試合はファンキーソースが連係で大岩を攻めるが、田口のロープ越しのヒップドロップが、大岩が剣山で迎撃し。さらにトップロープへ田口の股間を叩きつけ、Kは「感じた」様子の田口をTMDKが捕らえ、試合をリードする。
田口は藤田に前方回転ケツで反撃し、ゼインに交代。ゼインはアームホイップから切り込み式セントーン、藤田の後頭部にローリングギロチンドロップを決める。さらに飛びつきフランケンシュタイナーからヴァファブラストを決めるが、藤田は読み合いからレッグラリアットで反撃する。
海野vsザックになると。エルボースマッシュのラリーを繰り広げ、海野が競り勝って、ザックをダウンさせた後、フィッシャーマンズスープレックスホールドを決めるが、ジャーマンスープレックスはザックが切り返し、フロントネックロックを仕掛けると、海野はブレーンバスターでザックを投げる。
海野の延髄斬りに対し、ザックはPKで応戦して、大岩に交代。大岩は海野に串刺しドロップキックを放ち、突進するも、海野はエクスプロイダーで投げる。
田口が交代してゼインと連係で大岩を攻め。ファンキーソースがティヘラ地獄門から、田口がケツイエを放つ。さらにファンキーソースのサンドウィッチヒップアタックで攻め込むが、藤田がカットに入り、旋風脚でゼインを排除すると、海野はザックをトルネードDDTで場外に追い出す。
田口が大岩に低空ドロップキックを決め、オーマイ&ガーアンクルで捕らえるが、大岩はラリアットで反撃し、アトミックドロップからスリーパーで絞め上げるとTHE GRIPで田口から3カウントを奪い、勝利を収めた。
第6試合の棚橋率いる本隊vsHouse of toutureは、入場するHouse of Tortureを本隊が奇襲。棚橋がEVILを鉄柱に叩きつけてからリングに上げて、試合が開始。棚橋はエルボーを連打するが、棚橋のエキサイトぶりを見た浅見レフェリーが制止すると。棚橋は浅見レフェリー突き飛ばす。
しかし、場外にいた東郷が棚橋の足を取って倒すと、EVILがタッチロープで棚橋の首を絞め、「1・4ドームで引退しろ」とマイクで迫る。棚橋は拒絶するも、交代した成田が膝十字で攻め込み、House of Tortureは棚橋を捕らえて試合をリードする。
長時間捕まっていた棚橋は、SHOにドラゴンスクリューを決め、ようやく交代。代わったボルチンが裕二郎と成田にショルダータックルを浴びせ、さらに金丸を担いでSHOに叩きつける。ボルチンシェイクからボルチンリフトを決めると、SHOにもボルチンシェイクを狙う。しかし、SHOは逃れ、スピアーも受け流したボルチンは再びボルチンシェイクからボルチンリフトを決め、ボルチンプレスで圧殺する。
ボルチンがSHOにカミカゼを狙うが、SHOはサミングで逃れる。さらに低空ドロップキックを決め、剥き出しコーナーへ叩きつける。EVILも加勢し、ダブルブレーンバスターを狙うが、ボルチンが二人まとめてブレーンバスターで投げ飛ばす。
棚橋に交代すると、EVILにエルボーを連打し、さらにビンタからスリングブレイドを放って、ストンピングを連打する。浅見レフェリーは棚橋がエキサイトしていると再び止めに入るが、棚橋の突進すると、EVILが浅見レフェリーを巻き込んでKOしてしまう。
House of Tortureが棚橋に総攻撃をかけ、東郷がスポイラーチョーカーから、EVILがイスでフルスイングを狙うと、棚橋がイスを奪いEVILを滅多打ちにするだけでなく、襲い掛かる成田や裕二郎、SHOまでもイスで殴打する。棚橋の狂乱ぶりを見た浅見レフェリーが制止するが、棚橋が再び突き飛ばしたため反則負けとなった。
だが、狂乱する棚橋の怒りは収まらず、ヤングライオンたちが慌てて止めに入るが、棚橋は振り切り、再びEVILをイスで滅多打ちにする。そしてマイクを持った棚橋は「棚橋はそんなに俺がいなくなって欲しいか!それだったら1・4で引退をかけてやる!ランバージャックでやってやる!よく覚えておけ」とEVILに通告した。
