10月21日 全日本プロレス「旗揚げ記念シリーズ2024」後楽園ホール 1296人
(試合内容は実況ポストより)
<第1試合 長尾一大心デビュー戦 シングルマッチ 15分1本勝負>
〇井上凌(7分10秒 レフェリーストップ)×長尾一大心
※逆エビ固め
<第2試合 20分1本勝負>
〇吉岡世起 佐藤光留 宮本裕向(9分13秒 ラ・マヒストラル)芦野祥太郎 ×MUSASHI 黒潮TOKYOジャパン
<第3試合 GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負>
【挑戦者】〇立花誠吾(10分11秒 片エビ固め)【第26代王者】×阿部史典
※ヤンキーハンマー
☆阿部が3度目の防衛に失敗、立花が第27代王者となる。
<第4試合 30分1本勝負>
〇斉藤ジュン 斉藤レイ “ミスター斉藤”土井成樹 セニョール斉藤(9分45秒 片エビ固め)×大森北斗 羆嵐 サイラス ハートリー・ジャクソン
※ジャックハマー
<第5試合 30分1本勝負>
宮原健斗 〇デイビーボーイ・スミスJr. 田村男児(11分39秒 エビ固め)×安齋勇馬 本田竜輝 ライジングHAYATO
※ブルドックボム
<第6試合 諏訪魔デビュー20周年記念試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
〇鈴木秀樹 近藤修司(16分31秒 片エビ固め)×諏訪魔 X=石川修司
※ダブルアームスープレックス
<第7試合 三冠ヘビー級選手権 60分1本勝負>
【第73代王者】〇青柳優馬(29分7秒 片エビ固め)【挑戦者/「第11回 王道トーナメント」優勝者】×綾部蓮
※THE FOOL
☆青柳が2度目の防衛に成功。
青柳は新コスチュームだけでなく、インター、PWF、UNの旧三冠ベルトを持って登場した。
ロックアップから綾部が押し込むが、青柳が体を入れ替えてブレークすれば、再度ロックアップで綾部が押し込んで青柳の頭を揺らしてブレークする。青柳はヘッドロックを仕掛け、ドロップキックで先手を狙うが、綾部はショルダースルーで応戦。青柳は場外へ逃れる。
青柳がエルボーを連打するも、綾部が受け流し鉄柱攻撃を敢行して、さらに鉄柵に連発で叩きつけると、エプロンからデッドリードライブを決めて、リングに戻り、ロープを枕に一休みする綾部も、青柳は左足を強打したのか足を押さえる。
場外に戻った綾部が鉄柵へハンマースルーを仕掛けるが、足を痛めた青柳が崩れる、リングに戻した綾部はレッグロックで攻めるも、青柳がロープエスケープ。再度ハンマースルーを試みるが、青柳は再び崩れる。神林レフェリーが試合を止めダウンカウントが始まるが、綾部は構わず左脚へストンピングを放ち、レッグロックを再度狙う。しかし、綾部がハンマースルーを試みると、青柳が全力疾走でフライングフォアアームを決め、騙し討ちに成功する。
場外戦で綾部を鉄柵に叩きつけ、鉄柵ギロチンを敢行してDDTを決め、さらに綾部の左腕をカーブブランディングで鉄柵に叩きつける。
リングに戻ると、青柳は串刺しフライングフォアアームからダイビングクロスボディーを命中させ。フロントネックロックは綾部がロープエスケープで切り抜けると、青柳の突進をボディースラムで投げ返す。
綾部はエルボーを連打し、ランニングネックブリーカー、串刺しビッグブーツからキャメルクラッチで青柳を捕らえると、アイアンメイデンを狙うが、青柳がロープエスケープする。綾部の串刺し攻撃を青柳が迎撃し、コーナーに上がるも、綾部がドロップキックで場外に落とし、エプロンでドラゴンスープレックスを狙うが、切り抜けた青柳がエプロンでバックドロップを決める。
リングに戻ると、大ダメージを受けた綾部に青柳が串刺しフライングフォアアームから、エルボーのラリーに発展。綾部がドロップキックを放つ。
青柳も譲らず、綾部のランニングニーリフトをキャッチしてシュバインを決め、綾部を足蹴にし、エルボーを連打する。だが、怒った綾部が受け流し前進して、重いエルボーを放ち、エルボーの連打に神林レフェリーが試合を止めようとするも、綾部が振り払う。綾部は串刺しビッグブーツからフルネルソンボムを決め、突進するが、青柳がDDTからフロントネックロックへ移行し、エンドゲームに入る。カバーはカウント2でキックアウトされる。
青柳はダイビングエルボードロップからエンドゲームに再度移行するが、綾部が必死にロープエスケープする。
青柳がトップコーナーに上がるが、ビッグブーツで動きを止めた綾部が超高層雪崩式ブレーンバスターを敢行し、青柳も大ダメージを受ける。
綾部はハンマーロック式ドラゴンスリーパーであるアイアンメイデンで青柳を捕らえるが、ポジションを把握していた青柳がロープエスケープし、綾部のデスルーレットを切り返してフロントネックロックを狙うも。綾部はブレーンバスターで投げ、ショルダースルーで放り投げる。
綾部のフルネルソンを狙うと、青柳がサムソンクラッチ、ジャパニーズレッグロールクラッチで切り返し。それでも綾部はドラゴンスープレックスを決めるが、カバーを青柳が切り返すと、綾部がキチンシンクからドラゴンスープレックスホールドを決め、青柳はカウント2でキックアウトする。
綾部が再度デスルーレットを狙うが、青柳逃れると、綾部のビッグブーツを避け、ラリアットで応戦。スピンキックを連発してからロックスターバスターを決め、最後はザ・フールで3カウントを奪って防衛に成功した。
試合後は青柳は綾部に全日本プロレスに必要な男だとして、自分が全日本プロレスと契約更新したことを明かして、綾部にまたやろうぜとエールを送るが、第5試合で安齋を降したスミスJr.が現われて。挑戦を表明!青柳はOKと受諾し、最後は53年目を迎えた全日本プロレスを締めくくった。
試合内容に関しては、綾部は善戦はしたが、アイアンメイデンもロープが近く、デスルーレットをしっかりマークされていたことから、その分、青柳に余裕があった。それを考えるとキャリアの差が出た試合だったと思う。次期挑戦者にはスミスJr.となったが、日本でのシングル王座初挑戦は、新日本プロレスで中邑真輔が保持していたIWGPインターコンチネンタル王座だけだったと思う。
スミスJr.が全日本プロレスへ来た理由の一つは、タッグ屋ではなくシングルでも十分にやれることをアピールするためで、三冠挑戦はシングルプレーヤーとして認められるチャンスでもある。
セミファイナルでは諏訪魔デビュー20周年記念試合が行われ、相手はバカバカコンビとして組んでいる鈴木秀樹、ディストラクションとして組んでいた近藤となったが、諏訪魔のパートナーXとされ、中揉むされていた諏訪魔パートナーXとして登場したのは、全日本プロレスに二度と上がらないと断言していた石川修司で、突然の暴走大巨人の復活に、諏訪魔も知らなかったのか驚きを隠せなかった。
試合は諏訪魔vs鈴木秀樹になるとエルボーのラリーとなり、鈴木秀樹のエルボースマッシュからの突進を、諏訪魔は場外へ出すと、暴走モードに突入し、客席へ雪崩れ込んでイスでフルスイングするだけでなく、デビューしたばかりの長尾にもデビュー祝いでフルスイングする。
リングに戻ると、鈴木秀樹は諏訪魔にスリーパーで捕らえ、試合をリードするが、諏訪魔が近藤の串刺し攻撃を迎撃すると、ショルダータックルを放ち。代わった石川が近藤をコーナーに横へセットしてから串刺しニー、ジャイアントフットスタンプを投下するが、ブレーンバスター狙いは近藤がブレーンバスターで投げ返す。
代わった鈴木秀樹は、石川をロープ越しで首四の字に捕らえ、コブラツイストを仕掛けるが、石川が腰投げで逃れ、代わった諏訪魔がダブルチョップから万力スリーパーで鈴木秀樹を捕らえれば。石川も近藤をスリーパーでセーブし、そこから「投げるぞオイ」はやっぱりリバースされる。
諏訪魔は鈴木秀樹と近藤に対し、ダブルチョップを連打してからラリアットを放って。石川が入って鈴木秀樹に境川。諏訪魔はスロイダーから、石川はジャンピングニーリフト、諏訪魔はバックドロップと石川とのサンドウィッチラリアットは同士討ちにになる。
そこで鈴木と近藤がトレイン攻撃を諏訪魔に仕掛けると、諏訪魔に恨みのある選手を呼び出して、佐藤光留やイケメンなど数選手がリングに上がって、諏訪魔に恨みを晴らすためにトレイン攻撃を敢行すると、イス攻撃を食らった長尾もトレイン攻撃に参加するだけでなく、石川も串刺しラリアットを放つ。
これで完全に四面楚歌となった諏訪魔に近藤がキングコングラリアットから、最後に鈴木秀樹がダブルアームスープレックスで3カウントを奪い、諏訪魔のデビュー20周年はとんでもないオチで幕となった。
試合後にボロボロにされた諏訪魔に記念セレモニーが行われ、鈴木秀樹は新作Tシャツ、近藤はオマエバカだなと自分のところで作ったフィナンシェ、石川は久しぶりに全日本プロレスファンへ挨拶して、諏訪魔に湿布薬を贈呈すると、久々に渕正信と登場して花束贈呈、和田京平レフェリーからお祝いのメッセージが送られ、諏訪魔が「残ってくれたから全日本プロレスはありますと激励」すると、諏訪魔は感極まる。
渕からもメッセージが送られると、天龍源一郎さんや武藤敬司さんからはビデオメッセージが送られ、最後は諏訪魔が「皆さん、本当に今日はありがとうございます。いや、20年全日本プロレスでやってきて凄い幸せです。これも渕さん、京平さんが全日本を守ってくれたからだと俺は思っているんでね。もっともっと全日本プロレスを盛り上げていけたらと思うので、今後ともよろしくお願いします」で挨拶して記念試合を締めくくった。
第3試合ではGAORA TV選手権が行われ、王者の阿部に立花が挑戦、両者はグラウンドの攻防から。互いに同じ方向を指さすと、場外の南側へ移動して、南側でのぶつかり合いは阿部が制して先にリングに戻と、。追いかけた立花にスライディングキックを見舞って、リングインを邪魔しようとするが、立花は何とかリングに戻るも、阿部は連続でカバーし、スタミナを奪っていく。
立花はサミングから反撃を開始し、阿部の低空ドロップキックを避けると、ヤンキーキックを狙うが、、阿部がこれをキャッチしてドラゴンスクリューを決め、回転浄土宗からサッカーボールキックを放つと、立花は自ら座り込んで阿部のサッカーボールキックを受ける。
阿部のPKを立花がキャッチし、マンハッタンドロップからヤンキーキックで阿部を場外へ追い出すと、ノータッチのトペ・コンヒーロを命中させる。リングに戻ると、立花は雪崩式を狙うが、阿部は頭突きで抵抗するも、立花は意地で雪崩式ブレーンバスターを成功させ、さらにスリーアミーゴズを狙うが、阿部は着地して逃れる。
立花の突進を阿部がドロップキックで迎撃し、オプジェクトや伊良部パンチから横十字固めを狙うが、立花はイケメン落としで反撃し、そこからの丸め込み合戦が展開すると、立花がヤンキーハンマーを炸裂させ、エルボー合戦へ。立花は左右のエルボーを連打し、伊良部パンチを見切った後、ヤンキーハンマーを連発して3カウントを奪い、王座奪取に成功した。
試合後に両者はノーサイドとなるも、立花のセコンドに入っていたイケメンが、突如立花を蹴飛ばして挑戦を表明する。イケメンの突然の行動に立花が怒ってベルトで一撃を狙ったが、イケメンは「最強タッグで組むんだから」と必死で止めた。
第4試合ではジュンが北斗をジャックアマーで降してSAITOBROTHERSが勝利となるが、試合後にDDTを”卒業”したばかりの大石真翔がSAITOBROTHERSグッズを身にまとって登場し、SAITOBROTHERSと仲良くしたいとしつつ、最強タッグのXとして参戦を表明し、大石はベルギーから参戦して、もう一人のXXとしてTNAにも参戦経験があるマイク・D・ベッキオと組んでエントリーすることになった・
