2月24日 新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in SAPPORO」北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる 5355人
(試合内容は実況ポストより)
<第5試合 30分1本勝負>
〇BUSHI(9分13秒 膝固め)×TAKAみちのく
<第6試合 30分1本勝負>
〇DOUKI(14分45秒 スープレックス・デ・ラ・ルナ)×高橋ヒロム
<第7試合 30分1本勝負>
〇タイチ(17分28秒 バックドロップホールド)×鷹木信悟
<第8試合 敗者髪切りマッチ 30分1本勝負>
〇辻陽太(26分20秒 片エビ固め)×上村優也
※ジーンブラスター
<第9試合 IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第8代王者】〇内藤哲也(24分5秒 トルネード式首固め)【挑戦者】×SANADA
☆内藤が初防衛に成功
新日本プロレス北海きたえーる2連戦2日目は、LIJvsJUST 5 GUYSによる、5vs5のシングル対抗戦が行われ、まず第5試合ではBUSHIとTAKAが対戦した。読み合いでTAKAが低空ドロップキックからジャストフェースロックで捕らえ、逃れたBUSHIにヘッドロックと首攻めに出てから、クルックヘッドシザースと得意の一点集中でリードを奪う。
TAKAはニーリフトから串刺しニー、後頭部へドロップキックからトランスレイブと攻めて、ヘッドシザースのままアームロックで捕らえるが、BUSHIはロープエスケープする。
TAKAの串刺しを避けたBUSHIのロープ越しのオーバーヘッドキックを狙うが、阻止したTAKAがジャストフェースロックで捕らえると、BUSHIがロープエスケープし、首投げからトランスレイブは避けたBUSHIが低空ドロップキック。TAKAの串刺しも迎撃してミサイルキック、場外へ逃れたTAKAに矢のようなトペスイシーダを命中させて流れを変える。
リングに戻ったBUSHIは串刺しエルボー、低空ドロップキックからライトニングスパイラルと攻めるが、ティヘラは切り返したTAKAがジャストフェースロックで捕らえ、BUSHIはロープエスケープ寸前も、TAKAは回転して逃さず、ディックキラーへ移行して追い詰めるが、BUSHIは必死でロープエスケープする。
TAKAはみちのくドライバーⅡを狙うが、逃れたBUSHIはスピンキックも、TAKAがスーパーKで応戦してからみちのくドライバーⅡは、切り返したBUSHIが掟破りのみちのくドライバーⅡを敢行する。
BUSHIはMXを狙ったが、TAKAがスーパーKで迎撃し、串刺しニーからトラースキック、しかし、スーパーKはBUSHIが低空ドロップキックで迎撃してニークラッシャー、ミサイル低空ドロップキックから膝固めで捕らえ、TAKAはたまらずギブアップで、LJIが先勝する。
第6試合のヒロムvsDOUKIは、後入場のヒロムがリングサイドをステップしているところで、DOUKIがトペスイシーダで奇襲をかけ、リングに上がってから開始となって、DOUKIのデイブレイクは阻止したヒロムは場外へのサンセットフリップボム狙い、DOUKIが阻止も、ヒロムは鉄柵めがけてデスバレーボムで叩きつける。
リングに戻ると、ヒロムは串刺しヒロムちゃんボンバーからドロップキックを放ち、DOUKIもエルボーで食い下がるが、ヒロムは読み合いからファルコンアローを決める。
ヒロムは突進すると、DOUKIはドロップキックで迎撃し、エルボーを連打からアームホイップ、串刺しバックエルボー、トペレペルサと一気に流れを変え、場外へ逃れたヒロムにケブラータを命中させる。
リングに戻ると、DOUKIがロープ越しでランサからイタリアンストレッチNo.32 で捕らえ、ヒロムはロープエスケープするも、DOUKIは土遁の術からデイブレイクを狙うが、ヒロムがトラースキックで迎撃して、場外めがけてサンセットフリップボムを敢行する。
リングに戻るとヒロムがコーナーデスバレーからTIME BOMBを狙い、DOUKIが回転エビ固めで丸め込むが、逃れたヒロムは読み合いからTIME BOMBを狙い、DOUKIが切り返してイタリアンストレッチ狙うと、ヒロムがジャックナイフで切り返す。
DOUKIの袈裟斬りに対し、ヒロムがヒロムちゃんボンバーで応戦し、ダイナマイトブランジャーからTIME BOMBは、逃れたDOUKIが読み合いに持ち込むも、ヒロムがトラースキックは受けきったDOUKIがラリアットで応戦すれば、ヒロムがトラースキックからヒロムちゃんボンバーで応戦し、TIME BOMB1.5を決めるが、DOUKIはカウント2でキックアウトする。
ヒロムはビクトリーロイヤルを狙うが、DOUKIがイタリアンストレッチNo.32で捕らえ、ヒロムはロープエスケープ寸前もDOUKIが回転して逃さない、そこで持ち上げたヒロムがビクトリーロイヤルを狙うと、切り返したDOUKIが掟破りのビクトリーロイヤルを決め、摩利支天からスープレックス・デ・ラ・ルナで3カウントを奪い、念願だったヒロムから初勝利を収める。
これまでヒロムに負け続けたDOUKIだったが、この勝利は重みのある勝利であり、IWGPジュニアヘビー級王座挑戦の道も一気に開けたようだ。そして対抗戦は1勝1敗のイーブンになる。
第7試合の鷹木vsタイチになる前に、実況席には第2試合での新日本プロレスラストマッチを終えたオカダ・カズチカが解説に入った。
開始からぶつかり合いになると、タイチはビックブーツからローキックに対し、鷹木は逆水平とラリーとなって、タイチは脳天チョップから袈裟斬りを浴びせれば、鷹木はダブルチョップ、タイチはステップキックに対し、鷹木はショルダータックル、エルボードロップ、セントーンと先手を奪う。
鷹木はキチンシンクの連打からバックドロップを狙い、逃れたタイチはジャンピングボレーキック、スピンキック、ソバットと浴びせるが、バスソーキックはキャッチした鷹木がドラゴンスクリューを決めると、スライディングパンピングボンバーを放ち、読み合いからブレーンバスターで投げる。
鷹木は串刺しパンピングボンバーからバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットを決めるとキタキタタイムになり、鷹木は串刺し狙いは、避けたタイチはジャンピングハイキック、オカダ・カズチカばりのリバースネックブリーカーから、掟破りのキタキタタイムとなってパンタロンを脱ぐ。
タイチはステップキックからタイチ式ラストライドは、鷹木がフランケンシュタイナーで切り返し、バックエルボー、ナックルからフェイントDDT、串刺しパンピングボンバーからSTAY DREAMを決める。
意地で立ったタイチはバックドロップで投げると、鷹木もバックドロップで応戦するが。タイチはデンジャラスバックドロップで投げる。
タイチはリストを掴んだままショートレンジアックスボンバーに対し、鷹木は龍魂ラリアットとラリーとなり、タイチは袈裟斬りからショートレンジアックスボンバーからアックスボンバー、意地で耐えた鷹木はパンピングボンバーで応戦でラリーから相打ちで両者ダウンとなる。
意地で立った両者は、再びアックスボンバーとパンピングボンバーが相打ちを連発すると、タイチが崩れ、鷹木がハツラツエルボーに対し、タイチがビックエルボーで応戦、スピンキックはキャッチした鷹木が頭突きからタイチを倒すとスライディングT、パンピングボンバーに対し、タイチはアックスボンバーで応戦して両者ダウンとなる。
タイチは袈裟斬りを連打してからジャンピングハイキックを炸裂すれば、鷹木はパンピングボンバーで応戦するも、タイチは後頭部へアックスボンバーからジャンピングハイキックを炸裂させる。
タイチは再度ジャンピングハイキックを狙ったが、鷹木がパンピングボンバーで迎撃して、パンピングボンバーを狙うと、ドロップキックで迎撃したタイチがバックドロップホールドで3カウントを奪い、JUST 5 GUYSが2勝1敗でリードする。そしてタイチは引き上げる際に、放送席のオカダに「またな」と声をかけて別れを告げた。
セミファイナルの辻vs上村は敗者髪切り戦として行われ、開始から互いに出方を伺うも、フィンガーロックでの力比べは、辻がロープへ押し込み、上村が体を入れ替えて、逆水平を浴びせ、辻は丸め込めば上村も丸め込みを連発して、キックアウトした辻は場外へ逃れて呼吸を整える。
辻がリングに戻ると、睨み合いからガットショット、ヘッドロック、十字ロープワークから上村がヒップトス、左腕ヘエルボードロップを連発からアームロックと左腕攻めに出て、辻はロープエスケープする。
上村は串刺しを狙うと、避けた辻が串刺しボディーアタックからショルダータックル、サマーソルトドロップからランニングボディープレス、串刺しショルダーを連発、サッカーボールキックと上村のスタミナを奪いにかかる。
辻は上村の背中にエルボー、エルボーの連打、首投げからサッカーボールキックで攻めると、逆エビ固めは上村が蹴って逃れて突進するが、辻はワンハンドバックブリーカーから逆エビ固めで捕らえ、上村はロープエスケープするも、辻はスライディングキックで場外へ蹴り出し、トペスイシーダは上村が下へ潜ったため、射程から外した辻は急ブレーキをかける。
辻は上村をエプロンへ上げると、ロープ越しでブレーンバスターを狙うが、上村が着地してアームホイップの連発からドロップキック、ヘッドスプリングから串刺しダブルチョップ、バックドロップで投げる。辻はニーリフトからハンマースルーは、切り返した上村が一本背負いからアームスクリュー、左腕ヘドロップキックからアームロックで捕らえて腕十字へ移行するが、辻はロープエスケープする。
上村は閂スープレックスを狙うと、切り返した辻が逆エビ固めで捕らえ、左腕攻めが効いて逆片エビ固めへ移行したが、辻は右腕だけでの逆エビ固めへ移行する。
辻はジャイアントスイングで回転するが、上村が逃れると陽太コンポをアームブリーカーで切り返し、ナックルや逆水平を連打、コーナーナックルと打ち込んでいく。
上村がダブルチョップを狙うが、いなした辻が回転エビ固め、トルネードクラッチ、アームホイップから丸め込み、上村が強引にアームホイップから逆さ押さえ込み、モダンタイムス式逆さ押さえ込みと応戦するが、回転エビ固めはキックアウトした辻が顔面キック、カバーは上村が十字固めから丸め込み合戦になる。
上村が突進すると、辻がケブラド―ラコンヒーロを決めれば、読み合いから上村がダブルアームスープレックスで投げてトップコーナーへ上がるが。ビックブーツで動きを止めた辻が雪崩式スパニッシュフライを敢行する。
辻はオレンジクラッシュを狙ったが、逃れた上村が閂スープレックスで投げてもホールドは出来ず、エルボーは相打ちで両者ダウンとなる。
ロックアップになると、上村がヘッドロック、ショルダータックル、辻もショルダータックルで応戦して、ボディースラムを連発する。
辻は突進すると、上村がショルダースルーから、ダイビングクロスボディーを狙ったが自爆したところで、辻がカーブストンプからオレンジクラッシュ、ジーンブラスターは上村がフランケンシュタイナーから腕十字を狙い、逃れた辻のジーンブラスターは上村がアームホイップから丸め込む、
辻は再度ジーンブラスターを狙ったが、上村がRKOで迎撃し、頭突きの応酬からジャーマンで投げたが、少し間が空いたところで、辻のジーンブラスターが炸裂して3カウントとなり、辻が勝利で2勝2敗のイーブン、敗れた上村は辻によって長い髪をバッサリ切られ、バリカンで髪を刈られるも、バリカンを奪った上村は自らバリカンに頭を入れ髪を刈った。そして辻は放送席のオカダの前に立つと「この終わり方でいいのか、すごく残念だ」と言って去っていった。辻だけでなく上村、海野や成田も、まだオカダとのシングルが実現しないまま、オカダから後を託されていくが、対戦できないままオカダが去るのは残念な思いだと思う。
メインイベントはIWGP世界ヘビー級選手権試合、王者の内藤に、前王者のSANADAが挑戦した。
開始になると、ロックアップから内藤がヘッドロックで捕らえると、SANADAがロープへ押し込んでクリーンブレークし、SANADAがタックルを狙うが、内藤はハンマーロックからフルネルソンを仕掛ければ、振りほどいたSANADAがヘッドロックで捕らえる。
内藤がロープへ振るとSANADAがショルダータックル、アームホイップからパラダイスロックで捕獲して尻にドロップキックを放つ、内藤は場外へ逃れ、SANADAが三沢フェイントも、内藤がすぐリングに戻って、水面蹴りからスライディングキックでSANADAを場外へ落とし、フェイントからトランキーロポーズで牽制する。
SANADAがリングに戻ると、内藤が場外へ出るが、焦れたSANADAが追いかけて強襲をかけ、SANADAが鉄柵へハンマースルーから、エプロンを利用したネックスクリューを狙ったが、体を入れ替えた内藤がエプロンを利用したDDTを敢行する。
リングに戻ると内藤がアームホイップから後頭部へドロップキック、ネックロックと首攻め、首筋へエルボーを連発してヒップトス式ネックブリーカーと首攻めに出て、SANADAが場外へ逃れても、内藤はグラウンドネックロックで捕らえて逃さない。
リングに戻ると、内藤は首筋へエルボーを連発からヒップトスを狙うが、スカしたSANADAが低空ドロップキック、串刺しも迎撃してモルタルから低空ドロップキック、ドラゴンスクリューは内藤がサミングで阻止も、SANADAが連続リーブロックからドロップキック。場外へ逃れた内藤にプランチャを命中させる。
リングに戻ると、SANADAがTKOを狙うが、逃れた内藤がコーナーを利用したネックブリーカー、ヒップトス式ネックブリーカー、そして雪崩式フランケンシュタイナー狙うと、下からすり抜けたSANADAがドロップキックから、雪崩式変形ネックブリーカーを敢行する。
SANADAはネックスクリューからオコーナーフリッジ式Skull Endで捕らえ、解いたSANADAはラウディングボディープレスは、内藤が剣山で迎撃する。内藤はキックから引き込みエルボーを連打、雪崩式フランケンシュタイナー敢行し、コリエント式デスティーノを狙ったが、SANADAがドロップキックで迎撃してTKOは、内藤がデスティーノで切り返す。
内藤は引き込みエルボーを連打、スパインバスターからデスティーノを狙うと、SANADAが堪えてデットフォールを狙い、読み合いから内藤が延髄斬りを浴びせれば、再び読み合いからSANADAがローリングエルボーで応戦、内藤のハンマーを連打はいなしたSANADAがTKOを決めると、両者ダウンから、SANADAがラウディングボディープレスを連発する。
SANADAはデットフォールを狙ったが、逃れた内藤がコリエント式デスティーノを決めると、デスティーノを決めたが、不十分な体制だったが、崩れ気味に決まってしまったため決め手にならない。
これに焦った内藤はバレンティアを狙ったが、堪えたSANADAが延髄斬りからシャイニングウィザード、そしてデットフォールは切り返した内藤がトルネード式でフロントネックロックで捕らえ。掟破りのデットフォールを狙うと、側転したSANADAが内藤の後頭部へシャイニングウィザードからシャイニングウィザードを炸裂させる。
SANADAはデットフォールを狙ったが、切り返した内藤がトルネード式首固めで3カウントを奪い、王座防衛、SANADAもまさかの変化球技に敗れて王座奪還に失敗、対抗戦も3勝2敗でLIJが勝利となった。
試合後の内藤はファンに防衛をアピールするが、放送席のオカダに視線を送ると、「自分に何も言わず去ろうとするのは寂しいぜ!」呼びかけ、「ノスオトロス・ロス・インゴベルナブレス・デ!! ハ!! ポン!」の大合唱で締めくくりと思われたが、内藤はオカダを呼び出し、オカダがリングに上がると、グータッチと思われがら。内藤が襲いかかって読み合いとなり、そして内藤がトランキーロポーズで別れの挨拶すると、オカダは振り返らずに新日本プロレスのリングを去っていった。
試合内容的には、内藤がデスティーノが失敗気味に決まったせいもあって、決め手にならず。焦ったところでSANADAが攻勢をかけたが、内藤は変化球技でどうにか勝利となった。
そして内藤なりにオカダに別れを告げたが、オカダと内藤は、棚橋&中邑真輔の時代を越えるために敵対しながらも一緒に戦い抜き、中邑が新日本プロレスから去ると、オカダと内藤の二人で一時代を築いてきた。2016年から2024年の8年間は、まさに新日本プロレスはオカダと内藤の時代だった。そして今日で二人の時代が終わることになるが、内藤はまだ自分の時代を進む、それを誰が追いかけていくのか…
