9月17日 NOAH「CLEANUP INTERNATIONAL PRESENTS 「真・飛翔 〜丸藤正道デビュー25周年記念大会〜」後楽園ホール 1532人 札止め
(試合内容は実況ツイートより)
<第1試合 15分1本勝負>
ニンジャ・マック 〇アレハンドロ 大原はじめ(6分25秒 ジャックナイフ式エビ固め)ドラゴン・ペイン ×アルファ・ウルフ 吉岡世起
<第2試合 20分1本勝負>
〇杉浦貴 モハメド ヨネ 齋藤彰俊(8分44秒 後転式フロントネックロック)藤村加偉 ×小澤大嗣 大和田侑
<第3試合 30分1本勝負>
〇大岩陵平(4分50秒 ジャーマンスープレックスホールド)×宮脇純太
<第4試合 30分1本勝負>
藤田和之 〇征矢学 マサ北宮 稲村大樹(9分15秒 片エビ固め)サクソン・ハックスリー ティモシー・サッチャー 鈴木秀樹 ×谷口周平
※ジャンピングDDT
<第5試合 30分1本勝負>
〇清宮海斗 HAYATA Eita(13分4秒 足四の字固め)小川良成 ダガ ×スタリオン・ロジャース
<第6試合 30分1本勝負>
〇サイコ・クラウン 拳王(14分9秒 反則勝ち)×イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr. ランス・アノアイ
※マスク剥ぎ
<第7試合 30分1本勝負>
〇ジェイク・リー ジャック・モリス アンソニー・グリーン YO-HEY タダスケ(13分16秒 変形羽根折り固め)潮崎豪 中嶋勝彦 アダム・ブルックス 小峠篤司 ×Hi69
<第8試合 スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負>
〇ウィル・オスプレイ(23分3秒 片エビ固め)×丸藤正道
※ストームブレイカー
NOAH後楽園大会ではデビュー25周年を迎えた丸藤の記念試合がメインで行われ、新日本プロレスのIWGP UK(US)ヘビー級王者のオスプレイと対戦、この試合はオスプレイ自身の希望で実現し、子供ころイギリスで放送されていた日本テレビ「プロレスリングNOAH中継」を見た時に丸藤を見て憧れ、プロレスを目指すきっかけとなったことから、丸藤もデビュー25周年の節目ということでこのカードが実現となった。
開始になり、ロックアップからオスプレイが押し込み、丸藤が体を入れ替えると挨拶代わりの逆水平を浴びせ、オスプレイも顔をしかめながらも挨拶返しで一礼する。
オスプレイはネックロック、レッグシザース、リストロックを仕掛け、丸藤がリストロックで切り返し、オスプレイは逆水平を警戒しながらロープエスケープする。
丸藤がヘッドロックからショルダータックルに対し、オスプレイはヘッドスプリング、ロープワークでリーブロックの応酬になると、読み合いからドロップキックは相打ちになる。
オスプレイはガットショットからハンドスプリング狙いは、丸藤が顔面への低空ドロップキックで迎撃し、リストロックのままコーナーへ叩きつけ、逆水平から串刺しは。オスプレイが避けて丸藤をコーナーにセットすると逆水平で場外へ落とす。
場外戦でオスプレイが逆水平から鉄柵へハンマースルーで叩きつけると、リングに戻ってからエルボーの連打、足蹴で丸藤を挑発して、ドロップキックも自爆させるが、丸藤は側転からドロップキックで反撃すると、コーナーへ押し込んで逆水平、串刺しジャンピングバックエルボー、ショルダースルーでオスプレイをエプロンへ出し、ロープを使ったドロップキックで場外へ落としてからトルニージョを命中させる。
リングに戻ると丸藤がステップキックから突進するが、オスプレイがマウスから延髄斬りで迎撃し、ハンドスプリングオーバーヘッドキックからピッピーチェリオを命中させる。
オスプレイはカワダキック、逆水平と浴びせてストームブレイカーを狙うが、丸藤がリバースしトラースキックイリュージョンを狙うも、見切ったオスプレイがハイキックからラリアットで場外へ出すと、トップコーナーからリードオブフェイドを命中させる。
オスプレイはトラースキックから鉄柵を使ったオスカッターを狙うが、足を払って阻止した丸藤が鉄柵へフェースクラッシャー、コーナー越しでフックキックを浴びせ、エプロンを使ったパイルドライバーを狙うが、オスプレイがトップロープに丸藤を宙吊りにするとシューティングスタープレスを命中させる。
オスプレイはトラースキックの連打からライガーボムを決め、リードオブフェイド狙い、射程距離から逃れた丸藤にフロムトゥフロムコーナーを命中させる。
エプロンで逃れた丸藤にストームブレイカー狙いは、着地してフックキックで阻止した丸藤が断崖不知火を敢行、リングに戻ったオスプレイに本家フロムトゥフロムコーナーを命中させる。
エルボーのラリーから丸藤が逆水平に切り替えると、オスプレイも逆水平で打ち返してラリーに、手をつないで再びラリーになると、丸藤が股くぐり式トラースキックからフックキックを浴びせるが、オスプレイはドラゴンスープレックスで応戦し、スパニッシュフライをを狙うも、丸藤がカッターで切り返してから不知火を決めたのに対し、オスプレイがヒドゥンブレイドで応戦して、久々のロビンソンスペシャルからオスカッターを決める。
オスプレイはリードオブフェイドを狙うが、頭突きで阻止した丸藤が不知火改を敢行する。
丸藤はポールシフトを狙うが、切り返したオスプレイがサイレントウィスパーからタイガードライバーを決め、丸藤は意地でカウント2でキックアウトする。
丸藤はオスプレイの顔面への逆水平に対し、オスプレイがローリングエルボーからヒドゥンブレイドは丸藤が虎王で撃墜すると、真虎王から久々にタイガーフロウジョンを決める。
読み合いからタックルを狙う丸藤にオスプレイがニーで迎撃するが、丸藤は虎王で応戦してフックキックを放つも、オスプレイがランニングヒドゥンブレイドからヒドゥンブレイドを炸裂させ、最後はストームブレイカーで3カウントを奪い勝利となった。
試合後のオスプレイはNOAHマット初登場ということで日本語でNOAHファンに挨拶すると、ファンだった丸藤へのリスペクトをアピールし、互いに座礼してノーサイドとなる。
そして残った丸藤も英語でオスプレイへの感謝を述べ、デビュー25周年を迎えたことで思いを語り、最後は「もう一度、てっぺん目指して頑張ろうと思いますと」再出発を誓い、デビュー25周年記念試合を締めくくった。
内容的にもオスプレイが憧れの存在を越えるということで全力でぶつかれば、丸藤もオスプレイの期待に応えて、タイガーフロウジョンを含めてここ数年出してなかった引き出しまで出していたが、攻撃の重みは体格のあるオスプレイが上回ったものの、丸藤もまだまだいけるというものを充分に見せつけた。
丸藤は当初UWFインターの後続団体であるキングダムの入門テストに合格していたが、団体が崩壊してしまい、1998年に全日本プロレスへ入門、レスリングだけでなくバスケットもやっていたこともあって、入門から5カ月と異例の速さでデビューを果たし、三沢光晴から「やれるなら何でもやれ」とアドバイスを受けたこともあって、デビューから空中殺法を駆使した試合ぶりを見せ、10月31日にはジャイアント馬場と組むなど抜擢を受け、馬場の肩の上からミサイルキックを繰り出すなどデビューから注目される存在となったが、丸藤は馬場存命中最後にデビューしたこともあって、事実上馬場の最後の弟子となった。

2000年に付き人を務めていた三沢に追随してNOAHの旗揚げに参加も、旗揚げ前に参戦したWEWでは本田多聞と組んでWEWタッグ王座を奪取し初タイトルを獲得、旗揚げ後はKENTA、金丸義信と共にNOAHジュニアの中心となり「NOAHのジュニアは最強です」を掲げて新日本プロレスと対戦、2001年12月にはGHCジュニアヘビー級、KENTAとのタッグで初代GHCタッグ王者となるなどして活躍、ヘビー級にも挑戦して鈴木みのると組んでGHCタッグ王座、秋山準を破り白GHC王座も奪取、KENTAとの試合ではメインで行われたGHCヘビー級選手権の内容を上回る激闘を繰り広げた。


2006年から丸藤はヘビー級戦線に本格進出し、9月に秋山を破り念願だったGHCヘビー級王座を奪取、KENTAとの防衛戦では年間ベストバウトを受賞も、12月に三沢に敗れ王座から転落、三沢という大きな壁を乗り越えられなかったことは、丸藤にとって三沢が亡くなった後でも大きく圧し掛かっていった。
2009年に三沢が急死すると、丸藤が副社長に就任、新体制の運営に携わったが、丸藤に待っていたのは三沢体制のツケで、当時のNOAHは地上波中継の打ち切りによって経営に苦しんでおり、また丸藤自身も首や膝を負傷するなど苦難の日々が続いた。
そんな状況の中で丸藤は再びジュニアに戻り新日本プロレスに参戦してIWGPジュニアヘビー級王座を奪取、全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級も奪取したこともあってジュニア3団体制覇の偉業を達成、古巣の全日本プロレスに参戦しチャンピオンカーニバルに優勝するなど外へ参戦することでNOAHの存在をアピール、20周年にはWWE所属となっていたヒデオ・イタミことKENTAとも対戦したが、この頃から空中戦主体のスタイルから逆水平や虎王を中心とした打撃を中心としたスタイルへと変わっていった。
2019年に入るとNOAHはリデットエンターテイメントの傘下となったことで、経営危機から脱し、2020年からはサイバーエージェントの傘下となって、一時退任していた副社長に復帰しフロントとしてもNOAHを仕切る立場となった。
ABEMAでも丸藤の過去のベストバウトが放送されたが、NOAHの中では旗揚げ後の上昇気流から三沢死去後の転落を経験してきた数少ない選手となり、これまでの試合を見てもNOAHだけでなく丸藤自身の苦難の連続を思い出してしまった。
最後に丸藤に贈る言葉とすれば「三沢光晴が残した財産であるNOAHの看板を守ってくれたことにありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします。」

丸藤正道選手デビュー25周年おめでとうございます
セミファイナルではGHCヘビー級選手権前哨戦が組まれジェイク&モリス&グリーン&YO-HEY&タダスケのGLGvs潮崎&中嶋&ブルックス&小峠&Hi69のAXIZ連合軍は、AXIZがジェイクにエンドレスラブからフィッシャーマンズバスター&トラースキックで追い詰めにかかり、潮崎は豪ハンマーから豪腕ラリアットはジェイクがハイキックで迎撃も、潮崎は構わず豪腕ラリアットで応戦する。
Hi69vsYO-HEYに代わり、YO-HEYがジャンピングトラースキックを放つが、小峠が入ってレッグショットで援護からHi69がトランスレイブを浴びせ、みちのくドライバーⅠを決めるも、タダスケがラリアットで小峠を排除し、YO-HEYがトラースキックから代わったジェイクがバックドロップでHi69を投げ、カットに入った中嶋、ブルックスをジャイアントキリングで蹴散らしたジェイクがHi69変形羽根折り固めの新技を披露してHi69からギブアップを奪い、前哨戦を制する。
第6試合のGHCナショナル選手権前哨戦のワグナー&アノアイvsサイコ&拳王は、サイコがアピールしたところでワグナーが強襲すると、串刺しエルボーからドロップキックを放ってから、サイコのマスクを破く凶行に出る。
終盤でもサイコが敵味方関係なくオモチャのベルトで殴打したことで、パートナーの拳王と揉めると、ワグナーがカサドーラで丸め込むが、突如急所蹴りからサイコのマスクを剥ぎ取る大暴走に出たため反則負けになり、館内もワグナーのまさかの暴走に大ブーイングを浴びせたが、父である先代ワグナーJr.の恨みに先走るワグナーが構わずタオルで顔を隠すサイコを蹴りつける。
第5試合の清宮&HAYATA&Eita vs小川&ダガ&ロジャースは、、清宮はランニングエルボーから突進は小川がショルダースルーで場外へ放り投げ、ダガとロジャースが痛めつける。
小川組は清宮を捕らえてリードも、清宮はダガにバックエルボーで反撃し、代わったHAYATAにダガが串刺しボディーアタックから串刺しロケットキック、小川が入ってトレイン攻撃を連発するが、Eitaがカットに入りHAYATAと共に連係で反撃する。
終盤では攻撃のリズムが狂ったロジャースに清宮はブーメランフォアアームを放てば、ロジャースがエルボースマッシュを連打、串刺し狙いをジャンプして避けてソバットからエルボーを連打、ヘビーレインと攻めるも、ジャーマンは逃れた清宮は読み合いからスタンディングシャイニングウィザードから足4の字固めでロジャースがたまらずギブアップとなって勝利となる。
第3試合ではNOAH参戦後初シングルの大岩が宮脇と対戦し、
開始から大岩がショルダータックルからドロップキックで先手を奪いブレーンバスターで投げ、宮脇はエルボーの連打も大岩は一撃で返し逆水平、バックエルボーからボディープレスで先手を奪う、
大岩は串刺しを狙うが避けた宮脇はロープ越しでショルダーアームブリーカー、ミサイルキック、左腕攻めで流れを変えてトルネードDDTからチキンウイングアームロックで捕らえるが、持ち上げた大岩はボディースラム。突進は宮脇が一本背負いから変型腕十字で捕らえても、大岩はロープエスケープする。
宮脇は突進するが大岩はショルダータックルを浴びせると。サイドスープレックスからサイドスープレックスホールド、ジャーマンスープレックスホールドと畳みかけて3カウントを奪い完勝を収めた。
