三冠王者は9カ月にしてならず…永田が安斎を降し三冠ヘビー級王座を防衛!宮原&青柳は新時代を阻んで世界タッグ王座を防衛!


6月17日 全日本プロレス「#ajpwダイナマイトシリーズ2023~New Age MANIAx~」東京・大田区総合体育館 1966人
(試合内容は実況ツイートより)

<第8試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
【第96代王者組】〇宮原健斗 青柳優馬(24分59秒 シャットダウンスープレックスホールド)【挑戦者組】青柳亮生 ×ライジングHAYATO
☆宮原&青柳が初防衛に成功

<第9試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第69代王者】〇永田裕志(21分6秒 バックドロップホールド)【挑戦者】×安斎勇馬
☆永田が3度目の防衛に成功

全日本プロレス大田区大会のメインは三冠ヘビー級選手権、王者の永田に安斎が挑戦、安斎はデビュー9カ月目と最短挑戦で、またデビュー戦の相手でもある永田に再び挑む形となった。
そして試合前には選手権の立会人として全日本プロレス最古参の生え抜きである渕正信、そして長年にわたって全日本プロレスのトップ外国人として君臨してきたスタン・ハンセンさんが登場。また永田も今回はインターナショナルヘビー、PWFヘビー、UNヘビー級のリアル三冠ベルトを巻いて登場し選手権に臨んだ。

開始になると、ロックアップから安斎が押し込んでブレークすれば、安斎はタックル狙いを受け止めた永田がリストロック、安斎は切り返して倒すが永田が蹴って逃れる。ロックアップから安斎がヘッドロック、ぶつかり合いからいきなりドロップキックを放ち、ヘッドロックで絞めあげるが、永田はヘッドシザースで切り返してクルックヘッドシザース、腕十字からキーロック、再び腕十字へ移行するが、安斎はロープエスケープする。
安斎は場外へ逃れるが、永田はローキックからショルダアームブリーカー、鉄柵へハンマースルーからビックブーツで客席へ蹴り出すが、安斎は鉄柵越えスワンダイブフォアアームを命中させる。リングに戻ると安斎はスリーパーで絞めあげ、永田はロープエスケープすると、永田はキチンシンクからチキンウイングアームロックで捕らえ、安斎はロープエスケープする。

安斎はエルボーに対し、永田がエルボーで打ち返してラリーも、永田はショルダーアームブリーカーからミドルキックを連打、そして腕十字で捕らえて、安斎はロープエスケープ、 永田はミドルキックを連打、串刺し狙いを狙うが、安斎がドロップキックで迎撃し、エルボーの連打、串刺しエルボーからスロイダー、ダブルアームスープレックス、ジャンピングニーと、やっと畳みかけが出る。
安斎はジャーマンを狙うが、永田はロープへ逃れると、安斎はフルネルソンも、切り返した永田がナガタロックⅡで絞めあげ、安斎は必死でロープエスケープしてもグロッキー気味になり、永田は容赦なくミドルキックの連打からショルダアームブリーカーは、逃れた安斎がエルボーを放てば、永田もエルボーの連打で安斎がコーナーに押し込まれ、ミドルキックの連打からストンピングと攻める。
安斎はエルボーで返すが、永田がミドルキックの連打 、しかし串刺しビックブーツはキャッチした安斎がエルボーを連打でコーナーへ押し込むと、崩れた永田に雪崩式ブレーンバスターで投げれば、永田はエクスプロイダーで応戦し、安斎もジャーマンで応戦する。
永田はビックブーツに対し、安斎はジャンピングニーを連発してジャーマンスープレックスホールドはカウント2でキックアウトされると、続けて初披露となるムーンサルトプレスは自爆してしまい、その隙を突いた永田はバックドロップで投げる。
エルボーのラリーになると、安斎が連打も、永田が延髄斬りからバックドロップで投げ、安斎は首固めを連発してジャンピングニーと攻めるが、永田が大車輪キックを炸裂させると、キチンシンクからハイキック、バックドロップホールドで3カウントを奪い防衛に成功した。
試合後の永田は大隅GM、ハンセンさん、渕から3本のベルトを受け取ると、青柳が現われ三冠挑戦を表明、永田は6・18新日本プロレス佐倉大会まで返事を保留、最後は「1、2、3ゼア!」で締めくくった。
内容的には安斎も序盤から永田にリードを握られ、意表を突いた技は出したけど、単発になって流れを変えるまでには至らず。後半から安斎も追い上げてはいたが、安斎自身が前半でダメージを負った分、永田に受ける余力は十分に残っていた、デビュー戦の頃よりは安斎が進化したことは永田は認めているだろうけど。まだ王者を任せる器ではないことを永田が見せつけた試合だった。
それは永田自身も経験していることであり、ミスターIWGPと言われているけど、それだけの苦労はしてきており、、ジャンボ鶴田も初シングル王座であるUNヘビー級を取るまで3年かかり、三沢光晴も三冠取るのに鶴田に1度、ハンセンに2度挑んで敗れていることから、今日の安斎にとって、永田戦での三冠初挑戦はそのスタートラインに立ったに過ぎず、現実を思い知らされたけど、それを知っただけでも大きな成果だったと思う。

セミファイナルでは世界タッグ選手権、王者の宮原&青柳のビジネスタッグに、新時代を掲げて亮生&HAYATOが挑戦した。
青柳vs亮生の兄弟対決から開始となり、ロックアップから青柳が押し込んでブレークすれば、青柳がヘッドロック、亮生はドロップダウンからアームホイップを仕掛けると、青柳もアームホイップで返してヘッドシザースで捕らえ、亮生が抜けて距離を置く。
宮原vsHAYATOに代わり、ロックアップから宮原が押し込んで張り手を浴びせてバックを奪うが、HAYATOはリストロックで切り返すと、足を取った宮原はトーホールド、ヘッドロック、ネックロックからHAYATOをコーナーへ押し込んでビンタを浴びせてビックブーツを放つ。
読み合いからHAYATOが張り手に対し宮原はビックブーツで返すが、代わった青柳とトレイン攻撃から連係はHAYATOが同士討ちさせると、場外のビジネスタッグにトペフェイント、エプロンに立ったビジネスタッグに同時ドロップキックで場外へ落とすと同時プランチャを命中させる。
リングに戻ると挑戦者組が青柳を捕らえにかかるが、HAYATOの突進は青柳がレッグシザースでセカンドロープにセットすると、エプロンの宮原がHAYATOの側頭部へドロップキック、場外戦となって、宮原がHAYATOに頭突きを連発すれば、青柳は亮生を鉄柵に連発で叩きつけ、リングに戻るとビジネスタッグがHAYATOを捕らえて徹底的に痛めつける。

HAYATOは宮原にエルボーアタックで反撃すると、代わった亮生が串刺しバックエルボーで続き、読み合いからアームホイップ、ドロップキックと攻めるが、突進は宮原がビックブーツで迎撃し、代わった青柳がドロップキックで続くと、串刺しエルボーを連発からダイビングクロスボディーを命中させる。
青柳が亮生にフロントネックロックからエンドゲームで捕らえるが、亮生がロープエスケープし、青柳はダイビングエルボー狙うと、阻止した亮生が雪崩式フランケンシュタイナーを決める。

亮生はムーンサルトプレスを狙うが、避けた青柳がドロップキック、そしてジャーマンは着地した亮生がトラースキックの連打から旋風脚は、避けた青柳がジャーマンで投げれば、亮生は旋風脚で応戦する。
HAYATOに代わると、青柳を踏み台にして控えの宮原にドロップキックを放ち、青柳にブレーンバスター、亮生とトレイン攻撃から亮生が旋風脚、HAYATOがトラースキックと浴びせるも、ライオンサルトは避けた青柳がドロップキックを放ち、代わった宮原がビックブーツ、低空ドロップキックから側頭部へドロップキックと攻める。
青柳が入るとビジネスタッグがHAYATOにトレイン攻撃から合体技・仕事納めを決め、HAYATOは宮原に張り手も宮原がビックブーツで返すが、HAYATOがドロップキックを放ったところで、青柳が入ってロックボトム、亮生が入ってトラースキックからハンドスプリングもキャッチした青柳がロックボトムで叩きつければ、亮生は青柳にフィッシャーマンズバスターで応戦する。
宮原がHAYATOに突進するが、HAYATOがレッグシザースからエプロンめがけてロープ越しでのDDTで突き刺し、ライオンサルトを命中させるも、青柳が入ってロックボトムで叩きつけ、ビジネスタッグがブラックアウト&スピンキックの合体技から、連係は亮生が阻止すると、青柳にスパニッシュフライを決める。
そしてHAYATOは宮原に突進するが、宮原がラリアットで迎撃し、宮原がブラックアウトからの突進を切り返したHAYATOが人でなしドライバーで突き刺し、ファルコンアローからシドヴィシャスを命中させるも、青柳にカットされる。
HAYATOは再度シドヴィシャスを狙うが、宮原がジャーマンで阻止するとシャットダウンスープレックス狙いは、逃れたHAYATOがカサドーラで丸め込む。しかしキックアウトした宮原はブラックアウトを連発してからシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪い防衛に成功した。

試合後に北斗が鈴木を連れて挑戦を表明すると、宮原は北斗に「鈴木の横にいて強くなれたか」と挑発して情けで受諾し、宮原と鈴木が挑発合戦を繰り広げた。
亮生、HAYATOにしてみれば相手がヘビー級だけに全力で死に物狂いでぶつかるしかなかったけど、ぶつかっても二人にとって宮原&青柳という壁は分厚かった、悔しいだろうがそれが現実でもある。だが三沢&川田の超世代軍も結成した頃は最初から勝てていたわけでなく、鶴田やハンセンなど大きな壁に跳ね返されて、それでも何度も立ち上がってきたから、この敗戦を糧にしていかに立ち上がってくるか、負けても何度立ち上がる姿を見せるのもプロレスでもある。また北斗も鈴木とのタッグで挑戦を表明したが、北斗もチャンピオンカーニバルでは成果は残しても、それ以降は結果を出せない状態が続いていた。そこで亮生とHAYATOが新時代宣言をしたことで、北斗も負けてられないということか、しかし令和のあすなろ世代もこうしてベルト戦線絡んでくるようになったのは、全日本プロレスにとっても大きな成果であり進化だと思う。

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