5月28日 新日本プロレス「BEST OF THE SUPER Jr.30」東京・大田区総合体育館 3132人
(試合内容は実況ツイートより)
<第1試合 20分1本勝負>
〇真壁刀義 ボルチン・オレッグ(6分37秒 片エビ固め)×中島佑斗 オスカー・ロイペ
※キングコングニードロップ
<第2試合 20分1本勝負>
〇クラーク・コナーズ(5分18秒 体固め)×大岩陵平
※NoChaser
<第3試合 20分1本勝負>
〇リオ・ラッシュ YOH(9分12秒 体固め)ロビー・イーグルス ×藤田晃生
※ファイナルアワー
<第4試合 30分1本勝負>
グレート・O・カーン 〇アーロン・ヘナーレ TJP フランシスコ・アキラ ダン・モロニー(12分50秒 体固め)×天山広吉 小島聡 永田裕志 KUSHIDA ケビン・ナイト
※Streets of Rage
<第5試合 30分1本勝負>
後藤洋央紀 YOSHI-HASHI 矢野通(9分7秒 無効試合)EVIL 高橋裕二郎 SHO
<第6試合 30分1本勝負>
海野翔太 〇成田蓮 エル・デスペラード マイク・ベイリー(12分4秒 コブラツイスト)オカダ・カズチカ 棚橋弘至 石井智宏 ×田口隆祐
<第7試合 30分1本勝負>
〇内藤哲也 鷹木信悟 高橋ヒロム BUSHI(11分52秒 片エビ固め)SANADA タイチ 金丸義信 ×DOUKI
※デスティーノ
<第8試合 『BEST OF THE SUPER Jr. 30』優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
〇マスター・ワト(24分47秒 レシエントメンテⅡ)×ティタン
☆マスター・ワトが『BEST OF THE SUPER Jr. 30』優勝
いよいよ優勝決定戦を迎えた『BEST OF THE SUPER Jr. 30』、進出したのは共に初進出で初優勝を狙うワトとティタンで、ティタンはメキシコ勢、またCMLL勢初優勝をかけて臨んでいった。
開始からワトがバックを奪ってネックロック、スリーパーを仕掛け、足を取ったティタンはレッグロックも、切り返したワトは腕十字を狙う。ワトはヘッドシザースもブリッジで抜けたティタンは足を取るがワトが逃れ、ワトはリストロック、バク転で逃れたティタンはアームホイップ読み合いも、ドロップキックは相打ちになる。
ティタンはソバットを浴びせると、ワトの串刺しをジャンプで逃れたティタンは回転するが、ロープウォークからのアームホイップはワトが着地すると、ティヘラでティタンを場外へ出し、場外で隠れたティタンをしっかり確認してプランチャを命中させる。
リングに戻るとワトは首を取るも、ティタンは無理せずロープエスケープ、ワトは首筋へエルボースタンプ、ストンピングと攻めるとミドルキックを連打を浴びせるが、突進はティタンが低空ドロップキックで迎撃してから、変形足四の字はワトが慌ててロープエスケープも、ティタンは太腿へストンピングからクランチループと足攻めに出て流れを変え、ワトはロープエスケープする。
ティタンはサイキック、関節蹴りとワトの左脚攻めると、ソバットからハンマースルーはワトが切り返したが、ティタンはカウンターで低空ドロップキックも、串刺しはワトが迎撃してフェースクラッシャーは、ハンドスプリングで切り返したティタンはドロップキックで場外へ出すとトペスイシーダ狙いはワトがハイキックで迎撃して、逆にノータッチトペコンヒーロを命中させる。
リングに戻るとワトはスワンダイブアッパーカットからペンタバールで捕らえたが、ティタンはすぐロープエスケープし、ワトはレシエントメンテを狙うが、ティタンはロープエスケープする。エプロンへ出たティタンはワトにロープ越しでジャンピングハイキックからボディーシザースホイップで場外へ出すと、ラ・ケブラータを命中させ、続けてトペコンヒーロを命中させる。
リングに戻るとダウンしているワトを起こしてファイヤーマンズキャリーで担ぐが、逃れたワトがハイキックに対し、ティタンはソバット、ワトの打撃をマトリクスで避けてからジャンピングトラースキックと攻めるが、ワトはその場飛びネックブリーカーに対し、ティタンはヘッドスプリングからオーバーヘッドキックで応戦する。
エルボーのラリーになると、ティタンはコンポからバックブローも、トルネードDDTを逃れたワトが切り返しからレシエントメンテを決めると、ペンタバールで捕らえ、ティタンは必死でロープエスケープし、ワトの通天閣ジャーマンは逃れたティタンはトルネードDDTで突き刺す。
ティタンは串刺しエルボーアタックからワトの腰へスワンダイブでのラ・サンサを命中させ、クランチループからジャベインモルタルへ移行するが、ワトは必死で抵抗してロープエスケープする。
ティタンはカナディアンバックブリーカーを狙うが、逃れたワトは後方回転式通天閣ジャーマンスープレックスホールドはカウント2となり、レシエントメンテを切り返したティタンがティカニカからトケも、ワトはカウント2でキックアウト、ティタンはソバットからジャンピングトラースキックを放つと。逆上がりからラ・サンサを命中させたが、ワトはカウント2でキックアウトする。
ティタンはジャベインモルタルを狙うが、ワトが丸め込むみ、ティタンはトラースキックに対し、ワトが旋風脚で応戦すると、通天閣ジャーマンからレシエントメンテⅡで3カウントを奪い、念願の初優勝を飾った。
試合後はワトコールだけでなく敗れたティタンにも声援が巻き起こる。惜しみない拍手が送られたティタンはセコンドに入ってくれたLIJのメンバーと共に退場するが、ワトがマイクで「ヒロムさん、少しここにいてください。」とヒロムを呼び止めると、「ヒロムさん、やっとここまで来ました。BOSJ30覇者として、アナタの持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦させてください」とアピールすると、ヒロムは「ワト、素晴らしかった。ホントにおめでとう! ジュニアの新しいトビラ、開いたね。でも、どんなトビラを開けようがそこに待ってるのはこのオレだ。ワト、お前の挑戦、喜んでお受けいたします」と受諾してリングから降りる。
ワト「あとひとつ、場所はオレの地元…大阪城だ!」と叫ぶと、ヒロムは退場しながら「楽しみにしてるぜ、ワト!」と返答、最後はワトが「オレのもうひとつの目標を叶えます。そしてもうひとつの新日ジュニアの新しい扉を開くのは、オレだ!」とアピールして締めくくる。
内容的には五分の攻防も、ワトは体が柔らかいだけに、腰を攻められてもある程度は軽減できるが、さすがに腰へのラ・サンサで大ダメージを負い、足も攻められたこともあって、通天閣ジャーマンも決めることが出来なかったが、続けてレシエントメンテⅡへ移ったのが大正解だった。
ワトは2020年7月にメキシコから凱旋帰国したが、挨拶したのはコロナ渦のため無観客となった後楽園ホールだった。最初にDOUKIが立ちはだかって凱旋マッチはまずまずの勝利を収めるも、次の金丸相手では試合巧者ぶりに翻弄されて完敗、そこからワトは結果が出せない状況が続いていた。
ようやくコロナが収まってくるとワトは浮上し始め、BOSJでは通天閣ジャーマンに自信をつけたことでフィニッシュにし出した。それを考えるとコロナ渦の中でワトがもがき続けた結果が、BOSJに現れたのかもしれない。そしてヒロムの保持するIWGPジュニアヘビー級王座に王手をかけた、凱旋時はもがき続けたワトをヒロムは小バカにしてきたが、勝ち上がったことで成長を認めざる得なくなった。果たしてワトは王座を奪取して新日本ジュニアに新しい扉を開くだけでなく、グランドマスターへの道を極めることが出来るか…
セミファイナルでは内藤&鷹木&ヒロム&BUSHIのLIJがSANADA&タイチ&金丸&DOUKIのJ5Gと対戦、LIJが奇襲で開始もJ5Gはヒロムを捕らえて先手を奪うが、LIJも金丸を捕らえて試合の流れを変える。
終盤ではDOUKIが内藤をドロップキックで場外へ出すとトペスイシーダを命中させ、リングに戻ってデイブレイクで突き刺す。
しかしDOUKIの串刺しは避けられるとLIJが連係で蹂躙、最後はヒロムの補助で内藤がスイングDDTからデスティーノで3カウントを奪い、LIJが勝利を収めた。
結局、辻陽太はまだメキシコに滞在しているということで姿を見せず、LIJ入りに関しても保留となった。全ては6・4大阪城になるのだろうが、前哨戦はなく辻の情報はスピアーだけというのはSANADAにとって嫌な感じで、目隠しをしたままで手探りで辻を迎え撃たなければいけないようだ。
第6試合のオカダ&棚橋&石井&田口vs海野&成田&デスペラード&ベイリーは、代わった海野が田口に変型前落としからランニングエルボースマッシュと攻めると、オカダに襲い掛かってドロップキックを放てば、棚橋に串刺しエルボーからフィッシャーマンスープレックスホールド、STFで捕らえるがオカダが顔面蹴りでカットに入っても、海野が排除する。
その隙に棚橋が海野にドラゴンスクリューからオカダに代わると、オカダが海野に場外戦を仕掛けてDDTで突き刺し、リングに戻して足蹴で挑発し、海野に顔を差し出して打って来い挑発する。海野がエルボー狙うが、いなしたオカダがマネークリップで捕らえ、コーナーへ押し込んで逃れた海野は逃れてエクスプロイダーで投げると、バックエルボーからロープ越しでDDTで突き刺す。
しかし成田が海野から強引に代わると、オカダにランニングネックブリーカーを決めるが、オカダはフラップジャックで叩きつけると、カットに入る海野にはドロップキックを放って田口に代わる。
田口は成田にオーマイ・アンド・ガーアンクルを狙うが、ベイリーが左右のマシンガンミドルでカットには入り、ここから乱戦になって、場外では海野がオカダの顔面めがけてテーブルを投げる。試合は成田がフロントスープレックスからのコブラツイストで田口からギブアップを奪い勝利も、試合後に海野が改めてNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦を表明すると、そのために用意したパートナーは師匠であるジョン・モクスリーと、現ROH王者であるクラウディオ・カスタニョーリと発表する。海野が用意したパートナーを気にいったオカダは挑戦を受諾し「2人に支えてもらって、お父さんとお母さんによくしてもらえよ、このクソガキ!」とあざ笑った。
第5試合の後藤&YOSHI-HASHI&矢野のCHAOSvsEVIL&裕二郎&SHOのHouse of toutureは、House of toutureが後藤を捕らえ、SHOがレンチで一撃を狙うも、後藤がラリアットで阻止し、EVILと裕二郎を排除してからYOSHI-HASHIと消灯をSHOに狙うが、東郷がスポイラーチョーカーで阻止する。
YOSHI-HASHIは東郷を排除してSHOをバタフライロックで捕らえたところで、EVILが本部席で試合を見守っていたヘナーレとO・カーンをリングに入れ、毘沙門とHouse of touture、UNITED EMPIREの三軍が乱闘になったところで試合終了となって無効試合となった。
試合後はHouse of toutureはさっさと引き上げるが、巻き込まれたヘナーレとO・カーンは怒りを露わにしながら、IWGPタッグ王座決定戦は3WAYを要求し、毘沙門も受けて立つ姿勢を示した。
