1月30日 新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in NAGOYA」愛知県体育館 2156人
(試合内容は実況ツイートより)
<第1試合 20分1本勝負>
オカダ・カズチカ 〇矢野通(7分46秒 横入り式エビ固め)EVIL ×高橋裕二郎
<第2試合 20分1本勝負>
飯伏幸太 本間朋晃 〇SHO マスター・ワト(11分32秒 片エビ固め)SANADA 内藤哲也 高橋ヒロム ×BUSHI
※ショックアロー
<第3試合 敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ 時間無制限1本勝負>
〇グレート・O・カーン(12分45秒 片エビ固め)×天山広吉
※エリミネーター
<第4試合 ノーDQマッチ 時間無制限1本勝負>
〇ウィル・オスプレイ(16分57秒 片エビ固め)×小島聡
※ストームブレイカー
<第5試合 NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負>
【挑戦者】〇棚橋弘至(35分40秒 片エビ固め)【第31代王者】×鷹木信悟
※ハイフライフロー
☆鷹木が2度目の防衛に失敗、棚橋が第32代王者となる
まず第3試合の天山vsO・カーンは、敗れたらモンゴリアンチョップは封印という、敗者モンゴリアンチョップ封印マッチで行われ、先に入場していたO・カーンは後入場の天山を襲撃するが、天山が角で撃退し、鉄柵に叩きつけて返り討ちにする。
やっと試合が開始となり、天山は頭突きからモンゴリアンチョップを浴びせてクローで絞めあげ、再びモンゴリアンチョップを連発するが、O・カーンもモンゴリアンチョップを打ち返す。
天山はモンゴリアンチョップを連打も、O・カーンは首筋へ手刀を連打で反撃し、片羽絞め、ショルダークロー、ネックロック、チンロック、首四の字、ネックブリーカーと首攻めで流れを変える。
O・カーンは天山をコーナーに押し込んで玉座にしてから、舐めろと天山に迫るが天山はボディーブローで反撃してニールキックを浴びせ、モンゴリアンチョップを連打、O・カーンは場外へ逃れるも、戻した天山は頭突きから串刺しラリアット、カーフブランディング、セカンドコーナーからダイビングモンゴリアンチョップ、天山チョップ、頭突き、ブレーンバスターと畳みかける。
天山はTTDを狙うが切り返したO・カーンは逆大外刈りを決めると、ブレーンクローからイリミネーターを狙うが、天山が逃れてモンゴリアンチョップを連打も、O・カーンもモンゴリアンチョップで返す。
両者はモンゴリアンチョップのラリーを繰り広げるが、天山が首を押さえて崩れ、O・カーンは突進すると、天山がラリアットで迎撃して、エルボードロップからアナコンダバイスで捕獲、アナコンダバスターからカバーするが、O・カーンはカウント2でキックアウトする。
勝負に出た天山は天山プレスを投下するが自爆すると、これを逃さなかったO・カーンは天山の首筋へ手刀を連打してから掟破りのTTD狙いは天山が頭突きで逃れ、逆に本家TTDを狙う。しかし逃れたO・カーンはバイシクルキックからモンゴリアンチョップを連打すると、掟破りのTTDからエリミネーターで3カウントを奪い勝利、序盤の首攻めがかなり天山にとって堪えたか、またO・カーンも反則なし、実力で勝利をもぎ取ったのが大きかった。
そしてメインで行われたNEVER無差別級選手権の王者・鷹木vs棚橋は、ロックアップから鷹木がロープに押し込むと、棚橋が体を入れ替え、鷹木の逆水平をいなした棚橋はアームホイップからハンマーロック、切り返した鷹木がアームブリーカーも、棚橋はレッグシザースからヘッドロックで捕らえれば、鷹木もヘッドロックで切り返し、棚橋はレッグシザースからヘッドロックで捕らえるなど、得意のオールドレスリングで先手を狙う。
棚橋のヒップトスを鷹木がなぎ倒すも、棚橋はサムソンクラッチ、アームホイップ、ロックアップから棚橋がコーナーに押し込むが、体を入れ替えた鷹木はエルボーの連打から串刺しパンピングボンバー、棚橋はエルボーも受けきった鷹木は天龍コンポを浴びせる。
しかし棚橋は低空ドロップキックからリバース式レッグブリーカーを決めると、レッグロック、インディアンデスロックへ移行、関節蹴りなど足攻めで鷹木の下半身を切り崩しにかかり、ショルダースルー狙いは鷹木がショルダータックルで阻止してからパンピングボンバーで場外へ棚橋を出すと、棚橋を鉄柵に叩きつけてから、エプロンに顔を何度も叩きつけ、エプロンめがけてギロチンホイップから場外DDTと首攻めで流れを変える。
鷹木はリングに棚橋を戻してロープ越しでボブザウェイ、ブレーンバスター、MANRIKIから首筋へエルボーを連発、背面ダイビングエルボードロップと攻め込んでいくが、熨斗紙狙いは棚橋が逃れてエルボーの連打に対して、鷹木がダブルチョップも、キチンシンクもキャッチした棚橋はドラゴンスクリューは鷹木がロープを掴んで逃れたものの、鷹木はスライディングパンピングボンバーも避けた棚橋はドラゴンスクリューを決めると、フライングフォアアーム、セカンドコーナーからサマーソルトドロップと自身の流れに戻す。
棚橋の串刺しは鷹木が迎撃すると突進する棚橋をエプロンに追いやりスタンガンからエプロンでのデスバレーボム狙うが、リングに不時着した棚橋がロープを跨ごうとした鷹木の足に低空ドロップキック、場外へ鷹木逃れた鷹木にコーナー最上段からハイフライアタックを命中させる。
鷹木はリングに戻るうとしてエプロンへ上がるが、先に戻っていた棚橋はロープ越しでドラゴンスクリューも、棚橋のスリングブレイド狙いは鷹木がバックハンドエルボーで迎撃すると、切り返し合いから掟破りのツイストアンドシャウトを連発する。
鷹木はスライディングパンピングボンバーを炸裂させると、足蹴で棚橋を挑発するが、表情が変わった棚橋は鷹木の足をキャッチして軸足へ低空ドロップキックを放つと足蹴で挑発、しかし受けきった鷹木は棚橋の膝裏へスライディングTを炸裂させると、棚橋の左膝へニードロップを落とし、関節蹴りや棚橋の右足をセカンドロープにセットしてから左足にドラゴンスクリューと棚橋の左足を攻める。
鷹木は掟破りのエアギターから足四の字狙いは棚橋は逃れるも、鷹木は龍魂ラリアット、パワーボムから逆片エビ固めで捕らえ、そのまま膝固めで棚橋を追い詰める、
棚橋はロープに逃れたが、鷹木は更に棚橋の左膝を攻め、雄叫びからMADE IN JAPANを狙ったが、足を取った棚橋がグラウンド式ドラゴンスクリューを連発し、鷹木をセカンドコーナーに乗せると雪崩式リバースドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドで捕らえて逆に鷹木を追い詰める。
技を解いた棚橋はうつ伏せの鷹木にハイフライフローからハイフライフローを狙ったが自爆してしまうと、鷹木はコーナーめがけてラストジャーマンで投げ、パンピングボンバー狙いは、避けた棚橋はダルマ式ジャーマンを狙うも、切り返した鷹木がドラゴンスープレックスで投げる。
鷹木はパンピングボンバーを炸裂させるが、連発狙いは棚橋が避けてスリングブレイドも、切り返した鷹木はMADE IN JAPANを決め、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで勝負を狙ったが、棚橋が切り返してツイストアンドシャウトを連発、スリングブレイドは避けられるも、バックを奪った棚橋はダルマ式ジャーマンスープレックスホールド、そしてスリングブレイドからハイフライアタックを発射したが、キャッチした鷹木がキャッチしてデスバレーボムで叩きつける。
鷹木は串刺しパンピングボンバーを放ち、棚橋はエルボーで返したが、ビンタを避けた鷹木はスリーパーからドラゴンスリーパーで捕らえると、そのままセカンドロープに棚橋をセットしてGTRを決め、鷹木はパンピングボンバーで棚橋を浴びせ倒す。
鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが棚橋が堪えると、鷹木はショートレンジでパンピングボンバーを炸裂させ棚橋を叩いて挑発する。棚橋はエルボーの連打を放てば、鷹木は左右エルボーで返し、倒れない棚橋はビンタも、鷹木はビンタで返してナックルも棚橋は頭突きで応戦する。
鷹木は龍魂ラリアットからパンピングボンバーを狙ったが、切り返した棚橋はスリングブレイドを決め、ドラゴンスープレックスで投げるも、すぐ起き上がった鷹木はパンピングボンバーで応戦し、棚橋もラリアットを出して相打ちとなるが、棚橋がビンタを受けきった鷹木がショートレンジパンピングボンバーを炸裂させる。
鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが、棚橋はスリングブレイドで切り返すと、ハイフライアタックからドラゴンスープレックスホールドを決め、最後はハイフライフローで3カウントを奪い王座奪取に成功した。
試合後は両者はダウンも鷹木がベルトを棚橋の肩にかけて潔く敗戦を認めて去っていくと、棚橋は「みなさん、今日はありがとうございました。こういう状況下で自分自身が弱気になっているんじゃないかと思いましたが、鷹木選手に教わりましたが、プロレスラーはいかなる時でも前へ進んでいきます!みなさんありがとうございました!」とアピールした後でベルトを使ってエアギターパフォーマンスを披露する。
そして恒例の「愛してま…」と言いかけたところで、O・カーンが乱入しエリミネーターで棚橋をKOする暴挙に出ると、「東京ドームで終わりだと思っていたのか、帝国の軍門に下るか、引退するまで同じ目に遭わせてやる。このNEVERのベルトを献上しろ!」と挑戦表明して去っていった。
試合内容に関しては棚橋があれだけで攻めてもハイフライアタックをキャッチしてデスバレーボムで叩きつけるなど、驚異的な攻めで棚橋を追い詰めていったが、逆に鷹木もあれだけ攻めても棚橋は自分の流れに戻そうとするんだと驚いていたと思う。これまでの棚橋は何度でも踏まれても倒されても立ち上がってきた。勝ち続けることだけがエースではない、倒れても立ち上がるのもエースでありヒーローである。それを棚橋が体を張って鷹木に示して見せた。
試合後にはO・カーンが棚橋を襲撃して挑戦表明をしたが、O・カーンも天山を反則を使わず、実力で勝ったことから、再浮上する手応えは掴んだと思う。棚橋自身も1・4のようにはいかないと思わざる得ないのかもしれない。
セミの小島vsオスプレイのノーDQマッチは、オスプレイがギターとスチール製のごみ箱を持参して登場したのに対し、小島は肉体こそ凶器と言わんばかりに何も持参せず登場する。
エルボーのラリーから開始となり、場外戦でオスプレイが鉄柵攻撃からナックルの連打、スチール製フタでフルスイングするが、ゴミ箱へのパワーボム狙いは小島がリバースすると、オスプレイがゴミ箱へ直撃してしまい、小島は鉄柱攻撃、リングに戻るとオスプレイのビックブーツを受けきった小島はショルダータックルを浴びせるが、場外のオスプレイへのプランチャは自爆してしまうと、オスプレイはエプロンからピッピーチェリオを炸裂させる。
オスプレイはラダーを盾にて小島に突進してから、エプロンと鉄柵の間にラダーをセットして橋を造り、突進する小島にラダーを蹴って小島の腹に直撃させると、リングに戻ったオスプレイはボディーエルボーから剝き出しコーナーを作って小島を直撃させる。
オスプレイはワンハンドバックブリーカーから、イスを二脚持ち出して小島の顔をイスにセットして踏みつけるも、突進したところで小島がイスの上へヒップトスで直撃させ、マシンガンチョップからオスプレイにイスをセットしてからダイビングエルボードロップを投下する。
小島はエルボーの連打からローリングエルボーを放つが、オスプレイはハンドスプリングオーバーヘッドキックで反撃し、リング下からテーブルを持ち出し場外にセットすると、小島にテーブル貫通断崖式ブレーンバスターを狙うが、逃れた小島は突進もオスプレイはピッピーチェリオを炸裂させる。
オスプレイはバックドロップからギターを持ち出してギターショットを狙うが、避けた小島はDDTで突き刺し、ギターを奪ってギターショットで一撃する。
小島はテーブルを持ち出しコーナーにセットするとテーブル貫通パワーボムを狙うが、オスプレイはリバースすると、小島はオスプレイの右腕にカマイタチからコジコジカッターを決め、ラリアットで勝負を狙ったが、小島はラリアットも一回転して逃れたオスプレイはテーブル貫通投げ放しパワーボムを敢行する。
オスプレイはオスカッターを決め、イスで小島にフルスイングしてからイスで並べ、小島を座らせてからコーナーへ昇ったが、起き上がったラリアットを炸裂させると、吹き飛ばされたオスプレイはラダーの橋に直撃する。
リングにオスプレイを戻した小島はイス盛りへ垂直落下式ブレーンバスターからラリアットを狙うが、オスプレイはトラースキック迎撃するが、オスプレイのオスカッターも小島がラリアットで撃墜する。そして小島がラリアットを狙うが、オスプレイが避けてイスを小島に投げ渡すと、イスを持った小島にイスごとヒドゥンブレイドを炸裂させ、最後はヒドゥンブレイドからストームブレイカーで3カウントを収めた。
小島も肉体こそ凶器としていたがアイテムを使うとなると、オスプレイが上手だった。今回はビー・プレストリーがスターダムに出場のためセコンドには着けなかったが、オスプレイもセコンドなしで勝てたのも大きかった。
一方アメリカでは「NJPW STRONG」の配信マッチでKENTAが6人タッグで敗れた際に腹いせに相手を痛めつけているところで、館内が暗転して照明が点くとジョン・モクスリーが出現、KENTAを襲撃してKENTAのgo2Sleep狙いを逃れてデスライダーでKOした。
KENTAはUS王座挑戦権利書を持っても、肝心のモクスリーがAEW王座も保持し、AEWのスケジュールを優先せざる得なかったため、なかなか王座挑戦に漕ぎつけなかったが、モクスリーもケニー・オメガに敗れてAEWを手放したことで、やっとUS選手権が実現することになりそうだ。