12月7日 全日本プロレス「2020世界最強タッグ決定リーグ戦」後楽園ホール 646人
(試合内容は実況ツイートより 画像は全日本プロレスTVより)






<第1試合 20分1本勝負>
〇大森隆男 ブラックめんそーれ 青柳亮生(8分23秒 片エビ固め)×岡田佑介 力 植木嵩行
※アックスボンバー
<第2試合 30分1本勝負>
大森北斗 〇土肥こうじ 児玉裕輔(7分52秒 片エビ固め)渕正信 長井満也 ×本田竜輝
※ラリアット
<第3試合 30分1本勝負>
〇佐藤光留 田村男児 西村修(8分54秒 捕獲式腕ひしぎ逆十字固め)土方隆司 フランシスコ・アキラ ×ライジングHAYATO
<第4試合 「世界最強タッグ決定リーグ戦2020」公式戦 30分1本勝負>
【4勝3敗=8点】TAJIRI 〇田中将斗(9分41秒 片エビ固め)【1勝6敗=2点】×イザナギ 入江茂弘
※スライディングD
<第5試合 「世界最強タッグ決定リーグ戦2020」公式戦 30分1本勝負>
【3勝4敗=6点】〇ヨシタツ 崔領二(11分2秒 ヨシタツ狂想曲)【3勝4敗=6点】芦野祥太郎 ×羆嵐
<第6試合 「世界最強タッグ決定リーグ戦2020」公式戦 30分1本勝負>
【4勝3敗=8点】〇諏訪魔 石川修司(14分25秒 レフェリーストップ)【4勝3敗=8点】関本大介 ×アブドーラ・小林
※万力スリーパー
<第7試合 「世界最強タッグ決定リーグ戦2020」公式戦 30分1本勝負>
【5勝2敗=10点】〇宮原健斗 青柳優馬(28分34秒 エンドゲーム)【4勝3敗=8点】×ジェイク・リー 岩本煌史
☆宮原&青柳組が「世界最強タッグ決定リーグ戦2020」
最終戦を迎えた「世界最強タッグ決定リーグ戦2020」はここまでの状況を振り返ると、宮原&青柳、ジェイク&岩本の陣、関本&アブ小のマッスル&ファットですの3チームがトップのまま最終戦を迎え、前年度覇者である諏訪魔&石川の暴走大巨人、TAJIRI&田中のチームECW、芦野&羆嵐のEnfants Terriblesは3敗目で辛うじて可能性は残しているが、自力での優勝は絶望的な状況となった。
まず第4試合のチームECWvsイザナギ&入江のPURPLE HAZEは、リーグ戦中に首を痛めたTAJIRIが入江の頭突きを食らうと、首に響いたのか一気に失速すると、PURPLE HAZEはTAJIRIを捕らえてリードを奪う。
入江の串刺しを避けたTAJIRIは田中に交代し、田中はイザナギにラリアット、ビーストボンバーを狙う入江にカマイタチを浴びせ、エルボーのラリーでは入江が崩れるも、入江は頭突きで返すが、突進は田中がエルボーで迎撃して逆に突進すると入江がブラックホールスラムで叩きつける。
ここでイザナギに代わり田中にマヒストラルから丸め込みを連発すると、コーナーへレッグシザースで田中を倒してから入江がキャノンボールを浴びせ、TAJIRIがカットに入るが排除された際にレフェリーと交錯してしまう。PURPLE HAZEはコーナーにテーブルをセットして入江がテーブル貫通キャノンボールを狙ったが、TAJIRIが竹刀で入江の脛を殴打して阻止すると、TAJIRIが場外へテーブルをセットするしてから入江にテーブル貫通スーパーフライでKOし、イザナギには破片で一撃を加える。
リングに戻るとTAJIRIが竹刀でイザナギの動きを止めると、田中がにスーパーフライからスライディングDで3カウントを奪い4勝目をマークする。ところが試合後に北斗と土肥が乱入してイザナギに襲い掛かり、北斗がイザナギのマスクを剥ぐだけでなくコスチュームまで剥ぎ取る暴挙に出る。北斗は「最強タッグ全てフォールされたイザナギにアジアタッグを巻く資格はないとして」土肥とのタッグでアジアタッグ王座に挑戦を表明する。
13日からゼウスがいよいよ復帰するが、選手権は13日の後楽園か?
第5試合のEnfants Terribles vs ヨシタツ&崔のヨシタツキングダム&ランズエンド連合軍は、芦野がヨシタツにフロントスープレックスで投げると、俵返しからアンクルロックを狙うが、ヨシタツが切り返すと控えの崔が芦野に顔面キックを浴びせ、代わった崔が芦野にサッカーボールキックからスリーパーと連合軍が芦野を捕らえて試合をリードする。
芦野は崔にアッパーカットで反撃すると羆嵐に代わり、羆嵐は崔にバックフリップから重爆セントーン、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げ、逃れた崔は山折り狙いは羆嵐が逃れるも、羆嵐は突進を切り返した崔がブレーンバスターで投げる。
代わったヨシタツが羆嵐にビックブーツからミドルキックの連打を浴びせるが、ブレーンバスター狙いは羆嵐が投げ返すと、ここで芦野が入ってトレイン攻撃でヨシタツを捕らえてから合体重爆セントーンを投下する。
羆嵐は串刺し狙うが、避けたヨシタツがスイングDDTから崔が入ってダブルミドルキックからマジックキラーで羆嵐を捕らえ、芦野がカットに入るが崔が排除すると、ヨシタツがCBJからヨシタツ幻想で捕らえるが、羆嵐がパワーで跳ねのけるも、ヨシタツはヨシタツ狂想曲で3カウントを奪い、Enfants Terriblesは負け越しで優勝戦線から脱落してしまう。
マッスル&ファットですは暴走大巨人と対戦し、助清マスクを取ったアブ小は深紅に染め上げた髪を披露する。
先発は石川vs関本となり、フィンガーロックの攻防で関本がリバーススープレックスで投げ、諏訪魔vsアブ小となると、迫る諏訪魔をアブ小はいきなりロープにしがみついてブレークするが、諏訪魔は構わずアブ小にキックを浴びせて場外戦を仕掛け、アブ小は諏訪魔をブルロープで絞めあげようとしたが、諏訪魔はアブ小鉄柱に叩きつけるとナックルの連打でアブ小を流血に追い込む。
リングに戻るとアブ小は石川に頭突きも石川も打ち返すして頭突き合戦となり、アブ小がランニング頭突きも、石川もランニング頭突きで返してアブ小が崩れ、諏訪魔に代わってアブ小にダブルチョップから、石川が入ってアブ小をロープワークで散々走らせて転倒させる。
劣勢のアブ小はロープにしがみついたてブレークして石川は構わず蹴るも、、石川は串刺し狙いも迎撃したアブ小はヘビーローテーションで反撃して関本に代わり、関本は石川に串刺しスピアーからブレーンバスターで投げ、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げると、アブ小はコブラツイストで諏訪魔をセーブ、しかし振り切った諏訪魔がカットする。
石川と関本がラリアットの相打ち、エルボーのラリーから石川がキチンシンクも、関本のラリアットに対して、石川もラリアットで返し、代わった諏訪魔もフライングショルダーで続き、諏訪魔が関本に串刺しラリアットからスロイダーで投げている間に、アブ小が黒タイツになってスタン小林に変身し、関本が諏訪魔にスピアーからスタン小林に交代すると、スタン小林は諏訪魔にウエスタンラリアットを炸裂させ、カモイエからバカチンガーエルボーを狙たが自爆してしまう。
諏訪魔はスタン小林にバックドロップを狙ったが、スタン小林は脳天チョップで阻止も諏訪魔がDDTで突き刺し、石川が入って暴走大巨人はアブ小に境川も、連係狙いは関本が諏訪魔にジャーマンで阻止してから石川にはラリアットを浴びせ、諏訪魔にはスタン小林とのファンタスティックフリップ、そして地獄突きからダイビングバカチンガーエルボーを狙うが、石川が入って雪崩式ブレーンバスターで落とす。
暴走大巨人はスタン小林にラリアットも受けきったスタン小林が「全日本がなんぼのものじゃ!来い!」叫び、諏訪魔のラリアットも背中で受けきる。そしてスタン小林は突進するが諏訪魔が左のラリアットで迎撃するとバックドロップと怒涛の猛ラッシュをかけてから万力スリーパーで一気に絞めあげ、スタン小林が落ちたため試合はストップ、暴走大巨人が4勝目を収めて、マッスル&ファットですはアブ小が大日魂を見せつけたものの無念の3敗目を喫してしまった。
そして優勝は2敗同士の宮原&青柳とジェイク&岩本で争われることになったが、ジェイクと青柳が険悪な関係ということで、後入場のジェイクは青柳を挑発しつつリングインした。
試合もジェイクvs青柳で開始となり、ロックアップ、バックの奪い合い、リストロックの応酬、ヘッドシザースの攻防と互いに出方を伺い、青柳がジェイクをロープに押し込んで掟破りのジェントルブレークを見せれば、ジェイクが本家のジェントルブレークを見せようとすると青柳がヘッドロックで捕らえる。
宮原vs岩本も読み合いを繰り広げるが、宮原は青柳に代わると、青柳が岩本にエルボーからジェイクを強襲し、岩本とのエルボーのラリーから青柳がレッグシザースで岩本をセカンドロープにセット、宮原がサイドへのドロップキックと連係で攻めつつ、また青柳がジェイクに強襲して場外戦となり、青柳はジェイクに鉄柵攻撃、宮原は岩本に頭突きを浴びせる。
ここから宮原組が岩本を捕らえるも、青柳はまた控えのジェイクを強襲をかければ、ジェイクも青柳にビックブーツを浴びせ、青柳も襲い掛かって場外戦となってから鉄柵攻撃、宮原も青柳に付き合う形でジェイクに顔面キックで続く。
リングに戻ると青柳は岩本にミサイルキックを狙うが、ジェイクがキックで阻止して再び場外戦となって鉄柵を使って左腕を攻め、ここから陣は青柳を捕らえ、ジェイクがヒップトスからアームロック、ハンマーロック、徹底した左腕攻めでリードを奪う。
ジェイクは突進するが、青柳がドロップキックで迎撃してから宮原に代わり、宮原はジェイクに低空ドロップキックからサイドへのドロップキックも、突進はジェイクがキチンシンクで迎撃し、代わった岩本が串刺しエルボーから突進は宮原がビックブーツで迎撃も、岩本がニーアッパーで応戦している間に、場外ではまたジェイクが青柳を痛めつけ、岩本は宮原にロープ越しでドラゴンスクリューからエプロンの攻防に持ち込むも、宮原はカウンターエルボーからエプロンでパイルドライバーで岩本を突き刺す。
岩本がリングに戻ると宮原は串刺しブラックアウトを浴びせるが、岩本が受けきってエルボーのラリーに持ち込むと宮原が崩れ、岩本が上からのエルボーの連打から孤高の芸術狙いは、逃れた宮原がジャーマンも岩本が大外刈りで応戦する。
ジェイクvs青柳に代わって、青柳がフライングフォアアームからジャーマンを狙うがジェイクが堪え、青柳のエルボーの連打もジェイクはチキンウイングアームロックで捕らえると、岩本が入って青柳をトップロープにセットしてから勝ちあげニー&マジックスクリューの合体技から、ジェイクがサッカーボールキックを浴びせる。
ジェイクは青柳にバックドロップを狙うが逃れた青柳にビックブーツ狙いも、避けた青柳がジャーマンで投げると、宮原が入ってトレイン攻撃、青柳がダイビングクロスボディーからバタフライロックでジェイクを捕らえ、エンドゲームへ移行も岩本がカットする。
青柳はジェイクにボディースラムからコーナーへ昇るが、岩本が止めるとジェイクが雪崩式ブレーンバスターで投げるが、起き上がった青柳はジェイクとのエルボーのラリーを仕掛け、宮原と岩本もエルボーのラリーを繰り広げて4選手ダウンする。
ジェイクは青柳に串刺しビックブーツからPKを浴びせ、ジムブレイクアームバーで捕らえたが、宮原がブラックアウトでカットすると、岩本にもブラックアウトを炸裂させ、宮原はジェイクの後頭部にブラックアウトから青柳とのブラックアウト&トラースキック、青柳が連続ジャーマンスープレックスホールド、ロックスターバスターとジェイクを追い詰める。
青柳はロックスターバスターを狙うが、ジェイクが阻止してジャイアントキリングを炸裂させると、岩本は孤高の芸術で宮原を排除、ジェイクは青柳にドクターボムからバックドロップを狙うが、阻止した青柳がスピンキックを炸裂させるも、もう一発はジェイクが避けてハイキックからバックドロップで投げる。
ジェイクは再びバックドロップを狙うが青柳が切り返してフロントネックロックで捕らえるとエンドゲームへ移行してジェイクがギブアップとなり宮原&青柳が優勝を果たした。
試合後には宮原から青柳にマイクを手渡し、青柳は「よっしゃ!NEXTREMが優勝したぞ!」と勝どきを挙げ、ジェイクファンを罵倒、そして宮原にマイクを戻すと、宮原は諏訪魔&石川の暴走大巨人の保持する世界タッグ王座への挑戦をアピールすれば、青柳は諏訪魔の保持する三冠ヘビー級王座への挑戦をアピールして最年少での5冠王を宣言。そして青柳から宮原にこれまでのことを水に流して再びNEXTREMとしてやっていこうと呼びかけ手を差し伸べると、宮原はまた裏切られるのではと警戒しつつ握手を交わして和解するが、青柳はチームのルールとして「裏切り禁止」の条件を出し、最後は優勝トロフィーを受け取った後で恒例の宮原劇場で2020世界最強タッグ決定リーグ戦を締めくくった。
ジェイクと青柳が険悪な関係ということで感情剥き出しになるなど試合が脱線するのではと懸念したが、互いの感情をぶつけ合うのもプロレス、なんとか試合として成立させていた。また唯一ジュニアである岩本もカギになるのではと思っていたが、宮原相手に互角以上に食い下がっていた。
また青柳も悪という部分を見せ始めたことで一皮むけ、宮原でさえ押されるようになってきた。最強タッグ決定リーグ戦ではフィニッシュのほとんどを青柳に任せていたが、それだけ宮原も青柳の成長だけでなく脅かす存在になってきたというものを感じさせていたのかもしれない。
全日本プロレスから秋山準がDDTへレンタル移籍という形で去り、全日本に「刺激がない、温い」ということで秋山待望論を出すファンがいたが、この4人の攻防を見て、「これぞ新しい全日本プロレスで、この4人がいる限り全日本プロレスはまだまだ熱いというものを感じさせ、これからは宮原、青柳、ジェイク、岩本、そして欠場中の野村直矢の時代になり、彼らがいる限りは全日本プロレスは大丈夫だというものを実感させた。
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