NOAHが会見を開き、これまで社長だった武田有広氏が執行役員に下がり、新社長としてDDTの大社長の高木三四郎、副社長に丸藤正道が就任することになった。丸藤は三沢光晴死去後に田上明が社長に就任した際に副社長に就任(その後辞任)していることから実質上は復帰となる。
NOAHがサイバーエージェントに事業譲渡されたきっかけは、内田雅之体制からの負債で、リデット・エンターテイメント体制がその負債を引き継いで肩代わりしてきたが、肩代わりした負債が経営を圧迫していたという。だが武田氏が回復してきたNOAHをこのまま途絶えさせたくないということから、リデット社から全株式を引きとり、個人で運営してきた。
そこで武田氏がDDTの若手興行であるDNAから懇意にしてきた高木大社長に相談、高木大社長を通じてサイバーエージェントの社長である藤田普氏に話が持ち込まれ、藤田社長も「アベマを大きくするためにプロレスコンテンツが必要」「NOAHとDDTの補完関係ができる」「高木社長に経営者としての期待」と考えたことでNOAHを傘下に加えることを決めたという。
今後のNOAHは高木が経営面を担当、丸藤と武田氏が現場面を担当となり、30日の後楽園大会は「DDTユニバース」で無料配信され、今後も月1、2回はNOAHの試合を配信、2月16日の後楽園大会はAmeba TVで放送、SAMURAI TV、G+での放送は継続されることになった。前体制であるリデット社は今後はスポンサーとして携わるという。11月22日にはNOAHも両国国技館大会を開催、前日の21日もDDTが国技館でビックマッチを開催され、NOAHの選手も参戦することも決定しているという。
高木社長が会見で発言したとおり、DDTとNOAHは縁深く、創始者である三沢光晴や仲田龍取締役との交流から始まり、NOAHのビックマッチやGPWAにもDDTの選手が出場したり、2007年12月9日の新潟大会には三沢自ら鈴木鼓太郎を伴って参戦するなどしてきたが、高木社長にしてみても散々世話になったNOAHの社長に就任するとは夢にも思わなかったのかもしれない。
経営面は高木社長に委ねるが、現場は丸藤、武田氏が請け負い(ブッカーであるNOSAWA論外も高木社長とも懇意なことから続投?)となって現状は維持される。
昨年内田雅之体制からリデット社にオーナー会社が変わってちょうど1年が経過したが、いきなりサイバーエージェント社にオーナー会社が変わるという急展開には戸惑っているが、高木社長はDDTとの兼務は大変だろうが、経営だけでなく信頼もおける人物であることから、安心してNOAHを任せられる。
高木新体制となったNOAHは30日の後楽園から幕を開ける
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