12月31日 WRESTLE-1「WONDER CARNIVAL」エディオンアリーナ大阪 1660人
<第8試合 黒船襲来~Who’s is Famous?? GAORA TV チャンピオンシップ 60分1本勝負>
【第17代王者】〇ヨシタツ(10分4秒 レフェリーストップ)【挑戦者】×立花誠吾
※ヨシタツ幻想
☆ヨシタツが4度目の防衛戦
<第9試合 NOT EASY WAY~See you again~60分1本勝負>
〇カズ・ハヤシ 秋山準 大谷晋二郎(14分6秒 片エビ固め)アンディ・ウー ×伊藤貴則 黒潮”イケメン”二郎
※パワープラント
<第10試合 GAORAスペシャル6人タッグマッチ ”GRUDGE”master’s blue~ 60分1本勝負>
〇武藤敬司 ゼウス 望月成晃(16分34秒 体固め)×近藤修司 諏訪魔 石川修司
※シャイニングウィザード
<第11試合 It’s the ”WRESTLE”WONDER CARNIVAL 60分1本勝負>
〇稲葉大樹 清宮海斗(20分9秒 タイガースープレックス178)×芦野祥太郎 中嶋勝彦
第8試合では今大会唯一のタイトル戦、GAORA TVチャンピオンシップが開催れ、王者のヨシタツに立花が挑戦、開始後にコールを煽るヨシタツを強襲した立花だったが、場外戦になるとヨシタツがキチンシンクで動きを止めると、サッカーボールキックで蹴りまくり、立花を徹底的に痛めつける。
リングに戻ってもヨシタツが圧倒して試合が進むも、立花は大外刈りでやっと反撃、マンハッタンドロップからビックブーツ、バックドロップと畳みかけ、串刺しエルボーからコーナーナックルを浴びせた立花はだったが、ヨシタツは串刺しビックブーツで応戦して顔面ウォッシュを浴びせていく。
ヨシタツはミドルキックから、フィッシャーマンズスープレックスホールドで立花を追い詰めにかかるが、ドロップキックで反撃した立花はエルボーの連打から、えびす落としを決めるも、イケメン落としは阻止されると、ヨシタツはソバットからコンプリートショット、そしてヨシタツ幻想で捕獲し、立花が落ちたため和田京平レフェリーは試合をストップ、ヨシタツが完勝で王座を防衛、立花は正面から攻め込んでいったが、ヨシタツの前に倍返しされてしまった。
第9試合は92年デビュー組のカズ、秋山、大谷がタッグを結成、今大会をもってアメリカへ渡るイケメン&アンディ&伊藤組と対戦、イケメンは入場時に1階席所狭しとイケメンパフォーマンスを繰り広げるが、焦れたレフェリーがイケメンをどうにかリングインさせようとして追いかけっことなるも、終盤でレフェリーも力尽きて倒れてしまう。イケメンは先発で出るとカズ相手にコーナーで倒立、カズのショルダータックルをヘッドスプリングで起き上がるなどイケメンワールドを全開にする。
ところが、秋山が伊藤を対峙すると、エルボーやキックの連打を浴びせていく伊藤を軽く受け流して一蹴するも。伊藤は怯まず秋山に向かっていき、これに秋山も火が点いて足蹴にするなど、かわいがりモードとなって伊藤を容赦なく痛めつけにかかる。
秋山はカズに代わるも、伊藤は何度も秋山に襲い掛かり、場外戦に持ち込むも、秋山はランニングニーで反撃、大谷に代わると、伊藤をコーナーに逆さ吊りにして低空ドロップキックを連発するなど、浴びせるなど、92年組トリオが試合をリードする。
やっと代わったイケメンは秋山にジャケットパンチの連打を浴びせるだけでなく、秋山の頭を叩いて挑発、ムーンサルトからイケメンフラッシュと攻め込んでいくが、秋山がラリアットで反撃すると、代わった大谷が秋山のニーの援護を受けてジャーマン、イケメンの顔面に顔面ウォッシュを浴びせる。イケメンはジャケットパンチで反撃し、代わったアンディがクロスボディー、水面蹴りやスイングDDTで大谷を攻め込んでいく。
大谷も水面蹴りで反撃すると、代わったカズがドロップキック、アンディは伊藤に代わるが、伊藤はカズには目もくれずに秋山に突進、伊藤は秋山だけでなく大谷にニールキック、カズにはファールアウェイスラムと大暴れするが、伊藤のジャーマンをカズが着地すると、カズがスーパーキック、大谷がミサイルキック、秋山がランニングニーと波状攻撃をかけ、カズがハンドスプリングオーバーヘッドキックから、パワープラントで3カウントを奪い92年トリオが勝利を収める。
セミファイナルは注目の一戦となった武藤vs諏訪魔の6人タッグ戦、事のきっかけは2013年5月、オーナーだった白石”バカ”伸生に反発した武藤は全日本を退団、武藤チルドレン世代と共にWRESTLE-1旗揚げへと動くが、バカ白石を招いた張本人である武藤のやり方に疑問を持った諏訪魔は全日本に留まることを決めて袂を分かち、全日本とWRESTLE-1が交流開始となってからも、諏訪魔は武藤のことは一切触れようともしなかった、だが11月のデストロイヤーメモリアル興行にて近藤に「一発殴ってやりたいヤツがいる」として武藤との対戦を要望して実現となった。
武藤と諏訪魔で先発し、諏訪魔が押し込むとビンタを浴びせれば、グラウンドとなると武藤が諏訪魔の古傷である右足首にアキレス腱固めを決め、諏訪魔はたまらずロープに逃れる。
その後、石川vs望月、ゼウスvs近藤の攻防となるも、代わった武藤が近藤にブラッシングエルボーからSTFで捕らえると、諏訪魔がカットに入り、武藤は望月に代わり、近藤がKUBINAGEを決めたところで、リング下に待機していた武藤を諏訪魔が強襲、放送席に叩きつけて武藤を痛めつけ、さすがに武藤も怒ってイスを持って牽制する。
その後は暴走大巨人&ディストラクションが望月を捕らえつつ、諏訪魔はまたコーナーに控える武藤を強襲、エプロンでのアンクルホールドで捕らえるが、諏訪魔が自軍に戻ると、望月が三角蹴りで強襲をかけて、やっとゼウスに代わり、暴走大巨人はゼウスを攻め込むが痛めつけるが、ゼウスはスパインバスターで反撃して、武藤に代わり、武藤は諏訪魔に低空ドロップキック、近藤と石川にはドラゴンスクリュー、諏訪魔にもドラゴンスクリューを決めてから足四の字固めで捕獲する。
武藤は串刺しシャイニングウィザードからドラゴンスクリューを決めると、シャイニングウィザードを決めるが、諏訪魔がガードすると、アンクルホールドで捕らえて武藤を追い詰める。
暴走大巨人&ディストラクションは武藤にトレイン攻撃、諏訪魔&近藤のディストラクションがサンドウィッチラリアット、そして諏訪魔がラストライドを狙ったが、ゼウスがバイセップスエクスプローションでカットすると、望月が近藤に真最強ハイキックの援護を受けて、武藤がシャイニングウィザードを狙ったが、そうはさせまいと諏訪魔が阻止して、ジャーマンで投げるも、すぐ起き上がった武藤がシャイニングウィザードを炸裂させて諏訪魔を排除する。
ゼウスは近藤にバイセップスエクスプローションを決めると、望月が三角蹴りを命中させ、最後は武藤がシャイニングウィザードで3カウントを奪い勝利となった。
これで諏訪魔が満足したのかなと思ったが、バックステージで諏訪魔が最初のビンタで全て終わったという。諏訪魔にしても自分から逃げずに向かい合ってくれた武藤に対して、敬意というものはあったのかもしれない。
いよいよメイン、WRESTLE-1王者の稲葉、NOAHのGHCヘビー級王者の清宮が組んで、WRESTLE-1のタッグ王者である芦野と、NOAHのGHCタッグ王者である中嶋と対戦。
先発は清宮と芦野も、稲葉に代わって、芦野が中嶋に代わろうとすると、中嶋は交代を拒否してリング下へ降りてしまう。これでムっとした芦野はコーナーで背を向けた中嶋の背中をたたいて強引に代わるが、フィンガーロックにも応じず、エルボーも見切って避けまくるなど、まったく相手にしないまま芦野に代わってしまう。
これに怒った稲葉は下がった中嶋を強襲も、今度は芦野が攻めようとしたところで背を向けた稲葉を中嶋が襲い掛かり、場外に連れ出して鉄柱に叩きつけてからPKを浴びせるなど、稲葉だけでなく味方である芦野までも振り回す。
それでも芦野は清宮にアンクルロック、アッパーカットを決めるが、攻め込もうとしたところで中嶋が強引に代わってしまい、清宮ではなく、控えの稲葉にビックブーツを浴びせる。中嶋は清宮とエルボーのラリーとなるが、稲葉が中嶋に強襲も、中嶋は清宮だけでなく稲葉にもミドルキックを浴びせて返り討ちにする。
代わった稲葉は中嶋にエルボー、芦野もろともキャノンボールを浴びせ、ブルーサンダーを決めるも、中嶋はミドルキック、ドラゴンスクリュー、コーナーに両足で踏みつけてのシャッターチャンスとまるで相手にせず、稲葉のエルボーも受けきってミドルキック、レッグシザースでコーナーに直撃させたから顎めがけてキック、前後からサッカーボールキック、バックドロップと稲葉を痛めつける。
そこで芦野が強引に代わると、芦野は清宮、稲葉をジャーマンで投げ、稲葉に連続ジャーマン、アンクルロックで追い詰めるが、清宮がカットに入ると、清宮が中嶋に、稲葉が芦野にジャーマンで投げ、清宮のオーバースローの援護を受けた稲葉は芦野にダイビングヘッドバットを投下、卍固めで捕らえ、ヨシタニックから最後はタイガースープレックス178を決めて3カウントを奪い、勝利を収めた。
試合後はマイクで稲葉一人が締めくくったが、このカードが組まれたときは、稲葉だけでなく芦野も清宮と中嶋以上に存在感を示すことが出来るかと懸念していたが、試合全体を振り回した中嶋に食われてしまい、存在感を示すことが出来なかった。
試合後のバックステージで
中嶋が「ベルトが泣いている」と稲葉を挑発するよ稲葉がWRESTLE-1王座をかけて、中嶋を挑戦者に指名したが、どっちでもいいという態度で一応受諾する姿勢を見せた。
これは自分的な見方でもあるが、稲葉も芦野もNOAHには負けないという気持ちを見せていたら、もう少し面白い試合になっていたのが、けど芦野のいう”しょっぱい”内容になってしまってしまった。伊藤が秋山に散々噛みついて自身を大きくアピールしていただけに、WRESTLE-1勢にとっても大きな反省点だと思う。
稲葉は挑戦者に中嶋を指名したが、中嶋は現GHCタッグ王者でもあり、ヘビー級王者にもなったこともあることから実績的には充分、だが、現状のWRESTLE-1だとT-Hawkより手強い最強の挑戦者、稲葉にとってリスクの高い賭けになる。賭けに勝てばWRESTLE-1王座の権威は確かに上がるが…