プロレス多事争論「巻いた芽」


 先日、テレビ東京系列で放送された「LIVE!SPORTSウォッチャー」でNOAHの再生を特集されていたが、よく考えればSNSの活用はNOAHが最も遅れていた部分で、活用するとこれだけNOAHの面白さがこれだけ広く伝わるのかというものを改めて思い知らされた。

 1月末にNOAHがリデットエンターテイメント社の傘下に入った時は、NOAHの更なる発展のためと思っていたが、実際は倒産と隣り合わせの状態で3月の横浜文化体育館も開催されるかもギリギリ、11月の両国もリデット社が押さえたものではなく、前体制が押さえていたことが最近になってわかった、リデット社に買収された時点で、正直言ってユークスに売却される前の新日本プロレスよりひどい状態だったではないだろうか…

 脱・三沢に関しては自分は肯定してきたというか、肯定しなければ三沢が唯一残した財産であるNOAHの看板は守れない、脱・三沢をやらないことには三沢そのものは守れないと考えてきたからこそ肯定してきた。脱・三沢に疑問を持っていたファンもいただろうが、それに疑問を持ってNOAHのファンをやめるものもいれば、受け入れて今日に至るファンもいたと思う。

 武田社長は「苦しいときだから、種を巻かないと芽が出ない」と話していた通り、新日本プロレスや全日本プロレスの苦しい時期を経験しているからこそ言える言葉で、苦しいからって目先に囚われたら必ず失敗する。それは猪木体制末期の新日本プロレスが証明しており、暗黒期の新日本は将来への芽を撒こうとせず、目先のアントニオ猪木という存在を取ってしまい、ファンが離れてしまった。
 武田社長のやることは時間がかかるかもしれないが、将来へ向けての芽は必ず育てなければならない。それが現状のNOAHで”裏ブッカーNOSAWA論外”のルートで様々なてこ入れをしながらも、武田社長は予算はないけど様々な工夫をこらして将来の芽をしっかり育てようとしている。

 拳王が言っていた武道館へいつ届くかわからない、わかるのは武田社長が撒いた芽がしっかり育っていること、その芽が武道館にしっかり届くことを祈りたい。

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