優勝決定戦にまで雪崩れ込んだ最強タッグを優勝したのは暴走大巨人でオイ!


12月9日 全日本プロレス「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」後楽園ホール 1399人 超満員
(試合内容は実況ツイート、画像は全日本プロレスTVより)

<第1試合 20分1本勝負>
〇岡田祐介 佐藤光留(4分51秒 逆エビ固め)岩本煌史 ×大森北斗

<第2試合 30分1本勝負>
西村修 〇吉江豊 丸山敦 青柳亮生(9分31秒 片エビ固め大森隆男 渕正信 ブラックめんそーれ ×田村男児
※ランニングボディープレス

<第3試合 30分1本勝負>
〇ジョー・ドーリング 秋山準(9分2秒 エビ固め)関本大介 ×佐藤嗣崇
※フライングボディーアタック

<第4試合 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負>
【4勝5敗=8点】〇ヨシタツ ジョエル・レッドマン(8分47秒 エビ固め)【4勝4敗1両リン=8点】×吉田隆司 ギアニー・ヴァレッタ
※ヨシタツ狂想曲

<第5試合 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負>
【4勝4敗1分=7点】〇ゼウス 崔領二(8分4秒 片エビ固め)【4勝5敗=8点】バロウ ×オディンソン
※ジャックハマー

<第6試合 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負>
【6勝3敗=12点】〇ジェイク・リー 野村直矢(17分28秒 片エビ固め)【4勝5敗=8点】×宮原健斗 青柳優馬
※バックドロップ

<第7試合 世界最強タッグ決定リーグ戦公式戦 30分1本勝負>
【6勝3敗=12点】諏訪魔 〇石川修司(2分24秒 レフェリーストップ)【5勝4敗=10点】×TAJIRI KAI
※万力スリーパー

<第8試合 2019世界最強タッグ決定リーグ戦優勝決定戦 時間無制限1本勝負>
諏訪魔 〇石川修司(19分45秒 エビ固め)ジェイク・リー ×野村直矢
※ジャイアントスラム
☆暴走大巨人が2年ぶり2度目の優勝

 いよいよ最終戦を迎えた「世界最強タッグ決定リーグ戦」ここまでの経過を振り返るとトップは10点で暴走大巨人、ジェイク&野村、TAJIRI&KAI、ジョー&秋山、2位は宮原&青柳、THE END、吉田&ヴァレッタと8チームが混戦だが、ジョー&秋山は全公式戦を終えており自力での優勝は難しい状況となった。

 まず吉田&ヴァレッタはヨシタツ&レッドマンと対戦、レッドマンを捕らえた吉田組は吉田が背後からショルダータックル、地獄突きを浴びせ、鼻摘みチョップ、手鼻、潰れろセントーンからテーピング攻撃と攻め込むも、串刺しを避けたレッドマンは吉田にドロップキック、代わったヨシタツがビックブーツからミドルキック、フィッシャーマンズスープレックスホールドと反撃、ヨシタツ組は吉田にトレイン攻撃からレッドマンがダイビングニーを投下して追い詰めにかかる。
 吉田はヨシタツ組に地獄突きの乱打で反撃して両腕パイナップルボンバーを放つと、ヴァレッタに代わって地獄突き&頭突きのサンドバックタイムから吉田が延髄斬り、ヴァレッタがローリングラリアットと浴びせるも、乱戦になってヨシタツが吉田にCBJを決めると、ヨシタツ狂想曲で3カウントを奪い、吉田組は脱落する。

 ゼウス&崔vsTHE ENDは、THE ENDから奇襲をかけ、左膝を痛めている崔を捕らえて試合をリードする。
 崔はバロウにブレーンバスターで反撃すると、ゼウスvsオディンソンに代わってゼウスがスパインバスター、串刺しバイセップスエクスプローションで攻め込むも、チョークスラムはオディンソンは一回転して逃れてバックドロップで投げ、THE ENDは連係でゼウスを捕らえて、ダブル滞空ブレーンバスター、オディンソンがバロウをゼウスめがけて投げつける重爆攻撃と攻め込む。
 崔がカットに入るもTHE ENDはスーパーコライザーを決め、ゼウスにジ・エンド・オブ・デイズを狙うが、ゼウスが逃れるとバロウをチョークスラムで排除、崔はコーナーのオディンソンに雪崩式ブレーンバスターで投げ、ゼウスがオディンソンにバイセップスエクスプローションから、崔が赤川鉄橋!ゼウスがジャックハマーで3カウントを奪い、THE ENDも脱落する。

 ジェイク&野村vs宮原&青柳は、野村vs青柳となって、青柳が突進すると、控えのジェイクが捕らえてスタンガンから、野村がスリーパーで捕らえるも、青柳もジェイクをレッグシザースでセカンドロープにセットすると、控えの宮原がエプロンからのドロップキックを放って場外戦に持ち込み、ジェイクに頭突きの乱打を浴びせていく。
 リングに戻ると青柳が宮原の援護を受けてジェイクを捕らえが、ジェイクがショルダースルーから野村に代わると、ジェイクは宮原に強襲をかけ、場外戦を繰り広げている間に、リング内では野村が青柳にエルボードロップ、串刺しジャンピングフォアアームからノーザンライトスープレックスと攻め込むも、宮原はカットに入らずにジェイクに強襲をかけ、野村は青柳にキャメルクラッチで捕らえると、宮原を振り切ったジェイクがミドルキックで援護してから、野村はバタフライロックから野村ロックで捕獲する。
 野村はフロッグスプラッシュを投下するが、青柳が剣山で迎撃してから丸め込に、野村もレッドアローも、青柳はジャーマンで応戦して、宮原vsジェイクに代わって、宮原が低空ドロップキックからサイドへのドロップキックも、串刺し狙いはジェイクがニーリフトで迎撃する。
 ここで野村が入ると宮原にトレイン攻撃から、ジェイクのPK狙いは場外の青柳が足をすくって転倒させると、逆に宮原組がジェイクにトレイン攻撃で捕らえ、青柳がダイビングクロスボディーを狙ってコーナーも野村が阻止すると、ジェイクは宮原にスリーパーからPKを浴びせれば、宮原は垂直落下式ブレーンバスターで応戦する。
 野村と青柳もエルボーのラリーも青柳がスーパーキックを浴びせれば、宮原がジェイクの後頭部にブラックアウト!、ジャーマン、ブラックアウトと畳みかけてからシャットダウンスープレックスを狙うが、逃れたジェイクはニーリフトからドクターボムも、バックドロップ狙いは宮原が浴びせ倒しジャパニーズレッグロールクラッチで丸め込む。
 青柳が入ってジェイクにジャーマンで投げてから、宮原&青柳がブラックアウト&スーパーキック、宮原がブラックアウト、そしてシャットダウンスープレックス・ホールドを狙うが、ジェイクが逃れてハイキック3連発からバックドロップで3カウントを奪い12点目を獲得、優勝へ大きく前進する。

 暴走大巨人vsTAJIRI&KAI、TAJIRI&KAIは銀、金のマスクをかぶって登場、あと入場の暴走大巨人に奇襲をかけて、マスクを取ると二人はジョーカーペイントが施した顔面を披露、場外戦でステッキ攻撃で暴走大巨人を攻め込み、先にリングに戻って、後からリングに戻ろうとする暴走大巨人を阻んでリングアウト勝ちを狙う。
 それでも暴走大巨人は無理やりリングに戻るが、TAJIRIが石川に毒霧を噴射して排除すると、KAIと共に孤立した諏訪魔を捕らえ、TAJIRIが丸め込みを連発してから、バスソーキックを狙うと諏訪魔がキャッチして突き飛ばすも、今度はTAJIRIとレフェリーが交錯してしまい、この隙を突いたTAJIRIは諏訪魔に毒霧を噴射も、諏訪魔は両手でガードする。
 TAJIRIはバスソーキックを狙ったが、避けた諏訪魔は万力スリーパーで一気に絞めあげ、TAJIRIが落ちて試合がストップ、暴走大巨人が2分で勝利を収めて12点目を獲得する。
 暴走大巨人、ジェイク&野村は12点と並んだためPWFルールに則り、10分間のインターバルの後で優勝決定戦となるが、2分で決着を着けた暴走大巨人に対してジェイク&野村は17分の死闘の後、スタミナ面で不利な状況に立たされる中で優勝決定戦を迎えた。

 優勝決定戦は野村vs諏訪魔でスタート、野村がヘッドロック、ぶつかり合い、野村がドロップキックからショルダータックルを浴びせ、エルボーの連打も突進は諏訪魔がキャッチしてキャプチュードで投げると、諏訪魔は控えのジェイクを強襲してから場外戦に持ち込み、暴走大巨人が先手を奪いにかかって野村を捕らえる。
 石川がエルボーのダース攻撃で野村はダウン、串刺しラリアットからジャイアントフットスタンプと攻め込んでからファイヤーサンダーを狙うが、野村が逃れるとスピアーはキャッチされるが野村はブレーンバスターで投げ切り、代わったジェイクが石川にキチンシンクからDDT、串刺しエルボーからサイドスープレックスで投げ、石川がエルボーもジェイクも打ち返してラリーも、ジェイクはビックブーツを石川がキャッチしてバックブリーカーを決めると、代わった諏訪魔はラリアットを浴びせる。
 諏訪魔はジェイクにバックドロップ、エルボーのラリーから、ジェイクがキチンシンクも、突進は諏訪魔がジャーマンで投げれば、起き上がったジェイクはレッグラリアットで応戦、野村vs石川に代わって野村がドロップキックを放つと、ショルダータックルを連発からスピアーを炸裂させる。
 しかし、石川が野村にニーリフトを浴びせると、諏訪魔が入って連係からサンドウィッチラリアットを決めるが、ジェイクを捕らえて、投げるぞオイはジェイク&野村がリバースすると、ジェイクは諏訪魔をビックブーツで排除してから、野村と共に石川にトレイン攻撃、ジェイクのニーから野村がスピアーを決め、マキシマム狙うが、石川が逃れてバックドロップで投げる。
 ジェイクはカットに入る諏訪魔をダッシュミドルで排除すると、野村に気合を入れてから、石川に合体レッグラリアット&スピアーを決め、野村がフロッグスプラッシュを狙いにコーナーも、諏訪魔が阻止すると石川と共に合体アルティメットデストロイを決めるが、ジェイクがすぐさま入って石川にジャイアントキリングを炸裂させる。
 野村は石川とエルボーのラリーに持ち込み、野村が連打で石川が崩れると、背後からスピアーからフロッグスプラッシュ、マキシマムと畳みかけるが、諏訪魔がカット、野村はもう1度マキシマムを狙うが、逃れた石川はファイヤーサンダーで突き刺し、ジャイアントニーからスプラッシュマウンテンも、野村はカウント2でキックアウトする。
 石川はジャイアントスラムを狙うが、野村が逃れてランニングエルボー、ジェイクはカットに入る諏訪魔をブラジリアンハイキックを炸裂させるが、諏訪魔はジェイクをバックドロップで投げて排除すると、暴走大巨人が野村を捕らえてローリングサンドウィッチラリアットから、ダブルメガトンドロップキックことロケットブロッサムを発射する。
 野村が左右エルボーで抵抗するが、レッドアローは避けた石川がフルネルソンスープレックスで投げると、ジャイアントニーから宮原殺し、カミゴェからジャイアントニーと怒涛の猛ラッシュをかけ、最後はジャイアントスラムで3カウントを奪い、暴走大巨人が2年ぶりの優勝を果たした。
 試合後は石川がマイクを持って諏訪魔を「最高のパートナーであり、最高のライバルだと思ってます」と称え、最後は「オレたちが全日本プロレスを一番面白くするのは暴走だ巨人だから、オレたちが全盛期だ!オイ!」で最強タッグを締めくくった。

 セミのジェイク&野村vs宮原&青柳は4人が現在進行形の全日本を見せつけたものの、優勝決定戦ではジェイク&野村がダメージを残しながらも暴走大巨人相手に激戦を繰り広げた。しかし合体技のバリエーションの差が出たのか、暴走大巨人の前にまたして屈してしまった。ジェイク&野村にしてみれば無念であり悔しい一戦だったと思う。ジェイクは宮原から直接フォールを奪ったことで三冠挑戦を表明した。2回連続の挑戦となるが、ジェイクにしても気持ちを切り替えたいところだろう。
 暴走大巨人も、シングルではジェイク&野村の台頭で厳しい1年だったが、タッグでは主役を明け渡さないところを見せつけた。暴走大巨人は2020年1月2日後楽園大会で決定している世界タッグ選手権に挑戦者として挑戦を表明した。ゼウス&崔には公式戦も含めて2連敗となっているが、3度目の正直で巻き返しを狙う。

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