8月26日 TAKAYAMAMANIA「TAKAYAMA EMPIRE 2」後楽園ホール 1500人超満員札止め
(試合内容は実況ツイートより)
<第1試合 超スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○アントーニオ本多 アントニオ小猪木 アントン川村(5分28秒 卍固め)×男色ディーノ 高木三四郎 “ハリウッド”ストーカー市川
<第2試合 センダイガールズ提供試合 30分1本勝負>
里村明衣子 ○橋本千紘(7分44秒 オブライト)×DASH・チサコ 松本浩代
<第3試合 井上雅央試練の高山善廣指名試合 30分1本勝負>
○関本大介(9分54秒 アルゼンチンバックブリーカー)×井上雅央
<第4試合 邪道vs野獣 ストリートファイトバンクハウス有刺鉄線ボードデスマッチ 30分1本勝負>
○大仁田厚 樋口和貞 大家健(12分44秒 エビ固め)藤田和之 ×NOSAWA論外 FUJITA
※サンダーファイヤーパワーボム
<第5試合 新日本vsZERO1交流戦 30分1本勝負>
○永田裕志 大谷晋二郎 辻陽太(14分9秒 バックドロップホールド)小島聡 高岩竜一 ×北村彰基
<第6試合 NOAHvsDDT 30分1本勝負>
清宮海斗 ○原田大輔 宮脇純太(14分40秒 片山ジャーマンスープレックスホールド)竹下幸之介 ×上野勇希 渡瀬瑞基
<第7試合 30分1本勝負>
△鈴木みのる 鈴木秀樹(30分時間切れ引き分け)△丸藤正道 田中将斗
1979年8月26日、武道館で「プロレスオールスター戦」が開催された日に、後楽園で今年も「TAKAYAMAMANIA」が開催され、今年は新日本、NOAH、ZERO1、DRAGON GATE、DDT、大日本プロレス、東京愚連隊、センダイガールズ、フリー選手が団体、また選手同士の垣根を越えて参戦した。
メインはみのる&秀樹のW鈴木が結成され、丸藤&田中と対戦、
先発は約2年半ぶりの対戦となるみのると丸藤、みのるがローキックからヘッドロックを仕掛けると、そのままグラウンドへ、みのるがフルネルソンからネックロック、フェースロックと繰り出し、サーフボードから力比べとなるが、丸藤がコーナーに押し込んでカンガルーキックを浴びせれば、鈴木が張り手で返すと、丸藤は鞭のようにしなる逆水平で返す。
田中に交代すると、田中からグラウンドに挑み、みのるは腕十字で捕らえるが田中がロープへ逃れる、秀樹は交代を要求するが、みのるは田中との対決をもっと楽しみたいのかリバースフルネルソンを仕掛ければ、田中はリストロックで切り返し。エルボーのラリーとなって、両者ダウンすると、みのるは仕方なく秀樹に交代する。
秀樹はエルボースマッシュに対して、田中は串刺しフォアアームで返すと、鈴木はフロントスリーパーで捕らえるが、田中が強引に自軍に連行して丸藤に交代、丸藤は腕を取るが鈴木が切り返してアームバーへ、逃れた丸藤はヘッドロック、執拗に絞めあげる。ヘッドロックからヘッドシザースの攻防を繰り広げる
丸藤と秀樹の攻防を退屈と見たのか。丸藤が秀樹をキーロックで捕らえたとkろで、みのるがカットに入り、丸藤が怒って襲い掛かるが、みのるはロープ越しの腕十字で捕らえてから場外戦になると放送席に雪崩れ込み、丸藤がみのるを捕らえると、解説の小橋建太が逆水平を浴びせる。
リングに戻るとみのると秀樹はやや微妙ながらもタッチワークで丸藤の右腕を攻めるが、丸藤はみのるに側転からドロップキックで反撃すると、代わった田中が串刺しラリアットで続き、代わった秀樹にもラリアットを浴びせ、みのるにブレーンバスターで投げた後で弾丸エルボーからラリアットを浴びせてから、みのるの顔面を蹴る。
これに怒ったみのるはビンタからエルボーになったのラリーに持ち込み、田中が左右エルボーを浴びせれば、みのるは殴りつけるエルボーで返して両者ダウン。秀樹に代わるとネックブリーカーからニードロップで攻め込むが、ダブルアームスープレックス狙いは田中が堪えるとレインメーカー風のラリアットを浴びせる。
丸藤に代わると秀樹に逆水平からトラースキックイリュージョンを炸裂させ、串刺しエルボーはキャッチした秀樹がエクスプロイダーで投げると、代わったみのるが串刺しビックブーツからPK、そしてスリーパーで捕獲。逃れた丸藤はトラースキックから不知火狙いはみのるがスリーパーで捕らえると、ゴッチ式パイルドライバー狙いは丸藤がリバースしたところで、田中のスライディングDが炸裂すれば、秀樹は田中にワンハンドバックブリーカー、丸藤が秀樹に虎王、みのるは丸藤にカウンターニーを決めてそれぞれダウンとなる。
みのると秀樹は殴りつけるエルボーとエルボースマッシュのサンドバックタイムで丸藤を捕らえるがm丸藤は二人まとめてドロップキックを放って田中に交代も、秀樹がジャーマンスープレックスホールドから雪崩式ダブルアームスープレックスを狙うと、下へ潜ってパワーボムで逃れた田中はスーパーフライを投下する。
田中はスライディングDを炸裂させるが、受けきった秀樹はダブルアームスープレックスを決めるも、ダメージでカバーできず、丸藤vsみのるに交代、丸藤の逆水平に対して、鈴木はエルボーで打ち返すだけでなく、後ろ手を組んでノーガードで受け、みのるの胸板は真っ赤となって痣だらけになる。
二人はラリーを続けるが、みのるのエルボーを避けた丸藤が見えない角度からのトラースキック、トルネードキックから虎王を炸裂させ、再度の虎王は鈴木が避けてゴッチ式パイルドライバーを決めるも、共にダメージが深く立ち上がれないままタイムアップの引き分けとなり、試合後は4選手ともノーサイドとなった
セミファイナルのNOAHvsDDTの対抗戦は、GHC王者の清宮とKO-D王者の竹下が対峙すると、清宮がアームロックからグラウンドでリードを奪うが、竹下がヘッドロックで返し、ロープワークの攻防で清宮がエルボーからエルボードロップを投下すれば、竹下はゼロ戦キックで応戦し、場外戦の清宮にプランチャを命中させる。
試合はNOAH組が渡瀬を捕らえてリードすると、再び清宮と竹下が対峙し、竹下は串刺しエルボー、フェイントからDDT、フェースロックで捕られば、竹下は串刺しも迎撃した清宮は反転式フォアアームを放ち、場外に逃れた竹下に三沢式フェイントからウルトラタイガードロップを命中させる。
DDT組は原田を捕らえるが、上野の裏投げ狙いを、切り返した原田がエルボーの連打からボディーエルボーを連発を浴びせ、上野は丸め込みを連発で粘るも、原田がニーアッパーからローリングエルボー、片山ジャーマンで3カウントを奪いNOAH組が勝利も、清宮は竹下、宮脇は渡瀬と乱闘になり、特に宮脇はエキサイトして渡瀬に突っかかっていった。互いに対抗戦ということで火花を散らしあったが、試合後にあまりエキサイトしない宮脇が渡瀬にエキサイトするなど、今までにない一面を見せた。
第6試合の新日本、ZERO1の交流試合は90年代のヤングライオン世代である小島、永田、大谷、高岩が敵味方に分かれながらも激しく火花を散らし、バチバチやりあう。現世代では北村が永田に食い下がっていったが、かわいがりモードになった永田がアームブリーカーからナガタロックⅡ、ジャスティスキック、ビンタのラッシュ、エクスプロイダーと畳み掛け、バックドロップホールドで3カウントを奪い完勝、90年世代が元気の良さを見せつけた。
第4試合では大仁田が藤田と7度目の引退以来久々の対戦となるが、、急遽有刺鉄線ストリートファイトマッチでの対戦となり、二人は場外で激しく殴りあい、樋口も藤田と対峙するが一蹴されるなど、藤田の勢いを止められない。
大仁田はNOSAWAをテーブル貫通パイルドライバーで突き刺すが、、藤田とFUJITAが大仁田を捕らえるが、藤田が突進すると大仁田が毒霧で撃退し、NOSAWAを有刺鉄線ボードに叩きつける。
大家がFUJITAを炎のスピアーで排除すると、大仁田はイスでNOSAWAをフルスイングしてからサンダー・ファイヤーパワーボムを決めるも、NOSAWAは意地でキックアウトし、大仁田は同じ攻撃を繰り返すが、NOSAWAも意地でキックアウトし続け、最後は大仁田のアンダーファイヤーパワーボムの前に力尽きたが、大仁田はNOSAWAのプロレスLOVEぶりを大いに称え、高山にエールを贈った。
休憩後は前田日明と武藤敬司のトークバトルが二人を良く知る田中秀和リングアナの司会で行われ、猪木に行くように指示された心理セミナーやアントンハイセル、付き人時代の話や、旅館破壊事件の真相など、危ない話の連続で館内を大いに沸かせた。
全試合終了後には解説の小橋建太、山崎一夫だけでなく、来場していた桜庭和志もリングに上がり、みのるは高山夫人と長男であるヨシヒロ君を紹介、集合写真の後で、高山本人からのビデオメッセージが公開された。
高山は「毎年1年に1回はやって欲しい」と来年も同じ日に開催する意向を示し。体も「自分の中では感覚が違ってきてますので、いつの日か本当に去年も言いましたが、鈴木みのるにビックブーツをかませる日が来るのではと思い、リハビリに励んでいます」と報告して観客に感謝の意を示す。
そして最後はみのるが全員で「ノーフィアー!」と叫んで締めくくり、再び観客に基金を募った。
自分はこのところ高山自身がメディアに出る機会が増えたことから、今年こそ来場するのではと期待したが、またこれも来年以降に先送りとなった。残念だが、高山が元気な姿を現す日をゆっくり待ちたいと思う。
高山は夢のオールスター戦から40周年を迎えたことを明かしたが、今思えば昭和の時代で開催されたオールスター戦から40年が経過していたことを誰もが気づいていただろうか?高山の提案どおり8月26日はTAKAYAMAMANIAでプロレスオールスター戦の日として扱い、来年はシリーズ中で不参加だった全日本プロレスも参加して華やかな大会にして欲しい