4月27日 DRADITION「DRADITION 2019 NEVER ENDING DREAM TOUR IN TOKYO」後楽園ホール 2000人 超満員
(アイキャッチ画像は週刊ファイトより)
<第1試合 20分1本勝負>
倉島信行 ○TAMURA(9分30秒 逆さ押さえ込み)三州ツバ吉 ×藤原ライオン
<第2試合 20分1本勝負>
坂口征夫 ○スーパー・タイガー(7分38秒 タイガースープレックスホールド)浜亮太 ×新井健一郎
<第3試合 45分1本勝負>
○長井満也 田中将斗 KAZMA SAKAMOTO(11分30秒 ストレッチプラム)×KENSO 関本大介 YAMATO
<第4試合 60分1本勝負>
藤波辰爾 越中詩郎 ○獣神サンダー・ライガー(11分40秒 体固め)藤原喜明 ヒロ斎藤 ×ブラックタイガー
平成最後のDRADITION後楽園大会が開催され、今回はDRAGON GATEのYAMATOも参戦してセミファイナルに出場した。
メインでは新日本プロレスからライガーが参戦、藤波と越中とのドラゴンボンバーズを再結成し、藤原&ヒロ&ブラック組と対戦。ライガーはY時代に何度も対戦したヒロとグラウンドの攻防を繰り広げ、藤原と対峙した際にはブレーンバスター狙いを脇固めで切り返される。そしてブラックはマスク剥ぎに出ると、藤原が宥め、その隙を突いたライガーが掌底で反撃するなど見せ場を作る。
終盤にはブラックがダイビングエルボーをライガーに投下するが、カットに入った藤波がドラゴンスクリュー、越中がヒップアタックで援護すると、最後はライガーが掌底から垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪い、復活ドラゴンボンバーズが勝利を収め、試合後のバックステージでもライガーはバックステージで待機するアントニオ猪木と久しぶりに再会したことも明かした。
メイン終了後に真のメインイベントとして「DRADITION闘魂LIVE」として猪木と藤波のトークライブが実現、藤波に続いて猪木が登場して、猪木はいきなり闘魂ビンタで藤波を激励、フロレス評論家の流智美氏の進行でトークライブが始まるも、猪木はトークライブの進行を無視して脱線するなど、藤波とのトークでも猪木流を貫き大いに沸かせた。
そしてスペシャルゲストとして新日本プロレスの相談役となっている坂口征二、新日本の旗揚げメンバーである北沢幹之さんも登場、かつての新日本プロレストップ3が揃い、新日本創世記を振り返り、最後はライガーを加えた出場選手が揃い猪木の掛け声で「1・2・3ダー!」で締めくくった。
トークイベントは時折り開催される猪木、坂口、藤波の食事会の席で藤波がオファーをかけたことで実現し、最近の猪木はワールドプロレスリングの初代実況アナウンサーである舟橋慶一氏のトークイベントにもサプライズでゲスト出演するなど、昭和プロレスのイベントにも時折り顔を出すようになった。体調不安が囁かれている猪木だが、猪木にとってプロレスが一番の良薬かもしれない。
また藤波もバックステージではライガー参戦を契機に「新日本とは次につながる、なにか違った夢の第二部を目指そうか」と、次回大会には新日本勢の参戦を示唆し、ライガーも「現在欠場中のLEONAとヤングライオンと戦わせたい」など発言した。
藤波も新日本と関わるのはライガーのみで、ほとんど疎遠となっていたが、藤波の中でも、退団前の新日本とのいきさつは過去のものとして、関係改善に傾きつつあるのか、そういった意味では昭和の新日本はますます遠いものになっていったのかもしれない。