4月20日 新日本プロレス「SENGOKU LORD in NAGOYA」愛知県体育館 4731人 満員
(試合内容は実況ツイート)
<第1試合 20分1本勝負>
海野翔太 ○成田蓮(7分31秒 フロントスープレックスホールド)辻陽太 ×上村優也
<第2試合 20分1本勝負>
鈴木みのる ○タイチ 金丸義信 エル・デスペラード TAKAみちのく(12分15秒 聖帝十字陵)小島聡 永田裕志 本間朋晃 ×トーア・ヘナーレ 獣神サンダー・ライガー
<第3試合 30分1本勝負>
真壁刀義 ○矢野通 ドラゴン・リー(8分13秒 横入り式エビ固め)タマ・トンガ ×タンガ・ロア 石森太二
<第4試合 30分1本勝負>
○マイキー・ニコルス(8分56秒 片エビ固め)×チェーズ・オーエンズ
※マイキーボム
<第5試合 30分1本勝負>
○後藤洋央紀 田口隆祐(10分57秒 片エビ固め)ジェイ・ホワイト ×ヒクレオ
※GTR
<第6試合 30分1本勝負>
○内藤哲也 SANADA EVIL BUSHI 鷹木信悟(16分31秒 片エビ固め)オカダ・カズチカ 石井智宏 ×YOSHI-HASHI YOH SHO
※デスティーノ
<第7試合 IWGP US ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
【第5代王者】○ジュース・ロビンソン(17分25秒 片エビ固め)【挑戦者】×バットラック・ファレ
※パルプフリクション
☆ジュースが3度目の防衛に成功
<第8試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負>
【第21代王者】○飯伏幸太(28分58秒 片エビ固め)【挑戦者】×ザック・セイバーJr.
※カミゴェ
☆飯伏が初防衛に成功。
2010年12月4日、棚橋弘至vs永田裕志のIWGPヘビー級選手権が開催されて以降、開催されていなかった愛知県体育館でのIWGP選手権が8年半ぶりに開催され、メインは飯伏の保持するIWGPインターコンチ王座にザックが挑戦、ザックはvs飯伏は2連勝で、いずれも派手な技が多い飯伏に対して関節技で捕らえて勝利で、飯伏にとっても苦手な相手との防衛戦となった。
ザックはいきなり組み付くが逃れた飯伏はザックの足にローキックを浴びせ、ザックはグラウンドを仕掛けると絡み付いてサーフボードで捕らえるも、、飯伏が切り返して再びローキック、これを嫌がったザックは場外へ逃れる。
リングに戻るとロックアップからザックは絡みついてクルックヘッドシザースからチキンウイングアームロック、リストロック、ハンマーロックと得意の攻めに持ち込むが、バク宙で逃れた飯伏はローキック、ザックの弓矢固めも逃れてフランケンシュタイナーでザックを場外へ追いやる。
飯伏は場外のザックにプランチャも、ザックが避けて飯伏は着地、飯伏は鉄柵攻撃から突進するが、ショルダースルーでフェンス外に出したダックが鉄柵越しの首四の字で捕獲したまま、リングサイドへと引きずり出して飯伏の首を床に強打させ、鉄柵を使って卍固め、エプロンでネックツイスト、そのまま首を捻じ切ったままで場外へ落とすなど、首攻めで一気にリードを奪う。
リングに戻るとザックは足で腕を固めながらフェースロック、後頭部にストンピング、飯伏はボディーブローで抵抗も、怒ったザックはフロントネックチャンスリーからエルボースマッシュ、飯伏のボディーブローに対してザックはニーを浴びせるが、ボディーブローが堪えたのか、ザックはうずくまる。
ザックは足を踏みつけながらのインディアンデスロック、腕も固めてそのままカバーはカウント2でキックアウトされるが、ザックはネックロックで捕らえるが、そのまま持ち上げた飯伏はボディースラムからサッカーボールキックを浴びせるも、串刺し狙いはザックがコブラツイストで捕らえてグランドコブラへ移行し、 肘で飯伏の首をグリグリしてから、アキレス腱固めと逆片エビ固めを同時に決める。
飯伏はボディーブローからエルボーで反撃し、ザックは腕へのオーバーヘッドキックからハイキックで応戦して突進するが、飯伏がドロップキックで迎撃し、場外へ逃れたザックにプランチャを放ち、 リングに戻ると飯伏がスワンダイブミサイルキック、ザックの串刺しも避けてパワースラムからムーンサルトを狙うガ、ザックが剣山で迎撃してから三角絞めで捕獲、飯伏は持ち上げようとするが余計に食い込んだため、飯伏はロープに逃れる。
ザックはフルネルソンで捕らえるが、振りほどいた飯伏がソバットコンポ、しかし丸め込んだところでザックがヨーロピアンクラッチに対して、飯伏は切り返すとコブラクラッチからクロスアームジャーマンで投げるが、勝負を狙ったカミゴェ狙いはザックがエビ固めで切り返してからゆりかもめで捕獲、飯伏はロープに逃れるも、ザックが離さず絞めあげる。
ザックは目の焦点が合わない飯伏に串刺しエルボースマッシュ、PKは飯伏が避けてビックブーツからハイキックも、キャッチして裏アキレス腱固めからジャーマンスープレックスホールドで投げるが、挑発気味に足蹴からPKは飯伏が胡坐で耐え切り、ザックのPKをキャッチするとザックが張り手に対し、飯伏に狂気が宿ってストレート掌底を浴びせて、倒れこむザックにエルボーの連打、レフェリーの制止を無視してキック、ビンタでザックがグラつき始める。
ザックもビンタで打ち返して突進するが、飯伏がバックホームラリアットで迎撃し、ザックの三角絞めも持ち上げてシットダウン式ラストライドも、再び狙ったところでザックが切り返してザックドライバーを決めるが、ザックもダメージが大きいためカバーできない。
起き上がったザックはネックツイストも、飯伏が起き上がってエルボーからラリーとなるが、飯伏が連打を浴びせ、ザックはエルボースマッシュも避けた飯伏はジャーマンからスワンダイブジャーマンを狙うが、抵抗したザックがロープ越しでフロントネックロックで捕らえるも、レフェリーがロープブレークを命じたて、ザックが応じたところで飯伏がオーバーヘッドキックを炸裂させる。
飯伏は滾ってボマイェを狙うが、ザックが避けてジャックナイフ式エビ固め、ジャパニーズレッグロールクラッチは両手で防いだ飯伏がハイキックを浴びせてからシットダウン式ラストライドを決め、膝のサポーターを外して生膝カミゴェはザックが避けて卍固めで捕獲するが、担いだ飯伏がGo2Sleepからカミゴェで3カウントを奪い王座を防衛した。
試合後には内藤が現れて再戦を要求し、他の挑戦者も募るが誰も現れない。そこで飯伏は「トランキーノしゃべんなよ!次の答えはSee・・やりましょう!」と返答して挑戦を受諾、内藤退場後は重大発表として新日本プロレスに入団したことを発表、バックステージインタビューでもスポット参戦の予定だったが、全てフル参戦にすることを要求した。
今回の飯伏はバミューダトライアングルなど動きが大きく、ザックの罠にかかりやすい技は制限して、体重の軽いザックに対して打撃中心で試合を組み立てていたが、最後の最後までザックの仕掛けた罠には飯伏もヒヤリものだったものの、最後のGo2Sleepからカミゴェの新パターンまではザックも読みきれなかった。
試合後に内藤が再戦を要求、今シリーズではテーマがないとした内藤だったが、今回はベルト云々よりも飯伏に対するリベンジが主なテーマ、昨年のG1からvs飯伏は三連敗だけに、飯伏に対して負けっぱなしというわけにもいかないことなのかもしれない。
最後に飯伏が入団を発表したが、正式発表を待たずにフライング的にやってしまったものだそうだ。飯伏は1度契約して所属になっているが、1度目の時はDDTと共有する形で二団体同時契約として扱われたものの、新日本とDDTの軋轢が原因で、それに巻き込まれることを嫌った飯伏は両団体から距離を取り、自由な立場を選んできた。
しかしこれまで自由を選んできた飯伏が新日本に入団するのは一大決心であり、古巣だったDDTの高木三四郎大社長も最も望んでいたことだった。飯伏は保持しているIWGPインターコンチネンタル王座を自分の色に染め上げることを断言したが、飯伏は中邑真輔に代わる存在になっていくのか注目したい。
セミのIWGP・US選手権は、ファレの奇襲から試合が始まり、ジュースのボディースラム狙いをファレが投げ返してラリアットで場外に追いやると、ジュースの腰を鉄柱に叩きつけ、リング内でもを全体重をかけて踏みつけ、再度場外戦を仕掛けてイスめがけてボディースラム、ファレがハンマーで腰を攻め、斜めからキャメルクラッチ、ベアハッグと体格やパワーを駆使しての徹底した腰攻めでリードを奪う。
ファレはファレハンマーの乱打してからショルダースルー、腰へエルボードロップ、ファレは腰へエルボーを連発も、 ジュースはエルボーの連打で反撃し、ラリアットをかわしてパルプフリクション狙いはファレがコーナーに圧殺で逃れるが、、串刺しはジュースが避けると串刺しラリアットの連発、キャノンボールでやっと流れを変える。
ジュースはコーナーからダイブはファレがキャッチしてボディースラム狙いも、不時着したジュースがマッケンロー、ナックル狙いはファレが逃れ、ジュースのボディースラム狙いはファレが浴びせ倒し、ファレは串刺しボディーアタックからジャンピングボディープレスと圧殺する。
キックアウトしたジュースはジャブの連打で反撃してドロップキックも、ラリアット狙いはファレがスピアーで迎撃してグラネードが決まったが、ジュースはカウント2でキックアウト、ファレはバットラックフォールを狙うが背後に着地したジュースはサモアンドロップも阻止してナックルを浴びせる。
これで動きが止まったファレにジュースはダイビングクロスボディー、ナックル、ボディースラムと攻勢をかけ、最後はパルプフリクションが決まって3カウントを奪い防衛も、薄氷の勝利だった。